Googleの検索結果から自社サイトのページを消す方法は、急ぐかどうかで二つに分かれます。今すぐ見えなくしたいなら、Search Console(サーチコンソール)の非表示ツール(公開時の公式ブログでは「削除レポート」と紹介された画面)で「URL を一時的に非表示にする」をリクエストします。通常1日程度で検索結果から消えますが、効果は約6か月で切れます(2026年10月時点のGoogleのヘルプによる)。
ずっと消したいなら、ページの側で手を打ちます。ページを削除して「見つかりません(404)」を返す、パスワードをかける、noindex(検索に出さないという指定)を付ける、のどれかです。robots.txt でクロールを止める方法は、Googleが「使用しないでください」としています。また、サイトマップの削除やプロパティの削除は、名前に「削除」と付いていても、検索結果からページを消す操作ではありません。
この記事では、目的ごとにどの方法を選ぶかを先に示し、Search Consoleでの手順、WordPressでのやり方、消えたかどうかの確かめ方の順に書きます。
目的別:どの方法を使うか
| こうしたい | 使う方法 | 効き目 | 注意 |
|---|---|---|---|
| 載せてはいけない情報が出ている。今すぐ見えなくしたい | 非表示ツールの「URL を一時的に非表示にする」+恒久的な方法 | 通常1日程度で消える。約6か月で切れる | 期限までに、下の三つのどれかを済ませる |
| そのページはもう要らない | ページを削除し、404(または410)を返す | 次にGoogleが読みに来たときに台帳から外れる | 中身を別のページに移したなら、削除ではなく転送 |
| ページは残すが、検索からは来てほしくない | noindex を付ける | 次にGoogleが読みに来たときに外れる | robots.txt でブロックすると noindex が読まれない |
| 関係者だけが見られればよい | パスワードをかける | Googleも中を読めなくなる | WordPressなら標準の機能でできる |
| ページはそのままで、検索結果の説明文(スニペット)だけ古い | 非表示ツールの「検索結果のスニペットを消去する」 | 次に登録し直されるまで説明文が出なくなる | 先にページの中身を直しておく |
| 他社や他人のサイトに、古い情報が残っている | 古いコンテンツの更新ツール | ページが消えた・大きく変わった場合だけ通る | 持ち主でなくても使える。中身がまだ残っていれば通らない |
Googleの説明では、恒久的に消す三つの方法のうち、いちばん安全なのはページそのものを消す(または中身を直す)ことです。noindex はGoogleの検索結果にだけ効く指定で、他の検索エンジンや、URLを知っている人からは見えたままです。人に見られて困る情報なら、noindex ではなく削除かパスワードを選びます。
Search Consoleで、今すぐ一時的に非表示にする手順
この操作ができるのは、Search Consoleのプロパティ(登録したサイトの単位)の「所有者」か「フルユーザー」です。「制限付きユーザー」は、リクエストの一覧を見ることしかできません(ヘルプの権限の表による)。
- Search Consoleを開き、消したいページがあるサイトのプロパティを選びます。
- 左のメニューの「インデックス作成」の下にある「非表示」を開きます。2026年10月9日に当社の画面で確かめた表示です。ヘルプでは「非表示ツール」、2020年に公開されたときの公式ブログでは「削除レポート」と呼ばれていました。画面の表示は変わることがあります。
- 「一時的な非表示」のタブを選び、「新しいリクエスト」を押します。
- 「URL を一時的に非表示にする」を選び、消したいページのURLを入れます。
- 範囲を選びます。そのページだけなら「この URL のみを非表示」、あるフォルダの下をまとめて消すなら「このプレフィックスで始まる URL をすべて非表示」です。
- 「次へ」を押して送信します。処理には通常1日程度かかり、承認されないこともあります。
- 同じ画面の一覧で、状態を確かめます。「一時的に非表示になりました」になれば、Googleの検索結果からは見えなくなっています。「リクエストが拒否されました」なら、詳細から理由を見ます。
- 忘れないうちに、次の見出しの恒久的な方法のどれかを済ませます。
URLの入れ方でつまずきやすいところ
- 「この URL のみを非表示」は、パラメータ(「?」以降)まで含めて完全に一致したURLだけが対象です。同じページが別のURLでも見られるなら、それぞれにリクエストが要ります。大文字と小文字の違いも別のURLとして扱われます。
- 「このプレフィックスで始まる URL をすべて非表示」は、http と https、www のあり・なしをまとめて含みます。ただし「m.」のような別のサブドメインは含まれません。
- 画像は、ページとは別に、画像そのもののURLで指定します。Chromeなら画像を右クリックして画像のアドレスをコピーできます。
- このツールが効くのはGoogle検索だけです。Bingなど他の検索エンジンの結果には影響しません。
約6か月たつと、また出てくることがある
一時的な非表示は、Googleがそのページを読みに来るのを止めるものではありません。ヘルプには、完全に非表示にしない限り、約6か月たつとページは再び検索結果に表示されるようになる、とあります。期限が切れる前に、次の見出しの恒久的な方法のどれかを済ませておきます。
恒久的に消す三つの方法と、WordPressでのやり方
ページを削除して、404を返す
もう要らないページなら、これがいちばん単純です。Googleの説明では、すでに登録されているURLが404などの4xx(ページがないことを示す番号)を返すようになると、台帳から外れます。404と410(削除済み)の違いについては、429を除く4xxはすべて同じように扱う、とされています。WordPressの標準の機能で消したページは404になるので、わざわざ410にする必要はありません。
WordPressなら、投稿や固定ページを「ゴミ箱へ移動」するか、下書きに戻します。消したあとは、ログインしていないブラウザ(シークレットウィンドウなど)でそのURLを開き、「見つかりません」の画面になるかを確かめてください。WordPressには、存在しないURLを、名前の似たページへ自動で転送する働きがあるため、思ったとおりに404にならないことがあります。
中身を別のページに移した、統合した、という場合は、削除ではなく新しいページへの転送(301リダイレクト)を考えます。そのページにリンクを張ってくれている人や、ブックマークしている人を、行き止まりにせずに済みます。削除か統合か noindex かを選ぶときの考え方は、記事を減らすとき、削除か統合かnoindexかは「入口」で決めるに書いています。
ページは残して、noindex を付ける
問い合わせ後のお礼のページ、旧サービスのフォーム、他のページに組み込むための部品のページなど、サイトには必要でも検索から直接来てもらう意味がないページに向いています。noindex は、ページの head の中に <meta name="robots" content="noindex"> という一行を入れる指定です。PDFのようにHTMLでないファイルには、サーバーの応答に X-Robots-Tag という見出しを付けて指定します。
WordPressの標準の機能には、ページごとに noindex を付ける項目はありません。多くの場合、使っているテーマやSEO用のプラグインの、投稿の編集画面にある項目で設定します。名前は製品によって違います。なお、「設定」→「表示設定」にある「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」は、サイト全体に効く設定です。一部のページだけを消したいときに使うものではありません。
当社のサイトでも、旧事業のフォーム、共通ヘッダーなどの部品のページ、方針で検索から外したページなど9件に noindex を付けています。2026年10月8日にSearch Consoleの「ページ」の画面を見ると、この9件は「noindex タグによって除外されました」として、未登録の側に並んでいました。意図して外したページなので、これで正常です。
noindex を付けても、すぐには消えません。Googleがもう一度そのページを読みに来て、指定に気づいたときに外れます。Googleの説明では、ページによっては読みに来るまで数か月かかることがあるとされています。早めたいときは、URL検査から「インデックス登録をリクエスト」を押すと、読み直しの順番待ちに入れられます。手順はインデックス登録をリクエストする方法に書いています。急いで見えなくしたいなら、先に一時的な非表示をかけておきます。
パスワードをかける
取引先や社内の人だけに見せたいページなら、パスワードで守ります。WordPressでは、投稿や固定ページの公開状態を「パスワード保護」にすると、パスワードを入れた人だけが本文を読めます。Googleの説明では、パスワードなどでアクセスを制限すると、Googleのクローラー(ページを読みに来るプログラム)も中を読めなくなります。
robots.txt でブロックしてはいけない理由
「Googleに読ませなければ消える」と考えて、robots.txt(検索エンジンに向けた案内のファイル)でそのページへのアクセスを止めるのは逆効果になりえます。robots.txt はクロール(読みに来ること)を止める仕組みで、台帳から外す仕組みではありません。Googleの説明では、robots.txt でブロックされたページは noindex の指定を読めないため、他のページからリンクされていれば、検索結果に残り続けることがあるとされています。noindex を付けたページは、robots.txt で止めないでください。
「削除」と名の付く、検索結果からは消えない操作
「サーチコンソール 削除」で調べる人の中には、次の二つと混同している方がいます。どちらも、検索結果からページを消す操作ではありません。
サイトマップの削除
「サイトマップ」の画面で、送信したサイトマップを選び、詳細の画面でその他のオプションを表示するボタンを押して「サイトマップの削除」を選ぶと、一覧から消えます。ただしヘルプには、サイトマップを削除してもGoogleはサイトマップやそこに載っていたURLを削除しない、と書かれています。ページを消したいなら、上の三つの方法のどれかが要ります。サイトマップの画面の状態が「取得できませんでした」になったときの対処はサイトマップが「取得できませんでした」と出たときに、サイトマップに要らないページが載っていたときの整理の仕方は、WordPressのサイトマップに不要なページが載っていたときの仕分け方に書いています。
プロパティの削除
プロパティの「設定」にある「プロパティを削除」は、Search Consoleの自分の一覧からそのサイトを外す操作です。ヘルプの説明は、誰の一覧から消えるか、誰が見られなくなるか、という範囲にとどまっていて、Googleの検索結果からサイトが消えるという話ではありません。また、他に所有者が残っていれば、影響は削除した本人の一覧だけです。最後の所有者が削除すると、そのプロパティのすべてのユーザーが見られなくなります。担当を外れる制作会社や前任者のアクセスを止めたいなら、プロパティの削除ではなく、ユーザーの削除で対応します(サーチコンソールのユーザー追加と権限)。
消えたかどうかの確かめ方と、出てくる表示の読み方
- 一時的な非表示の状態を見る。非表示ツールの一覧で、「一時的に非表示になりました」になっているかを確かめます。期限が切れると「非表示の期限が切れました」になります。
- URL検査で、Googleがいまの状態を読めるか見る。消したいURLを検査し、「公開 URL をテスト」を押します。noindex を付けたなら、noindex によって登録できない、という内容が出ていれば、Googleから指定が見えています。削除したなら、ページが見つからない(404)という内容が出ます。
- しばらくして「ページ」の画面を見る。次にクロールされたあと、そのURLは未登録の理由の欄に、noindex や「見つかりませんでした(404)」として並びます。意図して消したページなら、ここに出ていて正常です。直す必要はありません。
3つ目で迷いやすいのが、「見つかりませんでした(404)」に、消した覚えのないURLが並ぶ場合です。当社のサイトでも、末尾が「*」の実在しないURLが3件出ていましたが、実在するページが消えたわけではないので、対処は不要と判断しました(経緯は当社サイトの登録が9日で3ページから98ページへ進んだ記録)。404やnoindexが出たときの見分け方はnoindex・404・重複の表示が出たときに、この「ページ」の画面を月に一度どう見るかはサーチコンソールの使い方:中小企業が月に一度見る画面と決めることにまとめています。
消す前に考えておくこと
情報の誤りや、載せてはいけない内容が出ている場合は、迷わず消してかまいません。迷うのは、「アクセスの少ない古い記事を整理したい」「サービスをやめたのでページを消したい」といった場合です。消す前に、次の三つを確かめます。
- そのページから問い合わせが来ていないか。アクセスが少なくても、問い合わせの入口になっているページはあります。数え方はホームページからの問い合わせの数え方に書いています。
- 検索で表示されている言葉がないか。Search Consoleの「検索パフォーマンス」で、そのページの表示回数と検索語を見ます。表示があるなら、消すより書き直すほうが残るものが多いことがあります。
- 中身を引き継ぐページがあるか。あるなら、削除ではなく転送にします。
なお、Search Consoleで「クロール済み – インデックス未登録」などと出ているページは、まだ検索結果に出ていないので、消す操作は要りません。登録されていないこと自体が気になる場合は、「クロール済み – インデックス未登録」の原因と対処を見てください。
他社のサイトや口コミのサイトなど、自分が持ち主ではないページに古い情報が出ている場合は、Search Consoleの非表示ツールは使えません。そのページがすでに消えている、または中身が大きく変わっているなら、Googleの「古いコンテンツの更新ツール」から、検索結果の更新を頼めます。中身がまだページに残っている場合は通りません。まずそのサイトの持ち主に、直してもらうよう頼むことになります。
どのページを残し、どれを消すか、統合するかは、サイト全体の入口の設計に関わります。当社は、中小企業や士業のホームページの運営に加わり、こうした整理を含めて、問い合わせが来るまでを引き受けています。判断に迷うときは、相談するからお知らせください。
参考にした公式の説明
いずれも2026年10月8日に確認しました。画面の表示名は変わることがあります。
- 非表示ツールとセーフサーチ レポートツール(Search Console ヘルプ)
- 自身のサイトでホストしているページを Google から非表示にする(Google 検索セントラル)
- noindex を使用してコンテンツをインデックスから除外する(Google 検索セントラル)
- HTTP ステータス コードが Google のクローラーに及ぼす影響(Google 検索セントラル)
- 古いコンテンツの更新ツール(Search Console ヘルプ)
- サイトマップ レポートを使用してサイトマップを管理する(Search Console ヘルプ)
- プロパティを削除する(Search Console ヘルプ)
- ユーザーと権限(Search Console ヘルプ)