整骨院・接骨院のホームページ制作の費用:作り方ごとの目安と、広告ガイドラインで変わる作り

整骨院・接骨院のホームページを作る費用は、自分で作るなら月1,000円台から、治療院向けの月額型なら、いちばん安い形で初期費用3万円(税別)から65,780円(税込)、月3,000円(税別)から6,490円(税込)、制作会社に一から頼むなら数十万円からが、当社が公式の料金表で確かめた範囲での目安です。同じ月額型でも、更新できるページの範囲、スマートフォン対応やブログが標準かオプションかで、3年の合計は倍ほど変わります。

整骨院・接骨院にはもう一つ、制作の中身を左右する決まりがあります。柔道整復師法第24条の広告の制限です。2025年(令和7年)2月18日には、厚生労働省が「あん摩業、マッサージ業、指圧業、はり業、きゅう業若しくは柔道整復業又はこれらの施術所に関して広告し得る事項等及び広告適正化のための指導等に関する指針」(あはき・柔整広告ガイドライン)をまとめ、施術所のウェブサイトと広告の線の引き方が文書で示されました。この記事は、費用の目安と、そのガイドラインが制作のどこに関わるかを、院長・開業を考えている柔道整復師の方に向けてまとめたものです。当社は法律の専門家ではないので、個々の表現は所管の保健所などで確かめてください。

この記事の結論

  • 費用は、初期費用に月額の36か月分を足した3年の合計で比べます。治療院向けの公開料金で計算すると、最低額で約13.8万円(税別)から約30万円(税込)でした。
  • ガイドラインは、施術所のウェブサイトを原則として広告に当たらないとしています。一方で、検索連動の広告、費用を払って上位に出す検索結果、リスティング広告、公開範囲を限らないSNSなどは広告になりえます。サイトの中で説明できることと、広告に書けることを分けて作ります。
  • 自費の施術を載せるなら、問い合わせ先と、施術の内容・通常必要とされる費用を、見つけやすい場所に書くことがガイドラインで求められています。原稿を誰が書き、院長がいつ確かめるかで、制作の日程と費用が変わります。

作り方ごとの費用の目安(公開されている料金表から)

「整骨院 ホームページ 制作 費用」で検索すると、上位には制作会社の紹介記事が並びます。相場の幅は示されていても、当社が開いた上位の記事では、その数字がどの料金表から来たものかは書かれていませんでした。ここでは公式に公開されている料金表だけを並べます。税込・税別は各社の表記のままです。料金は改定されることがあるので、検討するときは最新の料金表を見てください。

作り方最初にかかる額毎月かかる額3年で払う額の目安料金表に書かれている中身
自分で作る(ノーコードの作成サービス)0円から有料プランで月1,290円〜7,678円約4.6万〜27.6万円+独自ドメイン代2026年10月3日に各社の公式料金表で確認(自作か依頼かの記事)
接骨院・整骨院専門の月額型(ほねぺじ ベーシック)30,000円〜(税別)3,000円〜(税別)約13.8万円〜(税別)5ページ。スマートフォン対応とブログ機能はオプション。更新できるのはお知らせとブログ
同(プレミアム)150,000円(税別)6,000円(税別)約36.6万円(税別)10ページ前後。スマートフォン対応とブログ機能が標準。お知らせ・ブログ・対応症状のページを更新できる
同(オリジナル)250,000円〜(税別、ページ数で変わる)なし(希望すれば管理を代行)25万円〜+直しを頼むたびの費用ページ数の上限なし。すべて院内で更新できる
治療院向けのテンプレート型(あきばれホームページ 整骨・接骨パック)65,780円(税込)6,490円(税込)約30万円(税込)公開できる5ページとテンプレート9ページ。月額にページの追加・更新、サーバー保守、CMSの利用料を含む。最低利用期間は4か月
制作会社に一から頼む項目の積み上げ。たとえばCMSの導入50,000円〜132,000円、トップのコーディング35,000円〜110,000円、下層ページ1枚9,350円〜30,000円、原稿1ページ14,300円〜30,000円保守のいちばん安いプランで月8,800円〜22,000円(税込)制作費+保守の月額×362026年10月2日に制作会社4社と保守3社の公開料金表で確認(見積もりの見方、保守費用)

ほねぺじは株式会社HSK、あきばれホームページは株式会社WEBマーケティング総合研究所の公開料金で、どちらも2026年10月17日に確かめました。同じ「月額型」でも、ほねぺじのベーシックはスマートフォン対応が有料のオプションで、プレミアムとオリジナルでは標準でした。最低額だけで比べず、スマートフォン対応を足した額で比べます。オリジナルのように月額がない形は、作ったあとに院内で直せる人がいるなら安く済み、いなければ直すたびに費用がかかります。

一から頼む形は、ページを何枚積むかと、原稿と写真を誰が用意するかで総額が決まります。ある制作会社の料金表には4ページで22万円(税別)という見積もり例がありました。予約の仕組みを別のサービスで入れる場合は、その利用料が別にかかるので、見積もりに入っているかを確かめます。

あはき・柔整広告ガイドラインで、サイトの作りに関わること

サイトの中は原則として広告に当たらない。広告になる場所は分けて考える

ガイドラインは、利用者を誘う意図(誘引性)、施術者や施術所が特定できること(特定性)、一般の人が見られる状態にあること(認知性)の三つがそろうものを広告としています。そのうえで、施術所のウェブサイトは原則として広告に当たらず、情報提供として扱うとしています。一方で、バナー広告、検索連動のスポンサー表示、費用を払って上位に表示させた検索結果、掲載料を払っている紹介・口コミサイト、リスティング広告、動画広告などは、三つの要件を満たせば広告になるとしています。SNSも、公開範囲を限っていないものは要件を満たせば広告です。

広告に書けるのは、柔道整復師法第24条第1項と告示で決められた事項だけです。ガイドラインに沿って並べると、柔道整復師である旨と氏名・住所、施術所の名称・電話番号・所在の場所、施術日や施術時間、「ほねつぎ」「接骨」、開設届を出した旨、医療保険の療養費の支給申請ができる旨(脱臼と骨折の患部については医師の同意が必要な旨を明示する場合に限る)、予約に基づく施術、休日・夜間の施術、出張による施術、駐車設備です。施術者の技能、施術の方法、経歴は、同条第2項により広告に書けません。

制作で気をつけたいのは、サイトの文章をそのまま広告に流用する場面です。サイトの中では施術の内容や院長の考えを説明できても、同じ文をチラシ、看板、検索広告、SNSの投稿に使えば、広告として書けない事項が入ってしまいます。広告から案内する先のページの扱いに迷うときは、所管の保健所などに確かめてください。制作会社に広告の運用も頼むなら、広告文に何を書くかの線を、最初に共有しておきます。

名称、体験談、イラスト

ガイドラインは、広告での名称について、「○○接骨院」のような名称は使えるとしつつ、「整体」「カイロプラクティック」「リラクゼーション」などの語は、あはき・柔整以外の業態と紛らわしいとして広告できないとしています。院名や屋号、サイトの名前を決める段階で確かめておくと、看板やチラシを作り直す手間がかかりません。体験談は、施術所が依頼したり謝礼を出したりして広告に当たる場合は載せられません。病気の人が回復していく姿のイラストのように効果を暗示するもの、芸能人が利用していることの表示、「出張施術はここだけ」のような比較で優良に見せる表現、実際には休業日があるのに「年中無休」と書くような誇大な表現も、広告できないものとして例示されています。

自費の施術は、内容と通常の費用を見つけやすい場所に書く

広告に当たらないサイトでも、ガイドラインは、利用者を不当に誘う虚偽や誇大な内容は載せないこととしています。自費の施術を行う施術所については、問い合わせ先と、自費の施術の内容・通常必要とされる費用を、見る人が容易に分かる場所に書くことを求めています。リンク先の別のページに移したり、強調した宣伝文の脇に極端に小さな文字で書いたりする形は避けます。自費の施術は内容も料金も施術所ごとに違うので、費用をめぐるトラブルを防ぐためだと説明されています。

この求めを満たすには、自費メニューのページを作るときに、施術の内容、一回の時間、通常の費用、通う回数の目安を同じ画面に置く原稿が要ります。制作会社のテンプレートには、料金表と説明文が別のページに分かれているものもあるので、どこに何を置けるかを、作る前に見せてもらいます。

整骨院・接骨院のサイトに置くページ

  1. 施術日と施術時間、予約の方法:休日・夜間の施術や出張の有無も。予約サービスを使うなら、その画面にどう案内するか。
  2. 保険と自費の案内:療養費の支給申請ができる場合とその条件、自費の施術の内容と通常の費用。
  3. 施術所と施術者:施術所の名称、所在地、電話番号、柔道整復師の氏名。
  4. アクセス:駐車場の台数と場所、最寄りの駅やバス停から。
  5. よくある質問:初めて来る人が電話で聞くこと(予約は要るか、服装、保険証)。

ページの数は少なくてかまいません。月額型の5ページの枠でも、この五つは入ります。足すなら、自費メニューごとのページです。

依頼先の選び方と、見積もりで確かめること

  1. ガイドラインへの対応の中身。院名やサイトの名前に「整体」などが入っていないか、自費メニューの費用を説明と同じ画面に置けるかを、原稿の段階で見せてもらえるか。
  2. スマートフォン対応とブログが料金に含まれるか、オプションか。
  3. 院内で直せる範囲。施術時間、休診日、自費の料金を院内で直せるのか、頼むなら料金内か一回いくらか。
  4. 予約の仕組み。いま使っている予約サービスにつなぐのか、利用料は見積もりの外か。
  5. 広告やSNSの運用も頼むなら、広告に書けない事項(技能、施術の方法、経歴)を誰が確かめるか。
  6. 最低利用期間と、やめたときのサイトとドメインの扱い。名義の確かめ方はドメインの名義が制作会社のままになっていないかに書きました。

当社が調べたこと、まだ調べていないこと

当社は、士業、工務店、学習塾、小さな宿、不動産会社、美容室などで、地域の検索結果の1ページ目と地元の事業者のサイトを同じ項目で数えてきました(地域の中小企業は検索でどう見えるか)。整骨院・接骨院については、まだ同じ形で数えた記録を持っていません。2026年10月3日に愛知県の4つの市で数えた美容室では、「市の名前+美容室」の1ページ目の36件中18件がポータルでした(豊田・岡崎・一宮・春日井の美容室とリフォーム)。整骨院でも同じ形かどうかは、数えてみないと分かりません。作り直しの前に、院のある市の名前に「整骨院」「接骨院 夜間」のような言葉を付けて検索し、1ページ目に並ぶのが地元の院なのかポータルなのかを数えておくと、どのページから手を入れるかを決めやすくなります。

当社の進め方と料金

当社は、作って終わりにせず、問い合わせが来るようになるまで手を入れ続ける形でホームページの運営をお引き受けしています。始める前に商圏調査(5万円・税別、二週間ほど。お引き受けに進めば契約料に充当)で、その地域で検索されている言葉と1ページ目の顔ぶれを数えます。お引き受けが決まったら、契約料20万円と実費をいただき、サイトの制作や作り直しもこの中で行います。そのあとの月額は、お客さま一人あたりの売上の規模で決め(目安は月3万・5万・10万円から)、低く始めて、問い合わせが増えるにつれて上がる形です。上限は契約のときに決め、問い合わせを数えるのは当社です。詳しくは料金に載せています。

今日、御院のサイトで確かめられること

  1. サイト、看板、チラシ、SNSのプロフィールで、院の名前や見出しに「整体」「カイロプラクティック」「リラクゼーション」が入っていないかを見ます。
  2. 自費メニューのページを開き、施術の内容と通常の費用が同じ画面で読めるか、問い合わせ先があるかを見ます。
  3. 検索広告やSNSの投稿で、施術の方法や院長の経歴、患者さんの声を使っていないかを見ます。
  4. 療養費について書いているなら、脱臼と骨折の患部には医師の同意が必要な旨が書いてあるかを見ます。
  5. いまの契約で、施術時間や料金を直すとき誰がいくらで作業するのか、やめたときサイトとドメインがどうなるのかを書き出します。

制作会社の見積もりの読み方はホームページ制作の見積もりの見方に、自分で作るか頼むかの分かれ目は会社のホームページは自作か依頼かに、口コミを増やすときの決まりはGoogle口コミを増やす方法にまとめています。

集客の手段と、手をつける順番は整骨院の集客方法:地図・ホームページ・ポータル・紹介の分担と、広告ガイドラインで変わる順番にまとめています。

出典