保険代理店のホームページ制作の費用:作り方ごとの目安と、保険業法で載せるもの・避ける表示

保険代理店のホームページを作る費用は、自分で作るなら月1,000円台から、保険代理店向けの制作サービスなら制作費19.8万円から89.8万円(税込)に公開後の月額サポート、制作会社に一から頼むなら項目の積み上げで数十万円からが、当社が公式の料金表で確かめた範囲での目安です。保険代理店のサイトは、保険業法と所属保険会社の決まりのもとで作る「募集のための表示」にもなります。制作費の差より、公開前と公開後に誰が表示を確かめるかの手間のほうが、日程と総額に効いてきます。

この記事は、地域の保険代理店の代表や、サイトを担当する方が、見積もりを取る前に費用の段と、制作会社に伝えておくことを押さえられるように書いています。

この記事の結論

  • 費用は、制作費に月額の36か月分を足した3年の合計で比べます。保険代理店向けの制作サービスの公開料金で計算すると、いちばん安い形で約59.4万円(税込)でした。
  • サイトには、取扱保険会社の名前と、保険契約の締結を「代理」するのか「媒介」するのかの別を書きます。日本損害保険協会の点検チェックリストは、商品の説明に保険会社の承認と期限があるか、乗合代理店が一部の保険会社だけを載せていないかも、点検の項目にしています。
  • 乗合代理店の比較推奨販売については、金融庁が2026年8月28日に内閣府令と監督指針の改正を公表し、2028年(令和10年)3月1日から適用されます。商品を並べるページを作るなら、推奨の理由をどう書くかを、所属保険会社と一緒に決めておきます。

作り方ごとの費用の目安(公開されている料金表から)

「保険代理店 ホームページ 制作 費用」で検索すると、上位には制作会社の紹介記事や比較サイトが並びます。ここでは公式に公開されている料金表だけを並べます。税込・税別は各社の表記のままで、料金は改定されることがあります。

作り方最初にかかる額毎月かかる額3年で払う額の目安料金表に書かれている中身
自分で作る(ノーコードの作成サービス)0円から有料プランで月1,290円〜7,678円約4.6万〜27.6万円+独自ドメイン代2026年10月3日に各社の公式料金表で確認(自作か依頼かの記事)
保険代理店向けの制作サービス(ウェブソリ シンプルプラン)198,000円(税込)月額サポートのライト11,000円(税込)約59.4万円(税込)トップと8ページ、テンプレートのデザイン、掲載する文章は依頼する側が用意する。最短10日
同(オリジナルプラン)498,000円〜(税込)同上約89.4万円〜(税込)10ページ以内、オリジナルのデザイン、原稿の作成を含む。60〜90日
同(月額サポートの段)-ベーシック33,000円、プレミアム66,000円(税込)-ベーシックはお知らせやコラムの更新代行を月1本、プレミアムは記事2本と打ち合わせ60分を追加
制作会社に一から頼む項目の積み上げ。たとえばCMSの導入50,000円〜132,000円、トップのコーディング35,000円〜110,000円、下層ページ1枚9,350円〜30,000円、原稿1ページ14,300円〜30,000円保守のいちばん安いプランで月8,800円〜22,000円(税込)制作費+保守の月額×362026年10月2日に制作会社4社と保守3社の公開料金表で確認(見積もりの見方、保守費用)

ウェブソリはNT CREATIONの公開料金で、2026年10月17日に確かめました。制作料金は買い切りで、サーバーとドメインの費用は別に要り、保守管理のプランを契約する場合は不要と書かれています。3年の目安は、制作費にいちばん安い月額サポートの36か月分を足した当社の計算です。同社の紹介文には「保険業法や監督指針に対応した制作」とありますが、保険会社の承認の手続きをどこまで手伝うのかは、料金表からは読み取れませんでした。見積もりのときに確かめる点です。

一から頼む形は、商品の説明のページを何枚作るかで総額が決まります。保険代理店の場合、商品の説明は保険会社のパンフレットや公式サイトへの案内にとどめ、自社サイトでは代理店そのものの説明に紙幅を使う形にすると、承認を取り直すページが減り、公開後の手間も小さくなります。

保険代理店のサイトに必ず置くことと、作り方が変わるところ

当社は法律の専門家ではありません。ここに書くのは、公開されている資料を読んだ範囲で、制作のときに気をつけていることです。表示の可否は、所属保険会社の指示に従ってください。

代理店の情報:取扱保険会社と「代理」か「媒介」か

保険業法第294条第3項は、保険募集人が保険募集を行おうとするときは、あらかじめ顧客に、所属保険会社等の商号・名称と、保険契約の締結を代理するのか媒介するのかの別を明らかにしなければならないとしています。日本損害保険協会が作成した「損害保険代理店作成のホームページの点検チェックリスト」(2016年1月版)も、代理店の商号、連絡先、取扱保険会社名、代理か媒介かの別、勧誘方針、プライバシーポリシーを、代理店情報の点検項目に挙げています。制作会社には、この一式を会社概要か専用のページに置くよう、最初に伝えます。

比べる表示、断定する表示

保険業法第300条第1項は、虚偽のことを告げたり重要な事項を告げなかったりすること(第1号)、ほかの保険契約と比べた事項で誤解させるおそれのあるものを告げたり表示したりすること(第6号)、将来の金額が不確実な事項について断定的な判断を示したり確実だと誤解させるおそれのあることを表示したりすること(第7号)を禁じています。第6号と第7号には「不特定の者に対して」とあり、サイトのように誰でも見られる表示も含まれます。日本損害保険協会の募集文書等の表示に係るガイドライン(2026年6月)は、ホームページ上の保険商品の販売に関わる募集文書も対象とし、「日本一」「ナンバーワン」のような最上級の言葉は、客観的に実証されていて、根拠となった調査の方法や出典を示せる場合にかぎるとしています。

乗合代理店が商品を並べるページ

同じチェックリストは、乗合代理店が所属保険会社の一部だけを載せると、推奨している自覚がなくても外形的には「推奨している」と見えると注意しています。金融庁は2026年8月28日に、令和7年改正保険業法に係る内閣府令と「保険会社向けの総合的な監督指針」の改正を公表し、比較推奨販売の適正化に関する部分は2028年(令和10年)3月1日から適用されます。金融庁は、乗合代理店に保険業法第294条の3の体制整備義務のもとで体制を整えることを求め、施行の前から対応を考えるよう促しています。商品を並べるページを作るなら、何を基準に選んで載せたのかを書く欄を、最初から作りの中に入れておきます。

保険会社の承認と期限

チェックリストは、商品や付帯サービスの説明について、保険会社の承認と期限があるか、販売を終えた商品が載っていないか、保険料や割増引率が最新かを点検の項目にしています。点検は年に一度と、サイトを大きく作り直したときに行うとされています。制作の日程には、所属保険会社の確認にかかる期間を入れ、承認の期限が切れるページを一覧にしておくと、公開後の手間が読めます。

依頼先の選び方と、見積もりで確かめること

  1. 所属保険会社の確認や承認に出す資料を、制作会社がどこまで用意するか。差し戻しのときの修正は料金に入るか。
  2. 商品の説明をどこまで自社サイトに載せるか。保険会社の公式ページへの案内にとどめる形を選べるか。
  3. 承認の期限や商品の改定のときに、該当のページを社内で直せるか、頼むなら一回いくらか。
  4. 問い合わせフォームの項目と、通知が誰に届くか。保険の相談の中身や個人情報が制作会社や運用会社に届く設定になっていないか。項目の決め方は問い合わせフォームの項目と作り方に書きました。
  5. ドメインの名義と、やめたときのサイトの扱い。名義の確かめ方はドメインの名義が制作会社のままになっていないかに書きました。

当社が名古屋で数えた検索の1ページ目

当社は2026年10月17日に、名古屋市で保険代理店を探す人が打ちそうな言葉を3つ選んで検索し、1ページ目に並んだページを、地元の事業者の自社サイト、ポータル・まとめ・比較サイト、全国チェーン・大手、公的機関、その他に分けて数えました。数え方は地域の中小企業は検索でどう見えるかと同じで、地図の枠と広告は含んでいません。検索する場所や日によって並びは変わるので、ある一日の記録として読んでください。

検索した言葉1ページ目の件数地元の事業者の自社サイトポータル・まとめ・比較全国チェーン・大手公的機関その他
「名古屋 保険代理店」990000
「名古屋 保険 相談 窓口」908100
「名古屋 自動車保険 代理店」963000
3語の合計271511100

業種の名前で探す「名古屋 保険代理店」では、9件すべてが名古屋の代理店のトップページで(うち2件は同じ会社の別のアドレス)、ポータルは1件も入っていませんでした。「名古屋 自動車保険 代理店」でも、9件中6件が地元の代理店のトップページです。地元の代理店の15件のうち12件は、題に「名古屋」と「保険代理店」(または「損害保険・生命保険代理店」)を入れていました。

一方、「名古屋 保険 相談 窓口」では、8件が相談窓口を並べる予約サイトやおすすめをまとめた記事で、1件が複数の店舗を持つ来店型の店のページでした。地元の代理店の自社サイトは入っていません。

この並びから、業種の名前で探す人には地元の代理店のサイトが届く余地がある一方、「相談」「窓口」で探す人の入口は比べるサイトが握っている、と当社は読んでいます。作り直しの費用をかけるなら、まずトップページと会社概要(取扱保険会社、代理か媒介かの別、勧誘方針)を整え、題に市の名前と「保険代理店」を入れるところからが、手間に見合う順番だと考えます。

当社の進め方と料金

当社は、作って終わりにせず、問い合わせが来るようになるまで手を入れ続ける形でホームページの運営をお引き受けしています。始める前に商圏調査(5万円・税別、二週間ほど。お引き受けに進めば契約料に充当)で、その地域で検索されている言葉と1ページ目の顔ぶれを数えます。お引き受けが決まったら、契約料20万円と実費をいただき、サイトの制作や作り直しもこの中で行います。そのあとの月額は、お客さま一人あたりの売上の規模で決め(目安は月3万・5万・10万円から)、低く始めて、問い合わせが増えるにつれて上がる形です。上限は契約のときに決め、問い合わせを数えるのは当社です。詳しくは料金に載せています。問い合わせの件数に応じて月額が変わる形が、所属保険会社との委託契約や社内の規程に触れないかは、契約の前に確かめてください。

今日、御社で確かめられること

  1. 会社概要に、取扱保険会社の名前、代理か媒介かの別、勧誘方針、プライバシーポリシーがそろっているかを見ます。
  2. 商品の説明のページを開き、販売を終えた商品や古い保険料が載っていないか、承認の期限が切れていないかを確かめます。
  3. 乗合代理店なら、載せている保険会社が一部だけになっていないか、載せている理由を書いているかを見ます。
  4. 「一番」「必ず」「確実に」といった言葉を探し、根拠を示せるかを確かめます。
  5. いまの契約で、ページを直すとき誰がいくらで作業するのか、やめたときサイトとドメインがどうなるのかを書き出します。

制作会社の見積もりの読み方はホームページ制作の見積もりの見方に、お客様の声を載せるときの同意と表示の決まりは事例ページの作り方にまとめています。

集客の手段と、手をつける順番は保険代理店の集客方法:既存の契約者・紹介・ホームページの役割と、募集の決まりで気をつける頼み方にまとめています。

出典