メタディスクリプション(meta description)は、ページの HTML に書いておく「このページの説明文」です。Google の検索結果で、題の下に出る説明文(スニペット)の材料の一つになります。2026年10月時点で、Google 検索セントラルの「検索結果のスニペットを管理する」を読んで確かめた要点は、次の三つです。
- 検索結果の説明文は、主にページの本文から自動で作られます。メタディスクリプションは、本文よりもページの内容を正確に表していると判断されたときに使われることがあります。
- 文字数の上限はありません。検索結果では、端末の幅に合わせて途中で切られることがあります。
- ページごとに固有の説明を書きます。全ページで同じ、または似た説明は、個々のページが検索結果に出たときに役に立たないとされています。
そのうえで当社は、説明文を100〜120字ほどにし、最初の一文に「そのページで分かる答え」と「具体的な数字」を入れています。途中で切られても答えが残り、本文の要約として正確なので使われやすい、という考えです。この記事では、文字数の考え方、地域の事業者や士業事務所のページでの書き換え例、WordPress で設定する場所、Search Console でクリック率を見て直す流れを順に書きます。
メタディスクリプションとは:検索結果の説明文はどこから来るか
検索結果の1件は、おおむね「題(タイトルリンク)」「URL」「説明文(スニペット)」でできています。メタディスクリプションは、このうち説明文の候補としてページに書いておく文で、HTML では次のような1行です。
<meta name="description" content="ここに説明文">
誤解されやすいのは、「書いた説明文がそのまま検索結果に出る」と思われている点です。Google 検索セントラルによると、スニペットは主にページの本文から作られ、検索した語に関係の深い部分が中心に選ばれます。そのため同じページでも、検索した語によって違う説明文が出ることがあります。メタディスクリプションが使われるのは、本文から取るよりもページの内容を正確に表していると Google が判断したときです。
ここから言えることは二つあります。一つは、説明文を書いても、使われるとは限らないこと。もう一つは、説明文が使われないときに出るのは本文の一部なので、本文の冒頭で答えを書いておくことも、検索結果での見え方を整えることになる、という点です(後者は当社の見立てです)。
題も同じで、Google は title 要素だけでなく、ページの大見出しや見出し、ページへのリンクの文字なども使って、検索結果の題を決めます。題と説明文を含めて、ページの中で確かめる項目は SEOの内部対策で確かめる項目と直す順番 に11項目として整理しています。
ディスクリプションの文字数:上限はなく、切れる前提で書く
「ディスクリプションは何文字まで」という問いへの Google の答えは、「メタ ディスクリプションの長さに制限はありません」です。そのうえで、検索結果では端末の幅に応じて切り詰められることがある、とされています。よく見かける「120字以内」「スマートフォンでは50字ほど」といった数字は、Google が決めた上限ではありません。表示される文字数は画面の幅や表示の仕方で変わるため、何字までなら切れない、とは言えません。
そこで当社は、文字数を合わせることより、切れても困らない順番で書くことを基準にしています。
- 最初の一文に、そのページで分かる答えを書きます。料金のページなら金額の幅、手続きのページなら期間や手順の数です。
- 次に、ほかのページと違う具体を足します。地域、対象、条件、件数などです。
- 最後に、ページで分かることの残りを短く添えます。
長さは、当社のサイトでは100〜120字ほどを目安にしています。これは、ページの要約を数字を入れて正確に書ける長さとして当社が決めているもので、Google の基準ではありません。短すぎる説明については、Google が商品名の一語だけのような説明を悪い例に挙げています。逆に、長くするために同じ言葉を繰り返したり、語を並べたりするのは、次の見出しで書くとおり、内容が伝わりにくくなる書き方です。
なお、スニペットの長さを自分で決めたいときや、出したくない部分があるときのために、max-snippet(スニペットの最大文字数を指定する指示)、nosnippet(スニペットを出さない指示)、data-nosnippet(ページの一部をスニペットから外す印)が用意されています。地域の事業者のサイトで使う場面は多くありません。nosnippet が入っていると説明文が出なくなるので、意図せず入っていないかだけ、後で書く方法で確かめておくと安心です。
メタディスクリプションの書き方:Google が挙げる基準と確かめ方
Google 検索セントラルは、質の高い説明の条件として、ページごとに固有であること、ページの内容に関係する情報を含めること、内容を正確に表すことを挙げ、悪い例と直した例を並べています。悪い例として挙がっている四つを地域の事業者のサイトに当てはめると、次の表のようになります。
| Google が挙げる悪い例 | 地域の事業者のサイトで起きやすい形 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| キーワードの羅列 | 「名古屋 税理士 確定申告 相続 記帳 安い」のように語を並べる | 声に出して読み、文として意味が通るか |
| 全ページで同じ説明 | 会社の紹介文が全ページに入っている。テーマの初期設定のままのことも | 3ページほどの説明文を見比べ、同じ文になっていないか |
| ページを要約していない | 季節の挨拶や代表の思いから始まる | 説明文だけを読んで、ページで何が分かるかを言えるか |
| 短すぎる | 「料金」「アクセス」のような一語だけ | 数字か、そのページだけの条件が一つ以上入っているか |
説明文は文章の形でなくてもよい、とも書かれています。ニュースなら作成者や公開日、商品なら価格や製造元のように、ページのあちこちにある大事な情報をまとめて書くだけでも効果がある、という説明です。営業時間やアクセスのページなら、「平日9時〜18時、土曜は予約制、駅から徒歩5分、駐車場4台」のように、事実を区切って並べる書き方も使えます。
全ページに書けないときは、トップページや人気のページなど大事な URL から優先する、とされています。小さな会社なら、トップページ、料金のページ、主なサービスのページ、問い合わせのページの順に書き、その次に Search Console で表示回数の多いページへ進むのが現実的です。数百ページある商品のサイトのように手で書けない場合は、ページごとのデータから説明文を作る方法も挙げられていますが、そのときも語の羅列にならないように、と注意書きがあります。
地域の事業者・士業のメタディスクリプション:悪い例と直した例
以下の例の事業者・地域・料金・期間は、説明のための架空のものです。直した例はどれも、最初の一文に結論と数字を入れ、二文目でページの中身を足しています。
リフォーム店の料金ページ:どの会社にも書ける言葉だけ
直す前:「◯◯リフォームの料金ページです。お客様に寄り添い、高品質な工事を適正価格でご提供します。お気軽にお問い合わせください。」
直した例:「春日井市・小牧市のお風呂のリフォーム料金です。ユニットバスの交換は工事費込みで税込75万円から、工期は4日ほど。費用が上がる3つの条件と、見積もりに入る項目の一覧も載せています。」
「寄り添う」「高品質」「適正価格」は、どの会社のページにも書ける言葉です。料金を調べている人が知りたいのは、自分の家の場合にいくらかかりそうか、です。地域、金額の幅、工期が入っていれば、検索した人は押す前に「自分の用事に合うページか」を判断できます。
行政書士事務所の業務ページ:全ページ同じ説明
直す前(全ページ共通):「名古屋市の◯◯行政書士事務所です。建設業許可、相続、遺言、在留資格まで幅広く対応しております。」
直した例(建設業許可のページ):「愛知県知事の建設業許可(一般)の新規申請を、書類集めから提出まで代行します。報酬は税込15万円から、ご依頼から申請まで約3週間。要件を満たすかを確かめる質問の一覧も載せています。」
事務所の紹介文はトップページの説明に残し、業務ごとのページには、その業務の説明を書きます。全ページが同じ説明だと、どのページが検索結果に出ても同じ文が並び、建設業許可を調べている人には、そのページに答えがあるのかが伝わりません。士業のサイトは業務の数だけページがあることが多いので、まず業務ページの説明文が同じになっていないかを見るだけでも、直す場所が見つかります。
税理士事務所のコラム:キーワードの羅列
直す前:「確定申告 税理士 名古屋 個人事業主 費用 相場 依頼 青色申告 安い」
直した例:「個人事業の確定申告を税理士に頼む費用を、当事務所の料金表で説明します。売上1,000万円以下で記帳が済んでいれば税込5万5千円から。頼む前にそろえる書類7点と、自分で申告する場合との比べ方も載せています。」
語を並べた説明は、検索した人の目には単語の列にしか見えません。Google も、キーワードの羅列は内容が伝わりにくく、スニペットとして表示されにくいとしています。検索される語は、文の中に自然に入っていれば足ります。
店のお知らせ:ページを要約していない
直す前:「すっかり秋らしくなりましたね。先日、スタッフみんなで……」
直した例:「11月の休業日と年末年始の営業時間のお知らせです。11月は毎週水曜と23日が休み、年末は12月28日まで、新年は1月5日から営業します。」
説明文を空欄にしていて本文の書き出しが挨拶だと、その挨拶が説明文として出ることもありえます(当社の見立て)。休みを確かめに来た人には、日付と曜日がそのまま書いてあるほうが伝わります。
数字は本文と合わせる
数字を入れるときは、本文に書いてある数字と合わせます。説明文だけに本文にない約束や安い金額を書くと、押した人が本文で答えを見つけられず、すぐに戻ってしまいます。Google も、説明は内容を正確に表したものである必要がある、としています。当社が保守料金を調べた記事では、説明文に「保守専門3社の公開料金表で、一番下のプランが月8,800円〜22,000円(税込)」と、本文の表と同じ数字を入れています(ホームページ保守料金の相場)。
WordPressでメタディスクリプションを設定する場所
WordPress.org の説明では、WordPress 本体は初期の状態ではメタタグを出力しません。説明文を入れるには、テーマの機能、SEO 用のプラグイン、カスタムフィールド(投稿ごとに項目を足す機能。ページに出すにはテーマかプラグイン側の対応が要ります)のいずれかを使います。Google 検索セントラルも、WordPress などの CMS(ホームページを管理画面から更新する仕組み)では、HTML を直接触らずに、検索の設定のような画面から説明文を入れられる場合がある、と書いています。
入れる場所は、使っているテーマやプラグインによって違います。探すときは、次の三か所を順に見ます。
- 投稿や固定ページの編集画面で、本文の下に並ぶ設定欄(SEO、検索、メタ情報などの名前が付いていることが多い)
- 編集画面の右側の設定パネルにある、テーマやプラグインの欄
- トップページやサイト全体の説明は、管理画面のメニューにあるテーマやプラグインの設定画面
入れたら、本当にページに出ているかを確かめます。公開中のページをパソコンのブラウザで開き、右クリックの「ページのソースを表示」で HTML を出して、「description」で検索します。見るのは次の三点です。
- name=”description” の行があり、入れた文が入っているか。
- その行が2つ以上ないか。テーマとプラグインの両方が説明文を出していると2つになるので、どちらか一方に寄せます。
- 別のページのソースでも、同じ文が入っていないか。説明文を入れていないページに、サイト全体の説明が自動で入っていることがあります。
同じ画面で「robots」も検索し、nosnippet や noindex(検索結果に出さない指示)が意図せず入っていないかも見ておきます。
Search Consoleでクリック率を見て、説明文を直す流れ
説明文を直した効果は、検索結果で押される割合(クリック率、CTR)に出ます。Search Console(Google が無料で出している、自社サイトの検索での見え方を確かめる道具)のヘルプは、クリック率が低いページについて、「ページの内容をより正確に表すようにページのタイトルと説明を更新する」か、表示される検索語に合わせて中身を調整することを検討するよう書いています。当社は次の流れで直しています。
- 「検索パフォーマンス」を開き、期間を「過去 28 日間」にして、グラフの上の「平均 CTR」と「平均掲載順位」も押して表示させます。
- 下の表の「クエリ」タブで、表示回数の多い順に並べます。
- 掲載順位が1〜10位あたりなのにクリックが少ない語を拾います。11位より下の語は、説明文より先に、ページの中身が足りているかを疑います。
- その語の行を押して絞り込み、「ページ」タブに切り替えて、どのページが出ているかを確かめます。
- 実際にその語で検索し、自社のページがどんな題と説明文で出ているか、上に並ぶページが説明文で何を示しているかを見ます。本文の一部が説明文として出ていれば、説明文だけでなく本文の冒頭も見直します。
- 題と説明文を、その語で探す人の用事に答える形に直し、直した日をメモします。
- 4週間ほどたったら、「日付」を押して出る画面の「比較」で、直す前の同じ長さの期間と並べ、その語のクリック率と順位を見ます。
題については、変更が検索結果に出るまで数日から数週間かかることがある、と Google は書いています。説明文も、Google がページを読み直すまでは変わりません。早めに読み直してほしいときは、URL 検査から登録のリクエストを送れます。手順は インデックス登録をリクエストする方法 に書きました。
読み方で注意したいのは、表示回数が少ないうちのクリック率です。表示が10回なら、1回押されただけでクリック率は10%動きます。一つの語で表示が数回のうちは、直さずに表示が積み上がるのを待つほうが、判断を誤りません。表示回数・クリック数・CTR・平均掲載順位の意味と読み違えやすい点は、クリック数と表示回数の違い:サーチコンソールの検索パフォーマンスの見方 にまとめています。
当社のサイトで2026年10月に直した例
当社のサイトでは、「ホームページ 保守 料金」という語で、保守料金の相場の記事が9月16日〜10月13日の28日間に8回表示され、平均掲載順位は2.0位でしたが、クリックは0回でした。上位に出ているのに押されていない形です。そこで10月16日に、題と説明文を、保守料金の幅が一目で分かる形に直しました。今の題は「ホームページ保守料金の相場:公開料金表3社で月8,800円〜2.2万円」で、説明文には前の見出しで書いた金額の幅を入れています。同じ日に、表示はあるのにクリックの少ないほかのページも含めて、15ページの題と説明文を、検索された言葉に答える形に直しました。
この記事を書いている時点では、直した後の数字はまだ出ていません。8回の表示でクリック0回は、偶然でも起きうる大きさです。10月末に同じ28日間の長さで比べ、結果はクリック数と表示回数の記事に追って書きます。
説明文を書いたのに検索結果に使われないとき
書いた説明文が出ず、本文の一部が出ている場合は、次の順に確かめます。
- ソースに説明文が出ているか(前の見出しの確かめ方)。
- 説明文がページの内容と合っているか。本文にない約束や、ページの一部だけの話になっていないか。
- 確かめた検索語が、説明文で想定した語と違っていないか。
- 書き直してから日が浅くないか。
三つ目について補うと、説明文は1ページに一つでも、そのページが表示される検索語は何十もあります。Google は検索ごとに関係の深い部分を選ぶので、説明文が想定していない語では本文が使われることがあります。どの語でも書いた説明文が出る状態を目指す必要はありません。大事な語で、本文から選ばれた部分が答えになっていれば足ります。本文の冒頭で答えを書く手順は、検索意図とは:題と冒頭を検索した人の用事に合わせる方法 に書きました。
今日、自社で確かめられること
- トップページと料金のページのソースを開き、「description」で検索して、説明文が1つだけ入っているか、二つのページで同じ文になっていないかを見る。
- 主なページの説明文の最初の一文だけを読み、そのページで分かる答えと数字が入っているかを見る。入っていなければ、本文にある数字を一つ書き足す。
- 業務やサービスごとのページの説明文が、事務所や会社の紹介文の使い回しになっていないかを見る。
- Search Console の「検索パフォーマンス」で過去28日間の「クエリ」を表示回数の多い順に並べ、1〜10位なのにクリックがない語を一つ選び、実際に検索して自社のページの説明文を見る。
- 直したら日付をメモし、4週間後に「比較」で同じ語のクリック率を見る。
参考にした公式の説明(2026年10月に確認):検索結果のスニペットを管理する(Google 検索セントラル)、Google 検索結果のタイトルリンクの変更(Google 検索セントラル)、パフォーマンス レポート(検索結果): 一般的なタスクとユースケース(Search Console ヘルプ)、Search Engine Optimization(WordPress.org)