債務整理の検索に法律事務所が出てこない:3つの市で地元は2件、料金を載せていても

2026年9月24日、新潟市、松江市、旭川市で「{市} 債務整理 弁護士」を検索しました。1ページ目は三つの市で合わせて27件です。そのうち3件は、松江で道具が「松江」を中国の地名としても読んだために混じった無関係な記事なので、除いて24件で数えます。

24件のうち、その市の法律事務所のサイトは2件でした。どちらも松江です。新潟は9件のうち、弁護士を探すポータルや一覧のサイトが7件、全国に支店を持つ事務所の新潟支店のページが1件、県の多重債務の相談窓口が1件。旭川は9件すべてが、ポータルと一覧のサイトでした。

三つの市で開いた地元の24事務所のうち、少なくとも10は、債務整理の着手金や破産の費用を料金のページに金額で載せていました。料金を載せていても、1ページ目には出ていません。「{市} 残業代 請求 弁護士」でも、地元の事務所のサイトは三つの市で1件だけでした。

当社は、この二つの言葉の1ページ目を、地元の事務所のサイトで取りに行く目標にしないほうがよいと考えています。債務整理のページは、検索で見つけてもらうための一枚ではなく、別のところで事務所の名前を知った人が確かめに来る一枚として書く。そのほうが、数えた並びに合います。三つの市のほかの言葉の結果は、弁護士のホームページ集客:3つの市で数えた記録にまとめました。

先に限界を書いておきます。使った道具は1語につき9件か10件しか返さず、見えるのは題とアドレスだけで、地図枠と広告は見えていません。その市の中でスマートフォンから検索した画面と同じとはかぎらず、この言葉が月に何回探されているかも分かりません。

24件に並んでいたもの

新潟の9件は、ポータルが7件でした。三つのポータルがそれぞれ県と市、借金と任意整理、県と「分割・後払い」のように、ページを分けて2件ずつ入り、残る1件は「新潟市で債務整理ができる弁護士・司法書士」を一覧にしたサイトです。ほかの2件が、全国展開の事務所の新潟支店のページと、県の多重債務の相談窓口の一覧でした。

旭川の9件は、すべてポータルと一覧のサイトです。一つだけ、地元の事務所の名前が題に入ったページがありました。ただし、それは事務所のサイトではなく、ポータルの中にあるその事務所の紹介ページです。一覧のサイトは二つ入っていて、どちらも題に「弁護士・司法書士」と並べていました。借金の整理では、司法書士も同じ一覧に載っています。

松江の6件は、ポータルが4件で、地元の事務所が2件でした。2件はどちらも事務所のトップページで、債務整理のページではありません。一つは任意整理の1社あたりの着手金や自己破産の費用を料金のページに載せていて、もう一つは料金のページが見当たりませんでした。料金を載せているかどうかと、1ページ目に出るかどうかは、ここでも結びついていません。三つの市の24件で、料金のページが出たものは0件です。

新潟には、もう一つ目を引くことがありました。九つの言葉のうち七つに出ていた地元の事務所があり、その事務所は債務整理の専用サイトも持っています。それでも、債務整理の1ページ目には入っていませんでした。分野を絞ったサイトを立てれば入れる、という言葉でもなかったことになります。

残業代は、市の名前を付けても市の結果にならない

「{市} 残業代 請求 弁護士」は、債務整理よりさらに地域の色が薄い言葉でした。

新潟は9件のうちポータルが8件で、そのうち5件は同じ一つのポータルが、市のページ、駅のページ、残業代に絞ったページと分けて並べたものです。残る1件は全国展開の事務所の新潟支店でした。旭川は、同じ全国展開の事務所の旭川支店、全国向けの労働のサイト、札幌支店の三つのページが入り、ポータルが4件、札幌の事務所が1件です。地元の事務所は1件で、労働の事件を扱う業務のページでした。

松江は、9件すべてが松江と関係のない全国向けのページでした。市の名前が結果にほとんど効いていません。道具の見え方によるものかもしれないので、松江に残業代の相談がないとは言えません。ただ、この9件のうち2件は、従業員から残業代を請求された会社の側に向けた記事でした。同じ言葉が、働く人の側と会社の側の両方を引き寄せています。

これは地方の事務所にとって小さくない話だと思います。松江と旭川では、「顧問弁護士 中小企業」の1ページ目の多くを地元の事務所が占めていました(松江は9件中6件、旭川は10件中7件)。会社の顧問を受けている事務所が、働く人の側の残業代の請求を前に出すなら、どちらの側の相談を受けるのかを、ページの上で先に書いておくほうが、読む人にも事務所にも無理がないはずです。

料金を載せても出ないなら、そのページは誰のためにあるか

債務整理と残業代は、全国どこでも同じ説明で足りる分野です。1ページ目では、ポータルが市や駅の単位にページを分け、全国型の事務所が支店ごとにページを置いていました。地元の事務所が同じ説明を書いて並ぼうとしても、残る差は量と予算になります。

債務整理は依頼の多い分野だから、それでも上位を取りに行くべきだ、という考え方もあるでしょう。ただ、三つの市の24件のうち21件がポータルと全国型だった並びを見るかぎり、そこで順位を待つのは長い勝負です。全国の型が先に出る言葉とのつき合い方は地方の会社と全国ポータルに書きました。

それでも、債務整理のページは要ると考えています。読む人が、別の道から来るからです。

一つは、事務所の名前を別のところで知った人です。旭川では、地元の事務所の紹介ページがポータルの中にあり、それが債務整理の1ページ目に出ていました。県の多重債務の相談窓口や、市の法律相談、法テラス、知人の紹介から名前を知る人もいるはずです。その人は、次に事務所の名前で検索して、事務所のサイトを開くでしょう。そこで確かめたいのは、いくらかかるのか、払えるのか、何から始まるのかです。これは見立てで、実際にどの道から来ているかは、御事務所の記録でしか分かりません。

もう一つは、決まりの上の理由です。日本弁護士連合会の「弁護士等の業務広告に関する規程」は、電話や電子メールなどの通信の手段で受任する広告について、受任する事務の範囲、報酬の種類・金額・算定方法・支払時期、途中で解約できることと清算の方法を表示するよう求めています(第9条の2)。債務整理を電話やメールのやり取りで受けることがあるなら、料金のページは、書いておけば親切という以上のものになります。

三つの市の24事務所では、借金の相談について初回の相談料をいただかないと書いていたのが9ありました。法テラスや民事法律扶助に触れていたのも9です。お金の心配を抱えて調べている人に向けた書き方は、すでに半分近くの事務所にあります。足りないのは、それを債務整理の一枚にまとめることだと思います。

一枚に書くことと、ポータルからまねないこと

当社なら、債務整理のページに次のことを一枚で並べます。

  • 任意整理、個人再生、自己破産のうち、御事務所が受けているもの。
  • それぞれの着手金、報酬金、実費と、算定の方法と支払時期。任意整理なら1社あたりの額と最低額、分けて払えるかどうか。
  • 途中で解約したときの清算の方法。
  • 相談料がかからない条件(初回か、何分までか)。
  • 法テラスの援助が使えるかどうかと、使うときの流れ。
  • 相談から受任までの流れと、電話やメールで済む部分、来ていただく部分。

反対に、1ページ目のポータルや全国型のページで見かける仕掛けを、そのまままねることはしません。日弁連の「業務広告に関する指針」は、債務整理について、破産や民事再生のほかに特別な制度があるかのように見せる「国が認めた借金減額制度」という書き方、どんな入力でも同じ結果を返す「借金減額診断」、消滅時効を過ぎたものまで回収できるかのように期待させる表現を、誇大・誤導の例として挙げています。計算や診断の仕組みで連絡先を入力させても、その人は「面識のない者」のままで、あとから電話やメッセージで勧誘すれば規程に反するとされています。所属の会に独自の定めがあるかは、別に確かめてください。当社は法律の専門家ではありません。

料金をどこまで出すかの考え方は料金を載せるべきかに書きました。弁護士の場合、少なくとも電話やメールで受ける分野については、出すかどうかを選ぶ余地は大きくありません。

御事務所で、今日確かめること

  1. 御事務所の市の名前に「債務整理 弁護士」を付けて検索し、1ページ目を、地元の事務所のサイト、ポータル(中にある事務所の紹介ページも含めて)、全国型、公の窓口に分けて数えます。
  2. 御事務所の名前で検索し、御事務所のサイトより上に、ポータルの中の御事務所の紹介ページが出ていないかを見ます。出ているなら、名前で探した人の多くは先にそちらを読んでいます。
  3. 御事務所の債務整理のページを開き、上の六つの項目のうち、いくつが一枚に書いてあるかを数えます。料金のページと業務のページに分かれているなら、行き来しないと分からないことがないかを見ます。
  4. 御事務所のサイトに「減額診断」「国が認めた」といった言葉がないかを探します。
  5. 次の一か月、借金の相談が来たら、どこで御事務所を知ったかを一行で残します。記録の付け方は問い合わせ記録シートに置いています。

記録で、借金の相談の多くがポータルや公の窓口、紹介を経て名前で来ていると分かったら、直すのは検索の順位ではなく、名前で開いた人が確かめる一枚のほうです。