2026年9月24日、沖縄県宮古島市の小さな宿を調べるために「宮古島 長期滞在 宿」と検索しました。1ページ目の九件に、小さな宿の公式サイトは一件だけでした。残りは予約サイトの連泊プラン、長期滞在のツアー、まとめ記事、大型リゾートとホテルです。
同じ日に、1ページ目に出た小さな宿8軒の公式サイトを開いていました。そのうち3軒は一週間や一か月の料金を出し、もう1軒は長期滞在の過ごし方を書いた記事を置いていました。長期滞在の人を受ける材料を持つ宿が半分あるのに、その言葉の1ページ目にいたのは1軒です。材料を持ちながら出てこなかった3軒は、どれも「宮古島 ゲストハウス」の1ページ目には出ているので、検索に拾われていないサイトではありません。
静岡県下田市でも同じことがありました。「下田 長期滞在 宿」の九件は、予約サイトが五件、観光協会が二件、口コミと比較のサイトが二件で、宿の公式サイトは一件もありません。一方、下田で開いた7軒の公式サイトのうち1軒は、半月と一か月の料金と、月極の駐車場まで出していました。その宿が1ページ目に出たのは「下田 ゲストハウス」のほうです。
この記事では、民宿やゲストハウスが検索から入り込める場所はどこかを、長野県白馬村を加えた三つの地域の記録から書きます。当社の答えは「長期滞在」と「外国語」の二つで、どちらにも条件がつきます。
地名と宿の言葉は、予約サイトの場所です
先に入り込めない側です。三つの地域で同じ九つの言葉を検索し、1ページ目を数えました。下田と宮古島はどちらも延べ85件で、小さな宿の公式サイトはどちらも8件、1割に届きません。白馬は延べ83件で、小さな宿の公式サイトは同じく8件でした。
「地名 民宿」「地名 素泊まり 安い」「地名 民宿 口コミ」のように、宿の種類や安さ、評判で探す言葉は、予約サイトの一覧やランキング、口コミサイトで埋まっていました。種類で探す人には、その種類の宿を並べた一覧がそのまま答えになるからです。宮古島では、同じ予約サイトが九つのうち七つの言葉に顔を出した一方で、2回以上1ページ目に出た宿の公式サイトは一軒もありませんでした。三つの地域の全体の結果は小さな宿のホームページ集客にまとめています。
ここで枠を取りに行っても、並ぶ相手は同業の宿ではなく一覧そのものです。「地名と民宿」を固めるのが第一歩だと書く記事は多いのですが、当社はこの種類の言葉に正面から向かうことを勧めていません。
長期滞在は、一覧では答えにくい問いです
「長期滞在 宿」の1ページ目も、三つの地域とも予約サイトが多くを占めていました。ただ、並んでいるのは連泊プランの一覧、長期滞在のツアー、長期滞在・連泊のランキングです。一週間から一か月いる人が知りたいのは、一か月でいくらになるか、台所は使えるか、洗濯はどうするか、車をどこに置くか、といったことでしょう。宿ごとに違うので、一覧の一行や絞り込みでは伝わりにくい問いです。実際、長期滞在を専門に扱う比較やまとめのページは、下田で1件、宮古島で2件、白馬では0でした。
白馬では、「白馬 長期滞在 宿」の1ページ目に小さな宿の公式サイトが2件入りました。1件は長期滞在のプランだけを説明するページで、何泊から受けるか、1泊あたりいくらになるかを書いています。もう1件は、題から見て長期滞在の過ごし方をすすめる読み物のページです。宮古島で入った1件も、サイトの題そのものに長期滞在を受けていることを書いていました。三つの地域で「長期滞在」の言葉に出た小さな宿は3件で、どれもその言葉を題に持つページで出ていたことになります。
反対に、材料を持ちながら出てこなかった4軒のうち3軒では、長期滞在の情報は、料金の欄に並ぶ週や月の値段か、予約フォームの中の料金の説明でした。書いてはあるのに、長期滞在の人に向けた一枚にはなっていません。
ただし、一枚あれば出る、とまでは言えません。残る1軒は、長期滞在の料金と設備と過ごし方を題にした記事を持ちながら、1ページ目に出ていませんでした。今回の道具ではそのサイトの本文を読めず、理由は分かりません。言えるのは、出ていた3件がどれも題に長期滞在を掲げたページで、出ていなかった宿の多くは料金表の一行だった、というところまでです。
それでもここを入り込める場所と考えるのは、実際に長期滞在を受けている宿なら、一覧にない答えを自分で書けるからです。書くのは次のような具体です。
- 一週間、半月、一か月の料金と、光熱費や暖房費が別かどうか
- 台所で何ができるか(コンロ、冷蔵庫、調理器具)
- 洗濯機と乾燥機の有無と、その料金
- 車の置き場所と、月極の駐車場があるか
- 何泊から受けるか、仕事に使える机や通信があるか
受けていない条件のページは作りません。泊まった人に答えられないからです。
同じ条件の言葉でも、「一棟貸し」と「犬と泊まれる」は様子が違いました。小さな宿の公式サイトが出たのは、一棟貸しで下田2件・宮古島1件・白馬0件、犬と泊まれる宿で下田1件・宮古島0件・白馬1件です。どちらにも、貸別荘の予約サイトやペット宿の紹介サイトが三つの地域そろって出ていて、比較の場所が先にできています。宮古島にはペットの受け入れを案内するページを持つ宿がありましたが、その言葉の1ページ目には出ていません。
外国語のページは、答えられる言語の範囲だけ
インバウンド向けに多言語のページを、と考える前に見てほしい数字があります。白馬村の統計では、2025年の外国人観光客の延べ宿泊者数は534,091人で、前年の119.4%でした。そのうちオーストラリアが206,049人で38.6%、アメリカを足すと45.6%です。台湾と香港で14.7%になります。長野県全体でも、2024年の外国人延べ宿泊者数は234万人泊で、前年から56.7%増えています。
それに対して、白馬で開いた小さな宿8軒のうち、外国語のページがあったのは2軒でした。1軒はサイト全体を英語と日本語で切り替えられるロッジ、もう1軒は複数の土地で宿を営む会社のページです。個人で営む民宿・ペンション・ロッジの6軒は、日本語だけでした。下田では7軒のうち2軒、どちらもゲストハウスが外国語のページを持っていました。宮古島では独自の外国語ページは0で、自動翻訳の切り替えを置いた宿が1軒です。
日本語で検索した1ページ目にも、外国語の予約サイトは入ってきていました。台湾版の料金比較サイトが、宮古島で四つ、白馬で三つの言葉に出ています。白馬村の宿泊事業者実態調査(令和2年度)でも、2018〜19年の冬に海外の予約サイトで売っていた宿は52.5%でした。外国から探す人の多くは、予約サイトの外国語版で宿を見ていると考えるのが自然です。三つの地域で開いた宿の公式サイトのうち、外国語のページを持っていたのは23軒中4軒です。
ただし、外国語のページは、その言語で問い合わせに答えられる範囲だけにします。英語のページを置けば、英語で質問が届きます。返事に何日もかかる、電話に出ても話せない、という状態でページだけあると、問い合わせた人を待たせるだけになります。自動翻訳は読むことを助けますが、答えるのは宿です。
英語のメールなら翻訳を使いながら返せるが、電話は日本語だけ。そういう宿なら、英語のページに「お問い合わせはメールで。電話は日本語のみです」と書きます。料金、チェックインの時刻、送迎の有無、支払い方法、キャンセルの決まりといった、いつも聞かれることを先に書いておけば、届く質問も減ります。白馬の数字でいえば、外国人の延べ宿泊者の半分近くを占める国の言葉を、英語の一枚でまかなえます。繁体字を足すかどうかは、その言語で返事ができる人がいるかで決めてください。
なお、英語や中国語で検索した1ページ目は数えていません。外国語を入り込める場所と書くのは、検索の記録ではなく、泊まる人の数と宿のページの数の開きからの判断です。
今日、二つの検索と一つの画面で確かめる
当社が三つの地域でやった順番のまま書きます。
- 御社の地域名に「長期滞在 宿」を足して検索し、1ページ目を、小さな宿の公式サイト、予約サイト、まとめ・比較、観光協会に分けて数えます。小さな宿が0か1なら、その言葉はまだ空いているかもしれません。
- 比べるために、地域名に「一棟貸し」か「犬と泊まれる 宿」を足して、もう一度数えます。専門の比較サイトが並んでいれば、そちらは先に場所ができています。
- 御社のサイトを開き、長期滞在の情報がどこにあるかを見ます。独立したページで、題に「長期滞在」の言葉があるか。それとも料金表の一行か、予約フォームの中か。
- この一年に、長期滞在や外国語の問い合わせが何件あったかを、受付の記録か記憶で数えます。
読み方の注意もあります。今回の道具は各言葉九件か十件しか返さず、地図枠や宿の料金比較の枠、広告は見えていません。実際の画面では、公式サイトはさらに下にあるはずです。検索回数も見ていないので、空いているのか、探す人が少ないのかは画面だけでは分かりません。長期滞在の人が、宿ではなく月単位で借りる部屋を探している土地もあるでしょう。ホームページで直せるのは、探している人がいる場合の、見つかり方と答え方までです。
宮古島の九つの言葉と8軒の横並びの全体は宮古島×小さな宿の見本に、1ページ目の数え方そのものは検索結果の1ページ目を数えるに書いています。
長期滞在を実際に受けていて、その問い合わせがこの一年に一件でもあったなら、料金表の一行を、料金と台所と洗濯を書いた一枚のページに組み直すところから始めてください。