自動車整備工場のホームページを作る費用は、自動車業界向けの作成サービスなら初期費用0円で月550円(税込)から、自分で作る汎用のサービスなら月1,000円台から、制作会社に一から頼むなら5ページほどで50万円からが、当社が公式の料金表で確かめた範囲での目安です。整備工場のサイトで手間がかかるのは、車検の料金の表です。車検の費用は、国に納める法定費用と、工場に払う点検整備の料金に分かれます。どこまでを一つの金額で見せ、何で金額が変わるのかをどう書くかを先に決めると、作る範囲と公開後の手間が決まります。
この記事は、地域の整備工場や車検・板金の店の経営者が、見積もりを取る前に費用の段と、車検の料金や工場の種類の書き方で確かめることを押さえられるように書いています。
この記事の結論
- 費用は、初期費用に月額の36か月分を足した3年の合計で比べます。自動車業界向けのいちばん安い作成サービスでは約2万円(税込)でしたが、ページを足せない作りでした。車検、板金、タイヤのように、受けたい仕事ごとにページを分けたいなら、ページを足せる作り方を選びます。
- 車検の料金は、法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、検査の手数料)と点検整備の料金を分けて書き、税込の総額の例を車種の大きさごとに添えます。
- 「指定工場(民間車検場)」と「認証工場」では、車検のときに車を運輸支局などへ持ち込むかどうかが違います。自社がどちらかを、看板と同じ言葉でサイトに書きます。
作り方ごとの費用の目安(公開されている料金表から)
「自動車整備工場 ホームページ 制作 費用」で検索すると、上位には制作会社の紹介記事、見積もりの比較サイト、整備工場向けの作成サービスの案内が並びます。ここでは公式に公開されている料金表だけを並べます。税込・税別は各社の表記のままで、料金は改定されることがあります。
| 作り方 | 最初にかかる額 | 毎月かかる額 | 3年で払う額の目安 | 料金表に書かれている中身 |
|---|---|---|---|---|
| 自動車業界向けの作成サービス(CAR-X-WEB) | 0円 | 550円(税込) | 約2万円(税込) | 会社案内のサイトで、ページの追加はできない。月額にサーバー、システム利用料、編集機能、問い合わせフォーム、SSLを含む。最低利用期間なし |
| 自分で作る(ノーコードの作成サービス) | 0円から | 有料プランで月1,290円〜7,678円 | 約4.6万〜27.6万円+独自ドメイン代 | 2026年10月3日に各社の公式料金表で確認(自作か依頼かの記事) |
| 整備工場の制作実績を出している制作会社(クーミル株式会社 Basicプラン) | 50万円〜(税の表記なし。「費用は一例」と注記) | 料金表に記載なし | 約82万〜129万円(保守を月8,800円〜22,000円として当社が計算) | 5ページ程度のホームページ制作。上のプランはBusiness 100万円〜、Enterprise 200万円〜 |
| 制作会社に一から頼む | 項目の積み上げ。たとえばCMSの導入50,000円〜132,000円、トップのコーディング35,000円〜110,000円、下層ページ1枚9,350円〜30,000円、原稿1ページ14,300円〜30,000円 | 保守のいちばん安いプランで月8,800円〜22,000円(税込) | 制作費+保守の月額×36 | 2026年10月2日に制作会社4社と保守3社の公開料金表で確認(見積もりの見方、保守費用) |
CAR-X-WEBは日本カーネット株式会社、Basicプランはクーミル株式会社の公開料金で、どちらも2026年10月17日に確かめました。CAR-X-WEBは解約の手数料がなく、作成から20日間は試せると書かれています。月額がいちばん安い形は、会社の案内を一枚にまとめる用途に向き、車検の料金表や作業ごとのページを増やしていく使い方には向きません。
一から頼む形は、受けたい仕事ごとのページ(車検、点検、板金塗装、タイヤ、中古車の販売など)を何枚作るかと、料金の表の作り方で総額が決まります。
車検の料金の表で、決めておくこと
当社は法律の専門家ではありません。ここに書くのは、公開されている資料を読んだ範囲で、制作のときに気をつけていることです。
国土交通省の案内は、車検の費用には、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料(印紙代)などの法定費用と、整備工場に払う点検や整備の料金があり、整備工場に車検を頼むと、点検整備の料金と法定費用の概算を書いた見積書が出されると説明しています。サイトの料金の表は、この見積書の手前で、比べる人が金額の幅をつかむためのものです。
- 法定費用と点検整備の料金を分けて書く。法定費用は車の重さや、エコカー減税の対象かどうかで変わることを添える。
- 「車検◯円〜」と書くなら、その金額に何が含まれ、何が含まれないのか(法定費用、交換部品、代車)を同じ画面に書く。
- 金額は税込の総額で書く。国税庁は、事業者が消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合には、表示の媒体を問わず消費税を含めた総額を表示することとしています。
- 割引の「通常価格」を並べるなら、その価格で実際に請けてきたかを確かめる。消費者庁は、過去の販売価格と比べる二重価格表示について、「最近相当期間にわたって販売されていた価格」といえないものは誤認させるおそれがあるとしています。
法定費用は改定されることがあるので、表を画像で作ると、そのたびに作り直しの費用がかかります。表は文字で作り、工場の中で直せる形にしておくと、公開後の手間が小さくなります。
指定工場と認証工場、保険の代理店を兼ねる場合
国土交通省は、特定整備の認証を受けた工場を「認証工場」、そのうち設備や技術、管理の基準を満たして指定を受けた工場を「指定工場」と呼び、指定工場は一般に「民間車検場」とも呼ばれると説明しています。認証工場は運輸支局や自動車検査登録事務所に車を持ち込んで検査を受け、指定工場は保安基準適合証を交付することで、車の持ち込みを省けます。どちらも決まった様式の標識を掲げています。サイトには、自社がどちらかを標識と同じ言葉で書き、車検の流れ(預かる日数、代車の有無)をその違いに合わせて説明します。
整備工場の中には、損害保険の代理店を兼ねているところもあります。金融庁の説明資料によると、2025年の保険業法の改正では、保険金の支払いを受ける業務(自動車の修理など)を兼ねる代理店に、その業務が保険金の支払いに不当な影響を与えないよう管理する体制を求める内容が盛り込まれました。サイトで修理と保険の案内を並べるなら、保険の表示の決まりは保険代理店のホームページ制作の費用で確かめてください。
依頼先の選び方と、見積もりで確かめること
- ページを足せる作りか。車検、点検、板金、タイヤなど、受けたい仕事ごとにページを分けられるか。
- 車検の料金の表を工場の中で直せるか。頼むなら月の修正回数に入るのか、一回いくらか。
- 予約の受け方。電話、問い合わせフォーム、予約の仕組みのどれにするか。予約の仕組みを入れるなら、その利用料は見積もりの外か。Googleのビジネスプロフィールに予約ボタンを出す条件はGoogleビジネスプロフィールの予約ボタンにまとめています。
- 最低利用期間と、やめたときのサイトとドメインの扱い。名義の確かめ方はドメインの名義が制作会社のままになっていないかに書きました。
- 中古車の販売も載せるなら、在庫の掲載を自社サイトでするのか、販売のサイトに任せるのか。
当社が名古屋で数えた検索の1ページ目
当社は2026年10月17日に、名古屋市で車検や修理を頼む先を探す人が打ちそうな言葉を3つ選んで検索し、1ページ目に並んだページを、地元の事業者の自社サイト、ポータル・まとめ・比較サイト、全国チェーン・大手、公的機関、その他に分けて数えました。数え方は地域の中小企業は検索でどう見えるかと同じで、地図の枠と広告は含んでいません。検索する場所や日によって並びは変わるので、ある一日の記録として読んでください。
| 検索した言葉 | 1ページ目の件数 | 地元の事業者の自社サイト | ポータル・まとめ・比較 | 全国チェーン・大手 | 公的機関 | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 「名古屋 車検 整備工場」 | 9 | 6 | 3 | 0 | 0 | 0 |
| 「名古屋 板金 修理」 | 9 | 4 | 0 | 5 | 0 | 0 |
| 「名古屋 車検 安い」 | 10 | 2 | 6 | 2 | 0 | 0 |
| 3語の合計 | 28 | 12 | 9 | 7 | 0 | 0 |
「名古屋 車検 整備工場」では、9件中6件が地元の5つの工場のサイト(トップ4件、車検やサービスのページ2件)で、3件が工場を探すサイト、車検の予約サイト、紹介のサイトでした。「名古屋 板金 修理」では、5件が全国のチェーンの店舗のページや本部の読み物、4件が地元の工場のサイトです。「名古屋 車検 安い」では、10件中6件が車検の予約サイトやおすすめを並べる記事、2件がチェーン、2件が地元の1社のトップと料金のページでした。
地元の工場の12件のうち7件は、題に工場のある区の名前を入れていました。
この並びから、「整備工場」のように業種の言葉で探す人には地元の工場が届く余地があり、「安い」と値段で比べる人の入口は予約サイトや比較の記事が握っている、と当社は読んでいます。作り直しで手を入れるなら、題に区の名前と「車検」を入れた料金のページを作り、法定費用と整備の料金を分けて載せるのが、費用に見合う順番だと考えます。
当社の進め方と料金
当社は、作って終わりにせず、問い合わせが来るようになるまで手を入れ続ける形でホームページの運営をお引き受けしています。始める前に商圏調査(5万円・税別、二週間ほど。お引き受けに進めば契約料に充当)で、その地域で検索されている言葉と1ページ目の顔ぶれを数えます。お引き受けが決まったら、契約料20万円と実費をいただき、サイトの制作や作り直しもこの中で行います。そのあとの月額は、お客さま一人あたりの売上の規模で決め(目安は月3万・5万・10万円から)、低く始めて、問い合わせが増えるにつれて上がる形です。上限は契約のときに決め、問い合わせを数えるのは当社です。詳しくは料金に載せています。
今日、御社で確かめられること
- サイトの車検の料金を開き、法定費用と点検整備の料金が分けて書いてあるか、税込の総額の例があるかを見ます。
- 「車検◯円〜」の金額に何が含まれ、何が含まれないのかが同じ画面に書いてあるかを見ます。
- 自社が指定工場か認証工場かが、標識と同じ言葉でサイトに書いてあるかを確かめます。
- 携帯電話でサイトを開き、電話番号と予約の方法が最初の画面に見えるかを確かめます。
- いまの契約で、料金の表を直すとき誰がいくらで作業するのか、やめたときサイトとドメインがどうなるのかを書き出します。
地図の枠と通常の検索結果の違いはローカルSEOとはに、制作会社の見積もりの読み方はホームページ制作の見積もりの見方にまとめています。
集客の手段と、手をつける順番は自動車整備工場の集客方法:車検の案内・地図・予約サイト・ホームページの役割と順番にまとめています。
出典
- 国土交通省「自動車整備工場には認証工場と指定工場があります。その違いは?」 https://www.mlit.go.jp/jidosha/ninshoutoshiteinochigai.html
- 国土交通省「車検の費用(法定費用)」の案内 https://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/sikumi/houteihiyou.pdf
- 国税庁 タックスアンサー No.6902「「総額表示」の義務付け」 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6902.htm
- 消費者庁「二重価格表示」 https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/representation_regulation/double_price
- 金融庁「保険業法の一部を改正する法律案 説明資料」 https://www.fsa.go.jp/common/diet/217/01/setsumei.pdf
- CAR-X-WEB(日本カーネット株式会社)「車業界のホームページ作成」 https://car-x-web.net/hp
- クーミル株式会社「自動車整備工場のホームページ制作」 https://coomil.co.jp/industry/manufacturing/auto-repair-shop/
- 自作の費用、制作会社の項目ごとの費用、保守費用は、当社が2026年10月2日〜3日に各社の公式料金表で確かめたもの(出典の一覧は自作か依頼か、見積もりの見方、保守費用の相場の各記事)
- 名古屋の検索結果は、当社が2026年10月17日に数えたもの。言葉ごとの結果と分け方の記録は当社が保管しています(数え方は地域の中小企業は検索でどう見えるか)
- (国土交通省・国税庁・消費者庁・金融庁の資料と料金表は2026年10月17日確認)