Googleマップや検索結果に自社を載せるには、Googleビジネスプロフィール(Googleが無料で提供している、地図と検索結果に事業者の情報を載せる登録の仕組み)を作り、オーナー確認(その事業の持ち主であることをGoogleに証明する手続き)まで済ませます。作成は、ビジネス名、業種、お客が来る場所があるか、住所またはサービス提供地域、電話番号とウェブサイトの順に入れていくだけです。ただし、Googleのヘルプは「オーナー確認が完了してはじめて、ユーザーはお客様の Google ビジネス プロフィールを検索できるようになります」と書いています。作って終わりではなく、確認が終わるまでが登録です。
この記事の手順と画面の表示名は、2026年10月8日に当社が読んだGoogleの公式ヘルプによるものです。画面の名前や順番は変わることがあるので、違う表示が出たときは、末尾に並べたヘルプの最新の説明を優先してください。以下では、ヘルプに書かれていることと、その読み方としての当社の見立てを分けて書きます。
先に結論を書きます。
- 最初にやるのは、作ることではなく、自社がすでにGoogleマップに載っていないかを調べることです。載っていれば新しく作らず、その情報を「申請」してオーナー確認をします。同じ事業のプロフィールを二つ作ると、重複として表示されなくなることがあります。
- お客が来る場所(常設の看板があり、営業時間中に人がいる場所)があるかどうかで、入れる情報が変わります。お客の所へ出向くだけの事業は、住所を入れたうえで非表示にし、サービス提供地域を表示します。自宅で開業していて、お客が自宅に来ない場合もこちらです。
- オーナー確認の方法(動画、電話、SMS、メール、はがきなど)はGoogleが自動で決め、こちらでは変えられません。審査には5営業日ほどかかることがあり、その間は名前や住所を編集しない、作り直さない、が基本です。
- 登録に使うGoogleアカウントは、会社が持ち続けるものにします。業者や担当者個人のアカウントでオーナーになると、あとでログインできなくなる原因になります。
作る前に:自社がすでにGoogleマップに載っていないか確かめる
Googleマップには、事業者が自分で登録していなくても、店や事務所が載っていることがあります。たとえば、お客が地図に場所を追加した場合です。この状態で新しくプロフィールを作ると、同じ事業が二つあることになります。ヘルプ「重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する」は、ビジネスごとに作成できるプロフィールは一つだけで、重複したプロフィールは検索やマップに表示されなくなる場合がある、としています。
確かめ方は、Googleマップで「自社の名前と市の名前」を検索することです。結果は次の三つのどれかになります。
| 検索した結果 | 状態 | やること |
|---|---|---|
| 出てこない | まだ誰も登録していない | この記事の手順で新しく作成する |
| 出てきて、「ビジネス オーナーですか?」という表示がある | 載ってはいるが、まだ誰もオーナー確認をしていない | その表示から「管理を開始」を選び、オーナー確認に進む(新しく作らない) |
| 出てきて、他の人が管理している旨の表示が出る | すでに誰かがオーナー確認を済ませている | 現在のオーナーに「オーナー権限をリクエスト」する。以前の担当者や制作会社が登録していた場合などがこれに当たる |
三つ目の場合、リクエストを送ると現在のオーナーに通知され、ヘルプでは3日以内に返信することになっています。承認されれば管理できるようになり、返信がない場合は、状況によって自分で申請できることがあります(常にできるとは限りません)。社内の誰か、あるいは前の業者が持っているのであれば、リクエストより先に、その人に頼んでオーナーとして追加してもらうほうが早く済みます。権限の渡し方は管理者追加とオーナー変更の記事にまとめています。
なお、Googleマップには「地図に載っていない場所を追加」という機能もあります。これは誰でも場所を追加できるもので、追加しても自社で情報を管理できるようにはなりません。マップのヘルプも、事業者は「ビジネス プロフィールを登録してオーナー確認を行う」ことで、営業時間や住所、写真を管理できると案内しています。「Googleマップに登録したい」という事業者の用事に当たるのは、こちらのビジネスプロフィールです。
登録の前に用意するもの
入力そのものは短時間で終わりますが、途中で手が止まるのは「どの名前で載せるか」「住所を出すか」「どの電話番号にするか」を決めていないときです。先に次の表を埋めておくと、迷わずに進めます。
| 用意するもの | 決め方(ヘルプとガイドラインによる) | 当社の見立て |
|---|---|---|
| Googleアカウント | 新しく作るなら、ビジネス用のメールのドメイン(自社のドメイン)を使うよう勧められている | 会社として持ち続けるアカウントにする。業者や担当者個人のアカウントにしない |
| ビジネス名 | 看板や名刺、請求書などで実際に使っている名前。宣伝文句、地名、取扱サービス、電話番号などを足さない | ホームページや会社概要の表記とそろえる |
| 業種(カテゴリ) | 事業の本質を表す、最も具体的なもの。メインは一つ | 候補から選ぶ方式なので、近い候補を二、三考えておく |
| 住所 | お客が来る場所の正確な住所。建物名と部屋番号、階数まで。私書箱やバーチャルオフィスは不可 | 自宅の場合は次の見出しで判断する |
| サービス提供地域 | 出向く事業の場合。市区町村や郵便番号で最大20か所。拠点から車で約2時間以内が目安 | 実際に行っている範囲だけにする |
| 電話番号 | 総合受付より、その拠点に直接つながる番号が勧められている | 電話でのオーナー確認になった場合、自動音声の案内(IVR)ではコードを受け取れないので、人が出られる番号にしておく |
| ウェブサイト | その拠点のページのURL | なければ空欄で進められる |
| オーナー確認の備え | 確認の方法はGoogleが決める。動画の録画になった場合に備え、スマートフォンと、看板、業務用の設備や書類を映せる状態にしておく | 登録する日に撮影できるよう、看板と事務所の中を整えておく |
ビジネス名に「名古屋駅前」や「相談無料」のような言葉を足したくなるかもしれませんが、Googleのガイドラインは、キャッチコピー、所在地、取扱商品やサービスの情報を名前に含めることを認めていません。名前の決まりと、登録した後の手入れの順番はGoogleマップ集客とビジネスプロフィール運用に書いています。
店舗型か、訪問型(サービス提供地域)か:最初の分かれ道
作成の途中で、お客が来る場所があるかを聞かれます。ここでの答えが、住所を地図に出すか、地域だけを出すかを決めます。ヘルプとガイドラインは、事業を次の三つに分けています。
| 形 | ヘルプの説明 | 例 | 入れるもの |
|---|---|---|---|
| 実店舗 | 常設の看板がある場所で、営業時間中に対面でお客に対応する | 飲食店、美容室、来客を受ける事務所 | 住所(表示する) |
| 非店舗型 | お客の所へ出向いてサービスを提供し、拠点の住所ではお客に対応しない | 鍵屋、配管業者、清掃、訪問の出張サービス | 拠点の住所(非表示にする)とサービス提供地域 |
| ハイブリッド型 | 拠点でお客に対応しつつ、配達や出張もする | イートインと宅配をする飲食店、来店も出張もある修理業 | 住所(表示する)とサービス提供地域 |
判断の決め手は、看板と人です。動画でのオーナー確認のヘルプには、常設の看板がない場合は、実店舗ではなく非店舗型として登録する、と書かれています。お客が来ることがあっても、看板がなく、営業時間中に誰かがいるとは限らない場所なら、店舗として住所を出す条件を満たしていない、ということです。
サービス提供地域には、ほかにも決まりがあります。
- 地域は市区町村や郵便番号などで指定し、最大20か所です。半径〇kmという指定はできません。
- 範囲は拠点から車で約2時間以内に収めることが勧められています。
- 非店舗型のプロフィールは、サービスを提供する地域全体で一つだけです。登録のヘルプは、同じ都市圏に同じビジネスのプロフィールが複数あるとGoogleアカウントが停止される可能性がある、と注意しています。市ごとにプロフィールを作って地図に多く出ようとするのは、決まりに反します。
事務所が自宅の場合、住所はどう扱うか
自宅で開業している方がいちばん迷うのがここです。ガイドラインは「自宅で営業する非店舗型ビジネスは、ビジネス プロフィールから住所を非表示にします」としています。住所は登録の際に入れますが、非表示にすると、プロフィールにはサービス提供地域だけが表示されます。設定は、住所の編集画面で「ユーザーにビジネスの住所を表示する」をオフにして「保存」です。
自宅の住所を入れること自体に抵抗があるかもしれませんが、非店舗型でも、拠点の住所に対して一つのプロフィールを作るのが決まりです。オーナー確認が動画になった場合、ヘルプは、自宅で営業しているなら近隣の目印や標識を映すと住所を確認できる、としています。
場合ごとに分けると、次のとおりです。
| 自宅での事業の形 | 扱い |
|---|---|
| お客は自宅に来ない。お客の所へ出向く、または電話やメールで用件が済む | 非店舗型。住所は入れて非表示、サービス提供地域を表示。ただし、対面でのサービスがなくオンラインのみで完結する事業は、ビジネスプロフィールの対象外 |
| 自宅の一室でお客を迎えている。常設の看板があり、営業時間中に対応できる | 実店舗として住所を表示できる。表示した住所は一般に公開される |
| お客が来ることはあるが、看板がない | ヘルプの説明では非店舗型として登録する |
| 住所はバーチャルオフィスや私書箱 | 登録できない。実際に事業をしている場所の住所を使う |
| コワーキングスペースで仕事をしている | 常設の看板があり、営業時間中に対応できるスタッフがいる場合だけ登録できる |
当社の見立てとして一つ付け加えると、住所を表示するかどうかは、ホームページの会社概要と食い違わないようにしておくのが無難です。地図では住所を伏せているのに、ホームページには番地まで載っている、あるいはその逆、という状態だと、お客から見てどちらが正しいのか分かりにくくなります。会社概要の書き方はホームページの会社概要の書き方にまとめています。
作成の手順
ヘルプ「ビジネス プロフィールに登録する」に沿った手順です。カッコ内は、ヘルプに書かれている表示です。画面の文言は少しずつ変わるので、似た表示があればそれを選んでください。
- 登録に使うGoogleアカウントにログインします。アカウントがなければ作ります。パソコンのブラウザで、ほかのアカウント(個人のGmailなど)にもログインしている場合は、右上のアイコンで、使うアカウントになっているかを確かめます。
- ヘルプの「プロフィールの作成」のリンク(business.google.com/create)を開きます。
- ビジネスの名前を入力します。入力中に候補が出て、その中に自社があれば、それを選びます。新しく作るのではなく、既存の情報の申請に進みます。他の人が管理している旨が出た場合は、前の見出しのとおり、オーナー権限のリクエストに進みます。
- 業種を検索して選び、「次へ」を選びます。
- お客が来られる場所があるかを聞かれたら、「はい」か「いいえ」で答えます。「はい」なら住所を入れ、地図上のピンの位置を確かめます。番地がない場合などは、ピンで位置を指定できます。
- 出向いてサービスを提供する場合は、サービス提供地域を入れます(「ビジネスのサービス提供地域を入力します」)。
- 電話番号とウェブサイトのURLを入れ、「次へ」を選びます。
- 「終了」を選ぶと、オーナー確認をいま行うか、後で行うかを選ぶ画面になります(「今すぐオーナー確認」「後で確認」など)。準備ができていれば、そのまま確認に進みます。
すでにGoogleマップに載っていて、まだ誰も管理していない場合は、Googleマップからも始められます。ヘルプ「Google ビジネス プロフィールを追加またはオーナー確認する」では、パソコンならGoogleマップで店名と市の名前を検索し、「ビジネス オーナーですか?」から「管理を開始」を選ぶ流れ、スマートフォンならGoogleマップのアプリで同じように選ぶ流れが案内されています。その後は確認方法を選び、画面の指示に従います。
ここで「後で確認」を選んだまま放っておくと、プロフィールは作られていても、検索する人には見えません。登録したのにマップに出てこないときは、まずこの状態になっていないかを確かめます。ほかの原因の確かめ方はGoogleマップにお店が表示されないときの確認にまとめています。入力を終えた日のうちに、確認まで進めることをお勧めします。
オーナー確認から表示まで:何日かかり、その間に何をしないか
オーナー確認のヘルプによると、確認の方法はGoogleが自動で決め、変更できません。業種、公開されている情報、地域、営業時間によって、使える方法が変わります。動画の録画、ライブビデオ通話、電話、SMS、メール、はがきなどがあり、複数の方法での確認を求められることもあります。方法ごとの準備と、動画の撮り方、電話が来ないときの対処はオーナー確認の記事に分けて書いています。
確認に出した後の目安は、ヘルプに次のように書かれています。
- 提出した情報の審査には、5営業日ほどかかることがあります。まれにそれより長くなります。
- はがきの場合、コードは通常14日以内に届き、有効期限は30日です。
- 新しいビジネスが検索結果の順位に反映されるまで、最長で1か月かかることがあります。情報を編集した場合も、検索結果に反映されるまで最長3日ほどかかることがあります。
待っている間にしないほうがよいことも、ヘルプから拾えます。はがきが届くまでは、ビジネス名、住所、業種を編集しない(編集すると郵送されたコードが使えなくなる)。新しいコードを何度も請求しない(前のコードが無効になり、手続きが長引く)。そして、審査中に同じ事業の新しいプロフィールを作らない。進まないからといって作り直すと、重複を増やすだけになります。5営業日を過ぎるまでは、待つのが正しい対応です。
Search Consoleで自社のウェブサイトの所有権を確認している場合は、オーナー確認が即座に完了することがある、ともヘルプには書かれています。ウェブサイトがあってまだSearch Consoleを設定していない場合は、サーチコンソールの設定方法もあわせてご覧ください。
よくある失敗と、起きたときの直し方
登録のつまずきは、入力の操作よりも、最初の決めごとから起きます。ヘルプとガイドラインに照らして、起きやすいものを並べます。
| 失敗 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| すでに地図に載っているのに、新しく作った | 重複として、どちらかが表示されなくなることがある | 確認済みのプロフィールがあるなら、誤って作った重複のほうを削除する。削除するとそのプロフィールの内容と管理者も消えるので、どちらを消すかは慎重に選ぶ |
| ビジネス名に地名やサービス名を足した | ガイドライン違反になる | 看板どおりの名前に直す。オーナー確認の後に名前を変えると、確認をやり直すことがある |
| 業者や担当者個人のアカウントで登録した | 契約終了や退職のあと、自社で管理できなくなる | 会社のアカウントをオーナーに追加してもらい、メインのオーナーを会社に移す(管理者追加とオーナー変更) |
| 自宅の住所を表示してしまった | 自宅の番地が一般に公開される | お客が来ないなら、「ユーザーにビジネスの住所を表示する」をオフにする |
| 登録した電話番号が自動音声の案内になっている | 電話でのオーナー確認でコードを受け取れない | ほかの確認方法が表示されていればそれを使う。人が出られる番号を使えるようにしておく |
| サービス提供地域を県全体や遠方まで広げた | 実際に行かない地域まで載ってしまう | 実際に出向く市区町村に絞る。目安は車で約2時間以内 |
| 店舗がなくオンラインだけで完結する事業で登録しようとした | ビジネスプロフィールの対象外で、オーナー確認ができない | 地図ではなく、ホームページや広告で見つけてもらう経路を考える |
| 審査が進まないので作り直した | 重複が増え、確認がさらに遅れる | 5営業日ほどは待つ。「オーナー確認を行う」が再び表示されたら、もう一度確認する |
この中で、当社が最も避けてほしいと考えているのは三つ目です。登録を業者に頼むこと自体は問題ありませんが、Googleは業者向けのポリシーで、事業者が常に自分のプロフィールのオーナー権限を持っていることを求めています。頼む場合も、会社のアカウントをオーナーにしたうえで、業者を管理者として追加する形にしておくと、契約が終わってもプロフィールは手元に残ります。業者に頼むときに確かめることはMEO対策の費用と、業者に頼む前に確かめることにまとめました。
登録が済んだら、最初にやること
- ログインしていない状態(Chromeのシークレットモードなど)で自社を検索し、他の人からどう見えるかを確かめます。ヘルプのスタートガイドもこの確かめ方を案内しています。自宅で開業して住所を非表示にした場合は、番地が出ていないかと、サービス提供地域が意図どおりかもここで見ます(住所を出さずにGoogleマップに載せる条件と手順)。
- 営業時間と、年末年始などの特別営業時間を入れます。
- 外観と入口の写真を入れます。初めて来る人が建物の前で迷わないようにするためで、当社は写真の中でもこの二つを先に勧めています。
- 次に管理画面を開くときのために、どのGoogleアカウントで登録したかを社内で書き留めておきます。管理画面の開き方はログインと管理画面の開き方にまとめています。
- 口コミの頼み方を決めます。Googleが禁じている頼み方があるので、始める前にGoogle口コミを増やす方法をご覧ください。
地図にどれだけ力を入れるべきかは、業種と地域で変わります。「市の名前と業種」で検索したときに地図の枠が出るか、出たら誰が並んでいるかで、地図で勝負する商圏か、ホームページの中身で勝負する商圏かが分かれる、というのが当社の見立てです。地図の枠と通常の検索結果の違いはローカルSEOとはに書きました。
当社は、中小企業や士業の事務所のホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを引き受けています。地図とホームページのどちらを先に整えるかは、商圏調査でその地域の検索結果を数えてから決めています。登録や確認が進まない、どこから手をつけるか決めたい、という場合はお問い合わせからご相談ください。
参考にした公式の説明(2026年10月8日に確認)
- Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールに登録する」
- 同「Google ビジネス プロフィールを追加またはオーナー確認する」
- 同「Google でビジネスのオーナー確認を行う」
- 同「動画の録画でビジネスのオーナー確認を行う」
- 同「ビジネス プロフィールのオーナー権限をリクエストする」
- 同「重複するプロフィールと所有権に関する問題を解決する」
- 同「Google に掲載するビジネス情報のガイドライン」
- 同「ビジネスの適格性とオーナー権限に関するガイドライン」
- 同「非店舗型ビジネスとハイブリッド型ビジネスのサービス提供地域を管理する」
- 同「ビジネス拠点の住所を管理する」
- 同「ビジネス情報が Google に表示されるようにする」
- 同「Google ビジネス プロフィールのスタートガイド」
- 同「ビジネス プロフィールのサードパーティ ポリシー」
- Google マップ ヘルプ「Google マップに載っていない場所を追加する」