前橋市の学習塾の集客:検索結果と地元8塾のサイトを数えた(商圏調査の見本)

この見本について

当社は、ホームページの運営をお引き受けする前に、その商圏を調べます。どれだけの子どもがいて、保護者がどういう言葉で塾を探し、いま検索の上位に誰がいるのか。そのうえで、入る余地があるかを判定し、見込みが立たなければお引き受けしません。調査は商圏調査として単体でもお受けしています。

この見本は、特定の塾からご依頼をいただいて作ったものではありません。群馬県前橋市と、小中学生向けの地元の学習塾という組み合わせを、当社の側で題材に選びました。調査時点は2026年9月24日で、使ったのは公開されている情報だけです。市と県の資料を読み、検索して出てきたページを開いた、それ以上のことはしていません。形は、先に公開した高崎市と学習塾の見本とそろえています。

前橋と高崎は隣り合う市で、同じ日に、同じ組み立ての言葉で検索しています。そのため、ところどころで高崎の数字を並べます。並べるのは、同じ日に同じやり方で数えたものと、同じ基準日の市の資料に限りました。高崎の数字は、高崎の見本と、三つの市を並べた学習塾のホームページ集客の記録(2026年9月24日時点)によるものです。

実際にお引き受けする調査では、ここに二つが加わります。一つは御社の記録です。ホームページから体験授業の申し込みや問い合わせが何件あり、そのうち何件が入塾に進んだのか。春や夏の講習の前後でどう動いたのか。これは御社の中にしかありません。もう一つは検索回数の実数です。どの言葉が月に何回探されているかは、有料の道具を使わないと確定できません。以下の「探され方」は、検索したときに何が出てくるかの記録であり、何人が探しているかの記録ではありません。

塾の名前は出さず、件数だけで書きます。どの塾がどうという話ではなく、この商圏に余地があるかを見るための調査だからです。高崎の見本と同じく、全国に教室を持つ大手の塾やフランチャイズの教室と、前橋に根を置く地元の塾とを分けて数えています。県外に本部があり、いくつかの県に教室を広げている塾も、前橋市内の教室であっても「地元」には入れていません。

商圏の規模

前橋市の人口は326,076人、世帯数は159,427世帯です(令和8年8月31日現在、前橋市ホームページの表示)。同じ日の高崎市は363,061人で、前橋はそれより三万七千人ほど少ない市です。

塾にとって大事なのは、全体の人口より子どもの数です。前橋市立の小学校は46校、児童数は14,267人。市立の中学校は20校、生徒数は7,368人です(いずれも令和8年5月1日現在、特別支援学級を含む、前橋市「前橋市立学校(園)の児童生徒数、園児数及び学級数」)。国立や私立、県立の学校に通う子どもは含まれていません。同じ基準日の高崎市立は、小学校16,924人、中学校8,766人でした。

この数字の中に、先の動きが見えています。市立小学校の6年生は2,419人、1年生は2,102人です。いまの6年生より三百人ほど少ない学年が、これから順に中学へ上がっていきます。高崎では同じ差が五百人ほどでした。前橋の市立小学校の児童数は、前の年(令和7年5月1日現在)の14,641人から、一年で三百七十人あまり減っています。小中学生を相手にする商売として、規模は十分にありますが、一学年の母数は年を追うごとに細っていきます。

中学受験に近い層として、前橋の検索では県立の四ツ葉学園中等教育学校の名前を使いました。令和8年度の入学者選抜は募集120人に対して志願者228人、合格者128人、実質倍率は1.8倍でした(群馬県教育委員会)。高崎市内の中央中等教育学校は、同じ年度で志願者275人、実質倍率2.2倍です。前橋の地元の塾のサイトでは、四ツ葉学園よりも、群馬大学の附属中学校の受験に触れているものが目につきました。これは「上位の顔ぶれ」で書きます。なお、市は市立の高校を一つ持っています(同じ資料で普通科711人)。

市内の学習塾がいくつあるかは、見つけられませんでした。学習塾の事業所数を扱う公的統計として経済センサスの表に行き当たりましたが、確認できた集計は全国と都道府県までで、市の単位ではありません。参考までに、ある塾比較サイトの前橋市のページには21塾・47教室が載っていました。比較サイトに載るのは掲載契約のある教室が中心で、市内の全数ではありません。高崎の見本で挙げた34件とは別のサイトの数なので、二つを比べることはできません。

もう一つ、地理の事情があります。いまの前橋市は、平成16年12月に大胡町・宮城村・粕川村と、平成21年5月に富士見村と合併してできた市です(前橋市「合併検証報告書」)。塾は子どもが通える距離で選ばれるものなので、商圏は市全体というより、教室のまわりの地区です。この合併前の町の名前が、探され方にどう出るかは次の章で見ます。

探され方

九つの言葉で検索し、1ページ目に何が並んだかを記録しました。検索した日は2026年9月24日です。言葉の組み立ては高崎の見本と同じで、地名を前橋に、中等教育学校の名前を四ツ葉学園に、合併前の町の名前を大胡に入れ替えています。

限界を先に書きます。検索結果は、見る人・時点・地域設定で変わります。使った検索の道具は、八つの言葉で9件、「大胡 塾」で10件を返したため、以下はその内訳です。また、この道具はタイトルとURLの一覧しか返さないため、地図枠(ローカルパック)と広告が出ていたかは確認できていません。この二つは全項目で不明です。

分類は高崎と同じ七つです。地元の個人・小規模の塾/県内に十数教室以上を持つ地元の塾グループ/全国・フランチャイズの教室ページ(県外に本部を置く広域の塾を含む)/塾の比較サイト・ポータル/他都市の事業者や地域を問わない全国向けの記事/自治体・公的機関/無関係(意図が違うもの)。高崎では自治体・公的機関がゼロでしたが、前橋では二つの言葉で1件ずつ出ました。どちらも塾探しとは意図の違うページです。

  • 前橋 塾:比較サイト4、全国・フランチャイズ4、地元の個人塾1。地元の塾グループはゼロ。
  • 前橋市 個別指導塾:全国・フランチャイズ5、比較サイト1、地元の塾グループ1、地元の個人塾2。
  • 前橋 高校受験 塾:比較サイト7、地元の塾2。比較サイトの中には、県立前橋高校についての質問掲示板のページも混じっていました。
  • 前橋 四ツ葉学園 塾:比較サイト7、全国・フランチャイズ2。地元の塾はゼロ。9件のどの題にも「四ツ葉」の字は入っていませんでした。
  • 前橋 小学生 塾:全国・フランチャイズ4、比較サイト3、地元の塾1、無関係1(小学校受験の幼児教室)。
  • 前橋 塾 月謝:比較サイト5、全国・フランチャイズ3、地元の個人塾1。
  • 前橋 定期テスト 点数 上げたい:地域を問わない全国向けの記事3、全国・フランチャイズ3、比較サイト2、地元の小規模の塾1。9件のうち3件は、中学校ではなく県立前橋高校の定期テストや入試の話でした。
  • 前橋 中学生 勉強 ついていけない:他都市の事業者や地域を問わない全国向けの記事7、自治体・公的機関1(市の高校生向けの学習室)、地元の塾グループ1。地元の個人・小規模の塾はゼロ。
  • 大胡 塾(10件):無関係6、自治体・公的機関1(地元の市立小学校のサイト)、比較サイト2、地元の塾グループ1。無関係の6件のうち5件は、「大塾」「大學」のように「大」の字だけを拾ったような結果でした。塾のページ3件は、三つとも同じ一つの教室のものです。

並べると、高崎と同じく三つの層に分かれますが、中身は少しずつ違います。

中心の言葉は、比較サイトと全国チェーンが大半ですが、高崎よりは地元の塾が入っています。「前橋 塾」「前橋市 個別指導塾」「前橋 高校受験 塾」の三つを合わせた27件のうち、比較サイトが12件、全国・フランチャイズが9件、地元の塾が6件でした。同じ日の高崎では、同じ三つの言葉で地元の塾は2件です。ただし前橋の6件は四つの塾によるもので、そのうち3件は、三つの言葉すべてに顔を出していた同じ一つの塾でした。地方の検索で全国のポータルが中心の言葉を取りに来る構図は、地方の会社と全国ポータルに書いたとおりです。

中等教育学校の言葉は、高崎とまったく違う空き方をしていました。高崎の「高崎 中央中等 塾」は、9件のうち6件を県内に多くの教室を持つ地元の塾グループが占めていました。前橋の「前橋 四ツ葉学園 塾」では地元の塾はゼロで、比較サイトと広域の塾の教室ページが、学校名の入っていない一般的なページで枠を埋めています。広域の塾の一つは、開いてみると教室のページの中で四ツ葉学園の受検の講座を案内していましたが、題にはその名前がありません。補助に検索した「前橋 群大附属中 塾」でも、9件のうち地元の塾は1件でした。

生活の言葉と地区の言葉は、高崎と同じく、地元の答えがほとんどありません。「定期テスト 点数 上げたい」では、「前橋」が県立前橋高校の名前として読まれ、9件のうち3件が高校の話に寄っていました。こうした取り違えは検索語の取り違えで扱っています。「ついていけない」で出た地元の塾グループのページは、柱記事のために同じ日に開いた記録では、前橋の中学校の事情に触れていない一般的なコラムでした。「大胡 塾」は、10件のうち6件が塾と関係のないページで、残りの塾のページ3件は一つの教室の所在地と案内のページでした。地区の名前が入った教室のページが一枚あるだけで、3枠が埋まっていたことになります。

上位の顔ぶれ

検索結果に出てきた地元の塾から八つを選び、サイトを開いて確かめました。九つの言葉で出てきた地元の塾は七つだったため、「前橋市 個人塾 中学生」「前橋 群大附属中 塾」の二つの補助の検索を足し、そこで出てきた一つを加えています。

内訳は、教室が一つと見られる塾が四つ、教室の数が書かれていない塾が一つ、前橋と高崎に数教室を持つ小規模な塾が一つ、県内に十前後から二十あまりの教室を持つ地元の塾グループが二つです。以下、高崎の見本と同じ項目で横に並べます。

  • 料金の明示:月謝の金額をサイトに載せていたのは八つのうち三つで、三つとも教室が一つの塾でした。学年と週の回数の表に設備費などを添えたもの、週のコマ数ごとの金額に通い放題を足したもの、学年と週のコマ数の表に年会費を添えたもの、と出し方はそれぞれ違います。教室を複数持つ四つの塾は、どこも金額を載せていませんでした。
  • 合格実績:年度を添えて実績を載せていたのは七つです。ただし人数まで添えていたのは一つだけで、ほかの六つは年度と学校名を並べる形でした。残りの一つは実績のページがあることは確かめられましたが、中身は確かめきれませんでした。
  • 生徒・保護者の声:中身まで確認できたのは三つで、多いところでも数件です。声や体験記のページがあることは分かっても件数を読み取れなかったものが三つ、確認できなかったものが二つです。
  • ブログ・お知らせの更新:2026年に入ってからの記事が確認できたのは六つで、そのうち三つは調査の数日前か前日の日付でした。残りの二つは日付の記載を見つけられず、判断できませんでした。
  • 地区・中学校単位のページ:合併前の町や地区の名前でページを作っている塾はゼロ、中学校ごとの定期テスト対策のページを作っている塾もゼロでした。本文や一覧の中に市内の中学校の名前を並べている塾は三つあります(対応している学校の一覧、合格実績のページ、生徒の声や案内の本文)。
  • 相談への導線:LINEを相談の入口に置いているのが三つ、電話とフォームが二つ、電話とメールとフォームが一つ、電話だけが一つです。残りの一つにはLINEの案内がありましたが、相談の入口なのか、紹介の仕組みの案内なのかは確かめきれませんでした。

中学受験に触れていたのは、八つのうち三つでした。群馬大学の附属中学校に触れていたのが二つ(うち一つは受験のクラスを案内)、中央中等教育学校を対応する学校の一つとして挙げていたのが一つです。四ツ葉学園の受検に触れていた塾は、八つの中にはありませんでした。専用の講座のページと厚い実績で中等教育学校の言葉を押さえている地元の塾グループが一つあった高崎とは、ここがいちばん違います。

料金と更新の重なり方は、高崎より少しましでした。料金を出している三つのうち、今年の更新が確認できたのは二つです(高崎は三つのうち一つ)。それでも、今年の更新が確認できた六つのうち四つは料金を出していません。料金を出す塾と更新を続ける塾が、おおむね別の顔ぶれであることは、高崎と変わりません。

これはサイトの作りを見ただけの話です。生徒数や評判、紹介でどれだけ生徒が来ているかは外から分かりません。サイトが薄い塾が生徒を集めていない、という意味ではありません。

書けることと、書けないこと

学習塾の広告には、医療のように「広告してよい事項」を列挙する決まりはありません。関わるのは、特定商取引法と景品表示法という、一般的な法律です。消費者庁の解説ページで確かめたことを書きます。

小中学生向けの学習塾は、期間が2か月を超え、金額が5万円を超える契約であれば、特定商取引法の「特定継続的役務提供」に当たります(第41条)。この場合、著しく事実に相違する表示や、実際より著しく優良・有利だと誤認させる表示は、誇大広告として禁じられています(第43条)。契約の前後には概要書面と契約書面を渡すこと(第42条)、書面を受け取ってから8日以内のクーリング・オフ(第48条)、途中でやめるときの上限額(第49条)も決まっています。なお、この法律でいう学習塾には、幼稚園・小学校の受験対策は含まれません。景品表示法も、サービスの中身を実際より著しく優良と見せる表示(第5条第1号)と、価格や取引条件を実際より著しく有利と見せる表示(第5条第2号)を禁じています。業界団体の自主的な決まりは、今回は確かめていません。

ホームページで迷いやすい四つに当てはめると、次のようになります。

  • 料金:載せることを禁じる決まりはありません。気をつけるのは、月謝だけを見せて実際の負担を軽く見せる形です。講習費、教材費、年会費など、月謝の外にかかる費用があるなら、その存在と目安を同じページに書きます。税込か税抜かも書きます。書き方は塾の料金表の書き方にまとめました。
  • 合格実績:載せること自体は禁じられていません。ただし誇大な表示にならないよう、どの年度の、何を数えた数字なのかを書きます。講習だけに来た生徒を含むのかどうかも、分かるようにしておくほうが安全です。
  • 「成績が上がる」という言い方:点数が上がった例を載せるなら、どの学年の、どの時期の、何点から何点かを書き、誰にでも起きると読める書き方は避けます。
  • 生徒・保護者の声:禁じる決まりは見当たりません。相手は子どもなので、保護者の了解を取り、学校名や学年の組み合わせで本人が分からない書き方にします。

入る余地

観察から、空いている場所を四つ挙げます。根拠もあわせて書きます。

一つ目、困りごとの言葉に、前橋の塾として答えること。「前橋 中学生 勉強 ついていけない」の1ページ目は、9件のうち7件が他都市の事業者か地域を問わない記事で、地元の塾のページは前橋の事情に触れていない一般的なコラムが一つでした。「前橋 定期テスト 点数 上げたい」では、市内の中学生の定期テストに答えている地元のページは見当たらず、3件が県立前橋高校の話に流れていました。市立の中学校は20校あります。その中学校の定期テストの時期や、群馬の高校入試の仕組みを踏まえて答えているページがないことが根拠です。これは高崎と同じ空き方で、柱記事の困りごとの言葉に答えるページで書き方を扱っています。

二つ目、中学受験の学校名の言葉。高崎との違いがいちばん大きいところです。「前橋 四ツ葉学園 塾」は地元の塾がゼロで、題に学校名を入れたページもありませんでした。「前橋 群大附属中 塾」も、地元の塾は1件です。一方で、開いた八つのうち二つは群馬大学の附属中学校に触れており、そうした子を教えている塾が前橋にあることは分かります。学校の名前で答えているページがないだけです。ただし、受験の指導をしていない塾が、空いているからという理由でこのページを作っても、問い合わせが来たときに困ります。実際にその学校の受験生を教えてきた塾に限った余地です。

三つ目、合併前の町と、教室のまわりの地区、そして中学校。「大胡 塾」は10件のうち6件が無関係で、塾のページは一つの教室の案内が3枠を占めていただけでした。宮城・粕川・富士見は今回検索していませんが、開いた八つの中に、地区の名前でページを作っている塾はゼロです。中学校の名前を本文や一覧に並べている塾は三つありましたが、中学校ごとにページを分けている塾はありません。地区と中学校のページの作り方は地区と中学校のページに書きました。ただし、地区や中学校の名前で月に何人が探しているかは分かりません。空いていることは確かでも、探す人がいるかは確かめが要る余地です。

四つ目、料金を出すこと。料金を出しているのは八つのうち三つで、どれも教室が一つの塾でした。「前橋 塾 月謝」では、比較サイトと全国チェーンに混じって地元の塾が1件入り、その塾は料金を載せている塾でした。料金を書いている塾が少ないので、書くだけで他と違って見えます。教室を複数持つ塾でも、いちばん多い通い方の例を一つ書くことはできます。料金を載せるかどうかの考え方は料金を載せるべきかにまとめています。

逆に、余地がないと見たところも書いておきます。「前橋 塾」「前橋 高校受験 塾」のような中心の言葉は、27件のうち21件が比較サイトと全国チェーンです。高崎より地元の塾が入っているとはいえ、残りの6件はすでに四つの地元の塾で分け合っており、そのうち一つは三つの言葉すべてに出ていました。後から一教室の塾が正面から入るのは難しいと見ます。

この商圏に、これから入る事業者の見込みはあるか

この範囲の情報からは、「条件つきで見込みはある」と見ます。高崎と同じ判定ですが、入口は高崎より一つ多いと見ています。

規模の面では、足りています。市立の小中学校だけで二万一千人を超える子どもがいます。ただし市立小学校の児童は一年で三百七十人あまり減っており、一学年の人数も下がり続けています。同じ数の生徒を集めるには、より広い範囲から来てもらう必要が出てきます。

競争の面では、中心の言葉は比較サイトと全国チェーン、そしてすでに上位にいる地元の塾で埋まっています。一方で、困りごとの言葉、地区の言葉、中学受験の学校名の言葉には、地元の答えがほとんどありません。高崎では学校名の言葉を地元の塾グループが押さえていましたが、前橋ではそこが空いています。これが「一つ多い」と書いた理由です。

条件は三つあります。一つ目は、中心の言葉を取りに行かないことです。二つ目は、教室のまわりの地区と、そこの中学校、そして御社が実際に指導している受験に絞ることです。三つ目は、料金を出せることです。教室を複数持つ塾がどこも金額を出していない町なので、一例だけでも出すことが、今回の観察では数少ない差になります。

断定するために足りないものが三つあります。一つは検索回数の実数です。「大胡 塾」や「四ツ葉学園 塾」が空いていても、探す人が月に数人であれば、そこに時間をかける意味は薄くなります。二つ目は地図枠と広告です。地図枠が大きく出ている言葉であれば、ページで上位に入っても目に入りにくくなります。三つ目は御社の記録です。いま問い合わせがどこから来ているのか。紹介や口コミが大半であれば、ホームページで何を直すかの順番が変わります。

実際の調査では、この三つが埋まります。埋めたうえで見込みが立たなければ、その理由をお伝えします。

もし引き受けるなら、最初の半年に何をするか

以下は、この商圏で一般的にどういう順番になるかという話です。お約束の形ではなく、御社の現状によって順番は変わります。当社が学習塾のホームページで実績を持っているわけではないことも、先にお伝えしておきます。

  1. 数え方を決める。電話、フォーム、LINE、それぞれから何件来たか。そのうち何件が体験授業に進み、何件が入塾したか。どの地区の、どの中学校の、どの学年の子か。問い合わせの記録をつける形を先に作ります。直すのはそのあとです。
  2. 料金を出す。表が作れるなら学年ごと、回数ごとの目安を。教室やコースで料金が違って表にしにくいなら、いちばん多い通い方の生徒一人分の、月と一年の目安を一行で。講習費などの月謝の外の費用も添えます。
  3. 受験の指導をしているなら、その学校の名前で一枚置く。四ツ葉学園でも群馬大学の附属中学校でも、御社が実際に受験生を教えてきた学校について、何年生から、どういう準備をしてきたかを書きます。教えていない学校のページは作りません。
  4. 教室のまわりの地区と中学校に、一本ずつページを置く。合併前の町の名前、通っている生徒の多い中学校の定期テストの時期と対策。御社が実際に教えていて、話せる中身のある地区と学校から順に作ります。
  5. 困りごとの言葉に答え、相談への道を一つずつ変える。「ついていけない」「点数が上がらない」と打ち込む保護者に、前橋の中学校と群馬の高校入試の事情を踏まえて答えます。あわせて、LINEを足す、体験申し込みを短くする、といった変更を一つずつ入れます。まとめて変えると、何が効いたのかが分からなくなります。

半年は、順位が付くかどうかというより、動き始めるかどうかの時期です。当社が運営に携わっている相続の事務所でも、数字が動き始めたと感じたのは半年ほど経ってからでした。業種が違うので、塾でも同じとは言えません。講習の募集の前後で問い合わせがどう動くかも、記録をつけてはじめて分かることなので、半年のうちに一度は講習の募集をはさんで、前後を比べることになると思います。

この見本で分からないこと

  • 検索結果は、見る人・時点・地域設定で変わります。ここにあるのは2026年9月24日の一つの記録で、各言葉の上位9件(「大胡 塾」は10件)です。
  • 地図枠(ローカルパック)と広告の表示は確認できていません。全項目で不明です。
  • 各言葉の検索回数は分かりません。
  • 市内の学習塾の数は、公的統計で見つけられませんでした。比較サイトの件数は全数ではありません。
  • 児童・生徒数は市立の小中学校に限った数です。
  • 四ツ葉学園中等教育学校と群馬大学の附属中学校に、前橋市内からどれだけの子が受験しているかは分かりません。
  • 地元の塾とそれ以外の線引きは、教室の数と本部の場所で決めています。県外に本部を置く広域の塾を「全国・フランチャイズ」に入れたため、入れ方によっては一部の件数が一つか二つ動きます。
  • 合併前の町のうち、検索したのは大胡だけです。宮城・粕川・富士見は調べていません。
  • 各塾の生徒数、売上、広告の出稿、紹介や口コミでの集客の状況は分かりません。
  • 開いたのは八つの塾だけで、市内の地元の塾の全数ではありません。九つの言葉で地元の塾が少なかったため、補助の検索で見つけた塾も含めています。
  • ページの内容や法律の解説は要約を介して読み取った部分があり、下の階層のページの見落としの可能性は残ります。

御社でも、今日できること

今回、当社が実際に見た順番のまま書きます。

  • 教室のある地区の名前と「塾」を並べて検索し、1ページ目の地元の塾を数える。今回は「大胡 塾」で、塾と関係のないページが6件並びました。御社の地区で同じことが起きていれば、そこは空いています。
  • 御社が受験の指導をしている学校の名前と「塾」で検索し、題にその学校名を入れた地元の塾のページがあるかを見る。今回の「前橋 四ツ葉学園 塾」では、ゼロでした。
  • 「前橋 中学生 勉強 ついていけない」のように、保護者が打ちそうな困りごとの言葉で検索し、前橋の塾が前橋の事情で答えているかを見る。今回はほぼゼロでした。
  • 近くの塾のサイトを三つ開き、料金、実績の年度、最新の更新日を見る。今回の八つでは、教室を複数持つ塾はどこも料金を出していませんでした。
  • 御社のサイトをスマートフォンで開き、体験の申し込みまで何回押せば届くかを数える。

これで、御社の地区が埋まっているのか、空いているのかは、おおよそ見当がつきます。

この記事にたどり着いた道筋

この記事は、「前橋 塾 集客」や「個人塾 集客できない」のような、業種と悩みを掛け合わせた言葉で読まれることを想定して書いています。その言葉で検索すると、上位には業種名を入れ替えただけの一般論が並びやすいものです。そこに、実際に数えた中身のあるページを置きました。

御社の教室に来る保護者も、同じように探しています。「前橋 中学生 勉強 ついていけない」「大胡 塾」のように、地域と用件と困りごとを掛け合わせた言葉です。当社が御社の商圏でするのは、それと同じことです。誰が上位にいて、どこが空いていて、御社が実際に知っていることで答えられる場所はどこかを数え、そこにページを置く。見込みが立たなければ、調べた結果とともにそうお伝えします。調べ方の中身は商圏調査に書いています。

御社の商圏でも、同じ形で調べます

この見本は前橋市と地元の学習塾を題材にしましたが、形はどの商圏でも同じです。規模を見て、探され方を見て、上位の顔ぶれを見て、入る余地を挙げ、見込みを判定します。隣の高崎と並べて分かったように、同じ業種で隣り合う市でも、空いている場所は同じではありません。見込みが立たないときは、その理由をお伝えしてお引き受けしません。調べた報告書は、お引き受けに至らない場合もお渡しします。同じ商圏で同業の塾を同時にお預かりすることはありません。

御社の地区で、この形の報告書を見たいという段階でしたら、相談するからご連絡ください。

出典

  • 前橋市ホームページ(人口・世帯数の表示、令和8年8月31日現在) https://www.city.maebashi.gunma.jp/
  • 前橋市「5月1日現在の児童生徒数、園児数及び学級数」 https://www.city.maebashi.gunma.jp/kosodate_kyoiku/3/6/6/11049.html
  • 前橋市「前橋市立学校(園)の児童生徒数、園児数及び学級数」(令和8年5月1日現在) https://www.city.maebashi.gunma.jp/material/files/group/188/jidouseitosuu08.pdf
  • 前橋市「前橋市立学校(園)の児童生徒数、園児数及び学級数」(令和7年5月1日現在) https://www.city.maebashi.gunma.jp/material/files/group/188/jidouseitosuu07.pdf
  • 前橋市「合併検証報告書を公表します(大胡、宮城、粕川、富士見地区)」 https://www.city.maebashi.gunma.jp/gyosei/2/8/1/14589.html
  • 群馬県教育委員会「令和8年度群馬県公立中等教育学校等入学者選抜結果について」 https://www.pref.gunma.jp/site/kyouiku/741568.html
  • 政府統計の総合窓口「経済センサス‐活動調査 学習塾(小分類)の民営事業所数ほか―全国,都道府県」 https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?cycle=0&layout=dataset&statdisp_id=0003215442
  • 消費者庁「特定継続的役務提供」(特定商取引法ガイド) https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/
  • 消費者庁「表示規制の概要」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/
  • 高崎市の数字:高崎市の学習塾の見本、学習塾のホームページ集客(いずれも2026年9月24日時点)