「宇都宮 車庫証明 代行」の1ページ目には、2026年9月24日の時点で、宇都宮市の外にある行政書士事務所のページが9件中5件入っていました。そのうち2件は同じ事務所の車庫証明のページで、対応する市の名前を十ほど並べたうえで、県内のどの警察署の管轄でも受けると書いていました。
同じ日に開いた宇都宮市内の八つの事務所のうち、受ける範囲を市町の名前で示していたのは二つです(一つはサイトの題に四つの市の名前を入れる形)。ほかの六つは「栃木県」「栃木県全域」のような一行か、対応地域の記載が見当たりませんでした。
当社は熊本市、静岡市、宇都宮市で、行政書士を探すときの九つの言葉を検索し、各市で八つずつ、合わせて24事務所のサイトを同じ項目で確かめています。全体は行政書士のホームページ集客にまとめ、そこでは周辺の市町村のページを持つ事務所が24のうち3つだったことまでを書きました。この記事では、その項目を書き方の中身で分け直します。
先に立場を書いておきます。対応地域は、地名を並べる欄ではありません。どこまでなら同じ料金と日数で受けられるのか、その境目を書く欄です。
24事務所の対応地域を、書き方で四つに分けた
開いたページで読めた対応地域の書き方を、四つに分けました。静岡の八つには、検索に繰り返し出てきた市外の二つを含みます。
- 「県全域」「県内」「九州」「全国」のような一行か、記載が見当たらない:12
- 市町の名前を並べている(範囲の理由や条件は添えていない):4
- 市町ごとの専用のページを持っている:3(三つとも静岡)
- 手続きか費用の区切りで、範囲の境目を書いている:5
一行か記載なしの12は、宇都宮で六つ、熊本で四つ、静岡で二つでした。
一行で書くことが間違いだとは思いません。県内のどこからの依頼でも同じ条件で受けているなら、それで事実です。気になるのは、その一行を読んだ隣の町の人が、自分の家の車庫証明を頼めるのか、出張の費用がかかるのか、何日かかるのかを、そこから判断できないことです。「対応」は、受けるかどうかしか伝えていません。
境目を書いていた5つは、何を区切りにしていたか
五つは、それぞれ違う区切りを使っていました。
一つ目は、ナンバーの管轄です。静岡市で車庫証明と自動車の登録を扱う事務所は、対応地域を静岡ナンバーの管轄に限り、その範囲の市と町の名前を並べていました。登録を代わりに出しに行く窓口の範囲が、そのまま受ける範囲になっています。
二つ目は、出張の費用です。熊本市で補助金や融資の支援を扱う事務所は、「出張費がかからない地域」として、熊本市と周辺の六つの市町を挙げていました。範囲の外でも受けるけれど費用の条件が変わる、ということが一行で読めます。
三つ目は、業務ごとの違いです。熊本市で自動車の手続きを扱う事務所は、車庫証明は県内のどこでも同じ料金、出張して行う封印は原則として熊本市内、と業務によって範囲を分けていました。
四つ目は、来所とオンラインの違いです。静岡市の事務所の一つは、対応地域を県の中部の範囲で書いたうえで、オンラインで進められる業務は全国で受けると分けていました。
五つ目は、申請先ごとのページです。熊本市で建設業の許可や入札の手続きを多く扱う事務所は、入札参加資格の申請について、熊本市、熊本県、菊池市など、申請先ごとにページを分けていました。地域の言葉を集めるためのページというより、出す先が違えば書類も違う、という業務の区切りです。
冒頭の宇都宮の、市外の事務所が書いていた「警察署の管轄区域」も同じ種類の書き方です。車庫証明は、車を置く場所を受け持つ警察署に出します。頼む人にとっては、市の名前の一覧より、自分の家がどの警察署の受け持ちかのほうが、頼めるかどうかに直結します。在留資格の手続きで出張所の名前を書くことを勧めた行政書士のビザ集客の記事と、考え方は同じです。知りたいのは、事務所がどこまで「対応」するかではなく、自分の手続きの窓口に、その事務所が実際に書類を出しているかどうかです。
市町ごとのページを増やす前に、境目の一文を書く
地域の集客というと、周辺の市町の名前ごとにページを作る方法がよく挙がります。三つの市で見た範囲では、それを急ぐ理由は見えませんでした。
市町ごとのページを持つ静岡の三つが1ページ目に出していたページのうち、地域の名前を題にしていたのは、静岡市の三つの区の名前を並べた車庫証明のページ一つでした。周辺の市の名前のページが、その市の言葉で出るのかどうかは、今回は周辺の市町の言葉を検索していないので分かりません。一方、宇都宮の八つは市町ごとのページを一つも持っていませんでしたが、「宇都宮 行政書士」の1ページ目は9件中8件が市内の事務所でした。中心の言葉に、地域のページは要っていません。
市町ごとのページを作るなら、手続きの窓口が違う市町と、実際に依頼の来ている市町に限るのがよいと当社は考えています。窓口が同じ市町のページを、名前だけ替えて並べても、書くことは同じ一枚の繰り返しになります。熊本市×行政書士の見本でも、依頼のない地域のページは作らない、と書きました。
名前の付け方にも気をつけます。税理士については、ウェブサイトの表示も二か所目の事務所にあたるかどうかの判断に入ると国税庁が示していることを、税理士の広告規制に書きました。行政書士で同じ読み方がされるかは確かめていません。それでも、周辺の市町のページに、そこに事務所があるように読める名前や住所は置かない、と先に決めておけば迷いません。事務所の名称の決まりは行政書士の広告規制にまとめています。
地名をたくさん書いておけば、どれかの言葉で拾われる、という考え方もあります。拾われることはあるかもしれません。ただ、宇都宮の車庫証明の言葉に市外の事務所が5件入っていたことと、その事務所が市の名前を並べていたことの関係は、外からは確かめられません。はっきりしているのは、名前を並べた一覧だけでは、頼めるかどうかが読めないことです。境目を書いた一文なら、読んだ人がその場で判断できます。
境目の一文は、業務ごとに書く
当社が書くなら、業務の案内のページごとに、次のような一文を置きます。
- 車庫証明:どの警察署の受け持ちなら同じ料金か。それより外は、出張の費用がいくら加わるか。
- 自動車の登録や出張の封印:どのナンバーの管轄まで出向くか。
- 農地の手続き:どの市町の手続きを扱ってきたか。窓口が市町ごとに分かれる業務なので、市町の名前が意味を持ちます。
- 在留資格:どの出張所に書類を出しているか。
- 会社設立や補助金のように、来所せずに進められる業務:オンラインならどこまで受けるか。会う必要があるのはどの場面か。
範囲の外の依頼を断る必要はありません。「この範囲の外は、出張の費用と日数を相談のうえで」と書けば足ります。書くのは、境目の場所と、その先で何が変わるかです。
御事務所で、今日確かめること
- 御事務所のサイトの対応地域を、隣の町に住む人のつもりで読みます。いちばん受けたい業務について、頼めるのか、出張の費用がかかるのか、何日かかるのかが分かるかを確かめます。
- 隣の市や町の名前と、その業務の名前を並べて検索します(例:「菊陽 車庫証明」)。1ページ目に、どこの町の事務所が、対応地域をどう書いたページで出ているかを見ます。当社も三つの市では、この形の言葉はまだ数えていません。
- この一年の依頼を、依頼した人の住む市町ごとに数えます。市の外からの依頼がなければ、境目の一文は短くて構いません。いくつかの市町に固まっているなら、そこが境目の候補です。
3で依頼の固まっている市町が見えたら、その市町の窓口の名前と、そこまでの出張の費用を一文で書くところから始めてください。三つの市の記録の全体は行政書士のホームページ集客に、書き方の決まりは行政書士の広告規制にあります。