SEO対策を自分でやる方法:小さな会社が最初の数か月でやることと順番

SEO対策は、小さな会社なら自分で始められます。最初の3か月にやることは、月ごとに一つずつです。1か月目は、Search ConsoleとGA4を設定し、自社のページがGoogleに登録されているかを確かめる。2か月目は、今あるページの題と説明文を見直し、Googleビジネスプロフィールを整える。3か月目は、検索語を選んでから記事を1本ずつ足す。使う道具は、いずれもGoogleが無料で出しているものです。

この順番には理由があります。Googleに登録されていないページは、何を直しても検索に出ません。登録を確かめたら、新しく書くより、すでにあるページを直すほうが早く結果を確かめられます。記事を足すのは、その後です。

ただし、3か月で問い合わせが増えるとは限りません。GoogleのSEOスターターガイドにも、変更がGoogle側に反映されるまでには、数時間かかるものから数か月かかるものまであると書かれています(2026年10月時点)。当社のサイトも、9月30日にほぼ3ページだったGoogleへの登録が、Search Consoleに登録して6日後の10月8日には98ページになりましたが、10月8日に見た28日間で検索からのクリックは1回でした。この記事では、各月の手順と、終わったと言える状態、3か月後に数字で次の一手を決める方法、自分でやらないほうがよい場面までを書きます。

自分でやるSEOの全体像:三つの段階と無料の道具

SEO(検索エンジン最適化)を、GoogleのSEOスターターガイドは、検索エンジンにコンテンツを理解させ、検索した人がそのサイトを訪れるべきかを判断できるようにすること、と説明しています。小さな会社が自分でやる範囲に言い直すと、次の三つの段階です。

段階やること使う道具
見つけてもらうページがGoogleに登録されているか確かめるSearch Console
選ばれる題、説明文、中身を、検索する人の言葉と用事に合わせるSearch Console、Googleビジネスプロフィール
問い合わせにつながる来た人がどこまで進んだかを数えるGA4、受付の記録

Search Console(サーチコンソール)は、自社のサイトがGoogleの検索でどう見えているかを確かめる道具です。GA4(Googleアナリティクス4)は、サイトに来た人の動きを数える道具です。Googleビジネスプロフィールは、Googleマップや地図の検索結果に出る、お店や事務所の情報です。用意するのは、会社で管理するGoogleアカウントと、ホームページの管理画面に入れる状態の二つです。

最初の3か月の予定表

時期やること終わったと言える状態
1か月目Search ConsoleとGA4の設定、登録の確認サイトマップが「成功しました」。主なページが登録済み。問い合わせをGA4で数えられる
2か月目今あるページの題と説明文の見直し、Googleビジネスプロフィール主なページの題が、お客様の打つ言葉で始まっている。プロフィールのオーナー確認が済み、情報が埋まっている
3か月目検索語を選び、記事を足す検索語と用事が決まった記事が公開され、関連ページからリンクされている
3か月後数字を見て次の一手を決める「待つ」「題を直す」「書き足す」「頼む」のどれかに決まっている

月の区切りは目安です。1か月目が1週間で終わるなら、2か月目に進んでかまいません。大事なのは順番です。

1か月目:Search ConsoleとGA4を設定し、Googleに登録されているかを確かめる

最初の月は、数字を見る準備と、「そもそも検索に出られる状態か」の確認です。WordPressのサイトを想定して書きます。

  1. 制作会社などが、すでにSearch ConsoleやGA4を登録していないかを先に確かめます。登録されているなら、新しく作るより、自社のアカウントを加えてもらうほうが過去のデータも見られます。
  2. Search Consoleにサイトを追加し、所有権(自社のサイトであること)を確認します。手順はサーチコンソールの設定方法にあります。
  3. 左のメニューの「サイトマップ」で、サイトマップ(ページの一覧のファイル)を送ります。WordPress標準なら「wp-sitemap.xml」です。
  4. 画面上部のURL 検査に、トップ、料金、主なサービス、会社概要、お問い合わせの順にURLを入れます。「URL が Google に認識されていません」などと出たページは、「インデックス登録をリクエスト」を押します。
  5. GA4を設定し、サイトにタグ(計測用の記述)を入れます。WordPressなら、Google公式のプラグイン「Site Kit by Google」で入れる方法もあります(当社のサイトもSite Kitを使っています)。
  6. 問い合わせフォームの送信を、GA4で「キーイベント」(成果として数える出来事)にします。これをしないと、何人来たかは分かっても、何件問い合わせがあったかが分かりません。直し方はGA4のイベントとキーイベントの違いに書いています。
  7. 社内のもう一人を、Search Consoleのオーナー、GA4の管理者に加えます。一人だけだと、その人が辞めたときに誰も開けなくなります。
  8. その日に見たこと(送ったサイトマップ、登録されていなかったページ)を、日付と一緒にメモに残します。1週間後にもう一度見る日を決めます。

当社もこの段階でつまずきました

1か月目を飛ばしてはいけない理由は、当社の経験がそのまま例になります。当社は2026年9月22日以降に新しいページを約100本作りましたが、9月30日に調べると、検索の索引に載っていたのは古いページ3本だけでした。サイトの設定は正常で、サイトマップもできていました。当社の見立てでは、外部からのリンクがほとんどなかったことに加え、そのサイトマップをSearch Consoleから一度も送っていなかったことが原因でした。10月2日に登録してサイトマップを送り、主なページ18件の登録をリクエストすると、10月8日には登録済みが98ページになりました。経過は9日で3ページから98ページになった記録にあります。

もう一つ、正直に書いておきます。当社のGA4は、10月8日の時点でまだSearch Consoleとつないでおらず、フォーム送信の「generate_lead」というイベントも記録はされていましたが、キーイベントにはしていませんでした。画面のキーイベントは0です。設定を後回しにすると、あとで「いつから問い合わせが増えたか」を比べられなくなります。御社は、この月のうちに済ませてください。

2か月目:今あるページの題と説明文を見直し、Googleビジネスプロフィールを整える

題と説明文を見直す手順

題(title)は、検索結果で青い見出しとして出る部分の元です。説明文(meta description)は、その下に出る文章の候補です。Googleの説明では、題は具体的でわかりやすく、ページごとに固有にし、不必要に長くしないこと。説明文もページごとに固有にし、キーワードを並べただけにしないこと。全ページに書けないなら、トップページやよく見られているページから書くよう勧められています。

  1. Search Consoleの「検索パフォーマンス」を開き、表の「ページ」のタブを選び、表示回数の多い順に並べます。
  2. 表示回数は多いのにクリック率(CTR)が低いページを、三つ選びます。
  3. そのページを押してから「クエリ」のタブに切り替え、実際にどんな言葉で表示されているかを見ます。
  4. 題の先頭に、お客様が打つ言葉を置きます。社内の呼び名や「〇〇のご案内」は後ろへ回します。
  5. 説明文に、そのページで何が分かるか、誰のためのページかを書きます。
  6. URLは変えません。変えると古いURLからの転送が必要になります。
  7. 変えた日をメモに残し、4〜6週間後に同じ画面で表示回数とクリック率を見比べます。

サイトが新しく、表示回数そのものがほとんどない場合は、1〜3を飛ばし、トップ、主なサービス、料金のページの題を読み直します。「何の会社か」「どの地域か」が題だけで分かるかを見てください。当社が自社の記事の題を付け替えたときの判断は記事のタイトルは読む人が打つ言葉で付けるに書いています。

Googleビジネスプロフィールを整える手順

店舗や事務所に地域のお客様が来る商売なら、この月にGoogleビジネスプロフィールも整えます。「地名+業種」で検索したときに出る地図の枠は、通常の検索結果とは別の仕組みで並ぶからです。Googleのヘルプでは、地図の検索結果は主に「関連性」「距離」「知名度」で決まるとされ、できるだけ多くのビジネス情報を入力するよう勧められています。また、Googleは順位を上げるための依頼やお金を一切受け付けていない、とも書かれています。

  1. プロフィールを登録し、オーナー確認を済ませます(Googleビジネスプロフィールの登録方法)。
  2. メインのカテゴリを、お客様が探す言葉に近いものにします。
  3. 営業時間、定休日、電話番号、ホームページのURLを、今の情報にそろえます。
  4. 説明文に、何をしている会社か、どの地域のお客様を相手にしているかを書きます。
  5. 外観、店内、仕事の様子の写真を足します。
  6. 口コミが付いたら返信します。

なお、当社にはGoogleビジネスプロフィールの運用で示せる自社の数字がないため、ここに書いた手順はGoogleのヘルプに基づくもので、当社の運用の結果ではありません。

3か月目:検索語を選んでから、記事を1本ずつ足す

記事を足すときにいちばん大事なのは、書き始める前に「どんな言葉で調べる、どんな用事の人に向けた記事か」を決めることです。当社は次の順で進めています。

  1. お客様から電話や窓口で実際に聞かれる質問を、言われた言葉のまま書き出します。
  2. その言葉の月間検索数の目安を、検索数を調べられる道具で見ます。Search Consoleで、自社がすでに表示されている言葉も見ます。
  3. その言葉で実際に検索し、1ページ目に何が並んでいるかを見ます。大手のまとめ記事ばかりか、地元の会社が入っているか。
  4. 自社の実例や数字、判断の基準で答えられる言葉を選びます。
  5. 冒頭で答えを出し、手順や判断の分かれ目を書きます。
  6. 公開前に点検し、公開したら関連する既存のページからリンクを足します。

当社が2026年10月に自社の記事を選んだときは、SEOツール「パスカル」で語ごとの検索数を調べ(たとえば「クロール済み インデックス未登録」は480)、Search Consoleで表示のある語と順位を見て、当社が自分の画面や数字で一次情報を出せる語を優先しました。選び方の詳しい手順はキーワード選定のやり方に、公開前の点検はSEOチェックリストにまとめています。

本数より、1本ごとに検索語と用事が決まっているかが先です。Googleは、記事の書き手が自分に問うべきこととして、「独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか」という問いや、実体験や深い知識が示されているかという問いを挙げています。どこにでもある説明を本数だけそろえても、この問いには答えられません。何本ぐらい要るかの見当は、問い合わせの目標から逆算する計算ツールで付けられます。

3か月たったら:数字で次の一手を決める判断表

3か月目の終わりに、Search ConsoleとGA4を開き、御社が次のどれに当たるかを見ます。

今の状態考えられること次の一手
主なページがまだ未登録Googleに見つけてもらえていない、または設定の問題未登録の理由を表示ごとに確かめる
登録はされたが、表示回数がほぼない狙った言葉が強すぎる、または中身が言葉に合っていない3語以上の長い言葉を選び直す
表示はあるが、クリックが少ない題と説明文が用事に合っていない2か月目の手順で題を直す
クリックはあるが、問い合わせがないページの中の案内、料金、フォームの問題問い合わせまでの道を直す
公開して日が浅く、まだ何も動かないGoogleの反映を待っている段階待つ。1か月後にもう一度見る

当社の数字で言うと、10月8日に見た28日間は、表示回数146、クリック1、平均掲載順位18.9でした。「ホームページ 保守 料金」は平均2.0位、「口コミ 増やす 方法」は9.0位と、3語以上を組み合わせた長い検索語では上のほうに出始めた一方、「名古屋 seo対策」は45.8位でした。長い言葉から先に出るというのが、登録が進んでから1週間ほどの当社の観察です。表の2行目で「長い言葉を選び直す」としているのは、このためです。

主なページが未登録のままなら、インデックスされない原因の見分け方で、表示ごとの対処を確かめてください。

自分でやらないほうがよい場面と、やらないほうがよいこと

業者や制作会社に頼んだほうがよい場面

自分でできる範囲は広いのですが、次の場面は、詳しい人に頼むほうが安全です。

  • サイトの作り直し、サーバーの引っ越し、URLの一括変更をするとき。一つ間違えると、サイト全体が検索から外れることがあります。Googleも、SEOの専門家に相談を始めるのに最適な時期として、サイトの作り直しを考えているときと、新しいサイトを計画しているときを挙げています。
  • Search Consoleの「手動による対策」や「セキュリティの問題」に何か出たとき。サイトが改ざんされている可能性もあります。
  • 1か月目の確認をしても、主なページが登録されない理由が分からないとき。
  • 3か月のうち、記事を1本も書く時間が取れなかったとき。続けられないことが分かったのも、大事な結果です。

頼む先を選ぶときは、SEO業者の利用を考えている人に向けたGoogleの説明が役に立ちます。期待される結果とその時期、成果をどう測るのかを聞くこと。Googleで一番上に掲載されることは誰にも保証できないこと。「Googleとの特別な関係」や「優先登録」をうたう業者に注意すること(Google検索の仕組みの説明にも、Googleがクロールの頻度や掲載順位を上げるためにお金を受け取ることはない、とあります)。そしてSEOの点検を頼むときは、Search Consoleの権限はまず読み取りだけにし、書き込みの権限は渡さないこと、が挙がっています。

無料でも、やらないほうがよいこと

  • リンクを買う、リンクのためだけに相互リンクを頼み合う:Googleのスパムに関するポリシーで、リンクスパムの例として挙げられています。
  • キーワードを本文や画像の説明に詰め込む:「キーワードの乱用」に当たります。
  • AIなどで似た記事を大量に作る:順位の操作を主な目的として大量のページを作ることは、「大量生成されたコンテンツの不正使用」に当たります。
  • 文字数を目標にする:Googleは、優先する文字数という設定は存在しないと書いています。

当社は、ホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを引き受けています。この記事の1か月目から3か月目までの作業を、御社のサイトに合わせて一緒に進めることも、自社で進める途中で「この数字をどう読めばいいか」だけを確かめることもできます。相談するからお知らせください。

参考にした公式の説明

いずれも2026年10月9日に内容を確かめました。Googleの説明や各画面の表示名は、変わることがあります。