Search Console の「ページにリダイレクトがあります」は、その URL が別の URL へ転送(リダイレクト)しているので、インデックス(Google が検索に出せるページを記録しておく台帳)には登録しなかった、という知らせです(2026年10月時点の Search Console ヘルプによる)。転送元の URL が登録されないのは正常で、多くは放っておいてかまいません。
確かめるのは三つです。転送先のページが登録されているか。サイトの中のリンクやサイトマップが、転送元の URL を指したままになっていないか。転送が何段もつながっていないか。この三つに問題がなければ、件数が多くても手を入れる必要はありません。名前の似た「リダイレクト エラー」は別の表示で、こちらは直します。
「ページにリダイレクトがあります」の意味
ヘルプの説明は次のとおりです。「これは別のページにリダイレクトする非正規 URL です。そのため、この URL はインデックスに登録されません。」非正規 URL とは、代表ではない URL のことです。転送先の URL のほうは、Google がそのページをどう捉えるかによって、登録される場合もされない場合もある、とヘルプは続けています。
転送には、恒久的なもの(301、308)と一時的なもの(302、303、307)があります。数字は、サーバーがページを返すときに付ける番号(ステータスコード)です。Google 検索セントラルの説明では、恒久的な転送は「転送先が代表の版だ」という合図として使われ、検索結果には転送先が出ます。一時的な転送はその合図として使われず、検索結果には転送元が出ます。
名前の似た表示と比べると、違いがはっきりします。
| 表示 | 何が起きているか | 対処 |
|---|---|---|
| ページにリダイレクトがあります | 転送元の URL なので登録しない | 多くは不要。転送先とリンクを確かめる |
| リダイレクト エラー | 転送が長すぎる、ループしている、URL が長すぎる、途中の URL が不正か空 | 直す |
なお、当社のサイトの2026年10月8日時点の「ページ」の画面では、未登録の理由は5種類で、この二つはどちらも入っていませんでした。以下は、Google のヘルプと WordPress の仕組みにもとづいて書きます。ほかの理由も含めた一覧はGoogle にインデックスされない原因の見分け方にあります。
放っておいてよい典型:一覧に並ぶのが当たり前の転送
次のような転送は、サイトの URL を一つの形にそろえるためのものです。一覧に並ぶのは想定どおりで、転送先が正しければ何もしなくてかまいません。
| 転送元の例 | 転送先 | 転送しているもの |
|---|---|---|
| http:// で始まる URL | https:// の URL | サーバーの設定(WordPress の外) |
| www の有無が違う URL | 設定したサイトアドレスの形 | WordPress の標準の仕組み、またはサーバー |
| 末尾の「/」がない URL | パーマリンクの形の URL | WordPress の標準の仕組み |
| 「?p=123」の形の URL | 記事の URL | WordPress の標準の仕組み |
| スラッグを変える前の投稿の URL | 今の投稿の URL | WordPress の標準の仕組み(固定ページは対象外) |
| 移した・まとめた古いページ | 新しいページ | 転送用のプラグイン、サーバー |
| 添付ファイルのページ | ファイルそのもの | WordPress 6.4 以降に新しく作ったサイト |
WordPress には、届いた URL をサイトの決まった形へ転送する仕組み(redirect_canonical)が標準で入っています。開発者向けの資料によると、www の有無、末尾の「/」、「?p=」の形の古い URL などを、恒久的な転送(301)で正しい形に送ります。スラッグ(URL の末尾の文字列)を変えた投稿の古い URL も、標準で新しい URL へ転送されます。ただし固定ページは対象外です。固定ページや移したページの転送を自分で設定する方法と、301と302の使い分けは、WordPressでリダイレクトを設定する方法にまとめています。
転送元の URL は、昔のリンクやブックマーク、ほかのサイトの紹介などに残っています。だから転送は、一覧に並んでいても外してはいけません。Google 検索セントラルのサイト移転の説明でも、転送はできるだけ長く残すこと(一般的には1年以上)とされています。
直すべき場合
サイトの中のリンクやサイトマップが、転送元を指している
まず確かめたいのがここです。Google は、サイトの中でリンクするときは重複した URL ではなく代表の URL へリンクするよう勧め、サイト移転のときは、内部リンクを新しい URL に置き換え、サイトマップもすべて新しい URL にするよう書いています。WordPress のサイトで残りやすいのは、本文に手で書いた http:// のリンク、メニューに手で入れた古い URL、移したページを指したままの関連記事のリンクなどです。
転送が何段もつながっている(転送の連鎖)
たとえば「http://www.〜/page」→「https://www.〜/page」→「https://〜/page」→「https://〜/page/」のように、転送が転送を呼ぶ形です。作り直しや https 化を何度か重ねたサイトで起きやすくなります。Google は、最終的な行き先へ直接転送するよう勧めています。また Google のクローラー(ページを読みに来るプログラム)がたどる転送は、標準で10回までとされています。連鎖が長すぎると、「リダイレクト エラー」の側に入ります。
恒久的に移したのに、一時的な転送になっている
ページを移したのに 302 などの一時的な転送を使っていると、Google はそれを「転送先が代表」という合図として使いません。検索結果に古い URL が出続けることになります。移転や統合なら、恒久的な転送(301 か 308)にします。
転送先が、元のページと用事の違うページになっている
消したページをまとめてトップページへ送る形です。来た人はそこで探し直すことになります。当社は、転送先は元のページと同じ用事に答えるページにし、そういうページがなければ転送せずに「見つかりません」(404)を返す、という考え方をとっています。消したページの扱いはサーチコンソールの noindex・404・重複に書いています。
検索に出したいページが、意図せず転送されている
一覧に、今も使っている記事やサービスのページが入っていたら、どこかの転送の設定が残っています。転送用のプラグインに残った古い設定、作り直しのときにまとめて入れた転送の決まり、サーバーの設定などを疑います。
「リダイレクト エラー」が出ている
ヘルプが挙げる原因は四つです。転送の連鎖が長すぎる、転送がループしている(A→B→A のように戻ってくる)、転送先の URL が最大の長さを超えた、連鎖の途中に不正な URL か空の URL がある。ループは、たとえば WordPress のサイトアドレスの設定と、サーバーの転送の設定とで、www の有無が逆になっていると起こります。こちらは放っておかず、転送の設定を直します。ヘルプは、詳しく調べるには Lighthouse などの道具を使うよう案内しています。
確かめ方の手順
一覧で、転送元の URL を仕分ける
- Search Console の左のメニューで、「インデックス作成」の下の「ページ」を開きます。
- 「ページがインデックスに登録されなかった理由」の表で、「ページにリダイレクトがあります」の行を押します。
- 並んだ URL を、前の章の「放っておいてよい典型」の表に当てはめます。http、www、末尾の「/」、「?p=」、古いスラッグの URL なら、転送先が正しいかだけを数件見れば足ります。
- 当てはまらない URL、見覚えのない URL、今も使っているページの URL を書き出し、次の手順で詳しく見ます。
ブラウザで、転送の種類と段数を見る
- パソコンのブラウザ(Chrome など)で開発者ツールを開き(F12 キー)、「ネットワーク」のタブを選びます。
- アドレス欄に転送元の URL を入れて開きます。
- 一覧のいちばん上から、状態の数字を見ます。301 か 308 なら恒久的、302、303、307 なら一時的な転送です。転送の行が何行続いてから 200(正常)になるかが、転送の段数です。
- 転送の行を押し、返ってきた見出しの情報(レスポンス ヘッダー)を見ます。「location」が転送先です。「x-redirect-by」があれば、転送した仕組みの名前が書かれています。WordPress の標準の仕組みが転送した場合、ここは標準で「WordPress」になります(WordPress 5.1 以降)。プラグインの名前が出ることもあります。
「x-redirect-by」がなければ、WordPress より手前のサーバーの設定(.htaccess やレンタルサーバーの管理画面の転送設定など)で転送していることがあります。その場合は、サーバーの設定を触れる人に確かめてもらいます。
URL 検査は、転送先の URL で行う
URL 検査(Search Console の上の検索窓に URL を入れ、Google での状態を調べる機能)に転送元の URL を入れても、ヘルプによると、表示される登録の情報は入れた URL そのものについてのもので、転送は無視されます。転送先が登録されているかを知りたいときは、転送先の URL を入れて調べます。「URL は Google に登録されています」と出れば、その転送について心配はいりません。
サイトの中の古いリンクを探す
- WordPress の管理画面の「設定」→「一般」で、「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」が https で始まり、使いたい形(www の有無)になっているかを見ます。
- 「投稿」と「固定ページ」の一覧の検索欄に、古い URL の一部(「http://自社のドメイン」や、変える前のスラッグ)を入れて、本文に残っていないかを探します。
- 「外観」→「メニュー」(テーマによってはサイトエディターのナビゲーション)で、手で入れたリンクに古い URL がないかを見ます。
- ブラウザで自社のサイトマップ(WordPress の標準なら /wp-sitemap.xml)を開き、子のサイトマップの中に転送元の URL がないかを探します。標準のサイトマップは公開中のページの今の URL を出すので、ここに古い URL が出るなら、プラグインや手作りのサイトマップを疑います。
WordPress で転送を直すときの注意
- http から https へ:「設定」→「一般」の二つのアドレスを https にし、http で来た人を https へ恒久的に転送する設定をサーバー側に入れます。レンタルサーバーの管理画面に、その設定が用意されていることもあります。
- 連鎖をなくす:古い URL から最終的な URL へ、一度で転送するように書き直します。転送用のプラグインで、URL を変えるたびに「一つ前の URL → 新しい URL」を足していくと、連鎖ができます。
- 固定ページの URL を変えたとき:投稿と違って古い URL からの転送は標準では入らないので、自分で入れます。
- そもそも URL を変えない:記事の題を変えるだけなら、URL はそのままで足ります。考え方は記事のタイトルは読む人が打つ言葉で付ける。変えるなら URL はそのままに書きました。
- 作り直しの前に:古い URL と新しい URL の対応表を先に作っておくと、転送の漏れと連鎖の両方を防げます。進め方はホームページのリニューアル前に確かめることにまとめています。
直したあと:「修正を検証」は押すか
「ページにリダイレクトがあります」の一覧が、意図した転送だけなら、「修正を検証」は押す必要はありません。転送元は、転送を続けている限り登録されないのが正しい状態だからです。
「リダイレクト エラー」を直したときは、その理由の画面で「修正を検証」を押します。ヘルプによると、検証は通常2週間ほどで終わり、それより長くかかることもあります。内部リンクを代表の URL に書き換えた場合は、その効果は検証ではなく、転送先のページが登録されているか、検索に出ているかで確かめます。
よくある質問
作り直しや https 化のあと、件数が急に増えました
URL の形を変えれば、古い URL がまとめてこの一覧に入るのは自然なことです。見るのは件数ではなく、転送先です。一覧から数件を選んで転送先を URL 検査にかけ、登録されているかを確かめます。転送先の新しい URL が「検出 – インデックス未登録」などで止まっているなら、そちらを先に見ます(「検出 – インデックス未登録」とは)。
転送元の URL も、検索に出したいのですが
転送元と転送先が同じ中身なら、検索に出るのはどちらか一つです。転送を外して両方を残すと、今度は重複として Google がどちらかを代表に選ぶことになります。出したい URL が転送元の側なら、転送の向きそのものを見直します。代表の決まり方は「代替ページ(適切な canonical タグあり)」とはに書いています。
転送先のページが「クロール済み – インデックス未登録」になっています
それは転送の問題ではなく、転送先のページの問題です。転送は届いているので、転送先の中身や、ほかのページとの重なりを見ます。見方は「クロール済み – インデックス未登録」の原因と対処に書きました。
サイトマップに転送元の URL は載っていないのに、一覧に出ます
Google は、サイトマップのほかに、ほかのサイトからのリンクや、以前に見つけた URL からもページを読みに来ます。転送元への入口がどこかに残っていれば、一覧に出ること自体はおかしくありません。URL 検査の「参照元ページ」に、その URL を見つけた手がかりのページが出ることがあります。自社のページが出ていれば、そのリンクを直します。サイトマップの外で見つかったページの扱いは「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」は放っておいてよいかでも触れています。
転送の設計まで任せたいとき
転送は、一度入れると何年も残り、作り直しのたびに積み重なります。当社は、ホームページの運営に加わり、URL を変えるかどうかの判断や、古い URL と新しい URL の対応づけ、Search Console での確認から、問い合わせが来るまでの数字を見るところまでを引き受けています。作り直しや移転を控えている、一覧の転送が正しいか分からない、という場合は、お問い合わせから相談してください。
参考にした公式の説明
- ページ インデックス登録レポート – Search Console ヘルプ
- URL 検査ツール – Search Console ヘルプ
- リダイレクトと Google 検索 – Google 検索セントラル
- HTTP ステータス コードが Google のクローラーに及ぼす影響 – Google for Developers
- URL の変更を伴うサイト移転 – Google 検索セントラル
- rel=”canonical” などを利用して正規ページを指定する方法 – Google 検索セントラル
- redirect_canonical()(WordPress 開発者リファレンス)
- wp_redirect()(WordPress 開発者リファレンス)
- wp_old_slug_redirect()(WordPress 開発者リファレンス)
- Changes to attachment pages(WordPress 6.4 の開発者向け告知)
いずれも2026年10月8日に内容を確かめました。Search Console の画面の表示名は、変わることがあります。