WordPressにログインできないとき:管理画面に入れない原因別の確かめ方と直し方

WordPressにログインできないときは、まず画面に何が出ているかで原因を絞ります。「パスワードが違う」と出るなら、ログイン画面の「パスワードをお忘れですか ?」から再設定します。正しく入れたのに同じログイン画面に戻るなら、ブラウザの Cookie(サイトがログイン状態を覚えておくための小さな記録)とキャッシュを消し、別のブラウザで試します。ログイン画面そのものが開かない、真っ白になる、エラーが出るときは、サイト側(プラグイン、テーマ、URLの設定、サーバーの制限)の問題です。

確かめる順番は、手間が少なく、壊す心配のないものからです。①ブラウザ(数分でできる)→ ②アカウント(パスワードやユーザー名)→ ③セキュリティ機能のロック → ④サイトのファイル(FTP やサーバーの管理画面で、プラグインを止める)→ ⑤設定ファイルやデータベース。④から先は、サイトのファイルを直接触る作業です。手順どおりなら元に戻せますが、慣れていなければ制作会社や詳しい人に頼んでください。

この記事の手順は、2026年10月時点で WordPress.org の公式ドキュメント(ログインの問題、パスワードのリセット、一般的なエラー)と、各プラグインの公式ページで確かめたものです。ログイン画面の場所が分からない場合は、先にWordPressの管理画面の開き方をご覧ください。

まず表示で見分ける:症状と原因の早見表

画面に出ること考えられる原因最初にやること
パスワードが間違っている、という表示パスワード違い・忘れ「パスワードをお忘れですか ?」から再設定
ユーザー名が登録されていない、という表示ユーザー名違い、別のサイトの画面メールアドレスで入れてみる
正しく入れても、ログイン画面に戻るCookie、キャッシュ、URLの設定別のブラウザで試す
何度か間違えたら入れなくなったセキュリティ機能のロック時間をおく、別の回線で試す
真っ白、「重大なエラー」、500プラグイン・テーマの不具合管理者宛のメールを見る、プラグインを止める
ログイン画面が404(見つからない)ログインURLの変更、URLの違い本来のログインURLを確かめる
403、ブラウザの小窓でIDを聞かれるサーバー側の制限サーバーの設定を確かめる

どれに当たるか分からないときは、スマートフォンなど別の端末で、ログイン画面を開いてみてください。別の端末なら入れる場合は、いつものパソコンやブラウザの側に原因があります。どの端末でも入れない場合は、アカウントかサイト側の問題です。この切り分けで、読むべき節を絞れます。

パスワードを忘れた・違うと言われる:再設定の手順

WordPress.org のドキュメントでは、ユーザー名とパスワードの欄は大文字と小文字を区別する、と注意されています。再設定の前に、次の三つを確かめてください。

  • Caps Lock(大文字の固定)が入っていないか。日本語入力(全角)のままになっていないか。
  • メモからコピーして貼ったとき、前後に空白が入っていないか。
  • ブラウザやパスワード管理の道具が、古いパスワードを自動で入れていないか。一度消して手で入れ直します。

それでも入れなければ、メールで再設定します(WordPress.org の「パスワードのリセット」による)。

  1. ログイン画面の下にある「パスワードをお忘れですか ?」を押します。
  2. そのアカウントのユーザー名か、登録しているメールアドレスを入れて送信します。
  3. 届いたメールのリンクを開き、新しいパスワードを決めて保存します。
  4. 新しいパスワードでログインします。忘れないよう、パスワード管理の道具に保存しておきます。

再設定のメールが届かないとき

見落としやすいのは、メールの行き先です。迷惑メールのフォルダを見たうえで、次のどれかを疑います。

  • 登録しているメールアドレスが、前の担当者や制作会社のもの。メールはその人に届いています。
  • もう使っていない古いアドレスのまま。
  • サーバーからのメールが、受け取る側で止められている。お問い合わせフォームのメールも届きにくくなっている場合があります(お問い合わせフォームのメールが届かないときの確かめ方)。

社内や制作会社に、ほかに管理者の権限を持つ人がいれば、その人に頼むのがいちばん早く確実です。管理者は、管理画面の「ユーザー」→「ユーザー一覧」で対象の人の編集画面を開き、「アカウント管理」の「新しいパスワード」欄で「新しいパスワードを設定」を押して新しいパスワードを作り、画面下の更新のボタンで保存すれば、パスワードを付け替えられます。新しいパスワードはすぐに有効になります(WordPress.org のドキュメントによる)。ついでに、そのアカウントのメールアドレスを、いま受け取れる会社のアドレスに直してもらいましょう。

管理者が一人もいない、連絡もつかない、という場合は、phpMyAdmin(データベースを画面で操作する道具)や FTP(サーバーにファイルを出し入れする方法)でパスワードを付け替える方法も公式に案内されています。ただ、公式のドキュメント自体が「phpMyAdmin の操作を誤ると、データが消えたり破損したりする危険がある」と注意しています。データベースやファイルの書き換えに慣れていなければ、ここは頼む場面です。

ユーザー名が見つからないと出る:ユーザー名の確かめ方

WordPressは、パスワードが違う場合と、ユーザー名そのものが見つからない場合で、別の表示を出します(セキュリティのためのプラグインで、表示を一つにまとめている場合を除きます)。ユーザー名が見つからないと言われたら、次を確かめます。

  1. ログインの欄には、ユーザー名の代わりにメールアドレスも入れられます。登録したメールアドレスで試します。
  2. サイト上に出ている名前(記事の投稿者名など)は、ログインに使うユーザー名と違うことがあります。投稿者名で試していないかを見直します。
  3. 開いているログイン画面のアドレスを見ます。「WordPress ログイン」と検索して出てくる WordPress.com(ワードプレス・ドットコムという別のサービス)のログイン画面に、自社サイトのユーザー名を入れていないでしょうか。自社のサーバーに入れたWordPressのログイン画面は、自社のドメインの下にあります。
  4. それでも見つからなければ、アカウントが削除されたか、別のユーザー名で作られています。管理者の権限を持つ人に、「ユーザー」→「ユーザー一覧」で確かめてもらいます。

正しく入れてもログイン画面に戻る:Cookieとリダイレクトのループ

ユーザー名もパスワードも合っているのに、ログインボタンを押すと同じ画面に戻る。Cookie がブロックされている、という趣旨のエラーが出る。ブラウザに「リダイレクトが繰り返し行われました」のような表示が出て開かない。これらは、ログインの状態をブラウザが受け取れていないか、サイトの転送の設定が堂々めぐりになっている(リダイレクトのループ)ときの症状です。

WordPressはログインした人のブラウザに Cookie を保存して、ログイン中かどうかを見分けます。そのため、WordPress.org のドキュメントは、まずブラウザの Cookie とキャッシュを消すよう案内しています。

  1. シークレットウィンドウ(履歴や Cookie を残さない窓)か、別のブラウザでログインしてみます。ここで入れれば、原因はいつものブラウザの側です。
  2. いつものブラウザで、そのサイトの Cookie とキャッシュを消し、ブラウザを開き直してからログインします。
  3. 広告を止める拡張機能や、セキュリティソフトのウェブ保護を一時的に外して試します。公式のドキュメントにも、ファイアウォール(通信を見張って止める仕組み)がログインを妨げることがあると書かれています。
  4. どのブラウザ・どの端末でも同じなら、サイト側です。URLの設定を変えた心当たりがあれば下の「サイトのURL設定を変えてから入れない」へ、プラグインを入れたり更新したりした心当たりがあれば「ログイン画面が出ない・真っ白・エラーが出る」へ進みます。

サイト側で考えられるのは、URLの書き方の食い違いです。WordPressの設定は「http://」なのにサーバーで「https://」へ転送している、www の有無が食い違っている、といった状態で、公式の日本語ドキュメントも、www なしから www ありへの転送の設定が無限ループを作ることがあると触れています。キャッシュ(表示を速くするために作り置きしたページ)が古いログイン画面を出し続けている場合もあります。消し方は変更が反映されないときのキャッシュクリアにまとめています。

何度か間違えて入れなくなった:セキュリティ機能のロック

会社のサイトには、パスワードを総当たりで試す攻撃を防ぐため、ログインの失敗が続くと、その接続元(IPアドレス=インターネット上の住所にあたる番号)を一時的に締め出す仕組みを入れていることがあります。SiteGuard WP Plugin の「ログインロック」や、Limit Login Attempts Reloaded がその例です(各プラグインの公式ページによる)。SiteGuard WP Plugin には、画像の文字を入れさせる「画像認証」や、1回目の正しいログインをわざと拒んで2回目に通す「フェールワンス」という機能もあります。

心当たりがあるときの対処は、次の順です。

  1. あわてて何度も試さない。設定によっては、失敗を重ねるほど締め出しの時間が長くなります。
  2. しばらく時間をおくか、スマートフォンの回線(Wi-Fiを切った状態)で開いてみます。接続元が変われば、ロックの対象から外れます。
  3. 正しいパスワードなのに1回目だけ弾かれるなら、「フェールワンス」が有効になっている可能性があります。同じ内容でもう一度ログインします。画像の文字を入れる欄があれば、入れ忘れていないかも見ます。
  4. 急ぐ場合や解除されない場合は、FTP(サーバーにファイルを出し入れする方法)かサーバーの管理画面のファイル管理の機能で、wp-content/plugins の中にあるそのセキュリティ プラグインのフォルダの名前を変えて止め、ログインしてから名前を戻します。Limit Login Attempts Reloaded の公式ページも、この方法を案内しています。

自分が何もしていないのに締め出された、ログイン失敗の通知メールが大量に届いている、という場合は、外から総当たりの攻撃を受けている可能性があります。ロックの機能がそれを止めている状態なので、機能を外したままにしないでください。パスワードが漏れた心配があるなら、入れるようになったあとでパスワードを替え、プロフィールの「セッション」にある「他のすべての場所でログアウト」を押して、ほかの端末に残っているログイン状態も切っておきます。対策の全体はWordPressのセキュリティ対策にまとめています。

ログイン画面が出ない・真っ白・エラーが出る:プラグインとテーマを疑う

ログイン画面が真っ白になる、「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出る。プラグインやテーマの更新・追加、コードの書き足しのあとに起きたなら、プラグインかテーマの不具合が第一の候補です。まず、サイトの管理者のメールアドレスに、WordPressからエラーを知らせるメールが届いていないか確かめてください。届いていれば、メールのリンクから「リカバリーモード」でログインし、原因のプラグインを止められます。

メールが届かないときは、FTP かサーバーの管理画面のファイル管理の機能で、wp-content の中の plugins フォルダの名前を変えると、すべてのプラグインが止まり、ログインできるようになることがあります(WordPress.org のドキュメントで案内されている方法)。原因に見当がつくなら、そのプラグインのフォルダだけ名前を変える方が、問い合わせフォームなどほかの機能を止めずに済みます。止めたあとに原因を一つずつ探す手順と、テーマを疑うときの切り替え方は「このサイトで重大なエラーが発生しました」と出たときにまとめています。

「500 Internal Server Error」と出る場合、WordPress.org のドキュメントは、壊れた .htaccess(サーバーの動きを指示する設定ファイル)を最も考えられる原因に挙げ、FTPでその名前を .htaccess_old に変えて試すよう案内しています。名前を変えて直った場合は、管理画面の「設定」→「パーマリンク」を開いて「変更を保存」を押すと、WordPressが新しい .htaccess を作り直します。もとの .htaccess に、サーバー会社やほかの人が書き足した転送などの記述があったときは、それを書き写す必要があります。

サイトのURL設定を変えてから入れない:wp-config.php で戻す

管理画面の「設定」→「一般」にある「WordPress アドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」を変えた直後から入れなくなった、という形もあります。https への切り替えを証明書の準備より先にした、ドメインを打ち間違えた、www の有無を変えた、などです。一度ログアウトすると、管理画面からは直せなくなります。

WordPress.org の「サイトの URL の変更」の説明では、wp-config.php(WordPressの基本の設定ファイル)に2行を足して、正しいURLを指定する方法が案内されています。

  1. FTP などで wp-config.php をパソコンに保存し、編集前の複製を残しておきます。
  2. 「stop editing」(日本語版では「編集が必要なのはここまで」という趣旨)と書かれた行より上に、次の2行を足します。URLは自社のものに置き換え、https:// から書き、最後に「/」を付けません。
    define( ‘WP_HOME’, ‘https://example.co.jp’ );
    define( ‘WP_SITEURL’, ‘https://example.co.jp’ );
  3. 保存して、サーバーの同じ場所に上書きで戻します。
  4. ログイン画面を開き直して、入れるかを確かめます。

この2行があるあいだは、「設定」→「一般」の2つの欄は画面から変えられません。データベースの元の値は変わらないので、2行を消すと間違った値に戻ります。公式の説明も、これは最善の直し方とは限らないとしています。WordPressをサブディレクトリ(サイトの下のフォルダ)に置いているサイトでは、2つのURLがもともと違う値です。分からなければ自分で書き換えず、作った会社に確かめます。

403が出る・ブラウザの小窓でIDを聞かれる:サーバー側の制限

WordPressのログイン画面より手前で止められている場合は、WordPressではなくサーバーの側を確かめます。

症状考えられる原因確かめる先
ログイン画面の前に、小窓でIDとパスワードを聞かれるサーバーの「Basic認証」(ページに鍵をかける仕組み)設定した人。WordPressのパスワードとは別
「403 Forbidden」(アクセス禁止)と出るサーバーの攻撃防御の機能、接続元の制限、.htaccess の誤りサーバーの管理画面の設定、サーバー会社
サイト全体が開かない、サーバー会社の案内が出るサーバーやドメインの契約切れ契約の名義人、更新の案内のメール
「データベース接続確立エラー」の趣旨の表示wp-config.php の誤り、サーバーの障害サーバー会社の障害情報、wp-config.php

サーバー会社によっては、海外からの接続などを止める機能をはじめから有効にしています。出張先や、海外を経由する通信の仕組みを使っているときだけ入れない場合は、この機能を疑ってください。設定はサーバーの管理画面にあります。サーバーの契約の名義が制作会社のままで自社が入れない場合は、ドメインの名義が制作会社のままのときの考え方で、名義の整理から始めます。

自分で直してよい範囲と、頼んだ方がよい場面

作業判断
別のブラウザで試す、Cookie を消す、パスワードの再設定自分でやってよい。壊す心配はない
ロックが解けるのを待つ、別の回線で試す自分でやってよい
FTP でプラグインのフォルダの名前を変える手順どおりなら戻せる。バックアップがあると安心
wp-config.php、.htaccess の書き換え一文字の誤りでサイト全体が止まる。慣れていなければ頼む
phpMyAdmin でデータベースを書き換える頼む方がよい
制作会社しかアカウントを持っていない制作会社に頼む。あわせて自社の管理者を作ってもらう

急ぐかどうかは、公開されているサイトの見え方で決めます。ログインできないだけで、サイトは普段どおり表示され、お問い合わせフォームも動いているなら、困るのは「入れないあいだ更新が止まる」ことだけです。落ち着いて、上の順に確かめてください。サイトの表側まで真っ白になっている、エラーが出ている場合は、来た人が何も見られない状態なので、その日のうちに直す必要があります。

ファイルを触る前には、バックアップがあるかを確かめてください。バックアップの取り方と戻し方はWordPressのバックアップ方法にあります。プラグインやテーマの更新のあとに入れなくなったのなら、次からの更新の順番はWordPressのアップデート手順を参考にしてください。誰が管理者のアカウントを持っているのか分からない、制作会社と連絡がつかない、という段階なら、当社に相談することもできます。分かっている範囲の状況をお知らせください。

入れるようになったら:次に締め出されないための準備

アカウントとメールアドレスが一人の人に寄っていると、その人がいないときに誰も抜け出せません。入れるようになったら、次を済ませておきます。

  1. 管理者の権限を持つアカウントを、社内に二人置く。アカウントは人ごとに分け、一つを使い回さない(権限の分け方はWordPressのユーザー権限)。
  2. 各アカウントのメールアドレスと、「設定」→「一般」の管理者のメールアドレスを、会社で受け取れるアドレスにする。エラーの知らせも、パスワードの再設定のメールも、ここに届きます。
  3. ログイン画面のURL、FTP やサーバーの管理画面の入り方、使っているセキュリティ機能を、社内の決まった場所に書いておく。
  4. 制作会社に作ってもらったサイトなら、どのアカウントを誰が持っているかを一覧にしてもらう。引き継ぎで確かめることはホームページを引き継ぐ前ににもまとめています。

当社は、中小企業や士業のホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを引き受けています。「ログインできないまま、何か月も更新していない」という状態でも、お問い合わせからご連絡ください。

参考にした公式の説明

※手順と画面の名前は、2026年10月8日に上の公式の説明で確かめたものです。WordPressの版や、使っているテーマ・プラグイン、サーバーによって、表示や手順が違うことがあります。