WordPressの管理画面(記事やページを書き、設定を変える、運営する人専用の画面)は、ブラウザで「自社サイトのアドレス」の後ろに /wp-admin/ を付けて開きます。たとえば https://example.co.jp/wp-admin/ です。ログインしていなければ、自動でログイン画面(/wp-login.php)に切り替わるので、ユーザー名またはメールアドレスと、パスワードを入れます。ログインすると、最初に「ダッシュボード」という画面が開きます(2026年10月時点の WordPress.org のドキュメントによる)。
/wp-admin/ を付けても開かない、「ページが見つかりません」になる場合は、原因はほぼ次のどれかです。①セキュリティのためにログイン画面のURLを変えるプラグインが入っている。②WordPressがサイトの下のフォルダに入っていて、/wp-admin/ の場所が違う。③サーバーの側で、管理画面への接続を制限している。④そもそも WordPress で作られたサイトではない。いちばん早いのは、サイトを作った制作会社や前の担当者に、ログイン画面のURLを聞くことです。
ログイン画面は開くのに入れない、という場合はWordPressにログインできないときをご覧ください。この記事は、管理画面を「見つけて開く」ところと、開いたあとの主なメニューの見方を扱います。
管理画面のURL:/wp-admin/ と /wp-login.php の違い
WordPressには、決まった名前の入口が二つあります。どちらから開いても、たどり着く先は同じです。
| 開くURL | 開く画面 |
|---|---|
| サイトのアドレス/wp-admin/ | 管理画面。ログインしていなければログイン画面に切り替わり、入ると管理画面に戻る |
| サイトのアドレス/wp-login.php | ログイン画面。入るとダッシュボードが開く |
| サイトのアドレス/login や /admin | 条件が合えば、上のどちらかに転送される |
三つ目は、WordPressに組み込まれた転送の仕組みです。開発者向けの公式の説明では、/admin や /dashboard を開くと管理画面へ、/login を開くとログイン画面へ転送されます。ただし、パーマリンク(ページのURLの形)を「基本」以外にしていて、そのURLにほかのページがない場合に限られます。うまく転送されないこともあるので、ブックマークには /wp-admin/ を登録しておくのが確実です。
WordPressを、サイトの下のフォルダに入れている場合もあります。たとえば https://example.co.jp/wp/ に入れていれば、管理画面は https://example.co.jp/wp/wp-admin/ です。WordPress.org のパスワードのリセットの説明でも、ログインページの例として「http://example.com/wordpress/wp-login.php」と、フォルダの下の形が挙げられています。テーマによっては、サイトの表側にログインのリンクやフォームを置いているものもあります(WordPress.org のドキュメントによる)。
ログインの手順と、次から迷わないための準備
- ブラウザのアドレス欄に、自社サイトのアドレスと /wp-admin/ を続けて入れて開きます。
- ログイン画面の「ユーザー名またはメールアドレス」の欄に、自分のユーザー名か、登録したメールアドレスを入れます。
- パスワードを入れます。大文字と小文字は区別されます。
- 自分専用のパソコンなら「ログイン状態を保存する」にチェックを入れます。共用のパソコンでは入れません。
- 「ログイン」を押すと、ダッシュボードが開きます。
- ログインしたあとの画面をブックマークし、ログイン画面のURLを社内の決まった場所に書いておきます。
ログインしたとたん、ダッシュボードではなく、管理者のメールアドレスが正しいかを確かめる画面が出ることがあります。これは異常ではありません。WordPressには、管理者に定期的にこの確認画面を出す仕組みがあり、開発者向けの公式の説明では、標準の間隔は6か月です。表示されたアドレスが、いま会社で受け取れるものなら、そのまま確定します。前の担当者や制作会社のアドレスなら、ここで直しておきましょう。このアドレスには、サイトに重大なエラーが起きたときの知らせ(「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出たとき)などが届きます。
自社のサイトがWordPressか、どこに入っているかを確かめる
「うちのサイトは WordPress だと聞いている」という程度で、確かではないこともあります。自社の手元で確かめるなら、次の順です。
- サイトを作った制作会社や前の担当者に聞きます。いちばん早く、確実です。
- サーバー会社の管理画面(コントロールパネル)を見ます。WordPressを入れる機能(「簡単インストール」のような名前)の一覧に、自社のドメインと、WordPressを入れたフォルダが出ていることがあります。
- サーバーの管理画面のファイル管理の機能か FTP(サーバーにファイルを出し入れする方法)で、wp-admin、wp-content、wp-config.php が並んでいるフォルダを探します。そこがWordPressの入っている場所で、管理画面はそのフォルダの下の /wp-admin/ です。
どれにも当てはまらなければ、WordPress 以外の仕組み(ノーコードのホームページ作成サービスや、制作会社の独自の仕組みなど)で作られている可能性があります。その場合、/wp-admin/ では開きません。編集の入口は、そのサービスや制作会社に聞くことになります。WordPress.com(自社のサーバーに入れる WordPress とは別の、WordPressを使ったホームページのサービス)で作っている場合は、ログインは WordPress.com の側から行います。WordPressを使い続けるか、別の仕組みに移るかを考えるときは、会社のホームページにWordPressはやめた方がいいのか:向く会社・向かない会社をご覧ください。
/wp-admin/ が開かない・見つからないときの原因
| 症状 | 考えられる原因 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 「ページが見つかりません」(404)になる | ログインURLを変えるプラグイン | 制作会社に聞く。社内の記録を探す |
| 404になる(URLの変更に心当たりがない) | WordPressが下のフォルダにある | 上の手順でフォルダを確かめる |
| 「403 Forbidden」や、小窓でIDを聞かれる | サーバーの接続の制限 | サーバーの管理画面、設定した人 |
| ログイン画面は出るが入れない | パスワード、Cookie、ロックなど | ログインできないときへ |
| 真っ白、エラーの表示 | プラグインやテーマの不具合 | 重大なエラーの記事へ |
ログインURLを変えるプラグインが入っている場合
決まった名前の /wp-admin/ や /wp-login.php は、ログインを試す攻撃の的になりやすいため、ログイン画面のURLを自社だけが知る名前に変えるプラグインがあります。WordPress.org の公式ページでは、次のように説明されています。
- SiteGuard WP Plugin:「ログインページ変更」の機能で、ログインページのURLを wp-login.php から別の名前に変える。ほかに、ログインに成功したIPアドレス(インターネット上の住所にあたる番号)だけに管理ページを開かせる「管理ページアクセス制限」もある。
- WPS Hide Login:ログインフォームのURLを好きな名前に変え、wp-admin と wp-login.php を開けなくする。ログインしていない人が wp-admin を開くと、404(見つからない)の扱いになる。
このような機能が入っていると、/wp-admin/ を開いても「見つかりません」になります。壊れているのではなく、守りの機能が正しく働いている状態です。変えたあとのURLは、設定した人しか知りません。制作会社や前の担当者に聞くのが第一の手です。
聞く相手がいない場合の方法も、公式に書かれています。WPS Hide Login の公式ページでは、サーバーの plugins フォルダから、このプラグインのフォルダ(wps-hide-login)を外すと、wp-login.php から入れるようになり、そのあとプラグインを入れ直すよう案内しています。これは、FTPやサーバーの管理画面に入れることが前提です。プラグインを外しているあいだは守りも外れるので、入れたらすぐに元に戻し、新しいログインURLを社内で控えてください。
制作会社や前の担当者に聞くこと
管理画面のURLを聞くついでに、次のこともまとめて聞いておくと、あとで困りません。一度に聞けば、相手の手間も一度で済みます。
- ログイン画面のURL(変えている場合は、そのURL)。
- 自社の担当者用のアカウント。制作会社と同じアカウントを共有するのではなく、人ごとに作ってもらいます。どの権限にするかはWordPressのユーザー権限を参考にしてください。
- 各アカウントに登録しているメールアドレスと、サイトの管理者のメールアドレス。
- 入れているセキュリティの機能(ログインのロック、接続元の制限など)。
- FTP やサーバーの管理画面の入り方と、サーバー・ドメインの契約の名義。
保守の契約によっては、管理画面に入れるのは制作会社だけ、という決まりになっていることもあります。それ自体は珍しくありませんが、自社がまったく入れない状態だと、制作会社と連絡がつかなくなったときにお知らせ一つ直せません。少なくとも、自社の誰かが管理者として入れる状態にしておくことをおすすめします。引き継ぎで確かめることの全体はホームページを引き継ぐ前にに、契約の名義の考え方はドメインの名義が制作会社のままのときにまとめています。
開いたら:管理画面の主なメニューの見方
管理画面の左側に縦に並んでいるのがメニューです。WordPress.org の「管理画面」の説明にある標準のメニューと、会社のサイトで使う場面は次のとおりです。
| メニュー | できること | 会社のサイトで使う場面 |
|---|---|---|
| ダッシュボード | サイトの動きや更新のお知らせの一覧 | 開いたら最初に見る |
| 投稿 | 日付のある記事(お知らせ、コラム) | お知らせやコラムを出す |
| メディア | 画像や PDF などのファイル | 写真の差し替え |
| 固定ページ | 会社概要、サービスなど日付に左右されないページ | 会社の情報を直す |
| コメント | 記事へのコメント | 使わないなら止める |
| 外観 | テーマ、メニュー、ウィジェットなど見た目 | 触る前に影響を確かめる |
| プラグイン | 機能の追加、停止、更新(「インストール済みプラグイン」「プラグインを追加」) | 更新の案内を見る |
| ユーザー | アカウントと権限(「ユーザー一覧」「ユーザーを追加」「プロフィール」) | 担当者の追加、退職者の削除 |
| ツール | 「インポート」「エクスポート」「サイトヘルス」など | サイトの状態の診断 |
| 設定 | サイト名、URL、メール、パーマリンクなど | めったに触らない |
このほか、テーマやプラグインが自分のメニューを足します。お問い合わせフォームのプラグインを入れていればフォームの設定のメニューが、テーマによってはテーマの設定のメニューが増えます。逆に、権限が「編集者」や「投稿者」のアカウントでは、「プラグイン」や「設定」などのメニューは出ません。人によって見えるメニューが違うのはそのためです。
画面のいちばん上の黒い帯(管理バー。ツールバーとも呼ばれます)には、更新が出ているとその件数も表示されます。左のサイト名からサイトの表側を開け、右端の自分の名前から自分のプロフィールやログアウトに進めます。各画面の右上には「表示オプション」と「ヘルプ」のタブがあり、「表示オプション」で画面に出す項目を選べます。記事の一覧で見たい列が出ていないときは、ここを開いてみてください。
触る前に知っておきたい表示と、触らない方がよい場所
| 見かけるもの | どうするか |
|---|---|
| ダッシュボードやプラグインの更新のお知らせ | 放っておかない。ただし全部を一度に押さず、順番を決めて更新する |
| 管理者のメールアドレスの確認画面 | 正しければ確定、違えば直す |
| 「設定」→「一般」の2つのURLの欄 | 触らない。変えると管理画面に入れなくなることがある |
| 「外観」→「テーマファイルエディター」、「プラグイン」→「プラグインファイルエディター」 | 本番のサイトでは使わない。一文字の誤りでサイトが止まる |
| 見覚えのない管理者のユーザー | すぐに調べる。乗っ取りの可能性がある |
更新の順番と、失敗したときの戻し方はWordPressのアップデート手順に、見覚えのないユーザーを見つけたときの考え方はWordPressのセキュリティ対策にまとめています。見た目を変えたくなったときに、テーマごと替える前に考えることはWordPressのテーマは替えずに直すに書いています。
管理画面のURLやユーザー名は、どこまで隠すべきか
/wp-admin/ という場所は、WordPressを使うすべてのサイトで共通なので、それ自体は秘密になりません。URLを変えるプラグインは、機械的にログインを試す攻撃を減らす一つの手ですが、それだけで守れるわけではありません。順番としては、次の方が先です。
- パスワードを長く、使い回さないものにする。
- アカウントを人ごとに分け、辞めた人や契約の終わった会社のアカウントを消す。
- WordPress本体、テーマ、プラグインを更新する。
- ログインの失敗が続いたら締め出す機能を入れる。
そのうえで、ログイン画面のURLやユーザー名を、ブログやメールの署名、マニュアルの公開資料に書かないようにします。この記事でも、当社サイトの管理画面のURLやユーザー名は載せていません。社内で共有するときは、パスワード管理の道具や、社外から見えない場所にまとめておきます。
当社は、中小企業や士業のホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを引き受けています。WordPressの作業の一部は、AI Engine というプラグインを通して AI から行っていますが(ClaudeでWordPressのホームページを作る方法)、何を直すか、公開してよいかは人が確かめて決めています。「管理画面に入れるようになったが、どこから手を付ければよいか分からない」という段階なら、相談するから状況をお知らせください。
参考にした公式の説明
- WordPress.org Documentation:First Steps With WordPress(ログインの場所、英語)
- WordPress.org 日本語:管理画面
- WordPress.org 日本語:パスワードのリセット(ログインページの例)
- WordPress Developer Resources:wp_redirect_admin_locations(/login や /admin の転送、英語)
- WordPress Developer Resources:admin_email_check_interval(管理者メールアドレスの確認の間隔、英語)
- WordPress.org プラグイン:SiteGuard WP Plugin
- WordPress.org プラグイン:WPS Hide Login(英語)
※画面の名前と仕組みは、2026年10月8日に上の公式の説明で確かめたものです。WordPressの版やテーマ、プラグインによって、表示が違うことがあります。