飲食店のホームページ制作の費用:作り方ごとの目安と、メニューの表示で気をつけること

飲食店のホームページを作る費用は、自分で作るなら月1,000円台から、飲食店向けの月額型なら初期費用0円で月19,800円(税別)から、買い切りで1ページのサイトなら15万円からが、当社が公式の料金表で確かめた範囲での目安です。飲食店は、グルメサイトや地図、SNSでも店が探される業種です。自社サイトは、そこで店を知った人が「行く前に確かめる場所」として読みます。いくらで作るかより先に、メニューと料金、営業時間、予約の方法を、どこで最新に保つかを決めると、作る範囲と費用がはっきりします。

この記事は、個人の飲食店や、数店舗を営む会社の方が、見積もりを取る前に費用の段と、メニューの表示で気をつけることを押さえられるように書いています。

この記事の結論

  • 費用は、初期費用に月額の36か月分を足した3年の合計で比べます。飲食店向けの月額型の公開料金で計算すると、約71.3万円(税別)でした。メニューの更新やGoogleのビジネスプロフィールの投稿まで頼める形で、そのぶん月額が高めです。
  • 自社サイトに載せるメニューと料金は、グルメサイト、地図、店内のメニューと同じ内容にそろえます。どこか一か所を直したら、ほかも直す手順を決めておくことが、作ったあとの手間のほとんどです。
  • メニューの料理名や産地、「手打ち」「鮮魚」のような言葉は、景品表示法の対象です。消費者庁は、メニューの表示についての考え方をQ&Aつきで示していて、ホームページも対象に入っています。

作り方ごとの費用の目安(公開されている料金表から)

「飲食店 ホームページ 制作 費用」で検索すると、上位には制作会社の紹介記事、見積もりの比較サイト、作成サービスの案内が並びます。ここでは公式に公開されている料金表だけを並べます。税込・税別は各社の表記のままで、料金は改定されることがあります。

作り方最初にかかる額毎月かかる額3年で払う額の目安料金表に書かれている中身
自分で作る(ノーコードの作成サービス)0円から有料プランで月1,290円〜7,678円約4.6万〜27.6万円+独自ドメイン代2026年10月3日に各社の公式料金表で確認(自作か依頼かの記事)
飲食店向けの月額型(株式会社cantik サブスク型)0円19,800円〜(税別)約71.3万円〜(税別)基本の5ページから始め、月に1ページずつ足す。公開後の修正と追加は無制限(大きな作り直しは別見積もり)、サーバーと保守込み、原稿は取材をもとに同社が書く。Googleビジネスプロフィールの写真や週ごとの投稿、季節のメニューの更新、順位とアクセスの報告を含む。契約は1年ごと
同(買い切り)15万円〜(1ページで完結するプラン)料金表に記載なし15万円〜+保守1ページのサイト。ページ数の多い形の料金は記載なし
制作会社に一から頼む項目の積み上げ。たとえばCMSの導入50,000円〜132,000円、トップのコーディング35,000円〜110,000円、下層ページ1枚9,350円〜30,000円、原稿1ページ14,300円〜30,000円保守のいちばん安いプランで月8,800円〜22,000円(税込)制作費+保守の月額×362026年10月2日に制作会社4社と保守3社の公開料金表で確認(見積もりの見方、保守費用)

cantikの料金は同社の「飲食店のホームページ制作」のページで、2026年10月17日に確かめました。多言語のサイトの制作は別のページで案内されていて、このページには金額が載っていませんでした。予約の仕組みの値段も載っていませんでした。

月額型と買い切りの差は、作ったあとの更新を誰がするかです。季節のメニュー、臨時休業、営業時間の変更を、店の中で毎回直せる人がいるなら、買い切りや自作でも足ります。いないなら、更新を含む月額型のほうが、直されないまま古い情報が残るよりよいと当社は考えます。営業時間や臨時休業は、検索結果や地図に出るGoogleのビジネスプロフィールにも載るので、そちらを直す手順も決めておきます(Googleビジネスプロフィールの営業時間の変更)。

メニューの表示で気をつけること

当社は法律の専門家ではありません。ここに書くのは、公開されている資料を読んだ範囲で、制作のときに気をつけていることです。

料理名と産地、「手打ち」「鮮魚」

消費者庁は2014年(平成26年)3月28日に「メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について」を公表し、2014年12月1日と2016年4月1日に改定しています。対象は店内・店頭のメニューだけでなく、インターネットによる表示も含みます。Q&Aには、たとえば次の例があります。

  • 牛の成形肉を焼いた料理を「ステーキ」と表示すると、生肉の切り身と誤認されるおそれがあり、問題となる。成形肉であることを、料理名の近くや同じ視野の中にはっきり書く必要がある。
  • シバエビではないバナメイエビを使っているのに、シバエビを使っていると表示すると、問題となる。
  • 解凍した魚を使った料理を「鮮魚」と表示しても、そのことで直ちに問題となるものではない。ただし、「港で採れたて」のように新鮮さを強める言葉を足し、それが事実と違えば問題になる。
  • 機械打ちで手作業が加わっていない麺を使っているのに、手打ち麺と表示すると、問題となる。

サイトのメニューは、写真と説明文を付けると、店内のメニューより言葉が増えがちです。仕入れの事情で産地や銘柄が変わる料理は、説明文に書かない、変わることを書く、のどちらかに決めておきます。制作会社に原稿を頼むときも、料理の説明は店の側で読んで確かめます。

料金は税込の総額で書く

国税庁は、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合には、表示の媒体を問わず、消費税を含めた総額を表示することとしています。コースや飲み放題の料金も、税込の金額で書き、サービス料やお通し代がかかるなら同じ画面に書いておくと、会計のときの食い違いが減ります。持ち帰りの料理や物販を扱う店は、税率の改定の影響を受けることがあります。国税庁は、2027年(令和9年)4月1日から2年間、飲食料品の譲渡の消費税率を引き下げる案についての案内を出しています(法案が成立した場合の内容として、2026年10月9日更新)。持ち帰りや物販を扱う店は、料金の表を店の中で直せる作りにしておくと、改定のときに慌てずに済みます。

依頼先の選び方と、見積もりで確かめること

  1. メニューと料金を店の中で直せるか。頼むなら、季節のメニューの差し替えが月の料金に入るのか、一回いくらか。
  2. 写真の撮影は料金に入るか。店で撮った写真を使うなら、何枚まで載せられるか。
  3. 予約の受け方。電話、予約の仕組み、グルメサイトの予約画面のどれにつなぐのか。予約の仕組みを入れるなら、その利用料は見積もりの外か。
  4. 外国語のページが要るか。要るなら、メニューの翻訳を誰が確かめるか。
  5. 契約期間と、やめたときのサイトとドメインの扱い。名義の確かめ方はドメインの名義が制作会社のままになっていないかに書きました。

当社が名古屋で数えた検索の1ページ目

当社は2026年10月17日に、名古屋市で店を探す人が打ちそうな言葉を3つ選んで検索し、1ページ目に並んだページを、地元の事業者の自社サイト、ポータル・まとめ・比較サイト、全国チェーン・大手、公的機関、その他に分けて数えました。数え方は地域の中小企業は検索でどう見えるかと同じで、地図の枠と広告は含んでいません。検索する場所や日によって並びは変わるので、ある一日の記録として読んでください。

検索した言葉1ページ目の件数地元の事業者の自社サイトポータル・まとめ・比較全国チェーン・大手公的機関その他
「名古屋 飲食店 個室」10010000
「名古屋駅 ランチ」909000
「栄 居酒屋」927000
3語の合計28226000

28件のうち26件が、グルメサイト、レストランの予約サイト、おすすめの店をまとめた記事でした。店の自社サイトは2件だけで、どちらも栄の同じ店のサイトの中にあるブログ記事で、中身はほかの店も含めて居酒屋を並べる記事でした。店のトップページやメニューのページは、3語のどこにも入っていませんでした。

地名や駅の名前に「ランチ」「居酒屋」「個室」を付けた言葉で、自社サイトがグルメサイトの上に出るのは、非常に難しいと当社は見ています。自社サイトは、グルメサイトや地図で見つけた人が店の名前で開いたときに、メニュー、税込の料金、個室の有無、予約の方法を確かめる場所として作ります。手間をかけるなら、グルメサイトと地図の情報を最新に保ち、自社サイトの内容と食い違わないようにするほうが先です。

当社の進め方と料金

当社は、作って終わりにせず、問い合わせが来るようになるまで手を入れ続ける形でホームページの運営をお引き受けしています。始める前に商圏調査(5万円・税別、二週間ほど。お引き受けに進めば契約料に充当)で、その地域で検索されている言葉と1ページ目の顔ぶれを数えます。お引き受けが決まったら、契約料20万円と実費をいただき、サイトの制作や作り直しもこの中で行います。そのあとの月額は、お客さま一人あたりの売上の規模で決め(目安は月3万・5万・10万円から)、低く始めて、問い合わせが増えるにつれて上がる形です。上限は契約のときに決め、問い合わせを数えるのは当社です。詳しくは料金に載せています。

今日、御店で確かめられること

  1. 自社サイト、グルメサイト、Googleのビジネスプロフィールで、営業時間、定休日、主なメニューの料金が同じかを見比べます。
  2. 料金が税込の総額で書かれているか、サービス料やお通し代の案内があるかを見ます。
  3. メニューの説明に、産地、銘柄、「手打ち」「鮮魚」などの言葉があれば、いまの仕入れや作り方と合っているかを確かめます。
  4. 携帯電話でサイトを開き、電話番号、地図、予約の方法が最初の画面から一度でたどれるかを確かめます。
  5. いまの契約で、メニューを直すとき誰がいくらで作業するのか、やめたときサイトとドメインがどうなるのかを書き出します。

SNSとサイトの分け方はインスタ集客を地域の店舗・中小企業でに、口コミを集めるときの決まりはGoogle口コミを増やす方法に、制作会社の見積もりの読み方はホームページ制作の見積もりの見方にまとめています。

出典