名古屋のホームページ制作の相場と費用:公開料金表で比べた差の出どころ

名古屋の制作会社にホームページを頼もうとして料金を調べると、5ページ前後で20万円台という会社もあれば、50万円台という会社もあり、作った実績の総額を200万円台から載せている会社もあります。この記事は、名古屋や愛知で制作会社を探していて、手元の見積もりが高いのか安いのか、どこを比べればよいのかを知りたい中小事業者・士業事務所の方に向けて書いています。

当社は2026年10月3日に、名古屋市内に本社のある制作会社11社が自社サイトで公開している料金表を開き、ページ数、CMS(管理画面から文章を書き換えられる仕組み)、原稿、写真、公開後の月額の五つに分けて書き写しました。どこが高い安いを論じるための調べものではないので、会社名は出さず、A社からK社と呼びます。

先に結論を三つ書きます。

  1. 5ページ前後の小さな会社案内のサイトなら、11社のうち該当するプランを載せていた会社の最低額は、おおむね20万円台から50万円台に収まっていました(税込・税別・表記なしは各社のまま)。
  2. 同じページ数でも金額が分かれるのは、CMSが入っているか、原稿と写真を誰が用意するか、公開後に毎月いくら払う形か、の三つでした。公開後の費用は、0円から月38,500円まで、形もばらばらでした。
  3. 名古屋の制作費が全国より高い、あるいは安いと言える根拠は、当社が確かめた範囲にはありませんでした。項目ごとの単価は、当社が以前に確かめた県外の会社を含む4社の公開料金表と重なっていました。

名古屋の制作会社11社の公開料金表

「名古屋 ホームページ制作 相場」で検索すると、上位にはテンプレート型、セミオーダー型、フルオーダー型のように作り方で分けて、それぞれの価格帯を示す記事が多く並びます。全体の見当をつけるには便利ですが、手元の見積もりの一行ずつと突き合わせるには、もう一段細かい数字が要ります。

そこで、名古屋市内の会社の料金ページを開き、小さめのプランと上のプランの金額、ページ数、CMS、原稿と写真の扱い、公開後の費用を並べました。料金ページに書かれていないことは「記載なし」としています。書かれていないのは、その会社がしていないという意味ではありません。

会社制作費(ページ数)CMS原稿・写真公開後の費用
A社15万円(トップ+問い合わせ)/38万円(トップ+下層4ページ程度)/48万円〜(下層6ページ以上)。税の表記なし全プランでWordPress原稿作成・撮影は内容により変動(金額の記載なし)公開後2か月は無料で更新と監視、その後は有料の保守(金額の記載なし)
B社初回11万円+月1.1万円(10ページ相当、3年契約)/初回11万円+月3.3万円(20ページ相当、2年契約)。税込記載なし記載なし月額にサーバーと .com・.net のドメインを含む。軽いプランは更新月1回
C社16.5万円(1ページ)/33万円(4ページ)/49.5万円(4ページ+WordPress)。税の表記なしいちばん上のコースのみWordPress写真素材5枚まで含む、6枚目から1枚2,200円〜。原稿は記載なしサーバー年1.1万円〜(WordPressありは年1.65万円〜)、ドメイン年5,500円〜。更新の料金は記載なし
D社20万円〜(6ページ想定)/50万円〜(10ページ想定)/80万円〜(オリジナルデザイン)。税別記載なし記載なし月額0円(月額はオプション)。公開後の修正はその都度の契約
E社20〜40万円(5〜6ページ程度)/50〜80万円(10〜20ページ程度)/60〜150万円(ページ数の制限なし)。税の表記なし中のプランから更新の仕組みとブログ撮影は半日5万円〜。原稿は記載なしサーバー年7,500円〜1.7万円、ドメイン年5,000円〜1.5万円。分割払いのプラン(初期8万円+月2万円、2年)あり
F社22万円〜(自社のテンプレート)/66万円〜(全ページを個別にデザイン)。ページ数・税の表記なし上のプランでCMSを導入記載なしサーバー管理費 月7,700円〜(公開後の更新・管理を含む。ページの追加は別)
G社29.8万円(5ページ)/59.8万円(10ページ)。税別(税込は32.78万円、65.78万円)全プランでWordPress記載なし記載なし
H社35万円/110万円/185万円。税別。ページ数の記載なし記載なし記載なし保守 月38,500円〜(税込)
I社40万円〜(下層4ページ)/95万円〜(下層7ページ)〜240万円〜(下層15ページ)。税込WordPressの導入・初期設定 11万円〜原稿 1ページ1.65万円〜、撮影 2時間5.5万円〜保守 月5,500円〜(簡単な文章の修正や写真の差し替え)
J社40万円〜(1ページ)/56万円〜(5ページ〜)/94万円〜(8ページ〜)/140万円〜(10ページ〜)プランによりノーコードの作成ツールかWordPress下の三つのプランは原稿を依頼者が用意。原稿の作成は18万円、撮影は2時間6万円〜。いちばん上のプランは原稿と取材を含む保守・更新 月1万円〜
K社工程ごとの単価のみ(下の本文)。作った実績の総額は222万〜499万円(中央値331万円)。税抜WordPressの基本構築 11.2万円〜記載なし記載なし

金額は各社の料金ページの2026年10月3日時点の表記をそのまま写しています。料金は改定されることがあるので、検討するときは各社の最新の料金表を見てください。

一番上と一番下だけを見ると、15万円から総額の中央値331万円まで、20倍以上の開きがあります。ただし、これは同じものを比べた差ではありません。K社の実績の総額は、企画から公開までを一社で受ける規模のサイトの数字で、A社の15万円はトップページと問い合わせページだけの金額です。「名古屋の相場」と一口に言っても、まったく違う大きさのものが同じ言葉で探されている、というのが表を並べて最初に分かったことでした。

同じ大きさにそろえて、トップページと下層4〜5ページ前後のプランだけを見ると、A社38万円、C社33万円(CMSなし)または49.5万円(CMSあり)、D社20万円〜(6ページ想定)、E社20〜40万円、G社29.8万円(税別)、I社40万円〜(税込)、J社56万円〜でした。この範囲の中で金額が分かれる理由を、項目ごとに見ていきます。

同じページ数でも金額が分かれる三つのところ

CMSが入っているか

いちばん分かりやすい例はC社です。同じ4ページでも、WordPressなしのコースが33万円、WordPressとお知らせ・ブログの仕組みが入ったコースが49.5万円で、差は16.5万円でした。WordPressの導入を単価で載せている会社では、I社が11万円〜(税込)、K社が基本構築11.2万円〜(税抜)でした。

CMSがないサイトは、文章を一行直すのにも制作会社に頼むことになります。一方で、お知らせもブログも書く予定がなく、年に数回の修正で足りるなら、CMSの分を払わずに、修正をその都度頼む形のほうが安く済むこともあります。どちらがよいかは、公開後に自社で書き換える人がいるかで決まります。

J社のように、プランによってノーコードの作成ツール(専門知識なしで画面上でページを作れるサービス)とWordPressを使い分けている会社もありました。見積もりにCMSの名前が書かれていなければ、何で作るのか、公開後に自社で触れる範囲はどこまでかを聞いておきます。

原稿と写真を誰が用意するか

11社のうち、原稿を頼んだときの金額を載せていたのはI社とJ社の2社でした。I社は取材・執筆・編集・校正で1ページ1.65万円〜(税込)なので、5ページすべてを頼めば原稿だけで8.25万円〜になる計算です。J社は原稿の作成が18万円で、下の三つのプランは「原稿は依頼者が用意する」前提の金額でした。いちばん上の140万円〜のプランは、原稿と取材を含んでいます。

写真の撮影は、E社が半日5万円〜、I社が2時間5.5万円〜、J社が2時間6万円〜でした。C社は写真素材5枚までを制作費に含めていました。素材写真は手軽ですが、事務所や職人の顔が見えるページには使いにくいので、撮影を頼むかどうかは見積もりの前に決めておきたい項目です。

残りの会社は、原稿と写真について料金ページに書いていないか、A社のように「内容により変動」としていました。見積もりの段階で原稿と写真の扱いがはっきりしないまま進むと、制作の途中で「原稿はいつ頂けますか」と聞かれ、自社で書くか追加で頼むかをその場で決めることになります。当社の見立てでは、名古屋の会社どうしで比べたとき、5ページ前後のサイトの金額差は、デザインの単価より、この原稿と写真が入っているかどうかで説明できる部分が大きいと考えています。

公開後に、毎月いくら払う形か

公開後の費用は、五つの項目の中でいちばん形がばらばらでした。

  • 月額なし:D社は月額0円で、修正はその都度の契約。C社とE社は、サーバーとドメインの年額を載せ、更新の月額は載せていませんでした。
  • 保守の月額:I社が月5,500円〜(簡単な文章の修正や写真の差し替え)、F社が月7,700円〜(公開後の更新・管理を含む)、J社が月1万円〜、H社が月38,500円〜でした。A社は公開後2か月を無料とし、その後は有料の保守としていました。
  • 月額で払う形:B社は初回11万円に月1.1万円(3年契約)または月3.3万円(2年契約)、E社にも初期8万円と月2万円(2年)の分割のプランがありました。

月額で払う形は、最初の支払いが軽いぶん、契約期間の総額で見ると印象が変わります。B社の軽いプランは、初回11万円に月1.1万円の36か月分を足して50.6万円(税込)、E社の分割のプランは、初期8万円に月2万円の24か月分を足して56万円です。どちらも5ページ前後のプランを一括で払う会社の金額と同じくらいの水準になります。月額にサーバー、ドメイン、更新が含まれるかで、さらに比べ方が変わります。

保守の月額は、名前が同じでも中身が違います。I社の月5,500円〜は簡単な修正や差し替え、F社の月7,700円〜は更新・管理を含みページの追加は別、と書かれていました。保守の月額の内訳を各社の公開料金表で分けて比べた結果は、ホームページの保守費用の相場にまとめています。

名古屋のホームページ制作は、全国より高いのか安いのか

「名古屋の相場」と聞くと、地域ごとに決まった水準があるように感じられます。けれども当社は、名古屋の制作費が全国と比べて高い、または安いと示す公的な統計や業界団体の資料を、今回確かめられていません。そこで、項目ごとの単価を、当社が以前に確かめた4社の公開料金表(神奈川県、静岡県、東京都の会社を含む)と並べてみます。4社の数字はホームページ制作の費用と依頼前に決めることから引いています。

項目名古屋の会社の公開料金表4社の公開料金表(2026年10月2日確認)
CMS(WordPress)の導入I社 11万円〜(税込)、K社 11.2万円〜(税抜)、C社 コースの差で16.5万円50,000円〜132,000円
原稿(1ページ)I社 1.65万円〜(税込)14,300円〜30,000円
写真の撮影E社 半日5万円〜、I社 5.5万円〜、J社 6万円〜50,000円〜
トップページのデザインとコーディングI社 16.5万円〜(税込)、K社 デザイン20.48万円〜とコーディング19.2万円〜(税抜)デザイン57,200円〜110,000円、コーディング35,000円〜110,000円

WordPressの導入(I社とK社)と原稿の単価は、名古屋の会社の数字が4社の幅の中に収まり、撮影も同じくらいの水準でした。C社のコースの差16.5万円は4社の上限より少し上ですが、お知らせとブログの仕組みまで含んだ差です。トップページは、名古屋の中でもI社とK社で2倍以上の差があり、K社の単価は4社の幅より上にあります。ただし、K社は総額の中央値が331万円の規模のサイトを作っている会社で、名古屋の会社だから高いというより、作っているサイトの大きさが違うと読むほうが自然です。

11社と4社という数では、地域の差を言うには足りません。この比べ方から言えるのは、名古屋の会社だけが特別に高い単価や安い単価を付けている様子は、当社が見た料金表の範囲では見られなかった、ということまでです。見積もりが高いか安いかを判断するときは、「名古屋だから」より、どの項目が入っていて、それぞれいくらかで見るほうが確かです。

見積もりで確かめる項目

表を作るときにいちばん手間がかかったのは、各社の書き方がそろっていないことでした。手元の見積もりを比べるときも同じことが起きます。次の項目を、見積もりの中で探し、書かれていなければ聞きます。

  1. ページの数え方:「5ページ」にトップページと問い合わせページが入るか。A社の15万円は「トップ+問い合わせ」、I社の40万円は「下層4ページ」と書き方が違います。
  2. 「〜」の意味:「20万円〜」の「〜」がどういう場合に上がるのか。E社のように「20〜40万円」と幅で書く会社もあれば、下限だけを書く会社もあります。
  3. CMSの有無と、自社で書き換えられる範囲:お知らせだけか、本文のページも直せるか。操作の説明が含まれるか。
  4. 原稿と写真:誰が用意するか。頼むなら1ページあたりいくらか、撮影は何時間でいくらか。
  5. 税込か税別か:11社でも、税込、税別、表記なしが混じっていました。
  6. 公開後の費用:月額に何が含まれるか(サーバー、ドメイン、修正の回数、ページの追加)。最低の契約期間と、その期間で払う総額。
  7. 終えるとき:月額で払う形なら、契約期間が終わった後や途中でやめるときに、サイトとドメインがどうなるか。B社の料金ページには「4年目からは改めて提案する」とありましたが、終えるときの扱いは書かれていませんでした。

見積もりの読み方そのもの、ドメインの名義や著作権の扱いは、ホームページ制作の費用と依頼前に決めることで詳しく書いています。見積もりが妥当かどうかを、制作会社とは別の立場で見てほしいときは、愛知県や名古屋市の公的な窓口で無料で相談できます(愛知・名古屋の中小企業の相談窓口)。制作費に補助金を充てられるかどうかは、名古屋・愛知でホームページに使える補助金で2026年10月時点の公募状況を確かめています。

判断の材料として、当社の形も一段落だけ書きます。当社は、作ることより、作った後に問い合わせが来るようになるまで手を入れ続ける運営を月額でお引き受けしています。他社が作ったサイトもそのまま引き受け、料金は低く始めて、問い合わせが増えるにつれて上がる形です(料金)。上の表で言えば「公開後の費用」の列にあたる仕事が中心なので、制作費の安さで比べる相手というより、作った後を誰が担うかを決めるときの選択肢の一つです。

今日、自社で確かめられること

  1. 作りたいサイトのページを、トップ、会社案内、業務内容、問い合わせのように紙に書き出し、トップを含めて何ページになるかを数える。
  2. 公開後に自社で書き換えたいもの(お知らせ、料金、事例など)があるかを決める。あればCMSが要る。
  3. 原稿を自社で書けるページと、頼みたいページに分ける。頼むページの数に1ページあたりの単価を掛けて、原稿代の見当を出す。
  4. 手元に見積もりがあるなら、この記事の五つの項目(ページ数、CMS、原稿、写真、公開後の費用)に分けて、入っているものと入っていないものに印をつける。
  5. 候補の会社の料金ページを開き、税込か税別か、公開後の月額と最低の契約期間を書き写す。制作費に月額の36か月分を足した3年の総額で並べる。

この記事の数字の出どころは、次のとおりです。

  • 名古屋市内に本社のある制作会社11社が自社サイトで公開している料金ページ(2026年10月3日に当社が確認。会社名は伏せています)
  • 株式会社アシストプラス「ホームページ制作の費用と依頼前に決めること」(4社の公開料金表、2026年10月2日確認)