学習塾のホームページを作る費用は、自分で作るなら月1,000円台から、塾専門の月額型なら初期費用5,000円から15万円台に月8,800円から19,800円ほど、制作会社に一から頼むなら数十万円からが、当社が公開の料金表で確かめた範囲での目安です。塾の場合、作るときの費用より、作ったあとにかかるお金の差が大きく出ます。季節講習の案内を年に何度も書き換える、合格実績を毎年入れ替える、教室を増やす。この三つが料金に含まれるかどうかで、3年の総額が変わります。
この記事は、個人塾や数教室の塾の塾長の方が、見積もりを取る前に費用の段と比べ方を押さえられるように書いています。保護者が比べる項目や講習の募集の段取りは学習塾のホームページの作り方:保護者が比べる項目と季節講習の集客の段取りに書いたので、ここでは費用と依頼先の選び方に絞ります。
この記事の結論
- 費用は、初期費用に月額の36か月分を足した3年の合計で比べます。塾専門の月額型の公開料金で計算すると、約36万円から約72万円でした(税の表記はサービスごとに違います)。
- 講習ページの書き換え、合格実績の更新、教室の追加が、月額に含まれるのか、別料金なのかを先に確かめます。教室を足すと1教室ごとに初期費用と月額が加わる料金表もありました。
- 料金や合格実績の書き方には、景品表示法と特定商取引法が関わります。比べる表や「No.1」を入れる提案には、根拠を出せるかを先に確かめます。
作り方ごとの費用の目安(公開されている料金表から)
「学習塾 ホームページ 制作 費用」で検索すると、上位には制作会社の解説記事と、塾専門の制作サービスの案内が並びます。当社が開いた上位の解説記事では、示されている相場の幅は自社の経験にもとづくもので、外部の資料は示されていませんでした。ここでは、公式に公開されている料金表だけを並べます。税込・税別は各サービスの表記のままで、料金は改定されることがあります。
| 作り方 | 最初にかかる額 | 毎月かかる額 | 3年で払う額の目安 | 料金表に書かれている中身 |
|---|---|---|---|---|
| 自分で作る(ノーコードの作成サービス) | 0円から | 有料プランで月1,290円〜7,678円 | 約4.6万〜27.6万円+独自ドメイン代 | 2026年10月3日に各社の公式料金表で確認(自作か依頼かの記事) |
| 塾専門の月額型(塾テック スタンダード) | 128,000円(税込) | 8,800円(税の表記なし) | 約44.5万円 | トップを含む13ページ、独自ドメイン、問い合わせフォーム、お知らせ・ブログ。各ページの修正は2回まで。最低契約期間なし |
| 同(プレミアム) | 158,000円(税込) | 13,200円(税の表記なし) | 約63.3万円 | スタンダードに、フォトギャラリー、生徒・保護者の声、合格体験・先輩の声のページなどを足したもの |
| 塾専門の月額型(学習塾・個人塾専門HP制作) | 5,000円 | 9,800円(1ページ)、14,800円(2〜6ページ)、19,800円(7〜12ページ)(税別) | 約35.8万〜71.8万円(月額は税別、初期費用は税の表記なし) | 月5回程度の更新作業、営業カレンダー、メールフォーム、アクセス解析など。最低契約期間なし。解約すると最終支払い月の月末にサイトが非公開になる |
| 制作会社に一から頼む | 項目の積み上げ。たとえばCMSの導入50,000円〜132,000円、トップのコーディング35,000円〜110,000円、下層ページ1枚9,350円〜30,000円、原稿1ページ14,300円〜30,000円、撮影50,000円〜 | 保守のいちばん安いプランで月8,800円〜22,000円(税込) | 制作費+保守の月額×36 | 2026年10月2日に制作会社4社と保守3社の公開料金表で確認(見積もりの見方、保守費用) |
塾専門の二つのサービスは、どちらも2026年10月17日にそれぞれのサイトの料金表で確かめました。どちらのページにも運営会社の正式な名前は見当たらなかったので、サービス名で書いています。3年の目安は、初期費用に月額の36か月分を足した当社の計算です。
作ったあとにかかるお金:講習、実績、教室
塾のサイトは、年に何度も書き換えるページを抱えています。見積もりを比べるときは、制作費の欄より先に、次の三つがどう扱われるかを見ます。
季節講習のページ
春・夏・冬の講習のたびに、日程、対象学年、費用、締め切りを書き換えます。月額に更新作業が含まれる形(上の表では「月5回程度」のように回数で書かれていたもの)なら、講習の時期に回数が足りるかを数えておきます。各ページの修正回数が決まっている形なら、講習のページを毎年同じページで書き換えることが、その回数に入るのかを確かめます。当社は、講習のページを一枚だけ作り、毎年同じアドレスで中身を入れ替える形を勧めています(理由は学習塾のホームページの作り方に書きました)。この形なら、新しいページを作る費用はかからず、書き換えの手間だけで済みます。
合格実績と生徒の声
合格実績は毎年入れ替わります。声や合格体験のページがプランに含まれるかどうかは、上の表のように料金の段で分かれていることがあります。載せる前に、生徒本人と保護者の了解を誰が取るか、写真や名前をどこまで出すかも決めておきます。生徒は未成年なので、学年と学校名と下の名前を組み合わせると、地元の人には誰のことか分かってしまうことがあります。
教室を増やすとき
塾テックの料金表には、複数の教室を持つ場合の追加料金があり、2教室目から9教室目までは1教室ごとに追加の初期費用33,000円と月額6,600円、10教室目からは月額5,500円でした(税の表記なし)。教室を増やす予定があるなら、1教室あたりの追加がいくらかかるかで、3年の総額を計算し直します。制作会社に一から頼む場合は、教室ページの型を最初に作っておけば、2教室目からは中身を入れるだけで済む作りにできるかを確かめます。
料金と実績の書き方で、制作のときに押さえておくこと
ここに書くのは、公的な資料で当社が確かめた範囲のことです。個々の表示が問題になるかの判断は、所管の窓口や専門家に確かめてください。
消費者庁は2023年3月2日、個別指導塾を運営する事業者に景品表示法に基づく措置命令を出しています。自社のウェブサイトに、ほかの個別指導塾と比べた月謝の表やグラフを載せ、1時間あたりの授業料が835円で、同じ条件のほかの塾より安いかのように示していたところ、実際の1時間あたりの授業料は1,188円で、比べた相手も同じ条件の月謝ではなかった、という内容です。取引の条件を実際より著しく有利と誤認させる表示(有利誤認表示)とされました。制作会社が「他塾との比較表」や「年間でいくらお得」の計算を提案してきたら、実際の料金と同じ条件で計算できるか、その前提をページに書けるかを先に確かめます。
契約の形によっては、特定商取引法の「特定継続的役務提供」にも当たります。消費者庁の特定商取引法ガイドによると、学習塾は、期間が2か月を超え、入学金や教材費を含めた金額が5万円を超える契約が対象で(小学校・幼稚園の受験対策や浪人生だけのコースなどは除く)、対象になると、著しく事実と違う表示や実際より著しく優良・有利と誤認させる表示が禁止され、契約の前に概要書面、契約のあとに契約書面を渡す必要があります。書面を受け取ってから8日以内ならクーリング・オフができ、授業が始まったあとの中途解約で塾が求められる額には上限があります(提供済みの分に、2万円か1か月分の授業料相当額の低いほうを足した額)。サイトの入塾の案内のページに中途解約の扱いを一段落書いておくと、保護者との行き違いを減らせます。
合格実績や「No.1」の表示、料金の総額表示の考え方は、学習塾のホームページの作り方の「保護者向けの表示で気をつけること」の章にまとめています。料金表の書き方は塾の料金表をホームページにどう書くかに、12塾の例とあわせて載せています。
依頼先の選び方と、見積もりで確かめること
- 講習のページを書き換える作業が、月額に含まれるか。含まれるなら月何回まで、含まれないなら一回いくらか。
- 教室を増やしたときの追加料金。
- 声や合格体験のページがプランに入っているか。写真の撮影は料金に入るか。
- 料金表を税込の総額で書けるか。比較表や「お得」の計算を入れるなら、その前提を誰が確かめるか。
- 体験授業の申し込みの入口。フォームの項目を学年と通いたい曜日くらいにとどめられるか、LINEで受けるならその設定は誰がするか。
- やめたときにサイトとドメインがどうなるか。解約するとサイトが非公開になる形なら、ドメインを塾の名義で持ち続けられるかを確かめます。確かめ方はドメインの名義が制作会社のままになっていないかに書きました。
当社が数えた、地方の塾のサイトの書き方
当社は2026年9月24日に、群馬県高崎市・前橋市と愛媛県松山市で、小中学生向けの地元の学習塾を8つずつ、合わせて24のサイトを開きました。月謝の金額を載せていたのは高崎3、前橋3、松山6で、2026年に入ってからの更新が確かめられたのは高崎5、前橋7、松山6でした。地区や中学校の名前のページを持つ塾は、三つの市とも0でした。松山で月謝を載せていた6塾のうち、講習の費用まで料金の項目に挙げていたのは一つです。高崎には、お知らせの最新が2022年度の講習の案内で止まっている塾もありました。
制作の見積もりに引き直すと、手間をかけるべきは料金と講習のページで、そこを塾の中ですぐ直せるか、直すたびにいくらかかるかが3年の総額を左右します。地元の塾が検索で入りやすい言葉は学習塾のホームページと比較サイト:地元の塾が検索で入れる言葉に、一つの市で商圏を調べた例は前橋市の学習塾の商圏調査の見本に載せています。
当社の進め方と料金
当社は、作って終わりにせず、問い合わせが来るようになるまで手を入れ続ける形でホームページの運営をお引き受けしています。始める前に商圏調査(5万円・税別、二週間ほど。お引き受けに進めば契約料に充当)で、その地域で検索されている言葉と1ページ目の顔ぶれを数えます。お引き受けが決まったら、契約料20万円と実費をいただき、サイトの制作や作り直しもこの中で行います。そのあとの月額は、お客さま一人あたりの売上の規模で決め(目安は月3万・5万・10万円から)、低く始めて、問い合わせが増えるにつれて上がる形です。上限は契約のときに決め、問い合わせを数えるのは当社です。詳しくは料金に載せています。
今日、塾のサイトで確かめられること
- いまの契約か見積もりを出し、講習のページを書き換えるとき、誰がいくらで作業するのかを書き出します。
- 講習の案内の日付が今年度のものかを見ます。去年の案内が残っていれば、今日のうちに「今年度の日程は◯月に掲載します」と書き換えます。
- 料金が税込の総額で書いてあるか、ほかの塾と比べる表や「お得」の計算があるなら、実際の料金と同じ条件かを見ます。
- 入塾の案内に、途中でやめるときの扱いが書いてあるかを見ます。
- ドメインをwhois検索で調べ、塾の名義になっているかを見ます。
出典
- 消費者庁 報道発表資料(令和5年3月2日、個別指導塾を運営する事業者に対する景品表示法に基づく措置命令) https://www.caa.go.jp/notice/assets/representation_230302_1.pdf
- 消費者庁 特定商取引法ガイド「特定継続的役務提供」 https://www.no-trouble.caa.go.jp/what/continuousservices/
- 塾テック 料金 https://hp.jukutech.me/
- 学習塾・個人塾専門HP制作 料金 https://www.cramschool-hp.com/
- 自作の費用、制作会社の項目ごとの費用、保守費用は、当社が2026年10月2日〜3日に各社の公式料金表で確かめたもの(出典の一覧は自作か依頼か、見積もりの見方、保守費用の相場の各記事)
- 地方の24塾の記録は、当社が2026年9月24日に開いたもの(学習塾のホームページの作り方)
- (消費者庁の資料・料金表は2026年10月17日確認)