GA4(Googleアナリティクス4)でページごとのPV(ページビュー)を見るには、左のメニューの「レポート」から「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開き、表の「表示回数」の列を見ます。GA4ではPVにあたる数字を「表示回数」と呼び、ヘルプでは「閲覧されたスクリーンやページの数」で、同じページが繰り返し表示された場合も数える、と説明されています(2026年10月時点のアナリティクス ヘルプで確かめた内容です)。
手順そのものは数クリックですが、読み違えやすいところが三つあります。表の左端が「ページパス」(URLの住所の部分)なのか「ページタイトル」(ページの題)なのか。題を変えたページが二行に分かれていないか。1ページの推移を見るときに、ほかのページの数字が混ざっていないか。この記事では、ページ別の表示回数・ユーザー・平均エンゲージメント時間の見方と、特定のページの推移を見る手順を、この三つの読み違いに沿って書きます。
ページごとの表示回数を見る手順
- GA4を開き、左のメニューで「レポート」を押します。
- 「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を押します。見当たらないときは、レポートの並びから外されている可能性があります。ヘルプでは、編集者以上の役割の人がメニューに戻せるとされています。
- 右上の日付を押して期間を選び、「適用」を押します。まずは「過去28日間」か、先月の1日から末日までで足ります。
- 表の左上のディメンション名(表の左端の列が何で分かれているかを示す名前)を確かめます。「ページパスとスクリーン クラス」ならURLで、「ページタイトルとスクリーン クラス」なら題で、ページが分かれています。
- 「表示回数」の見出しを押し、多い順に並べます。上から5〜10行が、その期間によく見られたページです。
表の一番上の行は、期間全体の合計です。ヘルプによると、期間を変えると、ほかのレポートもその期間で表示されます。変えた期間は自分の画面だけのもので、同じGA4を見ているほかの人には反映されません。
表に並ぶ数字の意味
「ページとスクリーン」の表に並ぶ主な指標を、ヘルプの説明に沿って整理します。
| 列の名前 | ヘルプの説明(要旨) | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 表示回数 | 閲覧されたページの数。同じページが繰り返し表示された場合も数える | 以前のPVにあたる。1人が3回開けば3 |
| アクティブ ユーザー数 | サイトにアクセスした個別のユーザーの数 | 行ごとの人数を足しても全体の人数にはならない |
| アクティブ ユーザーあたりのビュー | アクティブ ユーザー1人あたりの表示回数の平均 | 同じ人が何度も開くページで大きくなる |
| 平均エンゲージメント時間 | ページが画面の前面にあった時間の合計を、アクティブ ユーザー数で割った値 | 1回の訪問あたりではなく、1人あたり |
| イベント数・キーイベント | そのページで起きた出来事の回数と、大事な出来事として印を付けたものの回数 | 印を付けていなければキーイベントは0のまま |
アクティブ ユーザー数の行を足し算しないのは、同じ人がトップと料金のページを見れば、どちらの行にも1人と数えられるからです。人数の数え方の違いはGA4のアクティブユーザーとはに書いています。
平均エンゲージメント時間は、ページを開いていた時間ではなく、画面の前面に出ていた時間です。お問い合わせのページのように数秒で用が済むページは短く出ても不自然ではありません。時間の読み方はGA4で滞在時間を見るにはにまとめています。
なお、ヘルプに載っているこのレポートの指標の一覧には、セッション(1回の訪問のまとまり)は入っていません。「何回の訪問があったか」を見る画面は「トラフィック獲得」で、表示回数とセッションの違いはGA4のセッションとはに書いています。
ページパスで見るか、ページタイトルで見るか
ヘルプでは、このレポートの表を分ける切り口(ディメンション)として、「ページパスとスクリーン クラス」「ページタイトルとスクリーン クラス」「ページタイトルとスクリーン名」「コンテンツ グループ」「ホスト名」が挙げられています。ウェブサイトだけを測っているなら、「スクリーン クラス」「スクリーン名」の部分はアプリ用なので気にしなくてかまいません。
切り替える手順
- 表の左上にあるディメンション名の右の下向きの矢印を押します。
- 一覧から「ページパスとスクリーン クラス」または「ページタイトルとスクリーン クラス」を選びます。
- もう一つの切り口を足したいときは、ディメンション名の横の「+」を押して選びます。ヘルプでは、この2つ目のディメンションは一時的なもので、レポートから移動すると外れるとされています。
二つの違い
| ページパス | ページタイトル | |
|---|---|---|
| 何が出るか | ドメインより後ろの部分(例:/ryokin/)。「/」はトップページ | ページの<title>に書かれた題 |
| 向いている用事 | 1ページの推移を長い期間で追う、題を変えたページの前後を比べる | 表をぱっと見て、どの記事か分かるようにする |
| 読み違えやすい場面 | URLを変えると、変える前と後で別の行になる | 題を変えると別の行になる。同じ題の別ページは一つの行にまとまる |
ヘルプによると、ページパスはURLのドメインより後ろの部分から取られ、ページタイトルはHTMLの<title>タグから取られます。当社は、毎月の確認はページパスで行い、どの記事か分かりにくい行だけタイトルに切り替えて確かめる、という使い分けで足りると考えています。パスは題を変えても変わらないので、同じページの数字が一つの行にまとまるからです。
読み違えやすい場面
題を変えたページが、ページタイトルでは二行に分かれる
ページタイトルは、ページが表示されたときの<title>から記録されます。そのため、題を変えたページは、ページタイトルで見ると変える前の題の行と変えた後の題の行に分かれます。期間に変更日をまたぐと、どちらの行も「前より減った」ように見えます。検索結果で押されやすい題に付け替えたあとに効果を確かめたいときこそ、ページパスに切り替えて一つの行で見てください。
逆に、別々のページに同じ題が付いていると、ページタイトルでは一つの行にまとまってしまいます。ページを複製して題を直し忘れた場合のように、題が重なりやすいときは、ページパスで見るほうが確かです。
URLのパラメータが付いたアクセスは、切り口によってまとまり方が違う
チラシのQRコードやLINEで配ったリンクには、末尾に「?utm_source=…」のようなパラメータ(URLの「?」から後ろに付く目印)が付いていることがあります。GoogleのAPIの説明では、「ページパス」はホスト名と「?」の間の部分とされているので、パラメータが違っても同じページなら同じ行にまとまります。
一方、GA4には「?」から後ろまで含む「ページパス + クエリ文字列」や、URL全体を表す「ページの場所」というディメンションもあります。探索レポートなどでこちらを使うと、同じページがパラメータごとに別の行に分かれ、1行あたりの表示回数が小さく見えます。ページ別の合計を知りたいときは、まずページパスで見ます。どの配布物から来たかを分けて見たいときは、ページではなく流入元のほうで見るのが筋です。
同じパスでも、別のドメインの分が混ざることがある
ページパスはドメインより後ろの部分なので、www の有無や、確認用の別のドメインで同じ計測IDを使っていると、同じパスの数字が一つの行に合算されます。表示回数が思ったより多いページがあれば、「+」で「ホスト名」を2つ目のディメンションに足すと、どのドメインで表示されたかが分かれて見えます。
数が小さいうちは、1ページの上下で判断しない
当社のサイトは、2026年9月18日〜10月15日の28日間で、セッションが228、そのうち検索から来た訪問(Organic Search)が36でした。この規模だと、記事1本あたりの表示回数は小さくなりやすく、数人の出入りで増えたり減ったりします。ここからは当社の見立てですが、表示回数が一桁から二桁前半のページは、1か月の増減で判断せず、3か月ほど並べて向きを見るほうが読み違いが少なくなります。社内の人が確認のために開いた分が混ざっていないかも、先に考えておく必要があります。
特定のページの推移を見る手順
料金のページだけ、題を変えた記事だけ、のように1ページの推移を見るときは、レポートにフィルタをかけてほかのページを隠します。ヘルプにある手順は次のとおりです。
- 「ページとスクリーン」の上部にある「+ フィルタを追加」を押します。
- 条件が「次を含む」になっていることを確かめます。
- ディメンションで「ページパスとスクリーン クラス」を選びます。
- ディメンションの値で、見たいページのパス(例:/ryokin/)を選びます。
- 「OK」→「適用」を押します。グラフも表も、そのページの数字だけになります。
ここで題ではなくパスを選ぶのは、上に書いたとおり、題を変えた前後の数字を一つにまとめるためです。
グラフの単位と期間の比較
- 折れ線グラフの右上のプルダウンで、「日」「週」「月」を切り替えられます。数の小さいページは「週」か「月」にすると、曜日の波に惑わされにくくなります。
- 右上の日付で「比較」をオンにすると、「前の期間」「前の期間(同じ曜日)」「前年」と並べて見られます。題や本文を直したページは、直した日をはさんで同じ長さの期間を比べます。
- ヘルプによると、日付は変えられますが、特定の期間をレポートに保存して固定することはできません。毎月同じ比べ方をするなら、期間の決め方(例:毎月1日に前月分を前々月と比べる)を社内で決めておきます。
右上の比較のアイコンからは、国やプラットフォームなどの条件で分けたデータを色分けして並べる「比較」も作れます。ヘルプによると、別のレポートに移ると「すべてのユーザー」以外の比較は外れます。保存できる場合は、プロパティにアクセスできる全員が使えるようになります。小さな会社のページ別の確認では、まずフィルタと期間の比較で足ります。
「このページを読んだ人が、次にどこへ進んだか」まで見たいときは、標準のレポートではなく探索レポートの「経路データ探索」を使います。作り方はGA4の探索レポートの作り方に書いています。
小さな会社が月に一度見て決めること
ここは当社の見立てです。ページ別の表示回数は、多い少ないを眺めるより、「どのページに手を入れるか」を決める材料として使うと役に立ちます。月に一度ページパスで見るなら、当社は次の四つで足りると考えています。
| 見るところ | 決めること |
|---|---|
| 表示回数の上位5〜10ページ | よく読まれているページの最後に、次に読むページや問い合わせへの案内があるかを確かめる |
| 料金・事業内容・進め方など、問い合わせの手前のページ | 前の月や3か月前と比べて減っていれば、そこへつながる記事やメニューを見直す |
| 先月新しく公開したページ | 表に出てきているか。出ていなければ、検索に出ているかをSearch Consoleで確かめる |
| 題や本文を直したページ | 直した日をはさんで、パスで同じ長さの期間を比べる |
表示回数が増えたことは、問い合わせが増えたことと同じではありません。当社は、問い合わせの件数は社内の受付の記録で数え、ページ別の数字はその理由を探すときに横に並べています。GA4のどの画面を何のために見るかの全体は、GA4とはにまとめています。
今日、自社で確かめられること
- 「レポート」→「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を開き、表の左上のディメンションがページパスかページタイトルかを確かめる。
- 期間を先月にし、表示回数の多い順に並べて、上位5ページを書き出す。
- 料金や事業内容のページに「+ フィルタを追加」でパスの条件をかけ、グラフを「週」にして、ここ数か月の向きを見る。
- 最近、題を変えたページがあれば、ページタイトルで二行に分かれていないかを見て、比べるときはパスで見る。
- 表示回数が思ったより多いページに「ホスト名」を足し、別のドメインの分が混ざっていないかを確かめる。
参考にした公式の説明
- アナリティクス ヘルプ「[GA4] ページとスクリーンのレポート」
- アナリティクス ヘルプ「[GA4] 詳細レポートのディメンションを変更する」
- アナリティクス ヘルプ「レポートで期間の変更と比較を行う」
- アナリティクス ヘルプ「[GA4] レポートに比較を適用する」
- Google Analytics Data API「API Dimensions & Metrics」(ページパス、ページパス + クエリ文字列、ページの場所の定義)
※画面の名前と手順は、2026年10月時点のGoogleのヘルプで確かめたものです。GA4の画面や表示名は変わることがあります。当社の数字は、当社サイトのGA4で2026年9月18日〜10月15日の28日間を見たものです。