GA4のアクティブユーザーとは:総ユーザー・新規ユーザーとの違いと見方

GA4(Googleアナリティクス4)のアクティブユーザーとは、Googleのヘルプの言葉では「指定した期間にサイトまたはアプリを利用したユーザーの数」です。GA4のレポートで「ユーザー」と書かれている数字は、基本的にこのアクティブユーザーを指します。これに対して、総ユーザー(ヘルプでは「合計ユーザー数」)は「期間中に何かしらの記録が残った人」すべて、新規ユーザーは「期間中に初めて来た人」です(2026年10月時点のGoogleのヘルプによる)。

小さな会社のサイトで使うなら、アクティブユーザーは「その期間にサイトに来た人の数の目安」と読めば足ります。ただし、同じ人でもスマートフォンとパソコンで来れば2人と数えられることがあり、社内の人が自社のサイトを開いた分も入ります。数字の大小で良し悪しを決めるのではなく、前の期間・経路ごと・問い合わせの記録と並べて読むものです。以下、それぞれの違い、GA4のどの画面で見るか、当社のサイトの実際の数字での読み方の順に書きます。

アクティブユーザー・総ユーザー・新規ユーザーの違い

Googleのヘルプ「[GA4] ユーザーに関する指標を理解する」では、ユーザーの数え方を4つに分けています。

指標ヘルプの定義(抜粋)ひとことで
アクティブ ユーザー数指定した期間にサイトまたはアプリを利用したユーザーの数来て、使った人
合計ユーザー数(総ユーザー)指定した期間にイベントをトリガーしたユニーク ユーザーの数何か記録が残った人すべて
新規ユーザー数指定した期間に first_open イベントまたは first_visit イベントがログに記録された、新しいユニーク ユーザーの数初めて来た人
リピーター指定した期間に、過去のセッションを 1 回以上開始したユニーク ユーザーの数前にも来たことがある人

first_visit は、GA4が自動で記録するイベント(サイトで起きた出来事の記録)の一つで、ヘルプによると、ユーザーがサイトを初めて訪問したときに記録されます。セッションは、1回の訪問のまとまりのことです(詳しくはGA4のセッションとはに書いています)。

どんな人が「アクティブ」と数えられるか

ヘルプでは、ウェブサイトの場合、次のどれかに当たるとアクティブユーザーとして数えられます。

  • エンゲージメント セッションがあった(10秒以上続いた、キーイベントが起きた、2ページ以上見た、のどれかに当たる訪問)。
  • first_visit イベントが記録された(初めて来た)。
  • engagement_time_msec(ページが画面の前面に出ていた時間の記録)が送られてきた。

つまり「アクティブ」といっても、じっくり読んだ人だけを数えているわけではありません。ページを開いて少しでも見ていれば、多くの場合アクティブに入ります。アクティブにならないのは、ヘルプの例でいえば「前に来たことのある人が、もう一度開いたものの、操作せずに10秒未満で離れた」ような場合です。この人は合計ユーザー数にだけ数えられます。

足し算しても合わない理由

4つの数字は、足したり引いたりしても合わないことがあります。これはGA4の故障ではありません。

  • 新規+リピーター ≠ 合計:期間中に初めて来て、期間中にもう一度来た人は、定義の上で新規ユーザーにもリピーターにも入ります。
  • 新規ユーザーがアクティブユーザーより多いことがある:ヘルプに「すべての新規ユーザーがアクティブであるとは限らないため、新規ユーザー数がアクティブ ユーザー数を超える可能性があります」とあります。
  • 小さな食い違い:ヘルプでは、新規ユーザー数とアクティブユーザー数は合計ユーザー数を超えないが、「しきい値などの要因により、これらの数値に差異が生じる可能性」があるとされています。
  • ページごとの人数を足しても全体にならない:同じ人がトップと料金のページを見れば、どちらの行にも1人と数えられます。サイト全体の人数は、表の合計の行で見ます。

GA4のどの画面で見るか

見る場所は3つです。期間は画面右上の日付で選べます。まずは「過去28日間」で十分です。

  1. 全体の人数:GA4を開いて最初に出るホームの画面に、アクティブユーザーの数がカードで出ます(当社の画面では、アクティブユーザー・イベント数・キーイベントの3つが並んでいました。カードの中身は使い方によって変わることがあります)。
  2. 新規とリピーター、合計ユーザー数:「レポート」→「集客」→「ユーザー獲得」を開きます。ヘルプによると、この表には新規ユーザー(新しいユーザー)、リピーター、合計ユーザー数などが並び、左の列はその人が最初に来た経路(「最初のユーザーの〜チャネル グループ」)です。
  3. ページごとの人数:「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開きます。ページごとの「表示回数」「アクティブ ユーザー数」「アクティブ ユーザーあたりのビュー」が並びます。

「ページとスクリーン」の表示回数とアクティブユーザーを割り算して、1人が何ページ読んでいるかを見る方法は、PVとユーザー数はどちらを見るかに書いています。この記事では、人数そのものの読み方に絞ります。

当社の28日間の数字で読んでみる

当社のサイトのGA4を、2026年10月8日に「過去28日間」(9月11日〜10月8日)で見た数字です。

項目数
アクティブユーザー113人
初めて来た人(first_visit を記録した人)109人
セッション(訪問の回数)225回
ページの表示(page_view)534回
経路が「Direct」(直接)の訪問189回(84%)

先に、この数字を読むうえでの注意を書いておきます。この期間、当社のサイトは作り直しの最中でした。当社や関係者が確認のために開いた分が、経路「Direct」に多く含まれていると当社はみています。社内の閲覧を除く設定は、まだしていません。ですから、113人を「113人のお客様候補が来た」とは読めません。

そのうえで、数字どうしを比べると次のことが分かります。

比べ方1:アクティブユーザーと「初めて来た人」

113人のうち109人に、初めて来たときの記録(first_visit)が残っています。ほとんどが期間中の「初めての人」です。一方で、訪問の回数は225回で、人数のおよそ2倍あります。外から来た人が28日のうちに2回、3回と来ることもあるので、これだけで決めつけはできません。ただ当社の場合は、社内や関係者が同じページを何度も開いて確かめていた分が混ざっている、という上の見立てのほうが当てはまるとみています(GA4の数字だけでは区別できません)。

また、同じ人でも、スマートフォンとパソコン、別のブラウザで開けば、別の人として数えられることがあります。

比べ方2:経路ごとに分けて見る

人数の合計だけでは、社内の閲覧とお客様の訪問を分けられません。経路で分けると、少し見えてきます。当社の場合、訪問225回のうち、Googleなどの検索から来た「Organic Search」は28回(12.44%)でした。社内の確認はふつう検索を通さずに開くので、外から来た人の動きに近いのはこちらだと当社はみています。人数を前の期間と比べるときも、全体の合計ではなく、この検索からの分を並べるほうが、お客様側の変化を拾いやすくなります。経路ごとの見方はセッションの記事に、DirectやUnassignedが何を指すかは「Direct」「Unassigned」とはに書いています。

比べ方3:ページごとの人数と、問い合わせの記録

当社のお問い合わせのページ(/contact/)は、28日間で表示25回、ユーザー20人、平均の滞在(エンゲージメント時間)12秒でした。20人がお問い合わせのページまで来たことは分かります。ただ、その20人のうち何人が実際に問い合わせたかは、ユーザー数からは分かりません。それを数えるのは受付の記録と、フォーム送信の記録です。送信の記録の読み方はGA4のイベント数とはに、当社のサイトでの実例とあわせて書いています。

数字は「何と比べるか」で決まる

「月にアクティブユーザーが何人いれば多いのか」という問いには、答えがありません。業種、商圏の広さ、サイトの目的で、必要な人数がまったく違うからです。比べる相手は、次の4つのどれかにします。

比べる相手分かること
同じ長さの前の期間、前年の同じ時期増えたか減ったか。季節の波がある業種は前年と比べる
経路ごと(検索、地図、SNS、直接など)どこから来る人が増えた・減ったか
ページごとどの入口に人が来ているか
受付の記録の問い合わせ件数人数の増減が、問い合わせの増減につながっているか

問い合わせの目標から、どのくらいの人数が要るかを先に見積もっておくと、「今の人数で足りているか」を判断できます。当社の問い合わせ目標からの逆算ツールは、目標の件数から必要なアクセス数と記事数を計算します。

社内の閲覧を数字から外すには

作り直しや更新の多い時期は、社内の閲覧が人数を押し上げます。GA4には、決めたIPアドレス(インターネットの接続元の番号)からの訪問を「内部トラフィック」として外す設定があります。「管理」の「データ ストリーム」で会社の回線のIPアドレスを内部トラフィックとして決め、「データフィルタ」で除外する、という流れです。画面ごとの手順と、「テスト」で確かめてから「有効」にする理由はGA4の「Direct」「Unassigned」とはにまとめています。IPアドレスで見分けるので、自宅や携帯の回線から開いた分は外れません。すでに集まった過去のデータもそのまま残り、当社のこの28日間の数字にも社内の分が含まれたままです。

放っておいてよい動き、確かめたほうがよい動き

見えたこと判断
アクティブと合計の差がわずか放っておいてよい
新規ユーザーがアクティブより多い放っておいてよい(定義上ありうる)
新規+リピーターが合計と合わない放っておいてよい(両方に入る人がいる)
Directの新規ユーザーが急に増えた社内の確認、テスト、作業の時期と重なっていないか確かめる
リニューアル後に人数が急に減ったGA4のタグ(計測の部品)が新しいページに入っているか確かめる
検索からの人数が数か月続けて減っているSearch Consoleで、どの言葉・どのページの表示が減ったかを見る

タグの抜けを疑う場面と、Search Consoleとの分担はサーチコンソールとGA4の違いに書いています。

アクティブユーザーが増えたら、次に見るもの

アクティブユーザーは、問い合わせまでの道の途中にある数字です。人数が増えても、問い合わせが増えなければ、会社にとってはまだ何も起きていません。人数が増えたときは、次の順に確かめます。

  1. 増えたのはどの経路か(社内の閲覧や一時的な紹介ではないか)。
  2. 増えた人が、料金や事業内容、お問い合わせのページまで進んでいるか。
  3. フォームの送信や電話番号のタップが増えているか。GA4でこれを数える準備はGA4で問い合わせを計測するに書いています。
  4. 受付の記録の問い合わせ件数が増えているか。数え方は問い合わせの数え方のとおりです。

当社は、ホームページの運営に加わり、問い合わせが来るまでを見ています。アクティブユーザーのような途中の数字は、問い合わせの記録と並べて「どこで止まっているか」を探すために使います。「人数は出ているが、どう読めばいいのか分からない」「社内の閲覧が混ざっていて判断できない」という場合は、相談するからお知らせください。

参考にした公式の説明

※定義と画面の名前は、2026年10月時点のGoogleのヘルプによるものです。GA4の画面や表示名は変わることがあります。当社の数字は、2026年10月8日に当社サイトのGA4で「過去28日間」を見たものです。