サーチコンソール(Google Search Console)とは、自社のサイトがGoogle検索でどう見えているかを確かめるための、Googleの無料のサービスです。Googleのヘルプでは「Google 検索結果でのサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つ Google の無料サービス」と説明されています(2026年10月時点)。小さな会社が無料でできることは、主に五つです。ページがGoogleに見つけてもらえているかを確かめる。検索に出ないページの理由を調べ、登録をリクエストする。どんな言葉で何回表示され、何回クリックされたかを見る。問題が起きたときにメールで知らせを受ける。自社のサイトにリンクしているサイトを見る。
登録しなくても、サイトはGoogle検索に出ます。ただ、出ていないページがあっても、その理由はサーチコンソールがないと分かりません。当社のサイトも、登録していなかったあいだに作った新しいページ約100本が検索に出ていませんでした。9月30日にほぼ3だったGoogleの登録済みのページは、10月2日にサーチコンソールに登録してサイトマップを送ると、6日後の10月8日には98になりました。
登録したら、最初の1時間でやることは四つです。①サイトを追加して所有権(自社のサイトであること)を確認する。②サイトマップ(ページの一覧)を送る。③主なページをURL 検査で調べる。④社内の二人目をオーナーに加える。そのあとは月に一度見れば足ります。Googleも、毎日ログインする必要はなく、月に1回程度の確認を勧めています。
サーチコンソールで無料でできること
Googleのヘルプに挙がっている機能を、小さな会社での使いどころと並べると次のとおりです。
| できること | 使う画面 | 小さな会社での使いどころ |
|---|---|---|
| Googleがページを見つけて読めているか確かめる | ページ(インデックス作成)、URL 検査 | 新しいページや料金のページが検索に出ないとき |
| 検索に出ない理由を調べ、登録をリクエストする | URL 検査 | 公開した大事なページを早く見てもらいたいとき |
| どんな言葉で何回表示・クリックされたかを見る | 検索パフォーマンス | 題を付け替えるページを選ぶとき |
| 問題が起きたときに知らせを受ける | メール、手動による対策、セキュリティの問題 | 乗っ取りや登録の問題に早く気づくため |
| 自社のサイトにリンクしているサイトを見る | リンクのレポート | 紹介してくれているサイトを知るため |
使うのに料金はかかりません。必要なのは、Googleアカウントと、新しい版のブラウザだけです(ヘルプによる)。検索パフォーマンスの画面は、何も触らなければ過去3か月分が出て、期間は「過去 16 か月」まで選べます。数字の読み方は検索パフォーマンスの見方に書いています。Search Consoleと組み合わせて使える無料の道具と、それぞれで分かることは、無料のSEOツールにまとめています。
サーチコンソールでは分からないこと
できないことを先に知っておくと、ほかの道具と取り違えずに済みます。
- サイトに来たあとの動き:どのページを読み、問い合わせまで進んだかは分かりません。それはGA4(Googleアナリティクス)で見ます。
- Google以外の検索:Bingなどの検索での見え方は、それぞれの道具で見ます。当社は10月2日に、Bing Webmaster Tools(Bing版の同じような道具)にSearch Consoleから取り込む形で登録しました。
- Googleマップのお店の情報:Googleビジネスプロフィールの表示回数や電話の数は、ビジネスプロフィールの側で見ます。
- 他社のサイトの数字:見られるのは、自分に権限があるサイトだけです。
- 検索された言葉のすべて:利用者のプライバシーを守るため、一部の言葉は表に出ません。
- 順位を上げる操作:サーチコンソールは状態を調べて知らせる道具です。「インデックス登録をリクエスト」を押しても、検索結果に出るとは限りません。
GA4(Googleアナリティクス)との違い
一言でいえば、サーチコンソールは「お客様がサイトに来る前(Googleの検索結果の中)」、GA4は「来たあと(サイトの中)」を見る道具です。検索結果で御社のページが何回表示されたか、何位あたりか、Googleに登録されているかはサーチコンソールにしか出ません。逆に、検索以外(地図、SNS、紹介、直接)から来た人や、問い合わせフォームの送信は、GA4でしか分かりません。二つの数字が合わない理由とつなぎ方はサーチコンソールとGA4の違いと連携にまとめています。
始めたばかりのサイトなら、先に役に立つのはサーチコンソールです。来る人がまだ少ないうちは、GA4の数字よりも「そもそもGoogleに登録されているか」のほうが問題になるからです。
登録しないと何が起きるか:当社の9日間
当社のサイトで実際に起きたことを短く書きます。
- 2026年9月30日:別の検索の道具で調べると、Googleの索引にあったのは古いページ3本だけでした。9月22日以降に作った新しいページ約100本は、題そのもので検索しても出てきませんでした。robots.txt、noindex、canonical、サイトマップといったサイト側の設定は正常でした。
- 当社の見立ては、外部からのリンクがほぼなかったことと、サイトマップを一度もSearch Consoleに送っていなかったことの二つです。
- 10月2日:Search Consoleに登録し、URL 検査で調べると、主な固定ページと新しい記事の多くが「URL が Google に認識されていません」でした。サイトマップを送り、主なページ18件の登録をリクエストしました。
- 10月8日:登録済みのページは98、未登録は61。未登録の中身を一つずつ見て、急いで直すものは見当たらないと判断しました。
登録しただけでページが増えるとは限りません。当社の場合は、設定の誤りではなく「Googleに見つけてもらえていない」状態だと見立て、サイトマップの送信と登録のリクエストをしたあとに、登録が進みました。日付ごとの経過と判断は9日で3ページから98ページになった記録に残しています。
登録して最初の1時間でやること
時間は目安です。WordPressのサイトを想定しています。
- 最初の15分:サイトをプロパティとして追加し、所有権を確認します。ドメインの設定を自分で変えられるなら「ドメイン」、そうでなければ「URL プレフィックス」で登録します。手順はサーチコンソールの設定方法にあります。追加しただけで確認が通ったら、以前に誰かが登録していたという合図です。
- 次の5分:左のメニューの「サイトマップ」で、サイトマップを送ります。WordPress標準なら wp-sitemap.xml です。当社が送った目次のサイトマップは、直後は「取得できませんでした」でしたが、送信の4日後には「成功しました」になりました。
- 次の20分:画面上の欄にURLを入れる「URL 検査」で、トップ、料金、主なサービス、会社概要、お問い合わせの5ページほどを調べます。「URL が Google に認識されていません」と出たページは、「インデックス登録をリクエスト」を押します。当社では1件ごとに完了まで40〜60秒かかりました(インデックス登録をリクエストする方法)。
- 次の10分:「設定」→「ユーザーと権限」で、社内のもう一人をオーナーに加えます。オーナーが一人だけだと、その人が辞めたときに誰も開けなくなります。制作会社には作業に足りる権限だけを渡します(ユーザー追加と権限付与)。
- 残りの時間:見たことを日付と一緒にメモに残します。どのページが「認識されていません」だったか、どのサイトマップを送ったか。1週間後にもう一度見る日を決めて、予定に入れます。
その日にやらなくてよいこともあります。検索パフォーマンスの数字は、ヘルプによると追加から数日後に出始めるので、初日は空でも心配いりません。GA4とのリンクも後回しでかまいません。当社のGA4にも、10月8日の時点で「Search Consoleのプロパティをリンクして…」という勧めが出たままで、まだつないでいません。
1週間後と、そのあと月に一度見ること
1週間後に見るのは三つです。「サイトマップ」の状態が「成功しました」になっているか。「ページ(インデックス作成)」で登録済みの数が増えているか。初日に「認識されていません」だった主なページを、もう一度URL 検査にかけて登録されたか。
そのあとは月に一度で足ります。Google検索セントラルの「Search Console を使ってみる」でも、このツールに毎日ログインする必要はなく、月に1回程度、またはサイトの内容を変えたときに確認することが勧められています。Googleが新しい問題を見つけたときはメールで知らせが来るので、そのときに該当の画面を開けば足ります。月に一度見る画面と、見たあとに決めることはサーチコンソールの使い方:中小企業が月に一度見る画面と決めることに書いています。
始める前によく聞かれること
登録すると、検索の順位は上がりますか
上がりません。サーチコンソールは、Googleがサイトをどう見ているかを知らせる道具です。順位が付く前提になる「Googleに登録されているか」を確かめ、登録されていないページを見つけて手を打つところまでが役目です。
登録しないと、検索に出ませんか
出ます。ヘルプにも、登録しなくても検索結果に表示されると書かれています。ただ、出ていないページがあっても気づけず、理由も分かりません。当社が新しいページ約100本の未登録に気づいたのも、登録する前に別の道具で調べたのがきっかけでした。
制作会社がすでに登録しているかもしれません
その可能性はあります。自分のGoogleアカウントで開いてサイトが出なければ、制作会社に「どのアカウントで登録したか」を聞き、自社のアカウントをオーナーに加えてもらいます。確かめる順番はサーチコンソールのログイン方法にまとめています。
スマートフォンでも見られますか
ブラウザで使うサービスなので、新しい版のブラウザがあれば開けます。ただ、表や設定の画面が多いので、登録や権限の設定はパソコンで行うほうが間違いが少ないと当社は考えています。
社長が自分で見るか、誰かに任せるか
Googleのヘルプは、事業主について「Search Console を自分で使用しない場合でも、Search Console について認識し」ておくべきだとしています。当社の考えも同じで、毎月の確認は担当者や外部に任せてよい一方、オーナーの権限だけは社内の人が持っておくべきです。任せる場合は、報告に数字を並べてもらうより、「何を見て、何を決めたか」を一行で書いてもらうほうが判断に使えます。
当社は、ホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを引き受けています。Search Consoleの登録と権限の整理、サイトマップの送信、毎月の確認は、その土台の作業として行っています。「登録はしたが、そのあと何を見ればいいか分からない」という段階でも、相談するからお知らせください。
参考にした公式の説明
- Search Console ヘルプ:Search Console の概要
- Google 検索セントラル:Search Console を使ってみる
- Search Console ヘルプ:検索パフォーマンス レポート
- Google 検索セントラル:Google 検索トラフィックの減少をデバッグする(「過去 16 か月」の期間)
- Search Console ヘルプ:ウェブサイトのプロパティの追加
※内容は、2026年10月8日にGoogleのヘルプと検索セントラルで確かめたものです。Search Consoleの画面は変わることがあります。