GA4(Googleアナリティクス4)のリアルタイムは、直近30分間にサイトで起きたことを見る画面です。左のメニューの「レポート」→「リアルタイム」で開き、過去30分間と過去5分間のユーザー数、開かれたページ、起きたイベント(ページの表示やフォームの送信などの出来事)が分単位で並びます。データは通常数分で出ますが、Googleはこの画面を「ベスト エフォート型」としていて、遅れや途切れはあり得るとしています(2026年10月時点のアナリティクス ヘルプで確かめた内容です)。
計測が動いているかは、社内の回線につながっていないスマートフォンで自社サイトを開き、リアルタイムに自分の閲覧が出るか、問い合わせフォームから試しに送って送信のイベントが出るかで確かめます。出ないときは、①測定ID、②タグの重複、③広告ブロック、④同意バナー、⑤データフィルタとログイン中の除外、の順に見ると原因を絞りやすくなります。通常のレポートに出るまでは数時間から1日以上かかるので、リアルタイムに出ていれば、その日のうちにレポートが空でも慌てる必要はありません。
GA4をこれから入れる場合の手順はGA4の設定方法にまとめています。この記事は、入れたあとに「本当に数えているか」を確かめる場面に絞って書きます。
リアルタイムで見られること、見られないこと
ヘルプ「[GA4] リアルタイム レポート」に書かれている、画面に並ぶカードは次のとおりです。
| カードの中身 | 分かること |
|---|---|
| 過去30分間・過去5分間のユーザー数(分単位) | いまサイトを使っている人がいるか |
| 最初のユーザーの参照元・メディア・キャンペーンなどごとのユーザー数 | その人が最初にどこから来たか(制限あり。下に書きます) |
| オーディエンスごとのユーザー数 | 自分で作った利用者のまとまりごとの人数 |
| ページタイトル(またはスクリーン名)ごとの表示の数 | どのページが開かれたか |
| イベント名ごとのイベント数 | page_view(ページの表示)や問い合わせの送信などが起きたか |
| イベント名ごとのキーイベント数 | 大事な出来事として印を付けたイベントが起きたか |
| ユーザー プロパティごとのユーザー数 | 利用者の属性を自分で送っている場合だけ使う |
計測を確かめるのに使うのは、ユーザー数、ページごとの表示の数、イベント名ごとのイベント数の三つで足ります。見るときに気をつけることも、ヘルプに書かれています。
- 30分より前のことは見られません。昨日や今朝の分は、通常のレポートで見ます。
- 最初のユーザーの参照元のカードには、すでにいるユーザーしか出ません。新しいユーザーや、まだ処理の済んでいないユーザーは含まれないとされています。初めて使う端末で試すと、ページやイベントには出るのに、参照元のカードには出ないことがあります。
- どこから来たかの分析は限られていて、正確なところは「集客」のレポートで見るよう案内されています。
- 各カードは700行までで、種類の多い項目では一部が「(other)」にまとめられることがあります。
- データが出ないときは、その30分にサイトを使っている人がいない可能性がある、とヘルプは書いています。アクセスの少ないサイトでは、0人の時間帯は珍しくありません。
URLで見たいときは「リアルタイム ページ」
レポートのメニューには「リアルタイム ページ」という別の画面もあります。ヘルプ「[GA4] リアルタイム ページ レポート」によると、過去30分間の合計の表示回数とユーザー数、分単位の棒グラフ、ページパス(URLのドメインより後ろの部分)ごとの表が出ます。比較やフィルタは使えません。どのURLが開かれたかで確かめたいときは、こちらのほうが読みやすくなります。題ではなくURLで見る利点は、GA4でページごとのPVの見方に書いています。
どちらの画面も左のメニューの「レポート」から開きます。見当たらないときはメニューから外されている可能性があり、ヘルプでは編集者以上の役割の人が戻せるとされています。見るだけなら、そのプロパティにアクセスできる人は誰でも見られます。
自分のアクセスがリアルタイムに出るかを確かめる手順
パソコンでGA4のリアルタイムを開いたまま、別の端末で自社のサイトを開きます。当社が確かめるときの手順は次のとおりです。
- 確かめに使う端末を決めます。会社のWi-Fiにつながっていないスマートフォン(モバイル回線)で、WordPressにはログインしていない状態にします。後の章で書く、社内の除外やログイン中の除外に当たらないようにするためです。
- パソコンでGA4を開き、「レポート」→「リアルタイム」を表示します。画面上部のプロパティ名が、確かめたいサイトのものかを見ます。
- スマートフォンで、ふだんあまり見られないページ(会社概要や特定の記事など)を開き、2〜3ページ移動します。ほかの人の閲覧と見分けやすくするためです。
- 1〜2分待ちます。ヘルプのタグ設定のトラブルシューティングでも、サイトを開いてから約1分待ってリアルタイムで確かめるよう案内されています。
- 過去30分間のユーザー数が1以上になり、ページのカードに開いたページの題が出て、イベントのカードに page_view が出ていれば、計測は動いています。
閲覧の多い時間帯で自分を見分けにくいときは、「リアルタイム ページ」で開いたページのパスを探すと見つけやすくなります。リアルタイムの「ユーザー スナップショットを表示」は、ヘルプによると無作為に選ばれた1人の端末や地域、イベントを見る機能で、自分を狙って表示するものではありません。
問い合わせの送信テストでイベントが出るかを確かめる
ページの表示が数えられていても、問い合わせの送信が数えられているとは限りません。送信の計測は、フォームの作りや入れ方によって別に整えるものだからです。確かめ方は次のとおりです。
- 上と同じスマートフォンで問い合わせフォームを開き、本文に「計測の確認です」と書いて一通り送ります。
- リアルタイムの、イベント名ごとのイベント数のカードを見ます。自社で送信に使っているイベント(よくあるのは generate_lead や、拡張計測機能の form_submit)が1増えていれば、送信は数えられています。
- そのイベントにキーイベントの印を付けているなら、キーイベント数のカードにも出るかを見ます。
送ってもイベントが増えない場合は、送信の計測が入っていないか、動いていません。イベントのカードには出るのにキーイベントのカードに出ない場合は、印が付いていません。イベントとキーイベントの違いと、印の付け方はGA4のイベント数とはにまとめています。
テストの送信も、ふつうの問い合わせとしてメールが届き、GA4でも1件と数えられます。受付の記録に「確認用」と残しておくと、月末に件数を並べるときに迷いません。
中身まで見たいときはDebugView
イベントにどんな情報が添えられているか(どのページで送られたかなど)まで見たいときは、DebugViewを使います。ヘルプ「DebugView でイベントをモニタリングする」によると、使うにはデバッグモード(確かめている人の閲覧に印を付けて送る状態)を有効にします。自分の閲覧だけを対象にするなら、Tag Assistant(tagassistant.google.com)でサイトを接続するか、タグマネージャーのプレビューを使います。
- tagassistant.google.com を開き、「Add domain」を押して、サイトのURLを https:// から入れ、「Connect」を押します(画面は英語です)。
- 別のウィンドウで開いたサイトでページを移動し、必要ならフォームも送ります。
- GA4の「管理」→「データの表示」→「DebugView」を開きます。
- 中央に過去60秒のイベントが新しい順に、左に過去30分のイベントが1分ごとの丸で並びます。イベント名を押すと、添えられたパラメータ(イベントの詳しい情報)が見られます。
複数の端末でデバッグモードにしているときは、左上の「デバッグに使用するデバイス」で自分の端末を選びます。Tag Assistantのヘルプでは、接続するとURLに _dbg という目印が付き、デバッグの情報はふつうの訪問者には見えないとされています。なお、同意モードで閲覧者がCookieに同意していない場合、イベントはDebugViewに出ないとヘルプにあります。
リアルタイムに出ないときに確かめる順番
先に二つだけ確かめます。GA4の画面上部のプロパティ名が、確かめたいサイトのものか。タグを入れたり変えたりした直後なら、数分待ったか。タグマネージャーを使っている場合は、「保存」だけで「公開」していないと何も送られません(ヘルプでも、公開しないとデータが表示されないとされています)。そのうえで、次の順に見ていきます。上ほど確かめるのが簡単なものから並べた、当社の確かめる順です。
| 順 | 確かめること | どこで見るか |
|---|---|---|
| 1 | 測定IDが合っているか | ページのソースの「G-」と、GA4のストリームの詳細の測定ID |
| 2 | タグが二重に入っていないか | ページのソースで「gtag」「G-」「GTM-」を検索 |
| 3 | 広告ブロックや拡張機能が止めていないか | 確かめている端末のブラウザ |
| 4 | 同意バナーで止まっていないか | 確かめるときにバナーで何を選んだか |
| 5 | データフィルタやログイン中の除外に当たっていないか | GA4の「管理」→「データフィルタ」、Site Kitの設定 |
1. 測定IDが合っているか
自社のページで右クリックから「ページのソースを表示」を選び、「G-」で検索します。出てきた番号と、GA4の「管理」→「データ ストリーム」→自社のストリームの「ストリームの詳細」にある測定IDが、一字ずつ同じかを見ます。違えば、データは別のプロパティに届いています。ヘルプは、タグのコードをワープロソフトで扱うと引用符などが変わることがあるので、テキストエディタで貼るよう案内しています。測定IDの場所と入れ直し方は、冒頭で紹介したGA4の設定方法の記事にあります。
2. タグが二重に入っていないか
ヘルプのトラブルシューティングでは、Googleタグ(gtag.js)とタグマネージャーは併用せずどちらか一方にするよう書かれていて、併用するとデータが重複して数えられるなどの問題が起きるとされています。ページのソースに「gtag/js?id=G-」と「GTM-」の両方があり、タグマネージャーの中でも同じ測定IDのGoogleタグを動かしていれば、重複の可能性があります。
重複は「出ない」より「多すぎる」形で現れます。当社は、ほかの閲覧が少ない時間に1ページだけ開き、イベントのカードの page_view が1回の表示で2つ増えないかを見ています。どちらか一方に絞る手順はGoogleタグマネージャーの使い方に書いています。
3. 広告ブロックやブラウザの拡張機能
Tag Assistantのヘルプには、広告ブロックがGoogleタグの動作を止めることがあるので確かめるページでは無効にすること、ほかの拡張機能もタグを止めることがあるので無効にして試し直すことが書かれています。パソコンで確かめて出ないときは、拡張機能を入れていないスマートフォンのブラウザで試し直すと、原因がパソコン側にあるかどうかを切り分けられます。
4. 同意バナー(Cookieの同意の表示)
サイトにCookieの同意を求めるバナーを出している場合、同意しないと計測されないことがあります。ヘルプ「同意モードについて」では、基本の同意モードでは閲覧者がバナーを操作するまでGoogleタグは読み込まれず、同意が拒否されるとデータはGoogleに送られないとされています。高度な同意モードでは、拒否されてもCookieを使わない簡単な信号(ping)だけが送られます。
確かめるときは、バナーで同意してから閲覧します。同意しても出ない場合は、バナーの仕組みがGoogleタグそのものを止めていないかを、バナーの設定画面か導入した人に確かめます。Tag Assistantのヘルプにも、同意を管理する道具がGoogleタグを止めることがあると書かれています。バナーを出していないサイトなら、この項目は飛ばしてかまいません。
5. データフィルタと、ログイン中の除外
最後に、自分の閲覧がわざと除かれている可能性を見ます。
- GA4の「管理」→「データフィルタ」に、状態が「有効」の内部トラフィック(社内からの閲覧)のフィルタがある場合。ヘルプでは、有効なフィルタで除外されたデータは処理されず、アナリティクスで使えなくなるとされています。リアルタイムへの影響はヘルプに明記されていませんが、当社は、事務所の回線から確かめて出ないときはこのフィルタを原因の候補に入れ、モバイル回線で試し直します。
- WordPressでSite Kit by Google(Googleが作っているプラグイン)を使っている場合。Site Kitの説明書では、ログインしているユーザーは初期設定で計測から除かれるとされています。管理画面にログインしたままの同じブラウザで見ても、出ないのが正しい動きです。
- デベロッパー トラフィックのフィルタを「有効」にしている場合。ヘルプによると、デバッグモードでの閲覧(Tag Assistantで接続した閲覧など)はレポートに含まれなくなり、DebugViewで確かめる形になります。
ここまで見ても出ない場合は、Tag Assistantで接続した画面で、そのページで自社の「G-」の番号のタグが動いているかを見ます。動いていなければサイト側(タグの入れ方やキャッシュ)、動いているのにGA4に出なければGA4側(プロパティやフィルタ)に原因がある、と分けて考えられます。
通常のレポートに反映されるまでの時間
リアルタイムに出ても、「レポート」のほかの画面にはすぐには出ません。ヘルプ「[GA4] データの更新頻度」に書かれた、標準のプロパティ(小さな会社のサイトはこれに当たります)の目安は次のとおりです。
| データ | 出るまでの目安 |
|---|---|
| リアルタイム | 通常は数分 |
| その日の途中のデータ(イントラデイ) | 2〜6時間 |
| 1日分のデータ(日次) | 12時間 |
| 数字が落ち着くまで | 処理に24〜48時間かかることがあり、その間は数字が変わり得る |
前日分の日次データがレポートで使えるようになる目安は、プロパティのタイムゾーンで午後3時30分とされています。どれも目安で、保証ではないとヘルプに書かれています。また、タグ設定のトラブルシューティングでは、初めて入れたあと、データが処理されて表示されるまで最大24時間かかることがあるとされています。リアルタイムとレポートで人数や流入元が合わないのも、処理の違いによるものです。
このため当社は、タグを入れた日や直した日はリアルタイムとDebugViewで動きを確かめるだけにして、レポートの数字で判断するのは2日ほどあとにしています。リアルタイムには出ているのにレポートに出ない状態がその日のうちに起きても、まず待つのが先です。
社内のアクセスを除外する設定との関係
社内の閲覧を数字から外す設定(内部トラフィックの除外)は、早めに入れておきたい設定です。一方で、計測を確かめるには自分の閲覧が出ることが必要です。当社は次の順で進めると、どちらも損なわずに済むと考えています。
- 除外を入れる前に、事務所の回線とスマートフォンの両方で、自分の閲覧がリアルタイムに出ることを確かめる。
- 事務所のIPアドレス(インターネット上の住所にあたる番号)を内部トラフィックとして登録し、データフィルタを「テスト」の状態で作る。ヘルプでは、テストの間はデータは消えず、当てはまる分に「テストデータのフィルタ名」という印が付くだけとされています。
- 24〜36時間おいてから、探索の画面で事務所からの閲覧に印が付いているかを確かめる(反映にこれだけかかることがあるとヘルプにあります)。
- 確かめられたら「有効」にする。有効にしたあとは、計測を確かめる作業はモバイル回線のスマートフォンで行う。
「有効」にしたフィルタで除いたデータは、あとから戻せません。データフィルタは作った時点以降のデータにだけ効き、過去の分は変わらないこともヘルプに書かれています。IPアドレスの登録とフィルタの作り方の画面ごとの手順は、GA4の「Direct」「Unassigned」とはの後半にまとめています。
社員がスマートフォンのモバイル回線や自宅から見た分は、IPアドレスが違うので除けません。除外を入れたあとも、作り直しや大きな更新の時期の数字は割り引いて読む前提にしておくと、判断を誤りにくくなります。
見えたことと判断の早見表
| 見えたこと | 判断 |
|---|---|
| 過去30分間のユーザーが0 | 誰も見ていない可能性がある。自分で開いて出るかを確かめる |
| 自分の閲覧はページやイベントに出るが、参照元のカードに出ない | 新しいユーザーは参照元のカードに出ない。放っておいてよい |
| 1回開いただけで page_view が2つ増える | タグの重複を疑う |
| フォームを送っても送信のイベントが増えない | 送信の計測が入っていないか、動いていない |
| リアルタイムには出るが、ほかのレポートに出ない | 処理待ち。1〜2日おいて見直す |
| 事務所のパソコンでは出ないが、モバイル回線のスマートフォンでは出る | 計測は動いている。内部トラフィックの除外か、ログイン中の除外が効いている可能性が高い |
当社は、ホームページを作って終わりにせず、問い合わせが来るまで手を入れ続ける仕事をしています。計測のタグを入れたり直したりした日は、リアルタイムとDebugViewで動きを確かめるところまでを作業に含めています。数えているかどうかが分からないまま数字を読むと、直す場所を取り違えるからです。
今日、自社で確かめられること
- モバイル回線のスマートフォンで自社サイトを開き、GA4のリアルタイムに自分の閲覧が出るかを見る。
- 問い合わせフォームから「計測の確認です」と送り、送信のイベントがリアルタイムのイベントのカードに出るかを見る。受付の記録には「確認用」と残す。
- ページのソースで「G-」の番号を控え、GA4のストリームの詳細にある測定IDと同じかを見る。「GTM-」もあれば、GA4がどちらから入っているかを書き出す。
- 「管理」→「データフィルタ」を開き、内部トラフィックのフィルタがあるか、状態が「テスト」か「有効」かを見る。
- Cookieの同意のバナーを出しているなら、同意しなかった人の分がどう扱われる設定かを、導入した人に確かめる。
手順と画面の名前は、2026年10月時点で次の公式の説明を読んで確かめたものです。GA4の画面は変わることがあります。
- アナリティクス ヘルプ「[GA4] リアルタイム レポート」・「[GA4] リアルタイム ページ レポート」
- アナリティクス ヘルプ「[GA4] データ収集の確認」・「DebugView でイベントをモニタリングする」
- アナリティクス ヘルプ「[GA4] データの更新頻度」
- アナリティクス ヘルプ「[GA4] ウェブサイトでのタグ設定のトラブルシューティング」
- アナリティクス ヘルプ「内部トラフィックの除外」・「データフィルタ」・「デベロッパーのトラフィックを除外する」
- アナリティクス ヘルプ「同意モードについて」
- Tag Assistant ヘルプ「Debug your website with Tag Assistant」(英語)
- Site Kit by Google の説明書:Analytics(英語)