Googleビジネスプロフィールのパフォーマンスの見方:指標の意味と見る順番

Googleビジネスプロフィール(Googleの検索結果とマップに載せる事業者の情報の登録)の数字は、管理画面の[パフォーマンス]を開き、上部で期間を選んで[適用]を押すと見られます。スマートフォンなら、Google マップアプリの右下の[ビジネス]から、[パフォーマンス]の横の[詳細]です。ヘルプに載っている指標は、閲覧数、検索語句、通話数、ルート、ウェブサイトのクリック、メッセージ、予約など12で、そのうち自社の事業に関連するものだけが表示されます(2026年10月時点のGoogleのヘルプで確かめました)。

「インサイト」という言葉で探している方に、先にお伝えしておきます。2026年10月時点のヘルプでは、閲覧数や通話数の画面は「パフォーマンス」と呼ばれ、「インサイト」はクチコミや写真、ローカル検索のトレンドといった公開情報から作られる別の画面として説明されています。数字を表計算に書き出すときだけは、ビジネス プロフィール マネージャーの[操作]→[インサイト]から入ります。

地域の事業者が月に一度見るなら、当社は次の順を勧めています。

  • 前の月の検索語句を、社名を含む語と含まない語に分ける。検索語句は毎月月初に更新され、表示まで5日ほどかかることがあるので、月の初めの数日を過ぎてから見る。
  • 閲覧数を、前の月ではなく前の年の同じ月と比べる。
  • 通話数・ルート・ウェブサイトのクリックのうち、自社の主な連絡手段に当たるものを一つ決めて追う。
  • ウェブサイトのクリックは、ウェブサイト欄のURLに目印(UTM)を付け、GA4で問い合わせまで進んだかを見る。

この記事は、画面の見方と数字の読み方に絞っています。数字を使って集客のどの段で止まっているかを見分ける方法は集客できない原因の見分け方に、ビジネスプロフィール全体の手入れはGoogleマップ集客とビジネスプロフィール運用に、投稿の手応えの数え方はビジネスプロフィールの投稿の記事に分けて書いています。

パフォーマンスを見る場所:パソコン、マップアプリ、ダウンロード

Google ビジネス プロフィール ヘルプ「ビジネス プロフィールのパフォーマンスとインサイトを確認する」に載っている手順は次のとおりです。ボタンの名前は変わることがあります。

パソコン(Google 検索から)

  1. ビジネス プロフィール(管理画面)に移動します。
  2. [パフォーマンス]をクリックします。
  3. 上部でレポートの期間を選びます。
  4. [適用]をクリックします。

スマートフォン(Google マップアプリ)

  1. Google マップアプリを開きます。
  2. 右下の[ビジネス]をタップします。
  3. [パフォーマンス]の横にある[詳細]をタップします。
  4. 上部で期間を選び、[適用]をタップします。

表計算に書き出す(ビジネス プロフィール マネージャー)

  1. パソコンでビジネス プロフィール マネージャーを開きます。
  2. 書き出したいプロフィールの横のチェックボックスをオンにします。
  3. 右上の[操作]から[インサイト]をクリックします。
  4. 期間を選び、[レポートをダウンロード]をクリックします。画面の左下に「ダウンロードの準備が整いました」と出たら[ダウンロード]をクリックします。

複数の店舗や事務所を持っている場合は、まとめて書き出すこともできます。書き出した表の列に「***」と出るときは、そのプロフィールでダウンロードが有効になっていない可能性がある、とヘルプに書かれています。

[パフォーマンス]がそもそも見られないとき

ヘルプによると、パフォーマンスのデータはオーナー確認済みのプロフィールでだけ見られ、プロフィールに関連付けられたGoogleアカウントでログインしている必要があります。私用と仕事用でアカウントを分けている場合は、まずどのアカウントで管理しているかを確かめます。オーナー確認がまだの場合の進め方はビジネスプロフィールのオーナー確認に書きました。

各指標の意味:ヘルプの定義と、読むときの注意

ヘルプの定義を要約し、右の列に読むときの注意を添えました。中央の列が公式の説明、右の列は当社の見立てです。

指標ヘルプの定義(要旨)読むときの注意(当社の見立て)
インタラクション数すべてのインタラクションに関する概要どの操作を合計しているかの内訳は書かれていない。中身は下の個別の指標で見る
検索ビジネスの検索に使用された検索語句。毎月月初に更新され、表示まで5日ほどかかることがある。検索語句は直接管理できない社名を含む語と含まない語に分けて数える
閲覧数Google 検索と Google マップでビジネス プロフィールを閲覧したユーザーの数回数ではなく人数。次の見出しを参照
ルートビジネスへのルートを検索したユーザーの数来店してもらう業種の主な指標。これも人数で数える
通話数ビジネス プロフィールの通話ボタンがクリックされた回数。電話番号の追加が必要押された回数で、つながった電話の数ではない
ウェブサイトのクリックビジネス プロフィールに表示されたウェブサイトへのリンクのクリック数サイトに着いてから何をしたかは分からない。GA4で見る
メッセージメッセージで交わされた会話の数メッセージを受け付けていなければ動かない
予約ユーザーが完了した予約の数。予約プロバイダ経由で予約を管理している必要がある自社サイトの予約フォームで受けている場合は、GA4の側で数える
予約リンクのクリック数ホテル向けの指標。予約ページへのリンクのクリック数ホテル以外では出ない
商品ビジネス プロフィールの店舗で販売されている商品が閲覧された回数商品を登録している店舗向け
メニュー1日あたりのユーザーごとのメニュー コンテンツでのクリック数飲食店向け
特典表示された特典が閲覧・クリックされた回数投稿の「特典」を出したときの手応えはここで見る

ヘルプには、ほかに二つ大事な注意があります。一つは、お客様のビジネスに関連する指標のみが表示されること。表にある指標が自社の画面に見当たらなくても、不具合とは限りません。もう一つは、パフォーマンスのデータには、オーガニック検索結果と Google 広告の両方の表示回数、検索情報、ユーザーの行動が含まれることです。広告を出していた月と止めた月をまたいで比べるときは、増減の一部が広告の分である可能性を頭に置いて読みます。

閲覧数は「人数」、通話数とウェブサイトのクリックは「回数」

閲覧数の項目には、この数がビジネスプロフィールやメール通知で見られる表示回数より少ない場合がある、として理由が並んでいます。

  • プロフィールを閲覧したユニークユーザー(重複を除いた人数)で数える。
  • 同じ人は1日1回だけ数える。同じ日に何度見ても1回。
  • パソコンとスマートフォン、マップと検索のように、複数の端末やサービスから見た場合は、数えられる回数に上限がある。
  • 数えるのはビジネスプロフィールの閲覧だけで、Google上でビジネスが表示された合計の回数ではない。

一方で、通話数は「通話ボタンがクリックされた回数」、ウェブサイトのクリックは「リンクのクリック数」と書かれています。人数で数える指標と回数で数える指標が混ざっているので、「閲覧した人のうち何割が電話をかけたか」という割り算は、正確な率にはなりません。当社は、割り算の値そのものを評価するより、同じ割り算を毎月同じ方法で出して、上がったか下がったかを見る目安として使うことを勧めています。

期間の選び方:暦の月で区切り、前の年の同じ月と比べる

ヘルプには「上部でレポートの期間を選択します」とあるだけで、選べる範囲の上限は書かれていません。そのうえで、当社は次のように選ぶことを勧めています。

  • 単位は暦の月にする。検索語句が月ごとに更新されるので、ほかの指標も1日から末日で区切ると並べやすくなります。
  • 前の月ではなく、前の年の同じ月と比べる。年末年始、年度末、お盆、確定申告の時期など、地域の事業者の多くは季節で探される量が変わります。3月と4月を比べて「減った」と判断すると、季節の波を読み違えます。
  • 月が明けてすぐには見ない。検索語句は表示まで5日ほどかかることがあるので、前の月の分は月の初めの数日を過ぎてから見ます。
  • 手元に残す。毎月同じころにダウンロードして一つの表計算に貼り足していくと、前の年の同じ月をすぐに出せます。後で書くとおり、GA4にリンクした場合も、GA4で見られるビジネスプロフィールの数字は過去6か月分です。

営業時間や写真、説明文を直した効果を見たいときも、直した日を記録表に書いておき、直す前と後の同じ長さの期間を比べます。一週間ほどの数字は天気や祝日の並びで動きやすいので、当社は少なくとも一か月ずつで比べることを勧めています。

数字が出ない・少ないときに確かめること

ヘルプで理由が確かめられるものを表にしました。左の二列はヘルプの記載、右の列はそこから当社が考える確かめ方です。

起きていることヘルプに書かれている理由確かめること
パフォーマンスの画面が見られないオーナー確認済みのプロフィールでのみ利用できる。関連付けられたGoogleアカウントでのログインが必要オーナー確認の状態と、ログインしているアカウント
通話数がずっと0この指標を記録するには電話番号の追加が必要プロフィールに電話番号が入っているか
予約の数字が出ない予約プロバイダ経由で予約を管理する必要がある予約をどこで受けているか。自社のフォームならGA4で数える
前の月の検索語句が出てこない毎月月初に更新され、表示まで5日ほどかかることがある数日おいて見直す
閲覧数がメール通知の数より少ないユニークユーザーで数え、1日1回まで。複数の端末やサービスからの閲覧には上限がある異常ではない。閲覧数どうしで比べる
[インサイト]が出ない一部のプロフィールでは利用できない場合がある数字はパフォーマンスの画面で足りるかを考える
書き出した表に「***」そのプロフィールでダウンロードが有効になっていない可能性がある画面の数字を記録表に書き写す
広告を止めた月に閲覧数が減ったパフォーマンスのデータはオーガニック検索結果と Google 広告の両方を含む広告を出していた期間を記録表に並べる

表にない理由で数字が減ったときは、ヘルプに書かれていないことを推測で決めずに、自社で確かめられるところから順に見ます。ヘルプは、検索語句は直接管理できないとしたうえで、ランキングを改善する方法として「Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント」を案内しています。当社は、営業時間や電話番号、カテゴリが今の実態と合っているか、店の名前で検索してプロフィールが地図に出ているかを、まず確かめることを勧めています。

月に一度、数字を見て決めること(当社の見立て)

ここからは当社の見立てです。数字を眺めるだけで終わらないように、見る順番と、毎月決めることを絞ります。

検索語句:社名以外の言葉に、自社の仕事が並んでいるか

前の月の検索語句を、社名(略称や表記ゆれを含む)を含むものと含まないものに分けます。含まないものに「地域名と業種」や、扱っている仕事の名前が並んでいれば、地図が、まだ自社を知らない人の入口になっています。社名ばかりなら、地図はすでに知っている人の道案内として働いている状態です。扱っていない仕事の言葉が目立つなら、カテゴリや説明文が実際の仕事と食い違っていないかを見直す材料になります。検索語句そのものは直接管理できないので、変えるのはプロフィールの中身の側です。

閲覧数:前の年の同じ月より増えたか、減ったか

閲覧数が前の年の同じ月より大きく減っていれば、営業時間などの情報が古くなっていないか、店の名前で検索して地図に出るか、広告を止めていないかを順に確かめます。増えていれば、その分が通話やルート、ウェブサイトのクリックに結びついているかを次で見ます。

主な連絡手段に当たる指標を一つ決めて追う

来店してもらう店ならルート、電話で予約や相談を受ける業種なら通話数、士業や会社相手の仕事のようにサイトを読んでから連絡が来る業種ならウェブサイトのクリック、というように、自社にとっての主な指標を一つ決めます。すべての数字を同じ重さで追うと、どれかが上がりどれかが下がった月に、何も判断がつかなくなります。

通話数は押された回数なので、同じ月に実際に受けた電話の数と並べると、不在や時間外での取りこぼしの手がかりになります。この差の読み方は、集客できない原因の見分け方の「受け皿」の段に書いています。

その月にしたことを、数字の横に一行残す

「説明文に扱っている手続きを書き足した」「年末年始の特別営業時間を入れた」「相談会の投稿を出した」など、その月にしたことを数字の横に一行で書いておきます。数か月後に数字が動いたとき、何をした後だったのかを見返せます。毎月決めることは一つで足ります。決めることがない月は、数字を書き写すだけでも、前の年と比べる材料が一つ増えます。

ウェブサイトのクリックを、GA4と合わせて見る

ビジネスプロフィールの「ウェブサイトのクリック」で分かるのは、リンクが押された数までです。押した人がサイトで何を読み、問い合わせを送ったかは、GA4(Googleアナリティクス4。サイトに来た人の動きを数えるGoogleの無料の道具)の側で見ます。つなぐ方法は二つあります。

方法1:ウェブサイト欄のURLに目印(UTM)を付ける

UTMパラメータ(URLの末尾に付けて、どこから来た訪問かをGA4に伝える目印)を付けたURLを、プロフィールのウェブサイト欄に入れます。当社のUTMパラメータの作り方と命名表では、ビジネスプロフィールのウェブサイト欄を次の形にしています(ドメインは例です)。

https://example.jp/?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=gbp

この形にすると、GA4のチャネルの表では普通の検索と同じ Organic Search に入りますが、[レポート]→[集客]→[トラフィック獲得]で表の項目を「セッションのキャンペーン」に切り替えると、gbp の行だけを取り出せます。その行のセッション数と、問い合わせの送信として設定したキーイベントの数を見れば、地図から来た人が問い合わせまで進んだかが分かります。問い合わせの送信を数える設定がまだなら、そちらを先に済ませます。

ウェブサイト欄は、ビジネス プロフィールの編集についてのヘルプによると、管理画面で[プロフィールを編集]を選び、ウェブサイトの欄に「http://」または「https://」を含む完全なURLを入れて[保存]で直せます。Googleのガイドラインは、実際のウェブサイトとは異なるランディングページへ送るURLの指定を認めていません。UTMは自社のページのURLに目印を足すだけで、行き先は変わりません。ただ、ガイドラインにはUTMについての記述がないので、入れた後に自分のスマートフォンでプロフィールのリンクを押し、自社のページが開くことと、アドレス欄に utm_ が残っていることを確かめておきます。

クリック数とGA4のセッション数はそろわない

同じ月で比べても、ビジネスプロフィールのウェブサイトのクリックと、GA4の gbp の行のセッション数は一致しません。当社の見立てでは、前者はリンクが押された時点で数えられ、後者はページが開いてGA4の計測が動いた訪問だけが数えられるためで、ページが開く前に戻った人や、計測を拒否する設定にしている人はGA4に入りません。差があることを前提に、二つの数の比が月ごとに大きく変わっていないかを見ます。急に開いたときは、ウェブサイト欄のURLが書き換わっていないか、リンク先のページが開くかを確かめます。

方法2:GA4にビジネスプロフィールをリンクする

もう一つは、GA4にビジネスプロフィールの数字を取り込む方法です。アナリティクス ヘルプ「Google ビジネス プロフィール(GBP)を Google アナリティクスに接続する」によると、GA4の[管理]→[サービス間のリンク設定]→[Google ビジネス プロフィールのリンク]で[リンク]を押し、管理しているプロフィールを選んでつなぎます。GA4ではプロパティの編集者か管理者、ビジネスプロフィールではオーナーか管理者の権限が要ります。

リンクすると、GA4のレポートに「Google ビジネス プロフィール」のコレクションが表示され、インタラクション数、ウェブサイトのクリック、通話、ルート、メッセージ、予約、メニューを見られます。同じヘルプには、次の制限も書かれています。

  • データは過去6か月分。GA4でそれより長い期間を選んでも、表示されるのは6か月分だけ。
  • 複数のプロフィールをリンクした場合は合計値だけで、プロフィールごとに分けられない。
  • 探索レポートや比較、フィルタには使えない。
  • 共有する指標を個別に選ぶことはできない。サブプロパティでは使えない。

当社の見立てでは、このリンクの利点は、ビジネスプロフィールとサイトの数字を一つの画面で見られることです。地図から来た人が問い合わせまで進んだかどうかを結びつけるのは、方法1のUTMのほうです。また、6か月分しか見られないので、前の年の同じ月と比べるためには、ビジネスプロフィール側の月ごとのダウンロードを続けておきます。

今日、自社で確かめられること

  1. 管理画面の[パフォーマンス]を開き、期間を前の月の1日から末日にして[適用]し、閲覧数、通話数、ルート、ウェブサイトのクリックを書き出す。
  2. 期間を前の年の同じ月に変え、同じ四つを横に並べる。
  3. 前の月の検索語句を、社名を含むものと含まないものに分け、含まないものに自社の仕事の言葉があるかを見る。
  4. 通話数が0のままなら、プロフィールに電話番号が入っているかを確かめる。
  5. [プロフィールを編集]でウェブサイト欄のURLを見て、utm_source、utm_medium、utm_campaign が付いているかを確かめる。付いていなければ命名表の形に直し、スマートフォンでリンクを押して開くことを確かめる。
  6. ルート・通話数・ウェブサイトのクリックのうち、自社の主な連絡手段に当たる指標を一つ決め、記録表の一列目に置く。

※画面の名前と指標の定義は、2026年10月時点の Google ビジネス プロフィール ヘルプとアナリティクス ヘルプで確かめたものです。画面や指標は変わることがあります。