サーチコンソール(Google Search Console。自社のサイトがGoogleの検索でどう扱われているかを見る、Googleの無料の道具)の設定は、次の3つで終わります。①見たいサイトを「プロパティ」として追加する。②そのサイトの持ち主であることを示す「所有権の確認」をする。③サイトマップ(ページの一覧をGoogleに渡すファイル)を送る。
WordPressのサイトなら、選び方は「ドメインの管理画面に入れるかどうか」で決まります。入れるなら「ドメイン」プロパティをDNS(ドメインの設定)で確認します。入れないなら「URL プレフィックス」プロパティを、Googleが公式に支援しているプラグイン「Site Kit」か、トップページに貼る「HTML タグ」で確認するのが手軽です(2026年10月時点のGoogleのヘルプによる)。確認できないときは、入力したURLの https や www の違い、サイトにかかったパスワードや工事中の画面、キャッシュで古い画面が出ていないか、の3つを先に確かめてください。
登録したあとの毎月の見方はサーチコンソールの使い方:中小企業が月に一度見る画面と決めることに分けています。
最初に決める:「ドメイン」と「URL プレフィックス」のどちらで登録するか
Search Consoleで「+ プロパティを追加」を押すと、最初に「ドメイン」と「URL プレフィックス」のどちらかを選ぶ画面が出ます。違いは、集計する範囲と、所有権を確認できる方法です。
| 項目 | ドメイン | URL プレフィックス |
|---|---|---|
| 入力する文字 | example.co.jp(ドメイン名だけ) | https://example.co.jp/(https:// から末尾の / まで) |
| 集計の範囲 | www の有無、http と https、サブドメインをまとめて集計 | 入力した文字で始まるURLだけ |
| 所有権の確認 | DNSレコードの追加だけ | HTMLファイル、HTMLタグ、アナリティクス、タグマネージャー、DNSから選べる |
| 向いている場合 | ドメインの管理画面に自分で入れる | 入れない、またはすぐに始めたい |
迷ったら、ドメインを買った会社やサーバーの管理画面で自分でDNSを変えられるならドメイン、ドメインの管理を制作会社が持っている・入り方が分からないならURL プレフィックス、と決めてかまいません。あとから両方を追加しても問題はありません。なお、URL プレフィックスのプロパティをDNSの方法で確認すると、ドメイン プロパティも自動的に確認されます。
URL プレフィックスでつまずきやすいのは、入力するURLの書き方です。ブラウザでトップページを開き、アドレス欄に出るURL(https か http か、www があるかないか)をそのまま入れてください。
所有権の確認の方法と、WordPressで使いやすいもの
所有権の確認は、「このサイトを実際に管理している人です」とGoogleに示す手続きです。確認が済んだ人は、そのプロパティでいちばん強い権限(オーナー)を持ちます。主な方法は次のとおりです。
| 方法 | やること | 条件・向く人 |
|---|---|---|
| HTML ファイル | 配られたファイルを、名前も中身も変えずにサイトのいちばん上の階層(ルート)に置く | サーバーにファイルを置ける人 |
| HTML タグ | 配られた meta タグを、トップページの head の中に貼る | テーマやプラグインに「head に入れる」欄があれば管理画面だけで済む |
| Google アナリティクス | サイトに入っているアナリティクスのタグで確認する | Search Consoleと同じGoogleアカウントで、アナリティクスの「編集」権限がある人 |
| Google タグ マネージャー | サイトに入っているタグマネージャーのコードで確認する | コンテナの「公開」か「管理者」の権限がある人 |
| DNS | ドメインの設定に TXT か CNAME のレコードを1行足す | ドメイン プロパティはこれだけ。反映に最大2〜3日。確認後もレコードは消さない |
HTMLファイル・HTMLタグ・アナリティクス・タグマネージャーは、URL プレフィックスのプロパティでだけ使えます。ヘルプでは、WordPressなら「Site Kit」がGoogleが公式に支援しているプラグインであること、ほかのプラグインは入れる前によく調べることが案内されています。
WordPressのサイトでの手順:3つのやり方
やり方A:Site Kit に任せる(管理画面だけで済ませたい場合)
Site Kit(正式名は Site Kit by Google)は、WordPressの管理画面からGoogleのアカウントにつなぎ、Search Consoleやアナリティクスの数字をWordPressの中で見られるようにするプラグインです。Site Kitの説明書によると、流れは次のとおりです。
- WordPressの「管理者」の権限を持つユーザーでログインし、「プラグイン」から Site Kit by Google を追加して有効にする。
- Site Kitの画面でGoogleアカウントでのログインに進み、使うGoogleアカウントを選ぶ。会社のアカウントか、担当者個人のアカウントかをここで決めます。
- 求められた許可を与えると、Site Kitが所有権の確認をします。まず仮想のHTMLファイルを置く方法を試し、うまくいかなければ HTML タグの方法を試します。
- Search Consoleにまだサイトがなければ、Site Kitが URL プレフィックスのプロパティを作ってつなぎます。すでに確認済みのプロパティがあれば、それが自動でつながります。
手軽な反面、Site Kitが置いたファイルやタグで確認しているので、あとでSite Kitを外すと確認の根拠がなくなる場合があります。後で書く「2つ目の確認方法」を足しておくと安心です。
やり方B:Search Console の画面から「HTML タグ」で確認する
- Search Consoleを開き、左上のプロパティを選ぶ欄から「+ プロパティを追加」を押す。
- 「URL プレフィックス」の欄に、ブラウザでトップページを開いたときのURLをそのまま入れて進む。
- 確認方法の一覧から「HTML タグ」を開き、表示された meta タグ(google-site-verification と書かれた1行)をコピーする。
- WordPressの側で、トップページの head にその1行を入れる。テーマやSEOのプラグインに「head に追加するコード」「Search Console の確認コード」といった欄(名前はテーマやプラグインによって違います)があればそこに貼ります。テーマのファイルを直接書き換えるなら、更新で消えないよう子テーマ(親テーマの更新に影響されない、上書き用のテーマ)に入れます。
- キャッシュのプラグインを使っていれば、キャッシュを消す。
- ブラウザのシークレット ウィンドウでトップページを開き、ページのソースを表示して「google-site-verification」で検索する。見つかれば準備はできています。
- Search Consoleに戻って「確認」を押す。
サイトにすでにGoogleアナリティクスのタグが入っていて、自分のアカウントにアナリティクスの「編集」権限があるなら、3で「Google アナリティクス」を選んで「確認」を押すだけで済みます。タグを貼る作業がいらないので、先にこちらを試す価値があります。
やり方C:ドメイン プロパティをDNSで確認する
- 「+ プロパティを追加」で「ドメイン」を選び、example.co.jp のようにドメイン名だけを入れる。
- 表示された手順に従う。使っているドメインの会社が一覧にあれば、その会社にログインして済ませられます。一覧になければ「任意の DNS プロバイダ」を選び、表示された値をコピーする。
- DNSを管理している画面で、TXT レコードを1件追加する。名前(ホスト)の欄は空欄か「@」、値にはコピーした文字列を入れる。
- Search Consoleに戻って「確認」を押す。失敗しても、反映に最大2〜3日かかることがあるので、時間をおいてもう一度押す。
つまずきやすいのは、ドメインを買った会社と、DNSを実際に管理している会社が違う場合です。サーバーの会社にDNSを任せていると、ドメインの会社の画面でレコードを足しても反映されません。ドメインの管理画面に誰が入れるのか分からない、名義が制作会社のまま、という場合は、先にそちらを片づけることになります。考え方はドメインの名義が制作会社のままのときに書いています。
すでに誰かが登録していないか:当社は確認が自動で済んだ
2026年10月2日、当社は運用担当のGoogleアカウントに、自社サイトの URL プレフィックスのプロパティを追加しました。このとき、こちらで確認の作業をする前に、所有権は「HTML ファイル」と「Google アナリティクス」の方法で自動的に確認されました。当社のサイトには、もともとSite Kitを使って別のGoogleアカウントで所有権を確認した状態があったためです。
制作会社や前の担当者が、自分のアカウントで登録していることはよくあります。確認の方法を選ぶ前に、まずそれを疑ってみてください。その人にユーザーとして加えてもらう方法もあり、権限の選び方はサーチコンソールのユーザー追加と権限にまとめました。また、自動で確認されたときほど、何で確認されているかを把握しておきます。自分の確認方法は、Search Consoleの「設定」にある「所有権の確認」で見られます。
「確認できませんでした」と出たときの原因と直し方
確認に失敗すると、理由が表示されます。WordPressのサイトで考えられる原因と直し方です(表示の文言はヘルプの表記で、画面では少し違うことがあります)。
| 表示 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| メタタグがないか、間違った場所にあります | タグを head ではなく本文に入れた。キャッシュで古いページが出ている | シークレット ウィンドウでソースを開き、head の中にあるか見る。キャッシュを消す |
| 所定の場所で確認ファイルが見つかりませんでした | ファイルをルート以外に置いた。名前を変えた | https://ドメイン/ファイル名.html を直接開けるか確かめる |
| 確認用の DNS TXT レコードが見つかりませんでした | 反映待ち。DNSを管理していない側の画面で足した | 2〜3日待つ。DNSを実際に管理している画面で足し直す |
| Google タグ マネージャーのコードが見つかりました | アナリティクスをタグマネージャー経由で入れている | 確認方法を「Google タグ マネージャー」に切り替える |
| サーバーから無効なレスポンスが返されました。 | サイトにパスワードや工事中の表示をかけている | 確認のあいだだけ外す。公開前なら公開してから確認する |
| ダウンロード リクエストのリダイレクト回数が多すぎます。 | http・https・www の転送がぐるぐる回っている | トップを開いたときの転送を見直す |
アナリティクスの方法で失敗するときは、アナリティクスとSearch Consoleで別のGoogleアカウントを使っているか、アナリティクスの「編集」権限がないことが多いので、そこを確かめます。どの方法でも、配られたファイルやタグは書き換えずにそのまま使います。
エラーは出ないのに数字が何も出ない場合は、ヘルプでもデータが出始めるまで数日かかるとされているので、まず待ちます。数日たっても出ないなら、登録したURLの書き方(https か http か、www があるか)がサイトの実際のURLと合っているかを見直してください。
確認が済んだら、その日のうちにやる5つのこと
- サイトマップを送る。左のメニューの「サイトマップ」を開き、「新しいサイトマップの追加」に、WordPressの標準なら wp-sitemap.xml と入れて「送信」を押します。当社が10月2日に送った /wp-sitemap.xml は、直後は「取得できませんでした」でしたが、送信の4日後には「成功しました」になりました。そのあいだの経緯はサイトマップが「取得できませんでした」と出たときに書いています。
- 2つ目の確認方法を足しておく。「設定」の「所有権の確認」から、別の方法を追加できます。テーマの入れ替えやリニューアルで片方のタグが消えても、もう一方で確認が保たれます。
- 主なページをURL検査で調べる。画面上の検索欄にトップや料金のページのURLを入れます。当社が10月2日に調べたときは、固定ページの多くと新しい記事の多くが「URL が Google に認識されていません」でした。その後の手順はインデックス登録をリクエストする方法に、登録が進んだ経過は新しいサイトがGoogleに登録されるまでの記録にまとめています。
- 社内のもう一人を、オーナーに加える。オーナーが一人しかいないと、その人が辞めたときに困ります。制作会社に渡す権限もあわせてユーザー追加と権限の記事で決めてください。
- Googleアナリティクス(GA4)とつなぐ。GA4の画面に検索語のデータを出せるようになります。つなぐ人は、Search Consoleで自分で所有権を確認した「確認済み」のオーナーである必要があります。手順はサーチコンソールとGA4の違いと連携に書きました。
放っておいてよいこと、放っておけないこと
| 状態 | 判断 |
|---|---|
| 追加して数日、数字が出ない | 待つ。データが出るまで数日かかる |
| ドメインとURL プレフィックスの両方ができている | そのままでよい。集計の範囲が違うだけ |
| テーマ替え・Site Kitの削除・アナリティクスの入れ替えを予定している | 先に2つ目の確認方法を足す |
| 所有権の確認が無効になったという知らせが来た | すぐに確認し直す。猶予期間を過ぎると権限がなくなる |
見落としやすいのはリニューアルのときです。Search Consoleは確認のファイルやタグを定期的に確かめていて、なくなっていると知らせを出し、一定の猶予期間を過ぎるとその人の権限がなくなります。新しいサイトを公開する前に旧サイトで何を使って確認していたかを控え、公開後にもう一度「所有権の確認」を開いてください。リニューアルの前に確かめることはリニューアル前に確かめることにもまとめています。
設定が済んだら、数字の読み方は検索パフォーマンスの見方へ進んでください。登録したばかりのうちは数字が小さくても、どんな言葉で何位あたりに出始めたかは読み取れます。
当社は、ホームページの運営に加わり、問い合わせが来るところまでを引き受けています。Search Consoleの登録や権限の整理、サイトマップの送信は、その土台になる作業です。「自社で登録したいが、ドメインや前の制作会社の権限がどうなっているか分からない」という段階からでもかまいません。相談するから、いまの状況をそのまま書いてお送りください。
参考にした公式の説明
- Search Console ヘルプ:ウェブサイトのプロパティの追加(ドメインとURL プレフィックスの違い)
- Search Console ヘルプ:サイトの所有権の確認(確認方法の種類とエラー)
- Search Console ヘルプ:サイトマップ レポート
- アナリティクス ヘルプ:[GA4] Search Console とのリンク
- Site Kit by Google の説明書:Install and set up Site Kit(英語)
- Site Kit by Google の説明書:Search Console(英語)
※画面の名前と手順は、2026年10月時点のGoogleのヘルプによるものです。Search Consoleの画面は変わることがあります。