「LINE公式アカウント 集客」「LINE公式アカウント 料金」と調べている、地域の店や教室、事務所の方に向けた記事です。無料で始められると聞くけれど、どこからお金がかかるのか。友だちはどうやって増やすのか。始めたら新しいお客が来るのか。この三つを、LINEヤフー for Business の公式ページで確かめた事実と、当社の見立てに分けて書きます。料金と仕様は、2026年10月3日に公式ページで確認した内容です。
上位の解説記事の多くは、機能の一覧と「友だちを増やすコツ」を並べています。この記事では、通数の数え方を自社の友だちの数に当てはめる方法と、ホームページから友だちになった人をどう数えるか、それから公式の資料では確かめられなかったこと(配信頻度とブロックの関係、特定電子メール法との関係)を、確かめられなかったと書くところまでを中心にします。
この記事の結論
- 料金プランは三つで、月額は0円、5,000円、15,000円(いずれも税別)です。違いは毎月無料で送れる通数(200通、5,000通、30,000通)と、上限を超えて送れるかどうかで、使える機能に差はありません。
- 通数は「送った回数×送った友だちの数」で数えます。友だちが100人なら、月2回送るだけで無料の200通に届きます。一方、1対1のチャット、応答メッセージ、あいさつメッセージは通数に数えません。
- 友だちになるのは、店頭のQRコードやホームページのボタンなどで、すでに自社を知っている人が中心です。LINE公式アカウントは、知らない人を呼ぶ道具というより、一度来た人ともう一度つながる道具だと当社は見ています。
- ホームページから友だちになった人を数える方法は、LINE側の「追加経路」とホームページ側のアクセス解析の二つがあります。ただしLINE側の追加経路は、期間内に20以上の追加がないと数値が表示されません。小さな店では、ホームページ側と受付での聞き取りで補います。
- 配信頻度とブロックの関係を数字で示した公式の資料は、当社が確かめた範囲では見つかりませんでした。特定電子メール法がLINEのメッセージに及ぶかも、総務省のページとガイドラインには明記がありません。どちらも、確かめられた範囲だけを後半に書きます。
料金プランと、無料で送れる通数(2026年10月時点)
LINEヤフー for Business の料金プランのページに載っている内容をまとめると、次のとおりです。
| プラン | 月額固定費(税別) | 毎月の無料メッセージ通数 | 上限を超えた配信 |
|---|---|---|---|
| コミュニケーションプラン | 0円 | 200通 | できない |
| ライトプラン | 5,000円 | 5,000通 | できない |
| スタンダードプラン | 15,000円 | 30,000通 | できる(追加メッセージ。1通3円まで、税別) |
同じページのよくある質問によれば、初期費用はかからず、プランによって使える機能に差はありません。支払いは月払いのみで、年払いはありません。コミュニケーションプランとライトプランで無料の通数を使い切ると、その月はそれ以上配信できず、送るにはプランの変更が必要です。
追加メッセージの単価は、2026年10月1日に改定されました。公式のお知らせでは、月20万通までの利用は1通3円、20万通を超えた分は1通2.5円(いずれも税別)です。地域の店や事務所で月20万通に届くことは少ないと当社は見ているので、スタンダードプランで上限を超えたときは1通3円と考えておけば足ります。
通数は「送った回数×送った友だちの数」
料金プランのページは、「メッセージを送った回数」×「送った友だちの数」を「通数」として数えると説明しています。1回の配信には吹き出しを3つまで入れられます。つまり、月に何回、何人に送るかで、どのプランに収まるかが決まります。計算の例を挙げます。
| 友だちの数 | 月の配信回数 | 月の通数 | 収まるプラン |
|---|---|---|---|
| 150人 | 1回 | 150通 | コミュニケーション(200通まで) |
| 150人 | 2回 | 300通 | ライト(5,000通まで) |
| 800人 | 4回 | 3,200通 | ライト |
| 2,000人 | 4回 | 8,000通 | スタンダード(30,000通まで) |
数字は計算のための例です。無料の200通は、友だちが100人なら月2回、200人なら月1回で使い切ります。友だちが増えるほど、同じ回数でも通数は増えます。
チャット、応答メッセージ、あいさつメッセージは数えない
同じページは、通数に含まれないものとして、LINEチャットの送受信、応答メッセージ(決まった言葉に自動で返す設定)、あいさつメッセージ(友だちになったときに自動で送る最初の1通)、Messaging API の Reply API(システムと連携して自動で返信する仕組み)を挙げています。
ここは、使い方によって料金の見え方が大きく変わる点です。お知らせを一斉に送るのが主な使い方なら、友だちの数と回数で通数が決まります。一方、予約の受付や相談の窓口として、お客と1対1でやり取りするのが主な使い方なら、何往復しても通数は減りません。士業の事務所や、個別の予約が中心の教室では、無料のコミュニケーションプランのまま、相談の窓口として使い続ける形もありえる、と当社は見ています。
料金プランとは別にかかるもの
料金プランのページには、プランとは別のオプションとして、チャットPro オプション(月3,000円、税別)と、アカウントのIDを好きな文字列にできるプレミアムID(月100円または年1,200円、税別)が載っています。プレミアムIDは2026年12月1日に料金の改定が予告されているので、使う場合は公式のお知らせで改定後の金額を確かめてください。認証済アカウント(審査を通ったアカウント)の申請と利用には、料金はかかりません。
どのプランから始めるか(当社の見立て)
機能に差がない以上、最初は無料のプランで始め、通数が足りなくなった月にライトプランへ移る、という順番で困ることは少ないと当社は考えています。先に決めておきたいのは、プランより「月に何回、何を送るか」です。月1回のお知らせなら、友だちが200人を超えるまでは無料で収まります。月4回送るつもりなら、友だちが50人を超えた時点で無料の枠を超えます。
配信が届くのは、すでに友だちになった人だけ
LINE公式アカウントのメッセージは、友だちになった人に届きます。友だちになってもらうための公式の手段(次の節)を見ると、QRコード、URL、ホームページ用のボタン、店頭のポスターと、どれも自社をすでに知っている人が使うものです。まだ自社を知らない人に友だちになってもらう手段としては、有料の友だち追加広告があります。公式のマニュアルでは、友だち追加された場合にのみ料金が請求される仕組みで、認証済アカウントであることなどが条件です。
ここから当社の見立てです。地域の店や教室、事務所にとって、LINE公式アカウントは新しいお客を連れてくる入口というより、一度来た人、一度問い合わせた人ともう一度つながる道具です。小さな会社の集客で、既存のお客への連絡を「お金のかからない経路」の一つに数えたのは小さな会社の集客方法:お金をかける前にできることと、かけるならどこからでした。LINE公式アカウントは、その連絡をメールや電話より軽く届ける手段の一つと考えると、期待と結果がずれにくくなります。
相談の入口としての使われ方は、当社の調べた記録にも出ています。当社が2026年9月24日に地元の事業者のサイトを同じ項目で確かめた記録では、LINEで相談を受けると書いていたのは、工務店が24社中9、学習塾が24塾中9、行政書士が24事務所中5、税理士が24事務所中3でした(記録の詳細はホームページ集客の方法:検索・地図・広告・SNS・紹介でサイトが担う役割)。業種によって、LINEを一斉配信より相談の窓口として置いているところがある、ということです。
向いている使い方と、向いていない期待
| 業種の例 | 主な使い方(当社の見立て) | 通数への影響 |
|---|---|---|
| 飲食店、美容室、小売の店 | 来店した人へのお知らせ、クーポン、予約の受付 | 一斉配信の回数と友だちの数で決まる |
| 教室、学習塾 | 保護者への連絡、季節の講習の案内、体験の申込み | 案内の一斉配信は数える。個別の連絡はチャットなら数えない |
| 士業の事務所、工務店 | 問い合わせ前の気軽な相談の窓口 | 主にチャットなので、ほとんど数えない |
反対に、「アカウントを作れば新しいお客が増える」という期待は、当社の見立てでは外れやすいものです。友だちを増やす経路の多くは、店頭やホームページ、名刺といった、ほかの経路でできた接点の上に乗っているからです。
友だちを増やす経路:店頭・サイト・名刺
LINE公式アカウントの管理画面には「友だちを増やす」という項目があり、公式のマニュアルは次の手段を挙げています。
| 手段 | 公式の説明(要約) | 置き場所の例(当社の見立て) |
|---|---|---|
| QRコード | ダウンロードして、印刷物などからの友だち追加に使う | 会計の場所、名刺、領収書、チラシ |
| URL | シェア用の画像を選び、SNSやメールで送る | メールの署名、SNSのプロフィール |
| 友だち追加ボタン | HTMLをコピーして、ブログやホームページ、メールマガジンに貼る | ホームページの問い合わせ、予約、料金の各ページ |
| ポスター | 無償。店舗に貼る用。流入元とキャンペーンを設定すると経路を分けて見られる | 入口、待合、レジ横 |
| クーポンQRコード | 読み取るとクーポンが表示され、友だち追加後すぐ使える。有効期間が切れたクーポンでは追加できない | 期間を決めた店頭の企画 |
| ノベルティ | 有償。三角POP、ステッカーなど。認証済アカウントのみ購入できる | カウンター、ドア |
名刺は、一覧に項目としてはありませんが、QRコードが「印刷物などからの友だち追加」に使えるので、名刺にQRコードを刷る形になります。事務所や工務店のように、店頭より人に会う場面が多い業種では、名刺と見積書、領収書が店頭の代わりになる、と当社は見ています。
どの経路でも、当社が気をつけているのは「友だちになると何が届くか」を、追加する前に分かるようにすることです。QRコードの横に「月に一度、空き状況とお知らせを送ります」「予約と相談はここから送れます」と一行添えるだけで、友だちになる理由がはっきりし、届いたあとに「思っていたのと違う」となりにくい、と当社は考えています。同じ内容を、あいさつメッセージ(友だちになったときに自動で届く1通)にも書きます。
配信頻度とブロック:公式の資料で確かめられた範囲
「送りすぎるとブロックされる」とはよく言われます。ただ、当社がLINEヤフー for Business の料金ページ、マニュアル、公式のコラムを確かめた範囲では、配信頻度とブロックの増え方の関係を数字で示した記述は見つかりませんでした。「月に何回までならよい」という目安は、この記事では書きません。
公式の資料で確かめられたのは、次のことです。
- 管理画面の「分析」>「友だち」で、友だち追加数、ターゲットリーチ、ブロック数が見られる。初期表示は直近7日分で、日付を選べば最大397日分まで見られる(公式マニュアル「分析 – 友だち」)。
- あいさつメッセージは、友だちとして追加されたときだけでなく、ブロックが解除されたときにも自動で送られる(公式コラム「LINE公式アカウントの作り方」)。
ここから当社の見立てです。目安が公式にない以上、自社で数えるのが確かです。配信した日と内容を記録し、その日から数日のブロック数を「分析」で見ます。配信のたびにブロックが目立って増えるなら、回数か中身を変える合図です。回数は、送ることがあるときに送る、を基本にします。教室の休講や店の臨時休業のように、受け取った人が助かる知らせは回数に関係なく送り、売り込みだけの配信は間を空ける、という分け方です。
ホームページからの導線と、数え方
ボタンは、決める場面のページに置く
友だち追加ボタンは、HTMLを貼るだけでホームページに置けます。当社が置き場所として優先するのは、問い合わせ、予約、料金のページです。お客が「連絡しようか」と決める場面に、電話、フォームと並べてLINEを置きます。全ページの端に小さく置くより、そこで何ができるか(予約、相談、空き状況の確認)を添えて置くほうが、押した人が迷いにくいと当社は考えています。
LINEを相談の窓口にする場合も、フォームを外す必要はないと当社は見ています。LINEを使っていない人、文章で長く書きたい人もいるからです。フォームに置く項目の考え方は問い合わせフォームの項目と作り方に書きました。LINEのチャットで受け取った名前や相談の内容も個人情報なので、扱い方はフォームと同じに考える、というのが当社の運用です。
LINE側で数える:追加経路と、20件の壁
公式マニュアルによれば、「友だちを増やす」の画面で、計測したい経路(必須)、流入元、キャンペーンを入力して作成すると、その経路専用のURL・QRコード・ボタンが出ます。それを経由して友だちになった人は、設定した経路として「分析」>「友だち」>「追加経路」に数えられます。ホームページ用、店頭用、名刺用と経路を分けて作れば、どこから友だちになったかを分けて見られる仕組みです。
ただし、同じマニュアルには、選んだ期間内に経路、流入元、キャンペーンのそれぞれで20以上の流入がない場合は数値が確認できず、「その他」として集計されるとあります。友だちが月に数人ずつ増える店では、経路を分けても数字が出ないことがあります。
ホームページ側で数える:ボタンが押された回数
ホームページ側では、GA4(Google アナリティクス 4。Google の無料のアクセス解析)でボタンが押された回数を数えられます。GA4 の拡張計測機能の「離脱クリック」は、利用者が別のウェブサイトに移るリンクを押すたびに click というイベントを記録し、押したリンクの行き先(link_url)も残します(アナリティクス ヘルプ「拡張計測機能」)。友だち追加ボタンはLINEのアドレスに移るリンクなので、行き先で絞り込めば、どのページで何回押されたかが分かります。
押された回数は、友だちになった人数とは同じではありません。押したあとでやめる人もいるからです。当社は、GA4 の押された回数、LINE側の追加数、受付で「何をご覧になってご連絡いただきましたか」と聞いた答えの三つを並べて、大まかな流れをつかむ形にしています。紙からホームページに来た人をQRコードと専用のURLで数える方法はチラシ・ポスティングの効果と反響率に書いたので、店頭のQRコードを分けたいときはそちらも参考になります。
法律の点:特定電子メール法はLINEに及ぶか
広告や宣伝のメールには、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)の決まりがあります。既存のお客にメールで案内を送るときの決まりは、小さな会社の集客方法の「既存のお客への連絡」の節にまとめました。では、LINE公式アカウントのメッセージにも同じ決まりが及ぶのか。
当社が確かめられたのは、ここまでです。総務省の特定電子メール法のページは、法律の対象となる電子メールの通信方式を省令で定めているとし、いわゆるEメール(SMTP方式)のほか、携帯電話やスマートフォンなどの間で電話番号を使ってメッセージを送受信するサービス(SMSや、電話番号を用いてアプリでメッセージを送受信するサービス)も含まれると説明しています。一方、同じページと総務省の「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」には、LINEのようなSNSのメッセージ機能が対象かどうかの明記は見当たりませんでした。
LINE公式アカウントのメッセージがこの通信方式に当たるかどうかを、当社は判断できません。確かめたい場合は、総務省や消費者庁の窓口、弁護士に確認してください。
法律とは別に、LINE公式アカウントには利用者として守るルールがあります。LINE公式アカウントガイドライン(2026年9月30日更新)は、商用で使うときは常に広告の主体を明示すること、自社以外の第三者のための広告媒体として使わないこと、酒やたばこなど年齢制限のある商品はその年齢の利用者を配信対象に含めないことを求め、特定商取引法などの規制が適用される場合があるとしています。
今日、自社で確かめられること
- LINE公式アカウントで「何をするか」を一つ決めます。お知らせの一斉配信か、予約や相談の窓口か。窓口ならチャットは通数に数えないので、無料のプランで足りるかがすぐ分かります。
- 一斉配信をするなら、今の友だちの数(まだなら、半年後に見込む数)に月の配信回数を掛けて、200通、5,000通、30,000通のどこに入るかを計算します。
- あいさつメッセージを開き、「何が、どのくらいの頻度で届くか」が書いてあるかを見ます。書いていなければ一文足します。
- 店頭、名刺、ホームページのうち、友だち追加のQRコードやボタンがまだない場所を一つ選んで置きます。ホームページなら、問い合わせか予約のページからです。
- 次の配信の日と内容を記録し、その後数日の「分析」>「友だち」のブロック数を書き留めます。数回分たまれば、自社に合う頻度の手がかりになります。
LINEで知った人が、料金や頼み方を確かめに開くのはホームページです。その受け皿の整え方はホームページ集客の方法に、既存のお客から紹介を生む準備は紹介を増やす方法に書いています。
参照した資料:LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」「LINE公式アカウント 追加メッセージ料金改定のお知らせ(2026年10月1日)」、LINE公式アカウント マニュアル「友だちを増やす」「友だち追加広告」「分析 – 友だち」、公式コラム「LINE公式アカウントの作り方」「LINE公式アカウントの無料プランでできること」、LINE公式アカウントガイドライン、総務省「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」のページと「特定電子メールの送信等に関するガイドライン」、Google「アナリティクス ヘルプ 拡張計測機能」(いずれも2026年10月3日確認)。