この見本について
当社は、ホームページの運営をお引き受けする前に、その商圏を調べます。どれだけの人がその土地を訪れているのか、その人たちがどういう言葉で宿を探しているのか、いま検索の上位にいるのは誰で、宿自身のサイトはどういう作りでそこにいるのか。そのうえで、後から入る余地があるかを判定し、見込みが立たなければお引き受けしません。
この見本は、その報告書の形をお見せするためのものです。特定の宿からご依頼をいただいて作ったものではなく、沖縄県宮古島市と小さな宿(民宿、ゲストハウス、一棟貸しや小規模なヴィラ)という組み合わせを、当社の側で題材として選びました。調査時点は2026年9月で、使ったのは公開されている情報だけです。公的統計を探して読み、言葉を打ち込んで検索し、出てきた宿のサイトを開いて確かめた。それ以上のことはしていません。
実際にお引き受けする調査では、ここに二つが加わります。一つは御社の記録です。予約がどの経路から何件入っているのか。予約サイト経由、電話、公式サイトのフォーム、リピーターの直接の連絡。宿の場合、ホームページから届く「問い合わせ」の多くは予約そのものか、予約の一歩手前の空き確認です。その内訳は御社の中にしかありません。もう一つは検索回数の実数です。どの言葉が月に何回探されているかは、有料の道具を使わなければ確定できません。この見本で「探され方」と書いているのは、検索したときに何が出るかという意味で、何人が探しているかという意味ではありません。
宿の名前は出さず、件数だけで扱います。どの宿が優れているかを比べるための調査ではなく、この商圏に後から入る余地があるかを見るための調査だからです。
商圏の規模
宿の商圏は、住んでいる人の数では決まりません。見るのは、島を訪れる人の数と、その人たちを受け止める宿の数です。
訪れる人から見ます。沖縄県宮古事務所がまとめている宮古圏域の入域観光客数は、令和7年度(2025年4月から2026年3月)で1,263,397人でした。空路が1,053,518人、海路が209,879人です(沖縄県「宮古圏域の入域観光客数(四半期毎)・観光収入」令和7年度第4四半期)。同じ資料のグラフでは、令和6年度が約119万人、コロナ前でいちばん多かった平成30年度が約114万人で、令和7年度はそれを上回っています。なお、多良間村へ向かう人は宮古島市を経由するため、多良間村の分もこの数字に含まれます。海路の客には寄港する船で訪れ、島に泊まらない人もいると見られるので、宿の商圏としては空路の約105万人のほうが実態に近いと考えます。直近では、令和8年7月の一か月で118,857人が訪れ、前年同月の116,093人をわずかに上回りました(宮古島市「入域観光客数について」)。
受け止める側はどうか。沖縄県の宿泊施設実態調査によると、令和7年12月31日現在、宮古島市の宿泊施設は572軒、客室は6,764室です。軒数は那覇市(551軒)、石垣市(532軒)を上回って県内でいちばん多く、客室数は県内2位です(沖縄県「令和7年宿泊施設実態調査結果概要」)。前年の同じ調査では549軒・6,679室だったので、一年で23軒、85室増えました(沖縄県「令和6年宿泊施設実態調査結果概要」)。この調査は住宅宿泊事業法による民泊を除いているため、民泊まで入れれば、泊まれる場所はさらに多くなります。
単純に割ると1軒あたり12室ほどですが、これは大型のリゾートホテルと一棟貸しをならした平均です。小さな宿が何軒あるのかは、この見本では確かめられませんでした。県は市町村ごとの種別の内訳をExcelの別表で公開していますが、今回の調べ方では中身を読むことができず、宮古島市で民宿・ゲストハウス・貸別荘がそれぞれ何軒かは不明です。推計では埋めません。県全体では、4,721軒のうちペンション・貸別荘が2,871軒、民宿が461軒、ドミトリー・ゲストハウスが307軒で、小さな宿の区分が軒数の多くを占めています。
まとめると、訪れる人は多く、増えてもいます。同時に、県内でいちばん宿の多い市でもあり、その数も一年で23軒増えています。人の多い商圏であり、選ばれる側の多い商圏でもある、というのが出発点です。
探され方
九つの言葉を、2026年9月24日に検索しました。中心の言葉が三つ(「宮古島 民宿」「宮古島 ゲストハウス」「宮古島 宿 公式サイト」)、泊まる人の条件から出てくる言葉が六つ(「宮古島 素泊まり 安い」「宮古島 一棟貸し」「宮古島 犬と泊まれる 宿」「宮古島 長期滞在 宿」「宮古島 民宿 口コミ」「宮古島 海が見える 宿 小さい」)です。同じ九つの言葉で、ほかの地域の小さな宿も調べています。
先に限界を書きます。検索結果は、見る人、時点、地域の設定で変わります。今回の道具は日本国外から検索したもので、宮古島や首都圏のスマートフォンの画面と同じとはかぎりません。タイトルとURLの一覧しか返さないため、地図枠、広告、そして宿の検索でよく上に出る料金比較のホテル枠が出ていたかは、九つすべてで不明です。この枠が出ている言葉では、宿の公式サイトは画面の上ではここに書くよりさらに下に見えているはずです。
九つの言葉で1ページ目に出たのは、延べ85件でした。内訳は、予約サイト(旅行会社の予約サイトと料金比較の検索を含む)が46件、まとめ記事・観光ポータル・口コミサイトが26件、宿の公式サイトが10件、観光協会が3件です。ほかの地域の宿や、宿と無関係なページは出てきませんでした。宿の公式サイト10件のうち2件は大型リゾートとホテルで、小さな宿は8件、85件のうち1割に届きません。
言葉ごとに見ると、四つに分かれました。
宿の公式サイトが入っている言葉。 「宮古島 ゲストハウス」は十件のうち五件が宿の公式サイトで、6位から10位までが宿自身のページでした。上の五件は予約サイトと料金比較です。九つの中で、宿のサイトが入り込む場所がはっきり残っていたのはこの言葉だけでした。
予約サイトが埋めている言葉。 「宮古島 民宿」は十件のうち六件が予約サイト、三件が地図サイトや質問サイトで、宿の公式サイトは一件でした。「宮古島 素泊まり 安い」は十件のうち七件が予約サイトで、残る三件は格安の宿を並べるまとめ記事です。宿の公式サイトはありません。安さを比べたい人の検索では、比べられる側の宿ではなく、比べる場所が選ばれています。
「公式サイト」と打っても公式サイトが出ない言葉。 「宮古島 宿 公式サイト」の十件は、予約サイトが七件、観光協会が二件、まとめ記事が一件で、宿の公式サイトは一件もありませんでした。宿の名前を入れずに「公式サイト」と打った人には、公式サイトの一覧の代わりに、予約サイトの一覧が返ってきます。
条件に答えるページが、まとめと予約サイトしかない言葉。 「宮古島 犬と泊まれる 宿」は九件のうち五件がペット宿の紹介サイトやまとめ記事、四件が予約サイトのペット可の絞り込みでした。「宮古島 民宿 口コミ」は口コミサイトとまとめ記事が六件、「宮古島 海が見える 宿 小さい」はオーシャンビューのホテルの一覧とまとめ記事で九件が埋まり、「小さい」に答えるページは一つもありません。「宮古島 長期滞在 宿」には宿の公式サイトが三件入りましたが、そのうち二件は大型リゾートとホテルで、小さな宿は一件だけです。
九つを通して、2回以上1ページ目に出てきた宿の公式サイトは一軒もありませんでした。反対に、同じ予約サイトは何度も出てきます。多いものでは九つのうち七つの言葉に顔を出していました。予約サイトは言葉ごとに絞り込みのページを持っているので、条件の言葉が増えるほど、その条件に合わせたページで枠を取ります。宿の側は、一つのサイトで一つの言葉に出るのがやっと、というのが今回の1ページ目の姿です。
上位の顔ぶれ
九つの言葉で1ページ目に出た小さな宿の公式サイトは、8軒でした。この8軒をすべて開き、同じ項目で確かめました。内訳はゲストハウスが6軒、民宿が1軒、一棟貸しが1軒です。1軒は、今回の道具ではページの本文を読み取れず、サイトの構成と更新日だけを確かめました。その1軒は、読めなかった項目を「不明」として数えています。
- 公式サイトの作り:8軒とも独自のドメインで公式サイトを持っていました。SNSのページや予約サイトのページだけで営業している宿は、今回の8軒にはいません。ただしこれは選び方の性質で、SNSだけの宿はそもそも「公式サイト」として検索結果に出てきません。
- 空室を見て、そのまま予約できるか:日付を入れて空室を探し、その場で予約できると確かめられたのは1軒です。もう1軒は外部の予約システムのプランのページに直接つながり、オンラインでのカード決済ができると書かれていますが、空室のカレンダーが出るかまでは確かめられませんでした。残る読めた5軒には、予約の仕組みがありません。
- 電話・メール・フォームのみか:その5軒の受付は、電話、メール、フォーム、LINEといった、宿が返事をして予約が決まる形です。フォームのある宿では「送信しても予約確定ではなく、返信で確定」という流れになっています。そのうち1軒は、受付が電話だけでした。
- 予約サイトへのリンク:公式サイトから予約サイトの宿のページへ案内しているのは1軒で、二つの予約サイトにつないでいます。残る7軒は、予約サイトに載っているかどうかにかかわらず、公式サイトからは案内していません。
- 公式サイト限定の料金や特典:はっきり書いていたのは3軒です。2軒は「公式サイトからの予約が最安値」、1軒は「公式サイトからの直接予約で10%引き」。ほかに1軒、長期割引などがあると書きながら、公式サイト限定かどうかと中身が書かれていない宿がありました。
- 料金の表示:金額を出していたのは5軒です。2軒は金額を載せておらず、そのうち1軒は予約システムの検索条件に予算の目安が並ぶだけでした。
- 周辺の案内と読み物:ビーチなど周辺までの距離や紹介を置いていたのは2軒、記事の中に周辺の話が散らばっているのが1軒です。読み物やお知らせから2026年に入ってからの更新がうかがえたのは2軒、最後の日付が2025年のものが1軒、それより前が1軒で、残る4軒は日付のある記事が見当たらないか、確かめられませんでした。
- 外国語のページ:独自の外国語ページを持つ宿は、8軒のうちゼロでした。1軒が自動翻訳の切り替えを置き、1軒は見出しに英語を添えています。
- 問い合わせの導線:読めた7軒すべてが電話を載せ、6軒がメールかフォームを持ち、6軒がInstagramかFacebookへつないでいます。LINEで受け付けているのは2軒でした。
項目の外で、もう一つ目についたことがあります。8軒のうち3軒が一週間や一か月の料金を出し、別の1軒が長期滞在の過ごし方を書いた記事を置いていました。半分の宿が長期滞在の人に向けた材料を持っていることになります。ほかにも、ペットの受け入れを案内するページを持つ宿が1軒、季節を限って一棟貸しをしている宿が1軒ありました。
全体として、8軒のサイトは「連絡先の置き場」としてはよくできています。電話もSNSも揃い、半分以上が料金を出しています。薄いのは、その先です。空室を見てそのまま予約できる宿は少なく、公式サイトで予約する理由を書いている宿は半分に届きません。予約サイトなら数回の操作で終わることが、公式サイトでは返信待ちになる。予約サイトと公式サイトを見比べる人がどちらを選ぶかは、ここで決まりやすいと考えます。
これはサイトの作りを外から見ただけの話です。各宿の稼働率や、予約サイトと直接予約の比率、リピーターの多さは分かりません。予約の仕組みを持たない宿が困っている、という意味ではありません。常連の多い宿なら、電話で足りているのかもしれません。
入る余地
ここまでの観察から、空いている場所を挙げます。それぞれ、どの検索結果とどのサイトの観察を根拠にしているかを添えます。
一つ目、長期滞在。 8軒のうち4軒が、週や月の料金、長期滞在の記事という材料を持っています。ところが「宮古島 長期滞在 宿」の1ページ目に出た小さな宿は1軒だけで、残りの枠は大型リゾート、ホテル、予約サイトの連泊プラン、長期滞在向けのまとめ記事でした。材料を持つ4軒のうち、長期滞在の言葉に出なかった3軒は、いずれも「ゲストハウス」の言葉では1ページ目に出てきているので、サイトが検索に拾われていないわけではありません。長期滞在の人が知りたいこと(一か月いくらか、台所や洗濯はどうか、車はどうするか)に一つのページで答え、その言葉をタイトルに入れる。いま持っている料金表を、長期滞在の人に向けたページに組み直すところから始められます。
二つ目、犬と泊まれる宿、一棟貸し。 「宮古島 犬と泊まれる 宿」の1ページ目に宿の公式サイトはなく、ペットの受け入れページを持つ宿も1ページ目には出ていません。「宮古島 一棟貸し」も、宿の公式サイトは一件だけでした。どちらも予約サイトとまとめ記事が並んでいますが、まとめ記事は数軒を短く紹介するだけです。犬の大きさや頭数、部屋での過ごし方、一棟の広さや車の停め方といった、泊まる前に確かめたいことは、その宿しか書けません。ただし、これは御社がその条件の宿である場合だけの余地です。
三つ目、公式サイトで予約する理由。 公式サイト限定の料金や特典を書いているのは8軒のうち3軒、空室を見てそのまま予約できるのは1軒(外部システムへの直接リンクを入れても2軒)でした。これは検索の空白ではなく、サイトの作りの問題です。予約サイトで宿を見つけた人が、宿の名前で公式サイトを探しに来たとき、そこで予約を終えられるかどうか。順位とは関係なく、直接予約の件数に響く部分です。料金を載せるかどうかの考え方は料金を載せるべきかに書きました。
四つ目、外国語。 独自の外国語ページを持つ宿は8軒のうちゼロでした。一方、九つの言葉のうち四つで、台湾版の料金比較サイトのページが1ページ目に出ています。日本語で検索した結果にも外国語のサイトが入ってくる土地です。ただ、外国から来る人がどの国からどれだけ小さな宿に泊まっているのかは、今回の資料では確かめていません。余地の候補として挙げるにとどめます。
一方で、余地と言えない場所もはっきりしています。「宮古島 素泊まり 安い」「宮古島 民宿 口コミ」「宮古島 海が見える 宿 小さい」は、予約サイトとまとめ記事で1ページ目が埋まり、いずれも比べる場所を探す人の検索です。一軒の宿のページがそこに入って並ぶのは難しく、時間をかける先ではないと考えます。予約サイトと正面から枠を取り合わない考え方は、地方の会社と全国ポータルに書いたことと同じです。
この商圏に、これから入る事業者の見込みはあるか
この範囲の情報からは、「条件つきで見込みはある」と見えます。
規模の面では、足りています。宮古圏域には年に126万人が訪れ、空路だけでも105万人います。資料のグラフの範囲でコロナ前の最多を上回り、直近の月も前年を上回っています。一方で、宿の数は県内でいちばん多く、一年で23軒増えました。人が増えている分、選ばれる側も増えている商圏です。
競争の面では、相手は同業の宿ではなく、予約サイトとまとめ記事です。九つの言葉の85件のうち72件がそのどちらかでした。中心の言葉で宿のサイトが入っているのは「ゲストハウス」だけで、そこでも上の五件は予約サイトです。地元の宿が何年もかけて固めた場所を崩す必要はない代わりに、予約サイトの枠を奪いに行っても勝ち目は薄い。条件の言葉のうち、予約サイトの絞り込みでは答えきれない問い(長期滞在の暮らし方、犬との過ごし方、一棟の使い方)に、宿自身が答えるページを置く。それが入る場所だと考えます。
条件というのは、次の三つが埋まることです。
一つは、その言葉が実際に探されているかです。「宮古島 長期滞在 宿」や「宮古島 犬と泊まれる 宿」に小さな宿がいないのは、探す人が少ないからかもしれません。検索回数の実数を見なければ、時間をかける価値のある空白かどうかは決められません。
二つ目は、地図枠と料金比較のホテル枠です。宿の検索では、この二つが画面の上を大きく占めることがあります。今回は確かめられていません。枠が大きく出る言葉であれば、ページで1ページ目に入っても目に触れにくくなります。
三つ目は、御社の記録です。いま予約のうち何件が予約サイト経由で、何件が公式サイト、電話、リピーターの直接の連絡なのか。繁忙期に予約サイトだけで埋まっている宿なら、ホームページの役目は予約を増やすことより、同じ予約を公式サイトに移すことや、空きの多い時期を埋めることになります。どちらなのかで、置くべきページも、数えるべき数字も変わります。
判定を「見込みはある」まで上げなかったのは、検索回数と画面の上の枠という、効き目を決める二つが見えていないからです。加えて、小さな宿が島に何軒あるのかも確かめられていません。実際にお引き受けする調査では、これらと御社の記録が埋まります。そのうえで見込みが薄いと判断したときは、その理由をお伝えします。
もし引き受けるなら、最初の半年に何をするか
以下は、この商圏で一般的にどういう順番になるかという話です。お約束の形ではありませんし、御社の現状によって順番は変わります。当社は海外のリゾート宿泊施設でサイトの設計・構築・集客を担当していますが、ここに書く順番は、国内の小さな宿での実績から組み立てたものではありません。
- 予約の経路を数える形を決める。 予約サイト、公式サイトのフォームや予約の仕組み、電話、LINEやSNSのメッセージ、リピーターの直接の連絡。それぞれ月に何件あり、何泊だったかを記録する形を先に作ります。電話やメッセージで入った予約は、どこを見て連絡してきたのかが残りません。受けるときに「何を見てご連絡いただいたか」を一言聞く欄を入れておきます。数え方は問い合わせの数え方にまとめています。
- 公式サイトで予約を終えられるようにする。 空室の見え方、予約の確定までの手順、公式サイトで予約する理由の書き方を見直します。仕組みを入れるかどうかは、宿の規模と手間で決めます。電話で足りている宿に仕組みを入れても、数字は動きません。
- 持っている材料で、空いている言葉に一本ずつ置く。 長期滞在の料金表があるなら長期滞在の人に向けたページに、ペットを受け入れているならその条件を詳しく書いたページに、組み直します。御社が実際に受けていない条件のページは作りません。泊まった人に答えられないからです。
- 料金の出し方を決める。 出すかどうかは御社の判断ですが、出すなら季節ごとの幅か泊数ごとの料金かを、予約サイトの料金と並べて見られる前提で決めます。
- 変えるのは一つずつ。 予約の仕組み、料金の出し方、新しいページ。まとめて変えると、数字が動いたときに何が効いたのか分からなくなります。一つずつ変えて、記録と突き合わせます。
半年で結果が出るかというと、そこは動き始めるかどうかの時期です。当社が運営に携わっている相続の事務所でも、数字が動き始めたと感じたのは半年ほど経ってからでした。業種が違い、宿には繁忙期と閑散期の波もあるため、同じ速さで動くとは考えていません。
この見本で分からないこと
まとめて書いておきます。
- 検索結果は、見る人・時点・地域の設定で変わります。ここにあるのは2026年9月24日の一つの記録で、日本国外からの検索です。
- 地図枠、広告、料金比較のホテル枠の表示は確認できていません。九つの言葉すべてで不明です。
- 各言葉の検索回数は、公開情報だけでは分かりません。
- 宮古島市の宿の種別ごとの軒数(民宿、ゲストハウス、貸別荘など)は、県がExcelで公開している表を今回の調べ方で読めず、不明です。民泊の届出の件数も見つけられませんでした。
- 8軒は、九つの言葉で1ページ目に出た小さな宿の公式サイトの全部ですが、島の小さな宿の全部ではありません。2ページ目以降の宿や、予約サイトの中にだけ名前がある宿は含んでいません。
- 1軒はページの本文を読み取れず、予約の方法・料金・連絡先を確かめられていません。1軒は外部のブログを開けず、更新日を確かめられていません。
- サイトの内容は、要約を介して読み取った部分があります。件数や日付は元の表現を拾うよう努めましたが、見落としの可能性は残ります。
- 各宿の稼働率、予約の経路の内訳、リピーターの割合は、外からは分かりません。
公開情報だけで言えることは、ここまでです。この先を埋めるために、実際の調査では御社の記録と検索回数の実数を加えます。
御社でも、今日できること
道具を入れていなくても、今日のうちに確かめられることがあります。今回の調べ方で、実際に差が見えた順に並べます。
- 島の名前に、御社の宿が受けている条件(長期滞在、犬連れ、一棟貸しなど)を足して検索する。1ページ目に宿の公式サイトがいくつ、予約サイトがいくつ、まとめ記事がいくつ出るかを数える。御社のサイトがどこにもなければ、その条件に答えるページがまだないのかもしれません。
- 御社の宿の名前だけで検索し、公式サイトが予約サイトより上に出るかを見る。予約サイトで御社を見つけ、公式サイトを探しに来る人が、まず打ちそうな言葉です。
- スマートフォンで御社の公式サイトを開き、泊まりたい日の空きを確かめて予約を終えるまでに、何回の操作と何時間の待ちがあるかを数える。同じことを予約サイトの御社のページでもやって、並べてみる。
- 公式サイトに、公式サイトで予約する理由(料金、特典、融通のきくこと)が一行でも書いてあるかを見る。
- この三か月の予約を、予約サイト、公式サイト、電話、メッセージ、リピーターに分けて数える。記録がなければ、次の予約から一言聞くようにする。
最初の二つだけでも、御社の宿が「予約サイトの中でだけ見つかっている」のか、「公式サイトまで来た人を返信待ちで逃している」のかは、おおよそ見当がつきます。
この記事にたどり着いた道筋
この記事は、「民宿 集客」「ゲストハウス 集客」のような、業種と悩みを掛け合わせた言葉で読まれることを想定して書いています。その言葉で検索すると、上位には業種名を入れ替えただけの一般論が並びやすいものです。そこに、実際に数えた中身のあるページを置きました。
御社の宿を探す人も、同じように探しています。「宮古島 長期滞在 宿」のように、土地と条件と気がかりを掛け合わせた言葉です。当社が御社の商圏でするのは、それと同じことです。誰が上位にいて、どこが空いていて、御社が実際に知っていることで答えられる場所はどこかを数え、そこにページを置く。見込みが立たなければ、調べた結果とともにそうお伝えします。調べ方の中身は商圏調査に書いています。
御社の商圏でも、同じ形で調べます
この見本は宮古島市と小さな宿を題材にしましたが、形はどの商圏でも同じです。規模を見て、探され方を見て、上位の顔ぶれを見て、入る余地を挙げ、見込みを判定する。見込みが立たないときは、その理由をお伝えしてお引き受けしません。
同じ商圏で同業の宿を同時にお預かりすることはありません。すでにお預かりしている商圏では、お受けできない場合があります。御社の商圏でこの形の報告書を見てみたい段階でしたら、相談するからご連絡ください。
出典
- 沖縄県「宮古圏域の入域観光客数(四半期毎)・観光収入」 https://www.pref.okinawa.jp/kensei/kencho/1014074/1017188/1017196/1021619/1017206.html
- 沖縄県「令和7年度 第4四半期 入域観光客数&消費額(宮古圏域)」 https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/017/206/r7q4.pdf
- 宮古島市「入域観光客数について」 https://www.city.miyakojima.lg.jp/gyosei/toukei/kankouyaku.html
- 沖縄県「宿泊施設実態調査」 https://www.pref.okinawa.jp/shigoto/kankotokusan/1011671/1011816/1003416/1026290.html
- 沖縄県「令和7年宿泊施設実態調査結果概要」 https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/026/290/r7-syukuhaku2.pdf
- 沖縄県「令和6年宿泊施設実態調査結果概要」 https://www.pref.okinawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/026/290/r6-syukuhaku2.pdf