ホームページの成果が出るまで何か月待つか。月数ではなく数字で決める

ホームページの成果が出るまでどれくらいかかるのかを調べると、三か月、半年、一年といった目安が見つかります。どれも、何かの根拠があって書かれた数字なのだと思います。

ただ、月数の目安をいくつ集めても、御社が今月続けるのか、やめるのかは決まりません。この記事で申し上げたいのは一つです。いつまで待つかは月数では決められず、数えている数字が動き始めたかどうかで決まる。そして、何も数えていない状態で待つのは、待っているのではなく、置いたままにしているのに近い、ということです。

月数の目安は、何かを数えていることが前提になっている

「半年は様子を見ましょう」という言い方には、半年のあいだ何かを見ている、という前提が含まれています。見ているものがあって初めて、半年後に「動いた」「動かなかった」と言えます。

ところが、その「見ているもの」が決まっていないまま月日だけが過ぎることがあります。十二か月経ったところで振り返っても、手元にあるのは「今年は電話が多かった気がする」「アクセスは増えたと聞いている」という印象だけ。そこから出てくる判断は、惰性で続けるか、苛立ちでやめるかのどちらかになりやすく、どちらも判断というより気分に近いものです。

待つというのは、合図を待つことです。合図が何かを決めていなければ、何年待っても合図は来ません。月数の目安が役に立つのは、何を数えるかが先に決まっている場合だけです。

もう一つ、構造の話をしておきます。月々の費用を受け取っている側にとって、「もう少し待ちましょう」はいちばん言いやすい言葉です。悪意があるわけではありません。終わりの条件が契約に書かれていなければ、終わりを言い出す理由が誰の側にもない、というだけのことです。

当社が「十二か月」を先に言えるのは、数え方を先に決めているから

当社は運営を引き受けるとき、十二か月経っても見込みが立たなければ当社から終える、と始める前に決めてお伝えしています。

これは「十二か月で成果が出ます」という意味ではありません。十二か月あれば、数えている数字が動き始めたのか、まだ動く気配もないのかを見分けられる、という意味です。

そしてこの約束は、数え方を決めていなければ成り立ちません。何を問い合わせと数え、どこからを成果とみなすのか。当社はそれを始める前に書面で決めています。先に決めておかないと、十二か月目に「見込み」を判断する物差しがなく、「もう少し」がいつまでも続けられてしまいます。後から決めると、どうしても都合のよい数え方に寄っていきます。

当社が数えるのは、順位やアクセスではなく、実際に来た問い合わせの件数と、そのうち面談や商談につながった件数です。順位やアクセスは動いても、それだけでは見込みがあるとは言えません。報告の数字をどう読むかは順位の報告は成果ではないに分けて書きました。

終わりを決めて始めると、業者の側にも緊張が生まれます。十二か月目に何を見せられるかが、始めた日から問われるからです。当社が見込みの立たない商圏を最初から引き受けないのも、同じ理由です。

相続の事務所で「動いた」と言えたのは、面談の件数を見ていたから

当社が運営に携わっている相続の事務所では、数字が動き始めたと感じたのは、始めてから半年ほど経ってからでした。それまでのあいだは、記録を取り、記事の書き直しを続けていても、目に見える変化は多くありませんでした。

ここで書いておきたいのは、半年という長さではありません。「動き始めた」と言えた理由のほうです。

始める前、この事務所では反響を電話の本数などで、なんとなく把握している状態でした。そこで最初にしたのは、直すことではなく数えることでした。電話とフォームから実際に何件来たか、そのうち何件が面談につながったか。これを表計算ソフトと顧客管理のシステムで記録していました。

面談につながる問い合わせの件数を月ごとに見ていたから、半年ほどでその列が動き始めたことが分かりました。逆に言えば、なんとなく把握していた頃のままなら、同じ変化が起きていても、それが変化なのか、たまたま忙しい月だったのかを区別できなかったはずです。動かない数か月のあいだ続けられたのも、何を見ていればよいかが決まっていたからだと思っています。

また、この事務所では相談への案内などを一度に全部は変えず、少しずつ変えていきました。一つずつ変えていれば、数字が動いた月の前に何を変えたのかを、あとから記録と突き合わせられます。

半年は、一つの商圏の、一つの事務所の記録です。御社でも同じ時期に動くとは申し上げられません。数字と経過は相続の事務所のホームページで、二年のあいだにやったことにまとめています。

手元で確かめる:この十二か月を、月ごとに並べられるか

待つか見切るかを考える前に、確かめる順番があります。

一つ目。この十二か月の問い合わせを、月ごとに並べられるか。 フォームの自動返信メールや通知メールを受信箱で月ごとに数え、電話の着信履歴や受付の控えを同じ期間ぶん見てください。一月ごとに「何件」と書き出せるかどうかです。できれば、そのうち面談や見積もりに進んだ件数も横に並べます。

ここで並べられなければ、待つか見切るかの判断はまだ存在していません。並べられないまま十二か月が過ぎているなら、それは待っていた十二か月ではなく、何も見ていなかった十二か月です。そのときにやることは、何か月待つかを決めることではなく、来月の一件目から数え始めることです。数え方の細部は問い合わせの数え方と、直す前に見るべき数字に書きました。待つ時間は、そこから数え始めます。

二つ目。並べられるなら、動いた月があるか。そして、その前に何を変えたかを一行で書けるか。 動いた月があり、その前に変えたことを「この月にこれを変えた」と一行で書けるなら、それは続ける理由になります。同じ方向の手を、もう一つ打つ価値があります。

動いた月はあるのに、何を変えたのか書けない場合は、偶然の山かもしれません。次からは一度に一つずつ変えて、変えた月を記録の横に書き込んでください。

十二か月並べても、どの月も動いていない場合は、見切る材料がそろったと言えます。ただ、その前に一つだけ見てください。問い合わせは来ているのに面談に進んでいないなら、原因はホームページではなく、返事の早さや価格、営業の段取りの側にあるかもしれません。問い合わせそのものが来ていないなら、商圏に探している人がいるのかどうかから確かめ直す必要があります。どちらの場合も、ホームページに手を入れ続けて待つことでは解決しません。

運営を業者に任せているなら、この二つの問いを、そのまま業者にも聞いてみてください。「この十二か月の問い合わせを月ごとに出せますか」「動いた月の前に何を変えましたか」。答えが返ってくるなら、話し合える材料があります。

動いた月の前に変えたことを一行で書けるなら待つ意味があり、書けないまま十二か月が過ぎたなら、見切るべきは業者やホームページより先に、数えずに待つというやり方のほうです。