宇都宮市の行政書士事務所の集客:検索結果と地元8事務所のサイトを数えた(商圏調査の見本)

この見本について

当社は、ホームページの運営をお引き受けする前に、その商圏を調べます。どれだけの依頼の元がある土地なのか、依頼する人がどういう言葉で事務所を探しているのか、いま検索の上位にいるのは誰で、どういう作りでそこにいるのか。そのうえで後から入る余地があるかを判定し、見込みが立たなければお引き受けしません。

この見本は、その報告書がどういう形になるのかをお見せするためのものです。形は熊本市の行政書士の見本、静岡市の行政書士の見本と同じです。今回は栃木県宇都宮市で、建設業許可や車庫証明、古物商といった許認可、在留資格(ビザ)、会社設立、補助金の申請などを受けている行政書士事務所を想定しました。相続や遺言も行政書士の大きな仕事ですが、探され方がまったく違うため、この見本では扱っていません。

特定の事務所からご依頼をいただいて作ったものではありません。宇都宮市と行政書士という組み合わせを、当社の側で題材として選びました。調査時点は2026年9月で、使ったのは公開されている情報だけです。公的な統計と規程を読み、九つの言葉で検索し、1ページ目に出てきた地元の事務所のサイトを開いて確かめました。それ以上のことはしていません。

実際にお引き受けする調査では、ここに二つが加わります。一つは御事務所の記録です。いま問い合わせが月に何件あり、そのうち何件が受任になり、紹介、取引先からの継続の依頼、ポータル、ホームページのどこから来ているのか。その数は御事務所の中にしかありません。もう一つは検索回数の実数です。どの言葉が月に何回探されているかは、有料の道具を使わなければ確定できません。この見本で「探され方」と書いているのは、検索したときに何が並ぶかという意味で、何人が探しているかという意味ではありません。

地元の事務所は、名前を出さず件数だけで扱います。どこが上手いかを論じるための調査ではなく、この商圏に後から入る余地があるかを見るための調査だからです。

商圏の規模

行政書士の依頼は、車庫証明のように暮らしの中からも、建設業許可のように事業者からも来ます。そのため、人口と事業所の両方を見て、業務に近い数も見ます。

宇都宮市の人口は509,726人、世帯数は244,369世帯です(2026年6月1日現在、宇都宮市「宇都宮市の人口・面積など」)。

事業所の数は、民営で20,953事業所、従業者は241,786人です(令和3年経済センサス活動調査、2021年6月1日現在、栃木県の集計)。県全体の事業所の26.2%、従業者の27.8%が宇都宮市にあります。県の事業所のおよそ4分の1が一つの市に集まっている形です。

業務に近い数も二つ見ておきます。

建設業許可を持つ業者は、栃木県で7,339業者でした(令和7年3月末現在、国土交通省「建設業許可業者数調査」)。前の年より69業者、0.9%増えていて、全国の増え方(0.9%)と同じです。許可には更新や業種の追加、決算の届出が続くため、この数は新規の申請だけでなく、継続して手続きが生まれる元の数でもあります。ただし、そのどれだけを行政書士が受けているかは分かりません。また、この数は県全体のもので、宇都宮市の分は今回の資料からは分かりません。

在留資格にかかわる数では、宇都宮市に住む外国人は13,553人でした(2025年12月31日現在、栃木県「外国人住民数現況調査」)。前の年の12,357人から1,196人、およそ9.7%増えています。市の人口のおよそ2.7%にあたり、県内の外国人住民の2割強が宇都宮市に住んでいます。栃木県全体では60,645人で、一年で4,883人、8.8%増えました。県の在留資格の内訳では、永住者が最も多く、次いで技能実習、技術・人文知識・国際業務、特定技能、家族滞在の順です。国籍では、ベトナム、中国、フィリピン、インドネシア、ネパールの順でした。働くための在留資格が上位に並んでいるので、申請を頼む人は本人だけでなく、雇う会社の側にもいると考えられます。

宇都宮市内の行政書士の数は、今回は数えていません。競争の厳しさは、検索結果の側から見ます。

まとめると、県の事業所の4分の1が集まり、県の建設業の許可業者と、市に住む外国人がともに増えている商圏です。

探され方

九つの言葉で検索し、1ページ目に何が並ぶかを記録しました。検索したのは2026年9月24日です。中心の言葉が三つ(「宇都宮 行政書士」「宇都宮市 行政書士 相談」「宇都宮 建設業許可 行政書士」)、業務や困りごとから出てくる言葉が六つ(ビザ申請、車庫証明、会社設立、補助金の申請、農地転用、古物商の許可)です。

先に限界を書きます。検索結果は、見る人、時点、地域の設定で変わり、今回の道具が宇都宮市内のスマートフォンと同じ画面を返すとはかぎりません。タイトルとURLの一覧しか返さないため、地図枠と広告は九つすべてで不明です。返ってきた件数は9件か10件でした。ここでは、宇都宮市内に事務所があるものを「地元」、市外の事務所を「他都市」と数えました。「宇都宮」は熊本や静岡と違って県の名前ではないので、県全体を指す言葉として読まれることは少ないはずですが、それでも市外の事務所は入ってきます。

九つで1ページ目に出たのは、延べ84件でした。内訳は、地元の事務所が37件、全国ポータルや比較サイト、地域情報サイト、全国に展開する事務所の地域ページ、補助金の一覧サイトが27件、他都市の事務所が11件、行政書士会や市、県、商工会が7件、無関係なものが2件です。他都市の11件のうち9件は県内の事務所、2件は県外の事務所でした。

同じ日に同じ九つの言葉で数えた熊本市では延べ84件のうち地元の事務所が35件、静岡市では延べ83件のうち14件でした(熊本市の見本、静岡市の見本、いずれも2026年9月24日時点)。宇都宮市の地元の枠は、三つの市の中でいちばん厚いことになります。

言葉ごとに見ると、四つの形に分かれました。

地元の事務所が厚い言葉。 「宇都宮 行政書士」は9件のうち7件が地元の事務所で、残る2件は全国の比較サイトと地域情報サイトでした。行政書士会のページは1ページ目にありません。熊本や静岡で中心の言葉の上を会と支部が占めていたのとは、まったく違う並びです。「宇都宮市 行政書士 相談」も、地元が5件(事務所の数では四つ)、ポータルや一覧サイトが3件、栃木県行政書士会の相談の案内が1件でした。業務の言葉でも、「宇都宮 建設業許可 行政書士」は9件のうち地元が6件(事務所の数では五つ)、「宇都宮 会社設立 行政書士」は9件のうち7件(同じく六つ)、「宇都宮 農地転用 行政書士」は9件のうち5件が地元でした。残りは比較サイトやランキングのサイト、市の案内で、県内の他の市の事務所はそれぞれ1件か0件です。

地元と県内の他の市で分け合う言葉。 「宇都宮 車庫証明 代行」は10件のうち、地元が4件、県内の他の市や町の事務所が5件(事務所の数では四つ)、全国の代行サービスの警察署ごとの案内が1件でした。地元の4件は、どれも車庫証明や自動車の手続きのための専用のサイトかページです。市外の事務所の中には、題に「宇都宮で」と入れているものもありました。車庫証明は警察署ごとの手続きなので、県内の各地の事務所が、受け持つ範囲に宇都宮を含めて並んでいるように見えます。

地元の事務所のページが少ない業務の言葉。 「宇都宮 補助金 申請 サポート」は10件のうち、補助金の一覧を集めたサイトが6件、市の案内が2件、県と商工会の案内が1件ずつで、行政書士の事務所は1件もありませんでした。「宇都宮 古物商 許可 申請」は、地元が3件(事務所の数では二つ)、比較サイトと全国に展開する事務所の県別ページが3件、県の電子申請の案内が1件、県内の他の市の事務所が1件で、残る2件は行政書士と関係のないページでした。

ビザの言葉は、いちばんはっきりしていました。「宇都宮 ビザ 申請 行政書士」は9件のうち、宇都宮市内の事務所と確かめられたものは0件です。全国の比較サイトが1件、全国に展開する事務所が入管の出張所ごとや県ごとに作ったページが5件、県外の事務所が2件、県内の他の市の事務所が1件でした。宇都宮の出張所を案内するページも並んでいましたが、書いていたのは市外の事務所です。なお、全国向けや県外に数えたページのうち3件は、サイトを開けなかったか所在地の記載が見つからず、所在地を確かめきれていません。

もう一つ、熊本と違ったことがあります。熊本では一つの事務所が記事の量で地元の枠を広く取っていましたが、宇都宮市ではそういう事務所は見当たりませんでした。地元の37件のうち、一つの事務所が四つの言葉で6件、二つの事務所が四つの言葉で4件ずつを占めています。出ていたのは主にトップページと業務ごとのページで、記事はほとんどありません。九つの言葉に出てきた市内の行政書士事務所は、事務所の数で十八でした。地元の枠は、少数の事務所に集まっているというより、多くの事務所で分け合っている形です。

上位の顔ぶれ

九つの言葉に出てきた市内の十八の事務所のうち、二つ以上の言葉に出ていた八つのサイトを開き、同じ項目で確かめました。許認可を広く並べる事務所が二つ、建設業許可を中心に置く事務所が一つ、社会保険労務士を兼ねる事務所が一つ、相続・遺言と許認可を並べる事務所が二つ、農業や農地の手続きを中心に置く事務所が一つ、在留資格を中心に置く事務所が一つです。

  • 料金の目安:金額を確かめられたのは、八つのうち七つです。そのうち四つは、トップページには金額がなく、料金表のページを開いて初めて金額が出てきました。二つはトップページに、一つは英語のページに金額を載せていました。残る一つは、金額の掲載を確かめられませんでした。料金表の一つには、役員の人数や案件の難しさで報酬が加算される場合があることも書かれていました。
  • 業務ごとの専用ページ:八つとも確認できました。自動車の手続きを別のサイトに分けている事務所も一つあります。
  • 事例・実績:扱った件数を書いていたのは、八つのうち二つです。一つは特定の業務への関与の件数、一つはお知らせの中で申請の件数を書く形でした。ほかに、「多くの実績」と書く事務所が一つ、業務に携わった年数を掲げる事務所が一つあります。「100%」「No.1」のような言い方は、八つとも見当たりませんでした。
  • お客様の声:八つとも見当たりませんでした。
  • コラム・お知らせの更新:2026年9月に何かを足していたのは三つです。2026年8月が一つ、2025年のものが二つ、日付が読み取れないものが二つでした。
  • 周辺の市町村:市や町の名前ごとの専用のページを持つ事務所は、ありませんでした。市や町の名前を並べていたのは二つで、一つはサイトの題に、一つは「栃木県全域」の後に括弧で並べる形です。「栃木県」「栃木県全域」「栃木県をはじめ関東各県」のような一行が三つ、宇都宮市の名前だけか記載が見当たらないものが三つでした。
  • 相談の導線:電話番号は八つとも確認できました。問い合わせフォームは五つで、フォームが見当たらず電話かメールだけの事務所が三つあります。LINEは二つ、オンライン面談を書いているのは二つでした。
  • 外国語での対応:外国語のページを持っていたのは、八つのうち一つ(英語)です。在留資格を業務に挙げている事務所は三つありましたが、「宇都宮 ビザ 申請 行政書士」の1ページ目には、三つとも出ていませんでした。

全体として、業務のページはよく整っていて、料金もほとんどの事務所が出しています。ただ、多くは料金表のページにまとめて置く形で、業務のページや検索結果の題で金額が目に入る静岡市の車庫証明のような並びではありませんでした。薄いのは、その業務を実際にどれだけ、どう扱ってきたかを伝える部分で、件数を書いた事務所は二つ、お客様の声はゼロでした。そして、外国語の入口を持つ一つの事務所も、ビザの言葉には出ていません。

これはサイトの作りを外から見ただけの話で、各事務所の受任の数や評判は分かりません。サイトが薄い事務所が仕事に困っている、という意味ではありません。

書けることと、書けないこと

行政書士の広告には、医療や獣医療のように「広告してよい事項」を列挙する決まりはありません。そのかわり、法律、会則、倫理の三つの層で、一般的な言葉で縛られています。公式の資料で確かめたことを書きます。当社は法律の専門家ではないので、迷う書き方は所属の会に確かめてください。決まりの全体は行政書士の広告規制にまとめています。

行政書士法は、行政書士の信用や品位を害する行為を禁じ(第10条)、事務所の見やすい場所に報酬の額を掲示することを義務づけています(第10条の2)。これは事務所での掲示の義務で、ホームページへの掲載を義務づける条文ではありませんが、報酬を示すこと自体は、法の側から求められている仕事です。連合会は、報酬額の統計を5年に一度公表しています。

日本行政書士会連合会の会則は、品位の保持や事務所の名称の使用制限を定めていますが、広告の細かな規定は置いていません。広告を直接扱っているのは、連合会の「行政書士倫理」です。第10条は「不当な目的を意図し、又は品位を損なうおそれのある広告宣伝を行ってはならない」とし、第7条は不正・不当な手段で依頼を誘うこと、第26条は他の行政書士を誹謗中傷することを禁じています。栃木県行政書士会独自の会則や規則は、今回は確かめていません。

これを、ホームページで迷いやすい四つに当てはめると、次のようになります。

  • 料金:載せてよく、法の趣旨にも沿います。倫理第16条は、事案の難易や手間に照らして適正かつ妥当な報酬を示すことを求めています。「〜円から」と書くなら、どういう場合に上がるのかを添えるのが、景品表示法の上でも安全です。宇都宮市のように料金表のページにまとめて置く事務所が多い商圏では、業務のページの側にも、その業務の金額と、その金額で何が含まれるのかを書いておくと、比べる人の手間が一つ減ります。
  • 実績:件数を出すこと自体を禁じる規程は見当たりません。ただし、根拠のない件数や率は、品位の問題になるだけでなく、景品表示法の優良誤認にもつながりえます。何を数えたのか、いつ時点の数なのかを書きます。
  • 比較:行政書士の規程に比較広告を名指しした条文はありませんが、他の行政書士の誹謗中傷は倫理で禁じられています。景品表示法の比較広告の考え方では、客観的に実証されていること、正確に引用していること、比較の方法が公正であることの三つが揃わなければなりません。「他の事務所より安い、早い」は、書かないのが無難です。
  • お客様の声:直接禁じる規程は見当たりません。ただし、行政書士には守秘の義務があり(倫理第3条)、依頼者の了解と、特定できない書き方が前提です。事務所が集めて選んで載せる声は事務所自身の表示で、作った声や都合のよい部分だけを切り取った声は、景品表示法の問題になりえます。2023年10月からは、事業者の表示であることが分かりにくい口コミも規制の対象です。

「100%」「NO.1」のような言い方が品位の問題になるかどうかは、今回は判断していません。今回の八つには、そうした言い方は見当たりませんでした。会則の名称の制限が、事務所名と別の名前で立てたサイトにどこまでかかるのかも、確かめきれていません。宇都宮市でも、自動車の手続きや相続のために事務所名と別の名前のサイトを立てている事務所がありました。そうしたサイトを考えるときは、所属の会に確かめておくのが安全です。

入る余地

ここまでの観察から、空いている場所を挙げます。それぞれ、どの検索結果とどのサイトの観察を根拠にしているかを添えます。

一つ目、在留資格と外国語。 「宇都宮 ビザ 申請 行政書士」の1ページ目に、宇都宮市内の事務所と確かめられたページはありませんでした(所在地を確かめきれなかったページが3件あります)。並んでいたのは、全国に展開する事務所が出張所ごとや県ごとに作ったページと、県外や県内の他の市の事務所です。一方で、開いた地元の八つのうち三つは在留資格を業務に挙げていて、一つは英語のページまで持っていました。受けている事務所はあるのに、その業務を探す人の1ページ目には出ていない、という空き方です。宇都宮市に住む外国人は1万3千人を超え、一年でおよそ9.7%増えています。県の在留資格の上位には、技能実習、技術・人文知識・国際業務、特定技能と、働くための資格が並んでいます。申請を頼むのは本人のことも、雇う会社のこともあります。会社には日本語で、本人にはその人の言葉で、という二つの入口を持つ地元の事務所は、今回の1ページ目に見当たりませんでした。ただし、ここは御事務所が実際にその言語で対応できるかどうかがすべてです。入口の分け方は行政書士のビザの集客で掘り下げています。

二つ目、補助金と古物商。 「宇都宮 補助金 申請 サポート」で行政書士の事務所のページは0件、「宇都宮 古物商 許可 申請」では地元が3件(事務所の数では二つ)でした。補助金では補助金の一覧を集めたサイトと市や県、商工会の案内が、古物商では比較サイトや全国に展開する事務所の県別ページ、県の案内が、1ページ目の多くを占めています。一覧や全国の型で作られた県別のページは、宇都宮市で申請するときの窓口や日数、受けたときの費用までは書いていません。市には2万を超える事業所があり、並べた八つのうち七つが料金を出している商圏なので、業務のページに料金と宇都宮での手続きの具体を並べる形は無理のない作り方です。補助金については、2026年1月施行の行政書士法の改正で、行政書士でない者が名目を問わず報酬を得て書類を作ることの禁止が明確になりました。業務の線引きを書くなら、所属の会の見解に沿って書きます。

三つ目、車庫証明を警察署の受け持ちで書くこと。 「宇都宮 車庫証明 代行」では10件のうち5件が県内の他の市や町の事務所で、1件は全国の代行サービスが警察署ごとに作った案内でした。地元の事務所も4件出ていて、どれも自動車の手続きの専用のサイトかページです。空いているとは言えませんが、市外の事務所が宇都宮を範囲に含めて並んでいる言葉なので、市内の事務所が、市内のどの警察署の受け持ちならいくらで何日か、を書けば、市内で探す人にとっては近い答えになりえます。ただし、警察署の名前を付けた言葉や「宇都宮市 車庫証明」のような言葉は、今回の九つには入れていません。余地として挙げますが、根拠は一つ目、二つ目より弱く、実際に検索して並びを見るまでは仮説です。書き方は行政書士の対応地域の書き方で掘り下げています。

四つ目、実績と声の出し方。 扱った件数を書いていたのは八つのうち二つ、お客様の声はゼロでした。どちらも規程の上で禁じられてはおらず、守秘と景品表示法に気をつければ書けます。これは順位の空白ではなく、サイトを読んだ人が依頼を決めるときの空白です。業務のページと料金はどの事務所もそろえている商圏なので、比べる人が次に見たいのは、自分と同じような依頼をどれだけ扱ってきたか、のはずです。

一方で、余地とは言えない場所もあります。中心の言葉は、熊本や静岡と違って会やポータルではなく、地元の事務所がすでに厚く並んでいる言葉です。後から入って、並んでいる事務所より上に出るのは簡単ではありません。建設業許可、会社設立、農地転用も、地元の事務所が9件中5〜7件を占め、業務ごとのページと料金表を持つ事務所がそろっています。後から同じ形で並んでも、比べられる事務所が一つ増えるだけになりやすい言葉です。中心の言葉の考え方は地方の会社と全国ポータルでも書きましたが、宇都宮市では相手がポータルではなく地元の同業である点が違います。

この商圏に、これから入る事務所の見込みはあるか

この範囲の情報からは、「条件つきで見込みはある」と見ています。ただし、条件は静岡市より狭くなります。宇都宮市は、三つの市の中で地元の事務所の枠がいちばん厚い商圏です。行政書士の業務を広く並べて入る形では、見込みは薄いと見ています。

規模の面では、足りています。宇都宮市に2万を超える事業所があり、県の事業所の4分の1が集まっています。県の建設業の許可業者は7千を超えて増え、市に住む外国人は1万3千人を超えて一年で1割近く増えています。

競争の面では、形が言葉ごとに分かれていました。中心の言葉と、建設業許可、会社設立、農地転用は、地元の事務所が1ページ目の半分以上を占めています。車庫証明は地元と県内の他の市の事務所で分け合っています。ここに後から入って並ぶのは、現実的ではありません。

それでも見込みがあると見るのは、地元の事務所のページが0件の言葉が二つあり、そこでは全国の型で作られたページや一覧が上位を埋めているからです。在留資格と補助金です。在留資格は、外国人の住民が増え続けている一方で、市内で受けている事務所がこの言葉に出ていません。宇都宮での手続きの具体と料金を、実際に受けている業務として書ける事務所であれば、入る場所はあります。

条件は三つです。絞る業務を、在留資格か補助金のうち、実際に受けていてこれからも受けたい業務から選べること。その業務の料金を、業務のページで出せること(並べた八つのうち七つが料金を出しているので、出さなければ比べる段階で外れやすいと考えます)。在留資格で外国語の入口を作るなら、その言語で実際に相談に応じられることです。

判定を確かにするために足りていないのは、次の四つです。

  • 各言葉の検索回数。特に「宇都宮 補助金 申請 サポート」や「宇都宮 古物商 許可 申請」のような言葉は、月に探す人がそれほど多くない可能性があります。その場合、二つ目の余地は小さくなります。
  • 地図枠と広告。車庫証明のように近さで選ばれやすい業務では、地図枠が1ページ目の上を占めていることが考えられますが、今回は確認できていません。
  • 「就労ビザ」「在留資格」「特定技能」のような別の言い方、外国語での検索、警察署の名前を付けた言葉の結果。一つ目の余地の半分と三つ目の余地は、実際に検索して並びを見るまでは仮説です。
  • 御事務所の記録。いま、紹介や取引先からの継続の依頼、会の相談センター、ポータル、ホームページのどこから何件来ているのか。取引先からの依頼で十分に回っている事務所と、新しい依頼の入口を増やしたい事務所とでは、同じ余地の意味が違います。

もし引き受けるなら、最初の半年に何をするか

以下は、この商圏で一般的にどういう順番になるか、という話です。お約束の形ではなく、御事務所の現状によって順番は入れ替わります。当社が行政書士の分野で運営の実績を持っている、という意味でもありません。

  1. 問い合わせの入口を分けて数える。 紹介、取引先からの継続の依頼、会の相談センター、ポータル、ホームページ。どこから来て、そのうち何件が受任になったか。ここを数えないまま直すと、ホームページが効いたのかどうかが分からなくなります。
  2. 受ける業務を絞り、業務ごとのページを整える。 絞った業務について、料金、別料金になる条件、かかる日数、必要な書類、宇都宮で申請する窓口を一つのページに並べます。料金表のページにだけ金額を置いているなら、業務のページにも出します。業務の選び方は行政書士が業務を絞るときに、料金を出すかどうかの考え方は料金を載せるべきかに書いています。
  3. 在留資格を受けるなら、入口を二つに分ける。 外国人を雇う会社向けのページは日本語で、本人向けのページは、御事務所が実際に対応できる言語で作ります。書類を出している出張所、対応できる曜日、通訳を介するかどうかも書きます。
  4. 空いている言葉を、検索で確かめてから使う。 「宇都宮 就労ビザ」のような別の言い方や、警察署の名前と業務を並べて何が出るかを見て、空いていて、実際に依頼のある業務から順にページを置きます。依頼のない地域や業務のページは作りません。
  5. 実績と声を、数え方と了解の範囲で積む。 件数を出すなら、何を数えたのかと時点を書きます。声は、依頼者の了解を取り、特定できない書き方で、事務所が載せていることが分かる形で置きます。

半年で問い合わせが増えるかというと、そこは動き始めるかどうかの時期です。当社が運営に携わっている相続の事務所でも、数字が動き始めたと感じたのは半年ほど経ってからでした。業種も探され方も違うため、同じ速さで動くとは考えていません。

この見本で分からないこと

  • 検索結果は、見る人・時点・地域の設定で変わります。ここにあるのは2026年9月24日の一つの記録で、地図枠と広告は九つすべてで確認できていません。検索回数も扱っていません。同じ日に数えた3つの市を比べた記事の宇都宮の数とも、いくつかの言葉で1件ずれています。検索し直したことと、地域情報サイトをポータルに数えたことなど分類の違いによるもので、この見本では今回の記録を使っています。
  • 並べた八つも、比べた記事の八つとは選び方が違います。料金を確かめられた数(比べた記事では八つのうち四つ、この見本では七つ)の差は、この見本では料金表のページまで開いて確かめたことによるものです。
  • 「就労ビザ」「在留資格」のような別の言い方、警察署の名前を付けた言葉、外国語での検索、相続・遺言の言葉は検索していません。
  • 並べた八つのサイトの内容は、要約を介して読み取った部分があり、下層のページや、画像で置かれた電話番号・LINE・金額の読み落としはありえます。一つの事務所は、トップページのアドレスが開けず、同じ行政書士の別のサイトで確かめました。地元に数えた事務所のうち、並べなかったものには、検索結果の題に書かれた地名から地元と判断したものがあります。
  • 宇都宮市内の行政書士の数と、栃木県行政書士会独自の会則・規則は確かめていません。広告の決まりは、行政書士法、連合会の会則と倫理、景品表示法の範囲で書いています。
  • 人口は市の公式サイトの2026年6月1日現在の数で、推計人口か住民基本台帳の数かは、そのページからは確かめきれませんでした。外国人の数は2025年12月末の県の調査の数で、時点が違います。建設業の許可業者は県全体の数です。
  • 各事務所の受任の数、紹介や取引先の割合、ポータルへの掲載料の支払いは、外から分かりません。

御事務所でも、今日できること

調べる道具を入れていなくても、次のことは今日のうちに確かめられます。今回の調べ方で、実際に差が見えた順に並べます。

  • 御事務所の主な業務の名前と地域名を並べて検索する(例:「宇都宮 ビザ 申請 行政書士」)。1ページ目に地元の事務所のページが何件あり、御事務所のページが出るかを数える。業務の一覧に載せている業務なのに出ていなければ、そこがこの見本でいう空き方です。
  • 同じ業務を別の言い方でも検索する(例:「宇都宮 就労ビザ」「宇都宮 在留資格 変更」)。並びが変わるかを見る。
  • 同じ言葉の1ページ目に出ている全国の型のページを一つ開き、宇都宮の窓口や日数、費用まで書いてあるかを読む。書いていなければ、そこが御事務所のページで答えられる場所です。
  • 御事務所の業務のページを開き、その業務の金額と、別料金になる条件が、そのページの中に書いてあるかを見る。在留資格を受けているなら、どの言語で相談できるかがどこに書いてあるかも見る。
  • 次の一か月、問い合わせのたびに、どこで御事務所を知ったかを一行で残す。

最初の二つだけでも、御事務所の商圏で空いているのがどの業務の言葉なのか、おおよその見当がつきます。

この記事にたどり着いた道筋

この記事は、「行政書士 集客」のような、業種と悩みを掛け合わせた言葉で読まれることを想定して書いています。その言葉で検索すると、上位には業種名を入れ替えただけの一般論が並びやすいものです。そこに、実際に数えた中身のあるページを置きました。

御事務所に依頼する人も、同じように探しています。「宇都宮 ビザ 申請 行政書士」のように、地域と用件と困りごとを掛け合わせた言葉です。当社が御事務所の商圏でするのは、それと同じことです。誰が上位にいて、どこが空いていて、御事務所が実際に知っていることで答えられる場所はどこかを数え、そこにページを置く。見込みが立たなければ、調べた結果とともにそうお伝えします。調べ方の中身は商圏調査に書いています。

御事務所の商圏でも、同じ形で調べます

この見本は宇都宮市と行政書士を題材にしましたが、形はどの商圏でも同じです。規模を見て、探され方を見て、上位の顔ぶれを見て、業種の決まりを確かめ、入る余地を挙げ、見込みを判定する。見込みが立たないときは、その理由をお伝えしてお引き受けしません。

同じ商圏で同業の事務所を同時にお預かりすることはありません。すでにお預かりしている商圏では、お受けできない場合があります。御事務所の商圏でこの形の報告書を見てみたい段階でしたら、相談するからご連絡ください。

出典

  • 宇都宮市「宇都宮市の人口・面積など」 https://www.city.utsunomiya.lg.jp/shisei/gaiyo/1007461.html
  • 栃木県「令和3年経済センサス‐活動調査結果(確報)栃木県の結果」 https://www.pref.tochigi.lg.jp/c04/documents/20230912132842.pdf
  • 国土交通省「建設業許可業者数調査の結果について-建設業許可業者の現況(令和7年3月末現在)-」 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001889275.pdf
  • 栃木県「栃木県外国人住民数現況調査結果(令和7(2025)年12月31日現在)について」 https://www.pref.tochigi.lg.jp/c01/houdou/gaikokujinchousa2025.html
  • 栃木県行政書士会「行政書士に相談する」 https://gt9.or.jp/contact
  • 行政書士法(昭和26年法律第4号)第10条 https://laws.e-gov.go.jp/api/1/articles;lawNum=昭和二十六年法律第四号;article=10
  • 行政書士法 第10条の2 https://laws.e-gov.go.jp/api/1/articles;lawNum=昭和二十六年法律第四号;article=10_2
  • 総務省「行政書士法の一部を改正する法律の公布について(通知)」(令和7年6月13日) https://www.soumu.go.jp/main_content/001014708.pdf
  • 日本行政書士会連合会「日本行政書士会連合会会則」 https://www.gyosei.or.jp/sites/default/files/1697501737/2-01%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%A1%8C%E6%94%BF%E6%9B%B8%E5%A3%AB%E4%BC%9A%E9%80%A3%E5%90%88%E4%BC%9A%E4%BC%9A%E5%89%87(22.8.31).pdf
  • 日本行政書士会連合会「行政書士倫理」 https://www.gyosei.or.jp/sites/default/files/2016/03/67802fb07fb14bca3f834134942e4491-2.pdf
  • 日本行政書士会連合会「報酬額の統計」 https://www.gyosei.or.jp/about/disclosure/reward
  • 消費者庁「比較広告」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/comparative_advertising/
  • 消費者庁「令和5年10月1日からステルスマーケティングは景品表示法違反となります。」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing
  • 熊本市・静岡市の行政書士の商圏調査の見本(熊本市・静岡市の検索結果の数、2026年9月24日時点) /chosa-mihon-kumamoto-gyosei/ 、 /chosa-mihon-shizuoka-gyosei/
  • 行政書士の集客で熊本市・静岡市・宇都宮市を比べた当社の記事(2026年9月24日時点) /gyoseishoshi-shukyaku/