自動車整備工場の集客方法:車検の案内・地図・予約サイト・ホームページの役割と順番

「自動車整備工場 集客 方法」で調べると、車検の予約サイト、チラシ、Googleマップ、SNS、LINE、ホームページと、手段を並べた記事が多く出てきます。どれも間違いではありません。ただ整備工場には、ほかの業種にない強い手がかりがあります。お客様の車の車検の満了日が、前もって分かっていることです。そして2025年(令和7年)4月1日から、継続検査を受けられる期間が、満了日の1か月前から2か月前に広がりました。

この記事では、お客様が整備工場を探す場面ごとに入口を分け、これまでのお客様への案内、地図、車検の予約サイト、ホームページ、チラシの役割と、手をつける順番をまとめます。地域の整備工場の経営者や、集客を担当する方に向けて書いています。

この記事の結論

  • 車検の入口でいちばん確かなのは、これまでのお客様への案内です。国土交通省の案内によれば、2025年4月1日から、満了日の2か月前から満了日までの間に受ければ、残りの有効期間を失わずに車検を受けられます。案内を出す時期と、予約を受け付ける時期を、2か月前に合わせて見直します。
  • 新しいお客様は、車検、故障、板金など、用件の名前で探します。当社の見立てでは、地図で近い工場を見て、料金と予約の方法を確かめてから決めます。地図の情報と、車検の料金のページを先に整えます。
  • 車検の予約サイトは、比べる人に見つけてもらう場所です。載せる料金を自社サイトと同じにし、法定費用と整備の料金を分けて書きます。

お客様が整備工場を探す場面と、使う言葉

言葉は当社が想定した例で、検索の回数を調べたものではありません。

探す場面使いそうな言葉の例最初に開く場所工場の側で用意するもの
車検の時期が来た「車検 ◯◯市」「車検 安い ◯◯市」車検の予約サイト、地図、工場のサイト法定費用と整備の料金を分けた料金表、預かる日数、代車
警告灯がついた、異音がする「エンジン 警告灯 修理 近く」地図今日見てもらえるか、電話番号、受付の時間
ぶつけた、こすった「板金 塗装 ◯◯市」「バンパー 修理 費用」地図、工場のサイト修理の例と費用の幅、保険を使う場合の流れ
タイヤやオイルの交換「タイヤ交換 ◯◯市」地図、量販店のサイト料金、予約の要否、作業の時間
前に頼んだ工場にまた頼みたい工場の名前工場のサイト、地図、前回の案内電話番号、営業時間、予約の方法

最後の行は、案内のはがきやLINEで思い出してもらえれば、検索の前に連絡が来る人です。

入口ごとの役割分担

入口役割気をつけること
これまでのお客様への案内車検、点検、季節のタイヤ交換の時期を知らせる2か月前から受けられることを書く。連絡の手段を決める
Googleビジネスプロフィール近くで探す人に、場所、営業時間、電話番号を見せる工場の名前に地名や「車検」を足さない(Googleのガイドライン)
車検の予約サイト料金で比べる人に見つけてもらう載せる料金と中身を自社サイトとそろえる。手数料と、そこから来た入庫の数を並べて見る
ホームページ料金と工場の確かめ先、用件ごとの入口車検の料金表、指定工場か認証工場か、用件ごとのページ
チラシ近くの家に名前と車検の料金を知ってもらうQRコードに目印を付け、どのチラシから来たかを数える

Googleのガイドラインは、ビジネス名を店舗や看板、ウェブサイトで実際に使っている名称にそろえ、所在地やサービスの説明を名前に加えないこととしています。

手をつける順番

  1. これまでのお客様の車検の満了日を一覧にし、案内を出す時期を2か月前に合わせる。はがき、電話、LINEのどれで知らせるかを決め、案内の文に「満了日の2か月前から受けても有効期間は短くなりません」と書きます。
  2. 地図の営業時間、定休日、電話番号、工場の入口と駐車場の写真をいまに合わせる。
  3. ホームページに車検の料金表を作る。法定費用と点検整備の料金を分け、車の大きさごとに税込の総額の例を添えます。表は画像ではなく文字で作り、工場の中で直せるようにします。
  4. 指定工場(民間車検場)か認証工場かを、標識と同じ言葉で書き、車検の流れ(預かる日数、代車の有無)をその違いに合わせて説明する。
  5. 用件ごとのページを足す。板金、故障の診断、タイヤなど、受けたい仕事から一枚ずつ。
  6. 車検の予約サイトやチラシは、入口ごとの入庫の数を見てから使い方を決める。

当社の見立てでは、1を飛ばして予約サイトやチラシから始めると、これまでのお客様が、たまたま見かけたほかの工場に流れる余地を残したままになります。

決まりで、集客の場面で気をつけること

当社は法律の専門家ではありません。ここに書くのは、公開されている資料を読んだ範囲で、集客の場面で気をつけていることです。

  • 車検の料金:国土交通省の案内は、車検の費用には、自動車重量税、自賠責保険料、検査手数料などの法定費用と、整備工場に払う点検や整備の料金があると説明しています。「車検◯円〜」と書くなら、その金額に何が含まれ、何が含まれないのかを同じ画面に書きます。
  • 総額表示と割引:国税庁は、消費者に対してあらかじめ価格を表示する場合は、表示の媒体を問わず消費税を含めた総額を表示することとしています。「通常価格」と並べる割引は、消費者庁の二重価格表示の考え方に沿って、その価格で実際に請けてきたかを確かめます。
  • 指定工場と認証工場:国土交通省は、認証工場は運輸支局などに車を持ち込んで検査を受け、指定工場は保安基準適合証を交付することで持ち込みを省けると説明しています。同じ案内は、指定工場が一般に「民間車検場」とも呼ばれると説明しています。認証工場なら、チラシや予約サイトでこの言葉を使わないようにします。
  • 保険の代理店を兼ねる場合:修理と保険の案内を並べるなら、保険の表示の決まりは保険代理店の集客方法で確かめてください。
  • 口コミ:消費者庁は、広告であるのに広告と分からない表示(いわゆるステルスマーケティング)を2023年10月1日から景品表示法の違反としていて、事業者が第三者に頼んで書かせた口コミやSNSの投稿も含まれ、規制の対象は広告主の事業者だと説明しています。

車検の料金表の作り方と、ホームページを作る費用の幅は、自動車整備工場のホームページ制作の費用:作り方ごとの目安と、車検の料金の載せ方にまとめています。

数え方:入庫を、入口ごとに分ける

  1. 入庫の記録に、「何を見てご連絡いただいたか」を一行残す。前回の案内、地図、工場のサイト、車検の予約サイト、チラシ、紹介、で分けます。
  2. 前回の案内を出したお客様のうち、何人が車検に戻ってきたかを月ごとに数える。
  3. 予約サイトの手数料やチラシの費用を入口ごとに並べ、入庫一台あたりいくらかかったかを出す。

案内から戻ってきた割合が分かると、案内の時期や文面を変えたときに、効いたかどうかを確かめられます。記録の形はホームページからの問い合わせの数え方に、チラシやLINEのQRコードに付ける目印の作り方はUTMパラメータの作り方に、地図の側の数字の見方はGoogleビジネスプロフィールのパフォーマンスの見方に書きました。

当社の進め方

当社は、作って終わりにせず、問い合わせが来るようになるまで手を入れ続ける形でホームページの運営をお引き受けしています。始める前に商圏調査(5万円・税別、二週間ほど。お引き受けに進めば契約料に充当)で、その地域で検索されている言葉と1ページ目の顔ぶれを数え、上の表のどの入口から手を入れるかを決めます。料金と進め方は料金に載せています。

今日、御社で確かめられること

  1. これまでのお客様への車検の案内が、いつ出ているかを見ます。1か月前のままなら、2か月前に合わせる日を決めます。
  2. 地図の営業時間と電話番号が、実際と合っているかを見ます。
  3. 車検の料金表で、法定費用と整備の料金が分かれているか、税込の総額で書いてあるかを見ます。
  4. 車検の予約サイトと自社サイトで、同じ車検の料金と中身がそろっているかを見比べます。
  5. この半年の入庫を、入口ごとに分けて数えます。

出典