Googleビジネスプロフィールの管理者追加とオーナー変更:権限の違いと手順

Googleビジネスプロフィールに管理者を追加できるのは、オーナーだけです。手順は、ビジネス プロフィールの「ビジネス プロフィールの設定」から「ユーザーとアクセス権」を開き、相手のメールアドレスを入れて「管理者」か「オーナー」を選び、「招待」を押すだけです。オーナーを変えたいときは、譲る相手を先にユーザーとして追加し、その人に「メインのオーナー」を渡します。ただし、新しく加わった人は7日ほどたたないと譲渡などの一部の操作ができません。オーナーが誰か分からない、連絡がつかないときは、プロフィールの「アクセス権限をリクエスト」から申し出ると、今のオーナーに3日以内の返信が求められます(いずれも2026年10月時点のGoogleのヘルプによる)。

この記事では、権限の違いを表で示したうえで、追加・招待の承諾・オーナーの移し替え・辞めた担当者や前の業者の権限の外し方・オーナーが分からないときの申し出を、順に書きます。画面の名前はGoogleの公式ヘルプの表記に合わせています。Googleビジネスプロフィールの画面はよく変わるので、表示が違うときはヘルプの最新の説明を優先してください。

オーナー・メインのオーナー・管理者の違い

ヘルプでは、プロフィールに関わる人の役割は「オーナー」と「管理者」の二つです。オーナーは複数置けますが、そのうち一人だけが「メインのオーナー」になります。管理者は、以前「サイト管理者」と呼ばれていた役割で、オーナーとほぼ同じことができます。違いは次の表のとおりです。

できることメインのオーナーオーナー管理者
名前・営業時間・電話番号・ウェブサイト・属性・サービスなどの編集○○○
写真・ロゴ・投稿・商品の追加、編集、削除○○○
クチコミとQ&Aへの返信○○○
分析情報のダウンロード、Google 広告アカウントのリンクの管理○○○
ユーザーの追加と削除、役割の変更○○×
プロフィールの削除○△(下の注を参照)×
メインのオーナー権限の譲渡○××
自分をプロフィールから外す譲渡したあとなら○○○

表の「プロフィールの削除」は、ヘルプのページによって書き方が違います。オーナーと管理者を説明するページの比較表では、オーナーができる操作に入っています。一方、削除の手順のページには「プロフィールのコンテンツと管理者を削除できるのはメインのオーナーのみ」とあります。当社は、削除はメインのオーナーが行うものと考えておくのが安全だとみています。

ほかに、ヘルプには次の決まりも書かれています。

  • Google グループ(複数人で共有するグループのメールアドレス)は、オーナーにも管理者にもできません。
  • 一人ひとりが自分のGoogleアカウントで加われば、パスワードを共有せずに管理できます。
  • 新しくオーナーや管理者になった人は、7日ほど待たないと一部の操作ができません。この間は、プロフィールの削除とその取り消し、ほかのオーナーや管理者の削除、メインのオーナー権限の譲渡がエラーになります。

誰をどの役割にするか(当社の見立て)

表を見ると分かるとおり、管理者でも日々の更新はほとんどできます。できないのは、人の出入りの管理とプロフィールの削除だけです。そこで当社は、次の分け方を勧めています。

  • メインのオーナー:会社として持ち続けるGoogleアカウント(会社の共通のメールアドレスや、会社で管理しているアカウント)。担当者が替わっても残るものにします。
  • オーナー:社内でもう一人、メインのオーナーが使えなくなったときに人の出入りを管理できる人。
  • 管理者:日々の更新をする社員、制作会社や運用を頼んでいる業者。

業者をオーナーにすると、業者の側でほかの人を外したり加えたりできてしまいます。業者がメインのオーナーになっていると、契約を終えるときに譲渡を頼まなければなりません。これはホームページのドメインの名義が制作会社のままになっている状態と同じ形で、関係が変わるときに困ります。

管理者(またはオーナー)を追加する手順

追加の操作ができるのはオーナーだけです。プロフィールに紐づいたGoogleアカウントでログインしてから、次の順に進みます。管理画面の開き方が分からないときはGoogleビジネスプロフィールのログインと管理画面の開き方を先にご覧ください。

  1. ビジネス プロフィール(business.google.com)を開きます。
  2. その他のアイコンから「ビジネス プロフィールの設定」を選び、「ユーザーとアクセス権」を選びます。
  3. 左上の追加のアイコンを選びます。
  4. 加える人のメールアドレスを入力します。
  5. 「アクセス」で「オーナー」か「管理者」を選びます。
  6. 「招待」を選びます。

招待した人は、相手が承諾するまで「ユーザーとアクセス権」の「保留中」に表示されます。取り消すときは、その人の「招待をキャンセル」を選びます。相手が承諾すると、招待した側にメールが届き、相手はすぐにユーザーになります。

役割をあとから変えるときは、「ユーザーとアクセス権」で相手を選び、「アクセス」の横の「編集」から新しい役割を選んで「保存」します。役割を変えられるのもオーナーだけです。

ヘルプに書かれているのは、パソコンでの手順です。当社が確かめた範囲のヘルプには、スマートフォンのGoogleマップアプリから人を加える手順は書かれていませんでした。迷ったらパソコンで操作するのが確実です。

招待が届かない・承諾できないときに確かめる順番

ヘルプには、招待された人は承諾するとすぐにユーザーになる、とだけあり、承諾の画面の細かな操作は書かれていません。うまくいかないときは、招待した側と招待された側で、次の順に確かめてください。順番は当社の考えで、手前ほど確かめるのが簡単なものです。

  1. 招待した側の「ユーザーとアクセス権」の「保留中」に、相手が出ているかを見ます。出ていなければ、招待そのものが送られていません。もう一度追加します。
  2. 入力したメールアドレスの綴りを見ます。一文字違いでも別の人あてになります。
  3. 相手が、招待を送ったアドレスのGoogleアカウントでログインしているかを確かめます。仕事用と個人用など、Googleアカウントを複数持っている人は、別のアカウントでログインしたまま開いていることがあります。
  4. 送り先がGoogle グループのアドレスになっていないかを見ます。グループはオーナーにも管理者にもできません。
  5. 相手の迷惑メールのフォルダや、メールの振り分けの設定を見てもらいます。
  6. それでも見つからなければ、「招待をキャンセル」してから、もう一度招待します。

「追加のアイコンが出ない」「ほかの人を選べない」という場合は、操作している人が管理者である可能性があります。ヘルプにも、ユーザーを選べないときは管理者の権限しかない可能性がある、と書かれています。社内のオーナーに操作を頼んでください。

オーナーを変更する:メインのオーナー権限を譲る手順

「オーナー変更」でしたいことの多くは、メインのオーナーを別の人に替えることです。ヘルプは、所有者を替えるときはプロフィールを作り直すのではなく、メインのオーナー権限を新しいオーナーに渡すよう注意しています。そうすれば、クチコミなどのビジネス情報がそのまま残ります。

条件は三つです。譲れるのは今のメインのオーナーだけです。譲る相手は、すでにそのプロフィールのオーナーか管理者になっている必要があります。そして、7日の待ち時間があります。ヘルプは、新しく加わったオーナーや管理者は7日たつまで一部の機能を使えないとし、オーナーや管理者になって7日以内に譲渡しようとするとエラーになる、と書いています。譲る相手を加えてから7日以上あけて譲れば、この制限に当たりません。

  1. ビジネス プロフィール(business.google.com)を開きます。
  2. その他のアイコンから「ビジネス プロフィールの設定」、「ユーザーとアクセス権」の順に選びます。
  3. メインのオーナーにする人を選びます。
  4. 「アクセス」の横の編集のアイコンを選びます。
  5. 「メインのオーナー」を選び、「保存」を選びます。

譲ったあと、元のメインのオーナーがどの役割になるかは、ヘルプには書かれていません。保存したら「ユーザーとアクセス権」で自分の役割を確かめ、もう関わらないなら、自分を選んで「管理をやめる」、「確認」の順に選びます。

担当者が替わるときの段取り

7日の待ち時間があるので、退職日や契約の終了日の直前に始めると間に合いません。当社は、次のように日を逆算して進めることを勧めています。

  1. 1日目:今のメインのオーナーが、新しい担当者を「オーナー」として招待し、承諾してもらいます。
  2. 8日目以降:今のメインのオーナーが、新しい担当者に「メインのオーナー」を渡します。
  3. その後:元の担当者が「管理をやめる」で抜けるか、新しいメインのオーナーが元の担当者を外します。

つまり、手続きは最後の出社日や契約の終了日の少なくとも10日ほど前には始めておくと、余裕があります。

辞めた担当者や前の業者の権限を外す方法

外す操作は、オーナーなら次の手順でできます。

  1. ビジネス プロフィール(business.google.com)を開きます。
  2. その他のアイコンから「ビジネス プロフィールの設定」、「ユーザーとアクセス権」の順に選びます。
  3. 外す人を選び、「ユーザーを削除」を選びます。

外された人にはメールが届きます。その人が過去に書いたクチコミへの返信や投稿は、外したあとも残ります。慌てて書き直す必要はありません。

ただし、相手の役割と、自分の役割によって、自分だけでは外せない場合があります。

状況自分で外せるかすること
自社がオーナー、相手が管理者かオーナー外せる上の手順で「ユーザーを削除」。自分がオーナーになって7日以内ならエラーになるので、7日待つ
相手(辞めた社員や前の業者)がメインのオーナー外せない相手に、自社の人へ「メインのオーナー」を渡してもらう。そのあと自社で相手を外す
自社の誰もユーザーに入っていない外せない次の章の「アクセス権限をリクエスト」で申し出る
自社は管理者だけで、メインのオーナーと連絡がつかない外せない当社が確かめた範囲のヘルプには、この場合の手順が書かれていない。ヘルプの「お問い合わせ」から事情を伝えて相談する

前の業者がメインのオーナーになっている場合、依頼の文面は短くて構いません。「社内の管理の都合で、Googleビジネスプロフィールのメインのオーナー権限を、弊社の(メールアドレス)に移していただけますか。先にこのアドレスをオーナーとして招待いただき、7日ほどたってから譲渡していただく流れになります」。手順と7日の待ち時間を添えておくと、相手も迷いません。

当社は、業者との関係が普通のうちに、この画面を一度一緒に見ておくことを勧めています。こじれてから切り出すと、「移るつもりか」と受け取られやすくなるからです。契約の段階でアカウントの持ち主と終え方を決めておく考え方は、ホームページの運用代行の契約の記事にも書きました。

オーナーが分からない・連絡がつかないとき:アクセス権のリクエスト

まず、社内の誰かがすでにユーザーに入っていないかを確かめます。ヘルプによると、プロフィールのユーザーは、オーナーと管理者の名前とメールアドレスを見られます。社内の誰かが管理者として入っていれば、「ユーザーとアクセス権」でオーナーが誰かが分かります。

誰もユーザーに入っていない場合は、今のオーナーにアクセス権を申し出ます。店舗や事務所に客が来る形のビジネスなら、手順は次のとおりです。

  1. business.google.com/add を開きます。
  2. ビジネスの名前と住所を入力します。
  3. 一覧から自分のビジネスを選びます。「このビジネス プロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります」と表示されます。
  4. 「アクセス権限をリクエスト」を選びます。
  5. フォームに入力し、「送信」を選びます。

送信すると、確認のメールが届きます。今のオーナーにもメールで知らせが届き、3日以内の返信が求められます。その後の流れは次の三通りです。

  • 承認された:承認のメールが届き、プロフィールを管理できるようになります。新しく加わった扱いなので、7日の制限がかかります。
  • 拒否された:拒否のメールが届きます。それでもプロフィールの編集を提案することはでき、決定に対して再審査を求めることもできます。
  • 3日たっても返信がない:自分でプロフィールを申請できる場合があります。確認のメールを開いて「リクエストを表示」、「確認」の順に選び、画面の案内に従ってオーナー確認をします。ビジネス プロフィールにログインして「申請」や「確認」のボタンを探す方法もあります。ただし、ヘルプには、申請ができるとは限らないとも書かれています。

リクエストの状況は、ビジネス プロフィールにログインするか、確認のメールのリンクから見られます。オーナー確認の方法(電話、SMS、メール、動画など)と、うまくいかないときの対処はGoogleビジネスプロフィールのオーナー確認にまとめています。

客先に出向いて仕事をする形(店舗を持たない非店舗型)のビジネスは、ヘルプでは手順が分かれています。「Google までお問い合わせ」から、オーナー権限の譲渡についての問い合わせとして送る形です(表示の言い回しは変わることがあります)。

新しくプロフィールを作り直すのは避ける

オーナーと連絡がつかないと、同じビジネスでもう一つプロフィールを作りたくなります。しかしヘルプは、ビジネスごとに作れるプロフィールは一つだけで、重複と判断されたものはGoogle検索とGoogleマップに表示されなくなる、としています。作り直すより、上のリクエストを先に試すのが順番です。すでに二つできてしまったときの整理の仕方はGoogleビジネスプロフィールを削除するには:削除・閉業・重複の違いに書きました。

放っておいてよい状態と、直すべき状態

今の「ユーザーとアクセス権」の画面を開いて、次の表と見比べてください。判断は当社の見立てです。

今の状態判断すること
メインのオーナーが会社で持ち続けるアカウントで、社内にもう一人オーナーがいる放っておいてよい半年に一度、ユーザーの一覧を見る
辞めた社員が管理者やオーナーのまま直すオーナーが「ユーザーを削除」で外す
契約を終えた業者が管理者のまま直す外す。過去の投稿や返信は残る
今も頼んでいる業者がメインのオーナー早めに直す関係が普通のうちに、メインのオーナーを自社に移してもらう
メインのオーナーが社員個人のGoogleアカウント直すことを検討会社で持ち続けるアカウントを加え、7日たってから譲る
オーナーが一人だけ直すことを検討その人が使えなくなったときに備え、社内でもう一人オーナーを加える
招待が「保留中」のまま何日もたっている直す「招待をキャンセル」して送り直す

同じ考え方は、Search Console(Googleの検索での見え方を確かめる無料の道具)のユーザー管理にも当てはまります。こちらはサーチコンソールのユーザー追加と権限にまとめました。Googleビジネスプロフィールの日々の手入れでできることはGoogleマップ集客とビジネスプロフィール運用に、口コミへの返信を誰が書くかの考え方はGoogleの口コミ返信の例文と書き方に書いています。

自社で手が回らないとき

当社は、ホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを引き受けています。外に頼む場合も、ドメインや各種のアカウントの名義は自社に残し、相手には作業に要る権限だけを渡す形にしておくと、この記事で書いた入れ替えで困りません。前の業者からの引き継ぎで、どこに誰の権限が残っているか分からない、何から手を付ければよいか判断したい、という段階からでもご相談いただけます。

参考にした公式の説明

いずれも2026年10月8日に確認したGoogle ビジネス プロフィール ヘルプです。画面や手順は変わることがあります。