「代替ページ(適切な canonical タグあり)」とは:重複との違いと対処

Search Console の「代替ページ(適切な canonical タグあり)」は、そのページが canonical(代表とする URL の指定)で別の URL を代表に指していて、Google もそのとおり代表のページを登録した、という表示です。ヘルプは「これ以上の対処は必要ありません」としています(2026年10月時点の Search Console ヘルプによる)。

よく似た「重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません」は、代表の指定がないページを、Google がほかのページと重複とみなし、別の URL を代表に選んだ状態です。こちらもヘルプは、エラーではなく意図どおりの動きだとしています。二つの違いは、代表の指定があるか、ないかです。

直すのは、検索に出したいページそのもの(記事やサービスのページの本来の URL)が、どちらかの一覧に入っているときだけです。「?」以降の付いた URL、AMP やスマートフォン用の別の URL、印刷用のページなどが並んでいるだけなら、放っておいてかまいません。

二つの表示の意味と違い

同じ中身、またはよく似た中身のページが複数の URL で見られるとき、Google はそれらをまとめ、代表の URL を一つ選びます。これを正規化といい、選ばれた URL を正規 URL(正規ページ)と呼びます。Google 検索セントラルは、サイトに重複が生まれるのは「通常のこと」で、スパムに関するポリシーの違反にはならない、と説明しています。

「ページ」の画面で、代表に選ばれなかった側のページには、次のような理由が付きます。

表示代表の指定Google の判断対処
代替ページ(適切な canonical タグあり)あり(別の URL を指す)指定どおり、代表を登録不要
重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していませんなし別の URL を代表に選んだ選ばれた URL が妥当なら不要
重複しています。Google により、ユーザーがマークしたページとは異なるページが正規ページとして選択されましたあり指定と違う URL を代表に選んだ確かめて、必要なら直す

二つ目と三つ目の表示名は、2026年10月8日に確かめた日本語のヘルプの表記です(三つ目は当社の画面でも同じ表記でした)。二つ目は、解説記事などで「ユーザーにより、正規ページとして選択されていません」という言い回しで紹介されていることもありますが、指しているのは英語版ヘルプの「Duplicate without user-selected canonical」、つまり「代表の指定がない重複ページ」です。

ヘルプは、重複ページや代替ページは登録されないとしたうえで、「ページが重複や代替としてマークされるのは、Google が正規ページを検出してインデックス登録したことを表しているので、通常は問題ありません」と書いています。一覧に並んでいること自体は、代表が登録されている印です。

当社のサイトの2026年10月8日時点の「ページ」の画面では、未登録の理由5種類の中に、代替ページも、代表の指定がない重複も、入っていませんでした。入っていたのは表の三つ目で、2件です。三つ目の確かめ方と直し方はサーチコンソールの noindex・404・重複に書いています。

放っておいてよい典型

ヘルプは代替ページの例として、パソコン版の代表ページに対する AMP のページやモバイル版、モバイル版の代表ページに対するパソコン版を挙げています。Google 検索セントラルは、重複が生まれる理由として、地域による違い、端末による違い(モバイル版とパソコン版)、http と https の違い、並べ替えや絞り込みなどのサイトの機能、意図せず残ったデモ版などを挙げています。小さな会社のサイトで一覧に並びやすいのは、次のような URL です。

よく並ぶ URL例放っておいてよい理由
計測や広告の印が付いた URL?utm_source=…、?gclid=…印の付かない記事の URL が代表
コメントへの返信の URL?replytocom=…記事の URL が代表
AMP のページAMP 用の別の URL元のページが代表
スマートフォン用の別の URLm. で始まる URL などパソコン版などが代表
印刷用のページ印刷用の別の URL元のページが代表
並べ替え・絞り込みの結果?orderby=… など元の一覧が代表

WordPress のサイトでは、どちらの表示に並ぶかに傾向があります。WordPress は標準で、投稿・固定ページ・添付ファイルのページに、そのページの本来の URL を代表とする canonical を自動で出します。そのため、記事に計測の印が付いた URL は、記事の本来の URL を代表に指す形になり、「代替ページ」の側に並ぶと考えられます。一方、カテゴリーやタグなどの一覧ページには、標準では canonical が出ません。一覧に「?」が付いた URL は、「重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません」の側に並ぶことがあります。どちらも、代表の URL が登録されていれば放っておいてかまいません。

コメント欄のある記事では、WordPress の「返信」のリンクに「?replytocom=」が付きます(標準の仕組みで、リンクには nofollow が付いています)。これが一覧に並んでいても、記事の URL が登録されていれば問題ありません。

英語版など、言語ごとの別ページを用意しているサイトもあるかもしれません。ヘルプによると、代替の言語のページは Search Console では検出されないので、この一覧には出てきません。

直すべき場合

検索に出したいページが、「代替ページ」に入っている

記事やサービスのページの本来の URL(「?」の付かない URL)が「代替ページ」に入っていたら、そのページの canonical が別の URL を指しています。Google はその指定に従ったので、出したいページが検索に出ません。考えられる原因は、ページを複製したときに canonical の欄まで写った、SEO 用のプラグインやテーマの canonical の欄に別の URL が入ったままになっている、すべてのページがトップページを指す設定になっている、などです。canonical が、そのページ自身の URL を指すように直します。

canonical の指す先が、登録されていない

代替ページは、代表のページが登録されていて初めて意味があります。代表の側が転送されている、なくなっている(404)、noindex が付いている、といった状態なら、代表の側を先に直すか、canonical の指す先を変えます。代表の URL を URL 検査にかけ、「URL は Google に登録されています」と出るかで確かめます。

一覧の2ページ目以降が、1ページ目を代表に指している

記事一覧の /page/2/ などが、canonical で1ページ目を指している形です。2ページ目と1ページ目は、並んでいる記事が違うので重複ではありません。Google 検索セントラルの、ページ分割についての説明は、「一連のページネーションの 1 ページ目を正規ページとして使用しないでください」とし、各ページに固有の正規 URL を付けるよう勧めています。テーマや SEO 用のプラグインの設定を見直します。

代表の指定がない重複で、Google の選んだ代表が意図と違う

「重複していますが、ユーザーが正規ページとして選択していません」の一覧について、ヘルプは二つの場合を書いています。Google が誤った URL を代表に選んでいると思うなら、そのページの代表の URL を明示的に指定する。そもそも重複ではないと思うなら、二つのページの中身がまったく違うことを確かめる。後者は、地名や業種の名前だけを入れ替えたページで起こりがちです。考え方は業種別・地域別のページは、名前を入れ替えるだけなら作らないに書きました。

確かめ方の手順

  1. Search Console の左のメニューで、「インデックス作成」の下の「ページ」を開き、「ページがインデックスに登録されなかった理由」の表から、見たい理由の行を押します。
  2. 並んだ URL を形で仕分けます。「?」付き、AMP、m. で始まるもの、印刷用などは、前の章の表に当たります。代表の URL が登録されているかを数件だけ確かめれば終わりです。
  3. 「?」の付かない記事やサービスのページの URL が入っていたら、画面の上の検索窓に入れて URL 検査(Google での状態を1ページずつ調べる機能)を開きます。
  4. 「ページのインデックス登録」の欄を開き、「ユーザーが指定した正規 URL」と「Google が選択した正規 URL」を見比べます。ヘルプでは、前者はページで明示している代表の URL、後者は類似したページがあったときに Google が代表に選んだ URL です。
  5. ブラウザでそのページを開き、右クリックの「ページのソースを表示」で「canonical」をページ内検索します。href の後ろにある URL が、いま出ている代表の指定です。
  6. 代表とされている URL を URL 検査にかけ、登録されているかを確かめます。

canonical の直し方と、代表を決めるのに使ってはいけない方法

WordPress の標準では、投稿と固定ページの canonical は自動で出ます。指定を変えたいとき、一覧ページに指定を付けたいときは、SEO 用のプラグインかテーマの設定で行います(項目の名前は製品ごとに違います)。あわせて、次のことをそろえます。

  1. いらない重複の URL は、代表の URL へ恒久的に転送(301)します。Google の説明では、転送と rel=”canonical” はどちらも代表を示す強い合図で、サイトマップに載せることは弱い合図です。組み合わせて使うと、より効果的だとされています。
  2. サイトの中のリンクを、代表の URL に向けます。Google も、サイト内でリンクするときは重複の URL ではなく代表の URL へリンクするよう勧めています。
  3. サイトマップには、代表の URL だけを載せます。Google の説明では、サイトマップに載せたページは代表として示したことになります。

代表を決める目的で使ってはいけない方法も、Google ははっきり書いています。robots.txt で読ませないようにすること(読まれないまま、中身なしで登録されることがある)。noindex を付けること(そのページが検索から完全に外れてしまう)。URL の削除ツールを使うこと(URL のすべての版が検索から見えなくなる)。代表を決めたいときは、rel=”canonical” か転送を使います。

直したあとは、すぐには一覧が変わらないことがあります。Google 検索セントラルは、重複としてまとめたページを最長2週間そのままにしておく場合がある、と書いています。大事なページは、URL 検査から「インデックス登録をリクエスト」を一度だけ押しておきます(インデックス登録をリクエストする方法)。

件数が多いとき、急に増えたとき

件数そのものは問題ではありません。「?」の付いた URL は、印の値ごとに別の URL として数えられるので、件数はいくらでも増えます。増えたときに見るのは、記事やサービスの本来の URL が混ざっていないかだけです。

増えたきっかけとして思い当たりやすいのは、広告やメール、SNS で計測の印を付けたリンクを配り始めたとき、AMP を入れたとき、コメントが増えたときなどです。計測の印の付け方と、アクセス解析での見え方は、GA4 で流入元を調べる方法で扱っています。

よくある質問

「修正を検証」は押したほうがよいですか

代替ページの一覧が、放っておいてよい URL だけなら、押す必要はありません。対処のいらない表示で、代替ページは今後も代替ページとして一覧に残るのが正しい状態だからです。「修正を検証」は、直す必要のある URL があった理由にだけ使います。

代替ページになったページは、検索での評価を失っていますか

Google は、代表の URL を指定する理由の一つとして、「類似ページや重複ページについてシグナルを統合するため」を挙げています。同じ中身の URL が複数あるとき、それらへのリンクなどの手がかりを代表の URL にまとめる、という考え方です。代表の URL が登録されているなら、失っていると心配する必要はないと当社は考えています。

canonical と noindex を両方付ければ確実ですか

いいえ。前の章のとおり、Google は代表を決めるために noindex を使うことを勧めていません。canonical で「代表はあちら」と伝えながら noindex で「このページは検索に出さない」と伝えると、合図が食い違います。代表を決めたいだけなら、canonical か転送のどちらか、または両方を使います。canonical の書き方そのものと、ページのソースでの確かめ方はcanonical とは:書き方と URL 正規化、WordPress での確かめ方にまとめました。

代替ページの URL を、サイトマップに入れるべきですか

入れません。サイトマップに載せた URL は代表として示したことになるので、canonical の指定と食い違います。逆に、代表の URL がサイトマップに載っていないときの見方は、「インデックス登録されましたが、サイトマップに送信していません」は放っておいてよいかに書きました。http から https への転送など、URL の形をそろえる転送の見方は「ページにリダイレクトがあります」は直すべきかにあります。

一覧を一緒に仕分けたいとき

代替ページや重複の一覧は、URL の形を見慣れていれば短い時間で仕分けられますが、慣れていないと「?」付きの URL が何百件も並んだ画面に戸惑うものです。当社は、ホームページの運営に加わり、こうした Search Console の表示の仕分けから、代表にする URL の決め方、問い合わせが来るまでの数字の確認までを引き受けています。どの URL を代表にすべきか迷うときは、お問い合わせからご相談ください。表示ごとの判断の一覧はGoogle にインデックスされない原因の見分け方にもまとめています。

参考にした公式の説明

いずれも2026年10月8日に内容を確かめました。Search Console の画面の表示名は、変わることがあります。