GA4の設定方法:アカウント作成から測定ID・タグの設置まで(WordPressの場合も)

GA4(Googleアナリティクス4。サイトに来た人がどこから来て、何を読み、問い合わせまで進んだかを数えるGoogleの無料の道具)の設定は、①アカウントを作る、②プロパティ(計測するサイトの単位)を作る、③データストリーム(そのサイトからデータを受け取る入口)を作る、④そこで発行される「G-」で始まる測定IDをサイトに入れる、の4つで終わります。WordPressのサイトなら、④は「Site Kit」というGoogleのプラグイン、テーマに用意された入力欄、Googleタグを直接貼る、の3つのうちどれか1つだけで入れます。入れたら、GA4の「リアルタイム」に自分のアクセスが出るかで確かめます(2026年10月時点のGoogleのヘルプによる)。GA4で何が分かり、何が分からないかを先に知りたいときは、GA4とはをご覧ください。

ただし、作り始める前に一つだけ確かめてください。制作会社や前の担当者が、すでにGA4を入れていることがよくあります。入っているのに新しく作ると、同じサイトを二つの場所で数えることになり、どちらの数字を信じればいいか分からなくなります。最初の章で確かめ方を書きます。

始める前に:すでにGA4が入っていないか確かめる

確かめ方は二つあります。どちらも数分で済みます。

  1. ブラウザで自社のトップページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選びます。出てきた画面で「G-」と「gtag」を検索します。「G-」のあとに英数字が続く文字列が見つかれば、GA4のタグがすでに入っています。
  2. WordPressの管理画面の「プラグイン」に「Site Kit by Google」などのアナリティクス関係のプラグインがないか、テーマの設定画面に測定IDが入っていないかを見ます。

入っていた場合は、新しく作るのではなく、そのGA4を作った人に自分のGoogleアカウントを加えてもらうのが先です。加えてもらう権限の選び方はGA4の権限付与とユーザー追加にまとめています。誰が作ったか分からないときは、見つかった「G-」の番号を控えておき、制作会社に「この番号のGA4はどのアカウントにありますか」と聞いてください。

同じことはSearch Consoleでも起きます。当社のサイトでも、2026年10月にSearch Consoleを登録しようとしたら、以前にSite Kitを使って別のGoogleアカウントで設定された所有権が残っていました。道具を入れる前に「もう誰かが入れていないか」を疑うのは、どの道具でも同じです。

アカウント・プロパティ・データストリーム・測定IDの関係

GA4の設定で迷う原因の多くは、似た言葉が四つ出てくることです。入れ子の関係になっていて、上から順に作ります。

名前何にあたるか小さな会社なら
アカウントいちばん外側の箱会社で1つ
プロパティ計測するサイトの単位。数字はここで見るサイト1つにつき1つ
データストリームサイトからデータを受け取る入口「ウェブ」を1つ
測定ID入口の番号。「G-」で始まるサイトに入れるのはこれ

決めておきたいのは、アカウントを誰のGoogleアカウントで作るかです。制作会社の担当者のアカウントで作ると、契約が終わったときに自社で数字を見られなくなるおそれがあります。会社として管理しているGoogleアカウントで作り、制作会社や運用の担当者には、あとから権限を渡す形にしてください。

アカウント、プロパティ、データストリームを作る手順

パソコンのブラウザで analytics.google.com を開き、使うGoogleアカウントでログインしてから進めます。

1. アカウントを作る

  1. GA4を初めて使う場合は「測定を開始」を押します。すでに別のアカウントがある場合は、左下の「管理」を開き、「作成」から「アカウント」を選びます。
  2. アカウント名を入れます。社名で構いません。
  3. データ共有設定(Googleとどのデータを共有するか)を選びます。社内の方針がなければ、表示された説明を読んで選んでください。
  4. 「次へ」を押して、プロパティの作成に進みます。

2. プロパティを作る

  1. プロパティ名を入れます。「○○株式会社 ウェブサイト」のように、あとで見て分かる名前にします。
  2. レポートのタイムゾーンを「日本」、通貨を「日本円」にします。タイムゾーンは、1日の区切りを決める設定です。ヘルプでは、1日に1回を超えて変更しないよう案内されています。最初に正しく選んでおけば触る必要はありません。
  3. 業種とビジネスの規模、Googleアナリティクスの使用目的を選びます。あとのレポートの並び方に関わりますが、ここでの選択で計測そのものが変わるわけではありません。
  4. 「作成」を押します。新しいアカウントなら、ここで利用規約への同意を求められます。

3. ウェブのデータストリームを作る

  1. 続けてデータの収集方法を聞かれたら「ウェブ」を選びます。あとから作る場合は、「管理」の「データの収集と修正」にある「データ ストリーム」を開き、「ストリームを追加」から「ウェブ」を選びます。
  2. サイトのURL(例:example.co.jp)とストリーム名(例:○○株式会社 ウェブ)を入れます。
  3. 「拡張計測機能」はオンのままにします。これがオンだと、ページの表示のほかに、スクロール、外部サイトへのリンクのクリック、フォームの操作(入力の開始と送信)、ファイルのダウンロードなどを、タグを追加しなくても数えます。
  4. 「作成して続行」を押します(ボタンの名前は画面の版によって少し違うことがあります)。

ここまでで、GA4の側の受け皿はできました。まだサイトには何も入っていないので、数字は一つも出ません。

測定IDはどこにあるか:あとから確かめる場所

データストリームを作った直後の画面に、測定IDが出ています。あとから確かめるときは次の場所です。

  1. GA4の左下の「管理」を押します。
  2. 「データの収集と修正」にある「データ ストリーム」を押します。
  3. 「ウェブ」のタブで、自社サイトのストリームを押します。
  4. 「ストリームの詳細」の最初の行に、「G-」で始まる測定IDがあります(例の形:G-ABC123DEF4)。右のボタンでコピーできます。

見つからないときは、二つを疑ってください。一つは、別のプロパティを開いていることです。GA4は最後に開いたプロパティを表示するので、画面上部のプロパティ名を押して切り替えます。もう一つは権限です。ヘルプでは、測定IDを確かめるにはそのプロパティで「編集者」以上の権限が要るとされています。「閲覧者」として加えてもらっただけでは「管理」の中が見えないことがあります。

タグの設置:WordPressなら3つのやり方から1つだけ選ぶ

測定IDをサイトに入れると、サイトの各ページに「Googleタグ」(GA4にデータを送る短いプログラム)が入り、計測が始まります。WordPressの場合のやり方は3つです。

やり方向いている場合気をつけること
A. Site Kit管理画面だけで済ませたい。Search Consoleも同じ画面で見たいプラグインを外すとタグも消える
B. テーマの入力欄使っているテーマに測定IDの欄があるテーマを替えるとタグも消える
C. Googleタグを直接プラグインを増やしたくない親テーマに書くと更新で消える

大事なのは、1つに絞ることです。テーマの欄に測定IDが入っているのに、Site Kitでも入れる、といった重ね方をすると、同じタグが二重に動いて数字が重なるおそれがあります。どれを選んでも計測される中身は同じなので、迷ったら「あとで誰が見ても、どこで入れたか分かる」方法を選んでください。

A. Site Kit で入れる

Site Kit by Google は、Googleが作っているWordPressのプラグインです。GoogleアナリティクスのヘルプでもGA4に対応したWordPressの方法として挙げられています。Site Kitの説明書によると、流れは次のとおりです。

  1. WordPressの「管理者」のユーザーでログインし、「プラグイン」から Site Kit by Google を追加して有効にします。
  2. Site Kitの画面の案内に沿ってGoogleアカウントでログインし、アナリティクスをつなぎます。このとき、上で作ったアカウント・プロパティ・ウェブのデータストリームを選びます。まだ作っていなければ、Site Kitに作らせることもできます。
  3. Site Kitの設定に、アナリティクスのコードをサイトの全ページに入れるかどうかのスイッチがあります(英語の説明書では「Place Google Analytics code」)。ほかの方法でタグを入れていなければオンにします。Site Kitは、設定の途中でサイトに別のアナリティクスのタグを見つけると知らせてくれます。

入ったかどうかは、WordPressの「ツール」→「サイトヘルス」の「情報」タブで、Site Kit by Google の項目を開くと確かめられます(説明書の手順)。

B. テーマの入力欄に入れる

テーマによっては、カスタマイザーやテーマの設定画面に「アナリティクスの測定ID」や「head に追加するコード」といった欄があります。欄の場所と名前はテーマによって違うので、テーマの説明書で確かめてください。測定IDだけを入れる欄なら「G-」から始まる文字列を、コードを貼る欄なら次のCのGoogleタグを丸ごと貼ります。

この方法は手軽ですが、テーマを入れ替えると計測が止まります。リニューアルでテーマを替える予定があるなら、AかCのほうが後で困りません。テーマを替えずに見た目を直す考え方はWordPressのテーマは替えずに直すに書いています。

C. Googleタグを直接貼る

  1. GA4で、上の「測定IDはどこにあるか」の手順でストリームの詳細を開きます。
  2. 「Google タグ」の下にある「タグの実装手順を表示」を押し、「手動でインストール」を選びます。
  3. 表示されたタグ(「<!– Google tag (gtag.js) –>」で始まる数行)をコピーします。
  4. サイトの各ページの <head> の直後に貼ります。WordPressなら、子テーマ(親テーマの更新で消えない、上書き用のテーマ)の header.php に書くか、head にコードを入れるためのプラグインを使います。親テーマのファイルに直接書くと、テーマの更新で消えます。

キャッシュのプラグインを使っているなら、貼ったあとにキャッシュを消してください。古いページが配られたままだと、タグが入っていないように見えます。

入ったかの確かめ方:リアルタイムとTag Assistant

ヘルプでは、データの収集が始まるまでに最長で30分ほどかかる場合があるとされています。少し時間をおいてから、次の二つで確かめます。

リアルタイムで自分のアクセスを見る

  1. スマートフォンなど、別の端末で自社のサイトを開き、2〜3ページ移動します。
  2. GA4の左のメニューの「レポート」から「リアルタイム」を開きます。過去30分間にサイトを使った人が表示される画面です。
  3. ユーザー数が1以上になり、「イベント名ごとのイベント発生数」に page_view(ページの表示)などが出ていれば、計測できています。

Tag Assistantでタグが動いているかを見る

リアルタイムに何も出ないときは、Googleの Tag Assistant(tagassistant.google.com)で、ページの中のタグが動いているかを確かめます。画面は英語で、ヘルプの手順は次のとおりです。

  1. tagassistant.google.com を開き、「Add domain」を押します。
  2. 確かめたいサイトのURLを https:// から入れて、「Connect」を押します。
  3. 別のウィンドウで自社のサイトが開くので、何ページか移動します。Tag Assistantの画面に、そのページで動いたタグの情報が出ます。自社の「G-」の番号が出ていれば、タグは入っています。

出ないときに疑う順番

  1. WordPressにログインしたまま見ていないか。Site Kitの説明書では、ログインしているユーザーは初期設定で計測から除かれるとされています。ログインしていないブラウザやスマートフォンで見直します。
  2. 広告ブロックの拡張機能を使っていないか。Tag Assistantのヘルプでも、確かめるページでは広告ブロックや拡張機能を止めるよう案内されています。
  3. キャッシュが残っていないか。ページのソースで「G-」を検索し、自社の番号が出るかを見ます。
  4. 番号が合っているか。ソースに出ている「G-」と、GA4のストリームの詳細の測定IDが一字ずつ同じかを見ます。違う番号なら、別のプロパティに送られています。

設置した直後にやっておく4つの設定

タグが入れば計測は始まりますが、次の4つは早いうちに済ませておくと、あとで「その期間の数字が使えない」ということが減ります。特にデータ保持期間と内部トラフィックの除外は、後回しにした期間の分をあとから取り戻せません。

設定しないと困ること詳しくは
データ保持期間探索レポートで2か月より前が見られないデータ保持期間
内部トラフィックの除外社内の閲覧が数字に混ざるDirect・Unassigned
キーイベント問い合わせの送信が「大事な出来事」として数えられないイベントとキーイベント
Search Consoleとのリンク検索語の数字をGA4で見られない違いと連携

データ保持期間を14か月にする

探索レポート(自分で表を組んで細かく調べる画面)で使えるデータの期間です。ヘルプでは、何もしなければ2か月分の保持とされています。「管理」から「データの保持」を開き、イベントデータの保持を「14 か月」にして保存します(ヘルプの表記では「データ設定」>「データの保持」)。標準のレポートには影響しないこと、変えないと困る場面はGA4のデータ保持期間に書きました。

社内の閲覧を除く(内部トラフィック)

社内の人が確認のために開いた分も、何もしなければそのまま数字に入ります。当社のGA4を2026年10月8日に見ると、過去28日間のセッション(訪問の回数)225のうち189、84%が「Direct」(ブックマークやURLの直接入力など、来た経路が分からない訪問)でした。この期間はサイトの作り直しの最中で、当社や関係者が確認のために開いた分が多く含まれていると当社はみています。社内の閲覧を除く設定をしていなかったので、外から来た人だけの数字はこの表からは分かりません。

除くには、会社の回線のIPアドレス(インターネット上の住所にあたる番号)を「内部トラフィック」として登録し、「データフィルタ」で除外します。ヘルプでは、有効にしたフィルタで除いたデータへの影響は恒久的とされているので、まず「テスト」の状態で確かめてから有効にします。画面ごとの手順と注意はGA4の「Direct」「Unassigned」とはにまとめています。Site Kitで入れている場合は、ログイン中のユーザーを計測から除く設定(初期設定ではオン)もあわせて見ておくとよいでしょう。

問い合わせの送信をキーイベントにする

キーイベントは、事業にとって大事な出来事として別に数えるための印です。「管理」の「データの表示」にある「イベント」で、イベント名の横の星のアイコンを押すと印がつきます。印をつけるのは、問い合わせフォームの送信が届いたときのイベントです。

当社のGA4(同じ28日間)では、フォーム送信を表すイベント generate_lead が2件記録されていましたが、キーイベントにしていなかったため、ホームの「キーイベント」は0のままでした。数えているのに、大事な数字の欄に出てこない状態です。そもそもフォームの送信をGA4でどう数えるかはGA4で問い合わせを計測するに、イベントとキーイベントの違いはGA4のイベント数とはにまとめています。

Search Consoleとリンクする

つなぐと、GA4の中で「どんな検索語で、どのページに入ってきたか」を見られるようになります。当社のGA4のホームにも「Search Consoleのプロパティをリンクして…」という推奨が出ていて、まだつないでいない状態でした。手順と、つなぐ人に要る権限はサーチコンソールとGA4の違いと連携に、Search Console自体の登録はサーチコンソールの設定方法に書いています。

放っておいてよいこと、すぐ直すこと

状態判断
設置して数十分、リアルタイムに何も出ないまず待つ。ログインや広告ブロックを外して見直す
リアルタイムには出るが、ほかのレポートにはまだ出ない放っておいてよい。少し待つ
ソースに「G-」が2種類ある確かめる。両方を自社で使っているのでなければ、不要な方を外す
同じ「G-」が2回入っている直す。入れ方を1つに絞る
GA4が制作会社のアカウントにしかない直す。自社のアカウントを管理者として加えてもらう

設置が済んだら、最初に覚える数字は多くありません。毎月見るなら、訪問の数、どの経路から来たか、問い合わせの送信の数の三つで足ります。用語の意味はセッション、エンゲージメント率、Direct・Unassignedの記事で一つずつ説明しています。どの数字を見るかを先に決めたい場合はPVとユーザー数はどちらを見るかも参考になります。広告のタグや電話番号のタップの計測も足していく場合に、Googleタグマネージャーを使うかどうかの見分け方と移し方はGoogleタグマネージャーの使い方に書いています。入れたあとにリアルタイムに自分の閲覧が出ないときの確かめる順番はGA4のリアルタイムの見方にまとめています。

当社は、ホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを引き受けています。GA4の設置や、社内の閲覧の除外、問い合わせの送信の計測は、その最初に整える土台です。「GA4は入っているらしいが、誰のアカウントにあるか分からない」「入れたものの、何を見ればいいか分からない」といった段階からでも構いません。相談するから、いまの状況をお知らせください。

参考にした公式の説明

※画面の名前と手順は、2026年10月時点のGoogleのヘルプとSite Kitの説明書によるものです。GA4の画面は変わることがあります。