WordPressのファビコン設定:サイトアイコンのサイズと検索結果に表示されないとき

WordPressでファビコン(ブラウザのタブや検索結果に出る、サイトの小さな印の画像)を設定するには、「設定」→「一般」にある「サイトアイコン」で、縦横512ピクセル以上の正方形の画像を選びます。WordPress 6.4以前は「外観」→「カスタマイズ」→「サイト基本情報」の中です。画像を選べば、WordPressがホームページに必要なタグを自動で書き出すので、ファイルを自分で置いたりテーマを書き換えたりする必要はありません。

Googleの検索結果に出るかどうかは、その先の話です。Googleがホームページと画像の両方を読めること、正方形で48×48ピクセルより大きいこと、画像のURLを頻繁に変えないこと、が主な条件で、反映には数日から数週間かかることがあります。また、条件をすべて満たしても表示されるとは限らない、とGoogle自身が書いています。この記事では、設定の手順、画像の条件、検索結果に出るまでの流れ、出ない・古いままのときに見る順番を書きます。

Googleの条件は、2026年10月時点でGoogle 検索セントラルの「検索結果に表示されるファビコンを定義する」を、WordPressの手順はWordPress.orgの「Create a Favicon」を読んで確かめました。当社も2026年10月に自社サイトのファビコンを差し替えています。

ファビコンとサイトアイコン:WordPressでは同じものを指す

ファビコン(favicon)は、ウェブサイトに結びつけられた小さなアイコンです。WordPress.orgの説明では、ブラウザのアドレス欄やタブなどに表示され、スマートフォンではアプリのアイコンのように使われる、とされています。WordPressの管理画面ではこれを「サイトアイコン」と呼んでいます。呼び名が違うだけで、設定する場所は一つです。

よく混同されるのが「サイトロゴ」です。ロゴはページの上部などに表示される画像で、タブや検索結果には出ません。ロゴを設定したのにタブの印が変わらない、というときは、まずこの二つが別の設定であることを思い出してください。

WordPressでファビコンを設定する手順

WordPress.orgの説明では、サイトアイコンの設定場所はWordPress 6.5で「一般設定」に移りました。使っているWordPressの版で、入口が変わります。

WordPress 6.5以降:「設定」→「一般」

  1. 使う画像を用意し、メディアライブラリにアップロードする。正方形で、縦横とも512ピクセル以上。形式はPNGが推奨されています。
  2. 管理画面の「設定」→「一般」を開く。
  3. 「サイトアイコン」の欄で画像を選ぶボタンを押し、1で用意した画像を選ぶ。
  4. 画面下の「変更を保存」を押す。

WordPress 6.4以前:「外観」→「カスタマイズ」

「外観」→「カスタマイズ」→「サイト基本情報」を開き、「サイトアイコン」の下の画像を選ぶボタンから、同じく正方形・512ピクセル以上の画像をアップロードして選びます。最後に「公開」を押すまで反映されない点に気をつけてください。

ブロックテーマで「サイトロゴ」ブロックを使っている場合

サイトエディターでヘッダーなどに「サイトロゴ」ブロックを置いている場合、WordPress.orgの説明では、そのブロックの設定に「ロゴの画像をサイトアイコンとしても使う」選択肢があります。ロゴの画像を入れた後でないと出てきません。ただ、横長のロゴをそのままアイコンにすると、正方形に収めたときに小さく潰れやすくなります。当社の考えでは、ロゴとは別にアイコン用の正方形の画像を用意するほうが、仕上がりを決めやすくなります。

保存したら、ページのソースで確かめる

設定がページに出ているかは、ホームページをブラウザで開き、右クリックの「ページのソースを表示」で「rel=”icon”」を探すと分かります。WordPress.orgの開発者向け資料にある wp_site_icon の説明では、サイトアイコンを設定すると、次のタグが書き出されます。

書き出されるタグ画像の大きさ主な使われ方
link rel=”icon”32×32ピクセルブラウザのタブなど
link rel=”icon”192×192ピクセル大きめの表示が必要な場面
link rel=”apple-touch-icon”180×180ピクセルiPhoneなどでホーム画面に追加したとき
meta name=”msapplication-TileImage”270×270ピクセルWindowsのタイル表示

つまり、512ピクセル以上の画像を1枚選ぶと、WordPressがこれらの大きさに縮めた画像を作り、タグを書いてくれます。「rel=”icon”」が一つも見当たらなければ、設定が保存されていないか、テーマやプラグインがこの書き出しを止めています。WordPressだけが書き出していれば、「rel=”icon”」は32×32と192×192の二つで、どちらも同じ画像から作ったものです。それとは別の画像を指す「rel=”icon”」が混じっている場合は、テーマ独自のファビコン欄やプラグインでも画像を指定している可能性があります。どれが効いているか分かりにくくなるので、指定する場所は一つにそろえるのが当社のやり方です。

なお、サイトアイコンを設定していないWordPressのサイトでは、「/favicon.ico」へのアクセスがWordPressのロゴ画像に転送される作りになっています(WordPress 5.4で入った do_favicon の動き。サーバーに実物の favicon.ico が置いてある場合はそちらが先に返ります)。タブにWordPressのマークが出ているときは、まずサイトアイコンが未設定でないかを見てください。

サイトアイコンのサイズと画像の条件:WordPressとGoogleで違う

「サイトアイコン サイズ」で調べると、いくつもの数字が出てきます。公式の説明に書かれているのは、次の範囲です。

項目WordPress.org(サイトアイコン)Google(検索結果のファビコン)
形正方形正方形(縦横比1:1)
大きさ縦横とも512ピクセル以上最小8×8ピクセル。さまざまな場所できれいに見えるよう、48×48ピクセルより大きいものを推奨
形式PNGを推奨BMP、GIF、ICO、PNG、JPEG、PPM、TIFFに対応
そのほか—サイトのブランドを表すものにする。URLを頻繁に変えない

WordPressで512×512ピクセル以上のPNGを選べば、Googleの条件の大きさと形式も満たします。WordPressが書き出す192×192ピクセルの画像も、Googleの推奨する48×48ピクセルより大きいものです。

「48の倍数にする」という説明を見かけることがありますが、2026年10月時点のGoogleの説明にあるのは「最小8×8ピクセル」と「48×48ピクセルより大きいものを推奨」の二つで、48の倍数という条件は書かれていません。古い記事を読んで画像を作り直す前に、いまの公式の文面を一度見ておくと迷いが減ります。

よくある間違い:横長の画像を選んで、切り抜きで端が欠ける

正方形でない画像を選ぶと、WordPressは正方形に切り抜く画面を出します。横長のロゴを選ぶと、社名の両端が切れたり、中央の一部だけが残ったりします。先に画像編集ソフトなどで正方形の画像を作ってから選ぶほうが、仕上がりを自分で決められます。

小さく表示されたときに読めるか(当社の見立て)

ここからは公式の決まりではなく、当社の考え方です。ファビコンは、タブでも検索結果でも、指先ほどの大きさで表示されます。512ピクセルの画面上ではきれいに見えた画像も、そこまで縮めると別物になります。判断の基準は「32×32ピクセルに縮めたときに、何の印か分かるか」です。

  • 社名をすべて入れたロゴは、縮めると文字が潰れて読めません。社名の頭文字だけ、またはロゴの中の記号だけを大きく置く形のほうが、小さくても形が残ります。
  • 細い線や小さな文字は消えます。線は太めに、文字は1〜2字までが目安です。
  • 背景を透明にすると、タブや検索結果の背景色によっては見えにくくなることがあります。会社の色で塗った正方形の上に白抜きの頭文字を置くなど、背景ごと作っておくと、どこに出ても見え方が安定します。
  • 写真は縮めると何が写っているか分からなくなるので、ファビコンには向きません。

確かめ方は簡単で、作った画像を画像編集ソフトなどで32×32ピクセルに縮めて保存し、等倍で見てみます。もう一つは、設定した後に自分のサイトをタブで開き、ほかのサイトのタブと並べて見ることです。並べたときに自社のタブがどれか一目で分かれば、役目は果たしています。

ファビコンがGoogleの検索結果に出るまでの流れ

検索結果に出るファビコンは、WordPressの設定画面からGoogleに直接届くわけではありません。Googleの説明をもとに流れを書くと、次のとおりです。

  1. ホームページのHTMLの頭の部分に、ファビコンの場所を示すタグ(link rel=”icon” など)がある。WordPressのサイトアイコンを使えば、この部分は自動で書かれます。
  2. Googlebot(Googleがページを読みに来る仕組み)が、ホームページを読む。
  3. 画像用のGooglebot(Googlebot-Image)が、タグに書かれたファビコンの画像を読む。
  4. Googleが処理して、検索結果の表示に反映する。Googleの説明では、読みに来るまでに数日から数週間かかることがあります。

Googleが見るのはホームページのタグだという点が大事です。個々の記事のページだけ別の画像を指定しても、検索結果のファビコンには使われません。Googleの説明では、ファビコンはサイトにつき一つで、サイトはホスト名(URLの「https://」の後ろ、最初の「/」までの部分)で区別されます。たとえば「blog.example.com」のようなサブドメインは別のサイトとして扱われ、別のファビコンを持てます。一方、「example.com/news」のように「/」の後ろで分けた部分は、元のサイトのファビコンを共有します。

Googleが早く読みに来るよう促したいときは、Search Console(Googleが無料で出している、検索での見え方を確かめる道具)のURL検査で、ホームページのインデックス登録をリクエストできるとGoogleは書いています。手順はインデックス登録をリクエストする方法にまとめています。リクエストしても、反映の時期を決められるわけではありません。

ファビコンが検索結果に表示されない・古いままのときの確かめ方

表示されないときは、上の流れを手前から順にたどると、どこで止まっているかが分かります。当社は次の順番で見ています。

順番見るところこうなっていたら
1ホームページのソースに「rel=”icon”」があるか無ければ、サイトアイコンが保存されていないか、テーマやプラグインが書き出しを止めている
2タグに書かれた画像のURLを、ブラウザで直接開けるか開けない、エラーになる、正方形でない画像が出る場合は、画像を選び直す
3robots.txt(検索エンジンに読んでよい場所を伝えるファイル)で、画像の置き場所やホームページを止めていないか画像の置き場所が読み込み禁止になっていると、Googlebot-Imageが画像を読めない
4ホームページがGoogleに登録されているか(Search ConsoleのURL検査)ホームページ自体が登録されていなければ、ファビコン以前の問題として先に直す
5設定してから何日たったか数日から数週間かかることがある。1週間ほどで判断しない
6画像のURLを何度も変えていないかGoogleはURLを頻繁に変えないよう求めている。差し替えを繰り返さない

3の robots.txt は、ブラウザで「自社のサイトのURL/robots.txt」を開くと中身を見られます。「Disallow:」の後ろに、画像のURLの途中にある部分(WordPressなら多くは「/wp-content/uploads/」)が書かれていないかを見てください。公開前に検索に出さないための設定や、メンテナンス中の画面、パスワード制限がホームページにかかったままになっている場合も、Googleはホームページを読めません。

4でホームページが登録されていない、またはSearch Consoleに理由が表示されている場合は、表示ごとの対処をGoogleにインデックスされない原因の見分け方に書いています。

差し替えたのに古いファビコンのまま:自分の画面か、Googleか

「古いままに見える」ときは、どこで古いのかを先に分けます。ブラウザのタブで古いままなら、まず自分の手元を疑います。ブラウザやキャッシュ(一度読んだデータを保存して使い回す仕組み)のプラグインが、古い画像を持ち続けていることがあるからです。別の端末や、閲覧履歴を残さない画面(シークレットウィンドウなど)で開いて新しい画像が出るなら、サイトの設定は反映されています。キャッシュの消し方と順番はWordPressで変更が反映されないときにまとめています。

ブラウザでは新しいのに検索結果だけ古い場合は、Googleがまだホームページを読み直していないと考えるのが自然です。1〜3を確かめて問題がなければ、URL検査でホームページの登録をリクエストし、あとは待ちます。差し替えを急いで何度も画像を変えると、そのたびにURLが変わり、かえって落ち着くまで時間がかかる、というのが当社の見方です。

条件を満たしていても、出ないことはある

Googleは「すべてのガイドラインを満たしていても、ファビコンが検索結果に表示されるとは限らない」と書いています。また、わいせつな画像や憎悪を示す記号など、不適切と判断したものは表示せず、既定のアイコンに置き換える、ともしています。上の1〜6に問題がなく、数週間たっても出ない場合は、それ以上の手立ては公式には示されていません。Googleのページの下にある意見の送信欄から知らせることはできますが、個別の対応は約束されていません。

検索結果では、ファビコンのほかにサイト名や題も表示されます。題がつけたものと違って出る、途中で切れる、といった場合の考え方はtitle タグの書き方に書いています。

今日、自社で確かめられること

  1. 自社のサイトをブラウザのタブで開き、WordPressのマークやブラウザの既定の印になっていないか、ほかのタブと並べて自社だと分かるかを見る。
  2. WordPressの「設定」→「一般」(6.4以前は「外観」→「カスタマイズ」→「サイト基本情報」)を開き、サイトアイコンに正方形で512ピクセル以上の画像が入っているかを確かめる。
  3. ホームページのソースを表示して「rel=”icon”」を探し、別の画像を指すものが混じっていないか、書かれた画像のURLを開けるかを確かめる。
  4. 「自社のサイトのURL/robots.txt」を開き、画像の置き場所やホームページを読み込み禁止にしていないかを見る。
  5. 社名で検索し、検索結果に自社のファビコンが出ているかを見る。出ていない、または古いままなら、設定した日を書き残し、Search ConsoleのURL検査でホームページの状態を確かめる。
  6. これから画像を作り直すなら、32×32ピクセルに縮めて等倍で見て、何の印か分かるかを確かめてから設定する。